※この作品はR-18です。

誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない   作:大中小太郎

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第二話(後編)

 

 

 

「旦那様……どうぞ」

 

シーアの部屋の前で、藤次は彼女の呼ぶ声を聞いた。

閉じていた扉を開くと、物の少ない殺風景な部屋のベッドに、シーアが腰掛けている。

 

――扇情的な、黒い下着姿で。

 

「ああ、シーア……」

 

思わず感嘆の吐息を口にする。

シーアの身に付けている下着は、藤次が買い与えたものだ。

恐縮するシーアに「自分が脱がせて愉しむため」と言って、至ってまともな服を買い与えた。

下着だけはシーア一人で選ばせたのだが、しっかり男受けするものを買っていたらしい。

 

『準備してくるから、部屋のベッドで待っていること。下着姿がいい』

 

藤次がした『命令』を、シーアはちゃんと守ったのだ。

 

「へ、変じゃ、ないですか……?」

「よく似合っている。見違えるくらい大人っぽいな」

「旦那様……視線が、熱いです……♡」

 

いまさら裸など恥じる仲でもないのに、シーアは胸元を隠す。

その仕草すらも男心をくすぐるもので、藤次は内心で舌なめずりした。

 

「さっきも言ったけど、本当に綺麗だよ……すごく興奮する……」

「はい……ありがとうございます……♡」

 

藤次に褒められると、シーアは頬を染ながら、藤次を見上げる。

潤んだその瞳は、「綺麗だよ」よりも「興奮する」という言葉に反応しているように見えた。

 

「このまま押し倒して、貪ってやりたいけど……今日はお仕置きだからな」

 

藤次は持ってきた紙袋から、道具の一つを取り出す。

 

「だ、旦那様? それは……?」

 

少し怯えたように、しかし興味を掻き立てられたように、シーアは紙袋を見る。

 

「まずは目隠しだ」

「め、目隠しって……」

 

藤次が仕事帰りに専門店で購入した、SMプレイ用のアイマスクだ。

 

「ま、待って……私、そういうのは、したことなくて……」

「命令だよ?」

 

不安そうなシーアに、藤次は笑顔で命じる。

内心興味があるように見えたシーアは、予想通りその言葉に食いついた。

 

「は、はい……♡」

 

シーアは目を閉じて顔を差し出す。

 

「そうそう、従順な奴隷で可愛いな」

「あぅ♡」

 

ひどい言葉だというのに、シーアは容姿でも褒められたように息を吐く。

そんな彼女の顔に目隠しを装着すると、花のかんばせが無骨な黒い生地に覆われる。

 

「さあ、次は両手だ。顔の前で手首を揃えるんだ」

「っ♡ お、仰せのままに……」

 

藤次は続いて、短いチェーンで繋がれたリストバンドを取り出す。

両手首を、囚人の手枷のように揃えさせる拘束具だ。

 

「さあ、できた。ああ、こうして見ると、本当に奴隷みたいだ……」

 

最初からつけていた奴隷の首輪もあって、目隠しされて両手首を拘束されたシーアは、悪党に連れ去られたエルフそのものだ。

 

「本当にも何も、私は最初から、旦那様の奴隷です……」

 

このような有様でありながら、シーアは口元に笑みさえ浮かべていた。

 

「まだ余裕があるみたいだな。命令だ、両手を頭の後ろに」

 

命令という言葉を感知した奴隷の首輪が光り、シーアに従うことを促す。

その命令に対して、自白剤を打たれたように、脳が抵抗できなくなる。

 

「は、い……♡」

 

シーアは言われた通り、拘束された両手を上げて、手枷の鎖を首後ろに掛けた。

胸元が腕で隠されなくなり、むしろ藤次に胸を差し出すような格好だ。

 

「いい子だ。そのまま足を開け」

「あぅぅ……これ、恥ずかしい、です……♡」

 

羞恥と期待の入り混じった声で返事をして、シーアは自ら両足を開いた。

ベッドの縁に腰掛けたまま細い足が開かれれば、既に湿っているクロッチが露になる。

 

「んっ、ふぅ……っ♡」

 

シーアは藤次の命令通りにしているだけだというのに、呼吸が乱れている。

これからされるであろう行為に期待して、秘所から蜜を溢れさせているのだ。

 

「こんなに濡らして……シーア、分かってるのか? ただ目隠しされて拘束されただけだぞ?」

「ひうっ♡」

 

息を吹きかけるように耳元で囁くと、シーアがぴくんっと震え上がる。

 

「エッチなところなんて指一本も触れてないのに、どうしてもう濡れてるんだ?」

「そ、それは……旦那様が、褒めて、くださったから……っ」

「それだけか? 命令だ、正直に答えろ」

 

奴隷の首輪が反応する。

強い酒が注入でもされたように、シーアの吐息が熱くなった。

 

「き、期待……して、ました……っ♡

 旦那様に、どんな風に、してもらえるんだろうって……っ♡」

「こんなものを使われても?」

 

目隠しを指先でコツコツと軽く叩くと、シーアの呼吸は更に昂ぶる。

 

「はい……っ♡ 目隠しで、見えなくなって……手枷で、抵抗できなくなったら……っ♡

 私、旦那様に、オモチャみたいに好き勝手されちゃうんだって……っ♡

 怖いのに♡ ゾクゾクするの、止まらなくて……っ♡ ああ、私、これじゃまるで……」

「ああ、シーアはMな子だな。苛められるのが大好きなんだ」

 

藤次はシーアの銀髪を撫でつつ、ゆっくりと前髪を掴んで顔を上げさせた。

 

「そんな、はず……ない、のにぃっ♡」

 

手付きこそ優しいが、乱暴を予感させる行為に、シーアは甘い声を零す。

下着の湿りが広がっていることに、彼女自身は気付いているのかどうか。

 

「でも、喜ばれてばかりじゃお仕置きにならないな――これも使おう」

 

藤次が紙袋から取り出したのは――ディルドローターだ。

手動でも遠隔でも振動をオンオフできる、ありふれた仕組みのものだが、

 

「ひぅっ!?」

 

ヴィィィィィッ! という音が鳴る。

見えていないシーアは、機械的な音に過剰な驚きを示した。

 

「なん、ですか? なんの音ですかっ!? 旦那様ぁ」

「ああ、やっぱりこういうのは初めてか。ディルドローターだよ、聞いたことはあるだろう?」

「ディルドって……その、男性の……模型、のような?」

 

シーアの出身国は技術力が遅れ気味だったという。

宗教的な理由から自慰行為に使う器具も禁制だったそうで、ローターは未知の存在に近い。

 

「そう、中の機械で振動していてね。例えば――」

 

不意打ち気味に、命令通り開いたままになっていた脚の間、秘所の部分へと押し当てる。

 

「ひあぅぅぅっ♡ やっ♡ これっ♡ これぇっ♡ なにぃ……っ!?」

 

人生で初めて体験するのだろう、性感帯へのバイブレーション。

それは、先ほどまでシーアの中にあった余裕を、一気に吹き飛ばした。

 

「下着越しに割れ目だけでこれか? じゃあクリトリスはどうだ?」

「あっ、あっ、あ゙あ゙あ゙~~~っ♡」

 

下着の上から、ぐりゅん、と強く押し付けると、シーアは濁った悲鳴を上げる。

 

「だめっ♡ これっ♡ ひぁうっ♡ やあっ♡ 旦那様っ♡ これっ♡ いやですぅっ♡」

 

声は明らかに感じていたが、珍しく『嫌だ』と口にした。

 

「まだ振動は最弱なんだがな。そんなに嫌か?」

「だ、だってぇ……それ、旦那様のじゃない……から……っ。

 旦那様の、お手々や、あれじゃないと……いやです……っ」

 

思ったよりも、可愛らしい理由からの『嫌』だった。

この時点で、目隠しも手錠も外して頭を撫でてやりたかったが――

 

「どんな辱めでも、耐えてみせるんだろう?」

「っ!」

 

自分の言葉を思い出させると、シーアの雰囲気が変わる。

 

「も、申し訳ございません……っ♡ 私、奴隷なのにっ♡ おこがましいことを……っ♡」

 

明らかな喜色の色があった。

奴隷らしくあることに誇りを持っているシーアだが、どうやらそれが性欲と結びついたらしい。

不自由な状態で辱められるという状況に、奴隷と妖女の感情が同時に燃え上がっている。

 

「どうぞ、旦那様ぁ♡ シーアに、奴隷の務めを果たさせてください♡

 愚かにも増長していた私に、誰がご主人様なのか、教えてください♡」

 

シーアはより足を開き、胸を突きだして、藤次に肢体を誇示した。

体を差し出すことで忠誠心を証明し、同時に肉欲を満たそうとしている。

 

「よく言った」

 

ごくりと唾を飲んだ藤次は、振動するディルドを、再びシーアの性感帯に押し付けていく。

 

「ひぅぅぅっ♡ 当たってっ♡ ぶるぶる震えるのっ、当たってりゅ♡」

 

下着の上から陰核に押し付けると、そこから振動が広がったように、シーアの全身が震えた。

そのまま先端でなぞるように、シーアの臍から胸へと撫で上げていく。

 

「ふぁっ♡ くぅっ♡ ひぁっ♡ だっ♡ だんなしゃま♡ くすぐったい――」

 

そう言ったシーアは、しかしディルドが乳房に触れると、ビクンッと背筋を反らす。

 

「はぁっ♡ はぁっ♡ あぁっ♡ んぁっ♡」

 

ディルドの先端は、シーアの下乳から時計回りに動いて、乳房の上を滑る。

渦巻きを描くように動いた先端は、やがて黒下着の中心部、乳首の上へと到達した。

 

「あひうっ♡」

 

ぐりっと強く押し付けられた瞬間、シーアが悲鳴を上げた。

 

「命令だ、動くな」

 

体を逃そうとしたシーアに命じると、奴隷の首輪が光って彼女の身動きを禁じる。

それはシーアに対して、全身をセメントで固められたような、手枷以上の拘束だった。

 

「あっ、あっ♡ あああぅぅぅっ♡」

 

ヴヴヴヴッと音を立てながら、ディルドの先端がシーアの乳首を奥へと押し込んでいく。

すっかり敏感になった乳首から、乳房全体へと振動が伝わっていくと、シーアの声が高くなっていった。

 

「はぁぁぁだめっ♡ 旦那様これだめぇっ♡ おっぱい、先っぽっ♡ 溶けちゃいますぅっ♡」

 

シーアは首だけ左右に振りながら、未知の快感に困惑しながらも、小刻みに達していた。

それを見て、藤次はディルドを引いて乳首から離す。

 

「はふっ♡ はぁっ♡ はぁぁっ」

 

快感の責め苦から解放されて、荒い呼吸を繰り返すシーア。

目隠しをされた顔や、黒下着に包まれた褐色肌には、珠の汗が浮いていた。

 

「まったく、ちょっと撫でてやっただけでこれか?

 ディルドの使い方は、本来こうじゃなくて――」

 

藤次はシーアのショーツに手を伸ばし、クロッチをズラして中身を露出させる。

 

「んん……っ♡」

 

シーアは一瞬恥ずかしそうな声を出したが、抵抗はしなかった。

 

「こうやって使うんだぞ?」

 

今度はディルドの先端が、肉棒を欲してひくついている陰唇へと押し付けられた。

 

「ひあっ♡ だ、旦那様っ♡ そこは……っ♡」

「安心しろ、本物ほど大きくはないから」

 

既に藤次の大きさに開発されている膣は、より小ぶりなディルドを、あっさりと受け入れる。

しかし、音もなく吸い込まれていくディルドは、その振動をシーアの膣内に広げていった。

 

「あぁぁぁっ♡ これっ、なかで、震えてっ♡ やぁぁぁっ♡」

 

ヴィィィン……という低い振動音が、シーアの膣内に隠されていく。

 

「こんなっ♡ ああんっ♡ 旦那様ぁっ♡ ごめんなさいっ♡ 私っ、こんなオモチャでっ♡ 感じ、てっ♡ あひゅううっ♡」

 

シーアの体は、早くもバイブレーションによる快感に適応し始めたようだ。

ディルドに触れた指先に、彼女の膣内が起こす快感の収縮が伝わってくる。

 

「エッチな子だなぁ。俺のモノじゃなくても感じちゃうのか? ちょっと悲しいぞ?」

「やぁっ。違うんですっ♡ 旦那様だからっ♡ 旦那様の手でっ、動かされてるからぁっ♡」

 

主人のもの以外で感じていることを指摘すると、シーアは必死に弁明する。

その様は、まるで別の男がシーアを感じさせているかのような、普段と異なる背徳感を生み出した。

 

「なら、試してやろう……」

 

藤次はディルドの端部から手を離すと、ズラしていた下着を戻して包む。

ディルドはシーアの膣内に残され、下着のクロッチが被さり、抜けないように蓋をされていた。

 

「ひあっ♡ ああぁぁっ♡ 旦那様っ♡ 中にっ、入ったまま……んんんんっ♡」

 

シーアは歯を食いしばって、声を堪えている。

『命令』により腕は下ろせず、足も開いたままなので、ディルドの振動を受け流すことができていない。

 

「ほら、いまは俺も触れてないぞ? まさかオモチャの振動だけでイったりしないよな?」

「ひうっ♡ イキ、ません……っ♡ 旦那様の、以外で……っ♡ イったり、なんかぁ……っ♡」

 

藤次の意地悪に、シーアは気付いた上で、強がってみせた。

この様子だと絶頂は遠くなさそうだが、だからこそ藤次はこう告げる。

 

「もしイってしまったら、もっと酷いお仕置きをすることになるぞ?」

「はぅぅっ♡ イキませんっ♡ 耐えて、耐えてみせましゅ……っ♡」

 

その反応は、お仕置きをされたくないのか、されてみたいのか、判別できない。

 

「そうか。なら、振動を強めてみようか」

 

藤次はリモコンを手にした。

端部のスイッチでもリモコンでも振動を操作可能な品だ。

 

「つ、強くって……あああぁぁぁっ♡」

 

シーアのショーツから聞こえる振動音が、一回りほど大きくなった。

『微弱』から『弱』になったくらいだが、シーアにとっては劇的な変化だろう。

 

「ふぁぁっ♡ ああぁぁっ♡ だめっ♡ 旦那様ぁっ♡」

 

膣内で振動し続けるディルドに、シーアは悶え苦しんでいる。

勢い余って仰向けに倒れても、両手と両足の姿勢は変えていない。

 

「ほら、もう一段階」

 

更に、『弱』から『中』へと振動数を上げる。

ヴィィィンと響く振動音が、先程よりも大きくなっていた。

 

「あひっ♡ あひぃっ♡ やめっ♡ だんなさまっ♡ 止めてっ♡ お止めくださいっ♡」

 

シーアは首を振って懇願するが、藤次の嗜虐心は止まらない。

 

「イってるんじゃないか? 命令だ、イったときはしっかり言うんだ」

「い、イってますっ♡ ごめんなさいっ♡ イって、イっていますっ♡」

「そうか。なら約束通りお仕置きだ」

 

今度は振動数を最大の『強』まで上昇させる。

 

「ひゃうっ♡ そんなっ♡ またっ♡ こんなっ♡ あっあっあっあっ♡ んんんんん~っ♡」

 

シーアの体がビクンッと跳ねた直後、膣内のディルドをぎゅっと締め付ける。

ショーツの中では愛液が噴出しており、下着はびしょ濡れになっていた。

 

「このまま、俺が飽きるまで弄んでやるからな?」

 

藤次はリモコンを操作して、強から弱へ、弱から強へと、波のように変化させていく。

 

「やぁっ♡ うそっ♡ こんな、ことってっ♡ ああぁぁっ♡ 旦那様ぁっ♡ 許してぇっ♡」

 

振動音の変化に合わせて、シーアの喘ぎも変化する。

膣内では、膣壁が収縮を繰り返し、膣圧でディルドを押し出そうとするが、ショーツに阻まれて戻される。

 

「ひぁぁぁっ♡ わたひっ♡ そんなっ♡ 旦那様にっ♡ 触れられてないのにっ♡

 あひぅっ♡ 操られて、るっ♡ 旦那様にっ、体中っ、操られてましゅっ♡」

 

シーアは目隠しされた顔を仰け反らせ、藤次に犯されているかのような台詞を口にする。

 

「まったく、オモチャひとつでそんなにイキまくって……」

「ああぁぁうぅぅっ♡ 違うんですっ♡ 旦那様にっ、していただいてるからっ♡

 オモチャでもっ、旦那様にっ、愉しんでいただけるのがっ、嬉しくてっ♡ ひぁぅぅぅっ♡」

 

駆動音と共に響くシーアの嬌声。

ベッドの上でびくんびくんっと体が跳ね上がり、それらは藤次のディルド操作で増減していた。

まるでシーア自身が、藤次に動かされるラジコンになってしまったかのようだ。

 

「っ」

 

女を一人、指先で操れるオモチャにしている――そんな背徳感と優越感に襲われる。

 

「あああぁぁぁイクイクまたイキましゅっ♡ 旦那様ぁぁぁっ♡♡♡」

 

そして一際強く、シーアの全身が大絶頂に震え上がる。

大きく背中を反らし、小刻みに痙攣し続け、やがて糸が切れたように脱力した。

藤次はディルドの振動をオフにして、シーアの様子をうかがう。

 

「はぁっ♡ はぁっ♡ はひぃ……っ♡」

 

目隠しで両眼が隠されていても、彼女が恍惚に溺れていることが、口元で分かった。

 

「まったく、旦那様をほったらかしにして、自分ばかり気持ちよくなって」

 

藤次はシーアの膣内からディルドを引き抜いた。

愛液に塗れたディルドは、先端部から糸を引いている。

 

「あひゅう♡ 申し訳、ございません♡

 今度は、旦那様がぁ♡ 気持ちよくなってください♡

 シーアの体で、気持ちよくなってぇ♡ 旦那様の、本物のが、欲しいです……っ♡」

 

いよいよ逸物を挿入されると思ったのか、シーアは犬のように息を吐きながら藤次を求める。

その要求に応えたいのは山々だが、そうはいかない――

 

「シーア……誰が、おねだりを命じた?」

 

クリトリスを軽く指で挟み、つねるように刺激する。

 

「ふぁぁぁぁぁっ♡」

 

それだけで、シーアは絶頂していた。

ディルドのときには刺激されていなかった陰核は、不意打ちだったようだ。

 

「ごめんなしゃいっ♡ 驕っていましたっ♡ 奴隷なのにぃ、旦那様の命令もなくっ、おねだりなんてぇっ♡」

 

クリトリスを揉むように刺激すると、シーアは嬌声と共に謝る。

 

「今日は立場を思い知らせる日だろう? なのにお前ときたら、自分が気持ちよくなるために旦那様のおちんぽを使うつもりかっ!? 立場が逆だろう!」

 

藤次はわざと声を荒げて、シーアのブラを破るように外す。

 

「ひぎゅぅぅぅっ♡ お許しくださいっ♡ 旦那様ぁっ♡ 怒らない、でぇっ♡」

 

まろびでた巨乳を五指で掴み、深く食い込ませて揉み回すと、シーアは涎を零しながら懇願する。

妖女の性感帯を乱暴に刺激すると、これほど顕著な反応を示すものなのか。

 

「今夜のお前の仕事は、俺を気持ちよくすることだろうが。分かったら床に膝を付け」

「はひっ♡ ご命令いただき、ありがとうございましゅ……っ♡」

 

藤次はズボンのチャックを開いて、逸物を取り出す。

やっと出番が来たとばかりに、肉棒は張り詰め、脈打っていた。

シーアはフェラチオを要求されているのだと察して、床で膝立ちになる。

 

「両手はそのままだ。目隠しも外さない。口だけでおちんぽを探して咥えるんだ」

「はぃ♡ 仰せの、ままに……♡」

 

藤次の意地悪な命令に、シーアは興奮を隠さない。

明らかになってきた被虐嗜好が、この短時間で成長しているかのようだ。

 

「はふっ♡ ぁぁ……旦那様の匂い♡」

 

手も使えず目も見えないシーアは、鼻先で目の前の空間を探る。

藤次は肉棒の根元を指で抓み、その先端を目隠しの上から額に当てた。

 

「あっ♡ あった――あ、れ?」

 

シーアは顔を上げて舐め上げようとするが、藤次は肉棒を横に動かして、シーアの口から逃がす。

 

「だ、旦那様ぁ? どこ、どこぉ?」

 

顔を動かして再び肉棒を探し、頬に触れた感触を追っては咥えようとするが、また逃げられる。

 

「旦那様ぁ♡ 意地悪ですぅ♡ 動かされたら、お口で、ご奉仕できない……はうっ♡」

 

肉棒の先端を追っては、虚空を噛むように取り逃してしまうシーア。

藤次が少しずつ後退すると、膝で歩くようにして、必死に追ってくる。

その姿は健気で、哀れで、なにより扇情的だった。

 

「シーア、本当は自分が咥えたいだけじゃないか? お口で気持ちよくなりたいんだろう?」

「あっ♡ そ、そんなことは……っ♡」

「命令だ」

「はいっ♡ 申し訳ありませんっ♡ 旦那様の雄々しいものを、お口で感じたいんですっ♡

 ご命令にかこつけてっ、お口を埋め尽くしていただきたくてっ♡

 お許しくださいっ♡ 弁えないシーアを、お許しくださいっ♡」

 

嬉々として従ったかと思えば、やはり本心はそこにあったらしい。

口内にも性感帯が豊富な妖女には、フェラチオも大きな快感なのだ。

 

「従順なふりをして、また自分が得をしようとしていたのか……これは、普通にフェラチオさせてもつまらないなぁ」

「ああっ、そんなっ。旦那様ぁ」

 

藤次の興味が去ってしまうと思ったのか、シーアは泣きそうな声になる。

そんな彼女の頭に両手を置いて、銀髪を撫でながら藤次は命じた。

 

「イラマチオだ。思いっきり口を開けて、喉でしごけ」

「あっ♡ はいっ♡ 喜んでっ♡ シーアのお口、ご存分にお使いくらはいっ♡」

 

シーアは待ちきれない様子で大きく口を開いた。

 

「いままでのように優しくしないぞ? お前が窒息しようと、オナホみたいに突いてやるぞ? いいのか?」

「はひっ♡ どうか、思いのままにっ♡ 私の浅ましい体にっ、旦那様の怖さ、思い知らせてくださいっ♡」

 

乱暴されると宣言したのに、この返答。

いよいよ藤次も、獣性を抑えきれなくなってきた。

 

「その言葉、本当かどうか……試してやる!」

 

藤次はシーアの銀髪を握り込むと、彼女の可憐な唇を割り開いて、赤黒い肉棒を突き込む。

 

「んぶぅぅぅっ!? おふっ♡ んおっ♡ お゙っ♡」

 

上顎を抉るようにして侵入した逸物は、すぐさま喉奥に到達。シーアをえずかせる。

 

「命令だっ、歯を立てるな!」

 

藤次は腰を振って、シーアの頭を揺すり始める。

 

「お゙ぅっ♡ じゅぽっ♡ んぉぉっ♡ じゅぶっ♡ ぁぁぁっ♡ ぢゅるるっ♡」

 

シーアの負担など、なにも考えていないような行為だった。

目の前にある少女の頭部を、まるでよくできたダッチワイフのように、掴んで使う。

シーアは苦しげに顔を歪めながらも、口内の擦り上げる逸物に、鮮烈な快感を覚えていた。

 

「おほっ♡ おぉぉっ♡ んぼぉっ♡ ちゅばっ♡ れろぉ♡ ぢゅぷるるるっ♡」

 

まるで歓迎するように、舌を絡め、口をすぼめて吸い付き、自ら首を前後に動かす。

 

「ははっ、すごいな。口の動きで分かるぞ? こんな乱暴にされながら悦んでいるんだな」

 

藤次はそれこそ立ちバックで膣を突くように、シーアの口腔へピストンを繰り返した。

 

「おぐっ♡ んぉぅっ♡ おっ♡ おっ♡ おっ♡」

 

シーアは必死に鼻呼吸で酸素を取り入れながら、頷くように首を振っている。

ときおり全身に痙攣が走ることから、感じているどころか達していることが分かった。

 

「よし、今度は自分で動くんだ。できるなっ!?」

「んぐぅっ♡」

 

命じられた通り、シーアは藤次の手を借りず、自ら頭部を動かす。

両手を頭の後ろに揃えたまま、顔を下腹部へ叩き付けるようにして、喉奥まで肉棒を吸い込んだ。

自らの動きで口内を犯すように、そうすることでしか得られない快感を思い求めて。

 

「おごっ♡ おぅっ♡ んぁっ♡ おぉぉっ♡」

 

シーアは喉を鳴らしながら、激しくえづき、そのたびに絶頂する。

それでも決して藤次のものを吐き出そうとせず、体ごとぶつかる勢いで巨根を呑み込んだ。

 

「これは、すごいな……っ」

 

予想もつかないシーアの姿と、口内が与えてくれる快感。

油断すればこのまま射精して、一滴残さず搾り取られてしまいそうだ。

 

「そこまで。よくできました」

「ぷあ……っ♡」

 

藤次がシーアを引き離すと、口から陰茎を抜かれたシーアは、大きな呼吸を繰り返す。

酸欠で意識が朦朧としているようだ。万が一のことがないよう、目隠しを外して顔を確認する。

 

「はぁっ♡ あっ♡ あふっ♡」

 

明らかになったシーアの両眼は、女の悦楽に染まり、爛々と輝いていた。

口から涎を垂らし、頬を紅潮させたその顔は、悦び以外の何も描いていない。

 

「だんな、しゃまぁ♡ わたひ、もっと、がんばれるのにぃ……♡」

 

射精するまで続けなかったことを、シーアは藤次の気遣いだと受け取ったようだ。

ここまでされてなお、彼女は、慈しまれることより『使われる』ことを望んでいる。

 

「……っ」

 

献身的――なんて綺麗な言葉には収まらない。

これと決めた雄の心を捉え、子種を獲得するためなら、身も心もなげうつ、妖女の狂気だ。

目の前にいるのは奴隷であるはずなのに、おとぎ話の魔女に誘惑されているような気分になる。

 

「最初の射精は、やっぱりシーアの中がいいからな」

 

気を取り直した藤次がシーアを撫でると、彼女は目を輝かせた。

 

「はいっ♡ ありがとうございますっ♡ 旦那様っ♡」

 

膣内射精を宣言された途端、この喜びよう。

内心で微苦笑しながら、藤次はシーアの両手から手枷を外して自由にする。

そしてベッドの上で仰向けにさせると、

 

「足を上げろ」

「あんっ♡」

 

シーアの膝裏を掴んで、体ごと二つ折りにするように、肩より上まで上げさせた。

 

「やだ……旦那様、これぇ……恥ずかしいです……っ」

 

シーアの秘所が露わになり、濡れそぼった割れ目がヒクついている。

 

「奴隷なら、それ相応の体位で犯してやらないとな」

 

藤次は、シーアの腰の下に枕を入れて高さを出す。

ベッドの上で膝立ち気味になり、二つ折りになったシーアの体を包むように覆い被さる。

 

「あぅ♡ 奴隷の体位……素敵ぃ♡ なるっ、なれるっ♡ 旦那様の性奴隷になれちゃうっ♡」

 

両頬を押さえて興奮するシーアに、思わず生唾を飲む。

今日は特殊なプレイが続いているせいか、シーアの奴隷精神もかなり触発されているようだ。

 

「どうぞ、旦那様っ♡ 私のことなんて、なにも心配いりませんからっ♡

 どんなに突かれても、何回イっちゃっても、構いませんからっ♡」

 

シーアは自ら足を掴んで、自分の体位を固定する。

 

「なにも我慢なさらずに、私のこと……犯し抜いてくださいませ♡」

 

藤次は大きく息を吐くと、シーアの太腿に手を添える。

 

「分かった。どうなっても止めないぞ?」

「はい……っ♡」

 

ゆっくりと挿入していくと、シーアの体がビクンと震えた。

 

「あ……あぁ……っ♡ おっきぃ♡ これっ♡ やっぱり、旦那様のがっ♡ いいっ♡」

 

ディルドとは大違いの、生きた人間の逸物に、シーアが唇を震わせる。

膣内は熱くうねり、蟻地獄のように肉棒を奥へ吸い込もうとしていた。

 

「旦那様っ♡ きてっ♡ きてきてぇっ♡」

「おねだりは、命令してないって――言っただろう!」

 

ドスン! と、不意打ち気味に、最奥部まで突き落とす。

 

「んぉぉぉっっっ♡♡♡」

 

シーアが背筋を伸ばして痙攣する。

 

「はひっ♡ んぉっ♡ お、ぉ、ぉっ♡」

 

子宮口を押し潰され、ぐりぐりと動かされる、シーアは鯉のように口を開閉する。

見開かれた目は焦点を失っており、膣内の激しい収縮が、大きな絶頂を物語っていた。

 

「ああ、やっぱり入れただけでイったな? でも待たないぞ!」

 

藤次はシーアの真上から、杭打ちの姿勢で容赦なくピストンを開始する。

 

「んおっ♡ あああっ♡ ひあああっ♡ あおっ♡ んぉあぁぁぁっ♡」

 

パンッ、パァン、と、肌同士がぶつかり合う音が鳴る。

シーアは絶頂している最中だというのに、同様の衝撃と快感を叩き込まれ、また絶頂する。

それが多重になり、連続絶頂が巻き起こると、シーアはいよいよケダモノめいた嬌声を上げた。

 

「おおっ♡ あはぁっ♡ イクのっ♡ とまらなっ♡ ひぃっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ♡」

「気持ちいいかっ!? 命令だっ! どう気持ちいいのか正直に言うんだっ!」

「はいっ♡ はいぃっ♡ おちんぽっ♡ すごいっ♡ 太くて、長くてっ♡ あふぅっ♡ 私の中っ、埋め尽くされてっ♡ ああんっ♡ 気持ちいいとこっ、ぜんぶ擦れてましゅっ♡ 奥ぅっ♡ 奥がしゅごいのぉっ♡ どすんって突き込まれるとっ、イっちゃうっ♡ 勝手にイっちゃうっ♡ 旦那様が来る度にイっちゃうのぉぉぉっ♡」

 

シーアの乱れ用は凄まじい。

首を振り、銀髪を振り乱し、体は幾度も跳ね上がる。

 

「いいぞ、次はおねだりだ。命令だ、して欲しいことおねだりしてみろ!」

「はいいっ♡ 旦那様のっ、ご立派な体でっ♡ 私の卑しい雌穴っ♡ ずぽずぽしてくだしゃいぃっ♡ 旦那様のっ、殿方がしたいことっ、全部シーアにしてくだしゃいっ♡

 私がっ、旦那様のっ、一番の奴隷になるんでしゅっ♡」

 

吐き出されていく被虐的な本性。

 

「恩返しっ、なんでしゅっ♡ 旦那様はっ、私の人生をっ、救ってくださったからぁ♡

 だからっ♡ 旦那様にっ♡ 人生、捧げたいんですっ♡ 女としてっ、捧げたいのぉっ♡

 旦那様にはっ、私のことっ、自分のモノにする資格があるんですっ♡」

 

嘘偽りない本心だと分かるが故に、藤次の背筋を悪寒めいたものが走る。

それに突き動かされるように、シーアの乳房を両手で鷲掴みにすると、

 

「んぉぉぉぉっ♡ おっぱいぃ♡ おっぱいもぉ♡ 気持ちいいっ♡ 乱暴な手付きっ♡ 力強いのっ♡ 好きぃっ♡ もっとっ♡ もっと強くっ♡ 私のマゾメスな体っ、もっと苛めてくだしゃい♡ これなのっ♡ これでないとぉっ♡ ああ来るっ♡ すごいの来ますっ♡ しゅごくイっちゃうの来ちゃうぅぅぅっっっ♡♡♡」

 

シーアは背筋を反らせ、全身を硬直させた。

 

「お……お……お……っ♡」

 

シーアはガクンガクンと体を震わせ、舌を突き出したまま、声も出せない絶頂に震える。

妖女だけが味わえるという、絶頂の天井を越えた大絶頂を、彼女も味わっているようだ。

 

「っぐ!」

 

そして藤次も、堪えきれず射精する。

逸物が心臓になったかのように、脈打ちながら白い体液を放出した。

 

「んぉぉぉっ♡ でて、りゅっ♡ おっおっぉぉぉっ♡ だんな、しゃまがっ♡ 私をっ♡ 孕ませ、て――っ♡」

 

シーアは膣内射精でも絶頂を迎え、朦朧としていた意識を呼び覚まし、膣圧で藤次の精液を搾り取る。

 

「く、ぁ……」

「はひゅっ♡ はひぅっ♡」

 

脱力した藤次は、シーアを押し潰すように体重を預ける。

シーアも藤次の背中に腕を回して抱き留めた。

 

もう言葉すら要らない、セックスを通じて、お互いの心の奥底は曝け出された。

その上で同時に絶頂した――どんなに言葉を尽くすよりも、雄弁な応答だ。

 

「シーア……」

 

射精して落ち着いたこともあり、藤次は普段の慈しみある主人に戻る。

 

「はい♡ もう一度、ですか……?」

 

シーアはそんな藤次もまた愛おしいというように、両頬に手を沿えて見上げた。

 

「いいや――」

 

藤次は微笑み、シーアの額にキスをして、こう告げる。

 

「これから、ずっとだ」

 

 

 

 

街の一角に立つマンションの一室には、一組の主従が住んでいる。

妻と離婚して仕事に没頭していた男性と、彼が雇った妖魔界の奴隷。

その姿を見るようになった当初は、主従だった。

数日も経つ頃には、どこか親子のようでもあった。

しかし、最近は――

 

「もう、旦那様っ? また私に無駄遣いしようとしてっ」

「でも、シーアも欲しがってただろう?」

「欲しいと必要は別なのです。もっとちゃんと資産を管理していただかないとっ」

 

仲睦まじく、遠慮も失われたその姿は――夫婦のそれによく似ていた。

 

 

 




ご一読いただきありがとうございました。

ハッピーエンドっぽく締めましたが、奴隷編はまだ続きます。
次話からは奴隷ヒロインが増える予定です。


※たびたび、誤字訂正をいただき感謝いたします。
 自分はどこに目を付けてたんだ……というようなミスが多くて恐縮です。
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