誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない 作:大中小太郎
身体に疲労を溜めないためには、よい風呂が欠かせない。
背中を流してくれる可愛い奴隷がいれば、最高だ。
「はぁ……旦那様♡ お背中、気持ちいいですか?」
「ああ、気持ちいいぞ。命令だ、そのまま続けるんだ」
「はい♡」
通販で買ったマットが浴室に敷かれ、藤次が腰を降ろす。
その背中にぴっとりと寄り添っているのが、シーアの裸身だった。
「はぁ……はぁっ♡ んっ♡ 旦那様のお背中、逞しい……っ♡」
ささやかな水音を立てながら、泡に塗れたシーアの乳房が、藤次の広背筋に押し潰されながら上下に滑る。
結われた銀髪が毛先を濡らし、褐色の裸身に絡み付き、少女らしさを残す体躯から湯気が立つ。
「俺はユネを洗ってやろうな?」
「藤次様……そのようなことは……あんっ♡」
背後にシーアがいる反対側、腕の中にはユスティネの身体があった。
ユスティネを背後から抱く形で、その豊満な乳房に遠慮無く手を這い回させる。
「あ、あっ♡ 藤次さまぁっ……その、奴隷の私を、洗うだなんて……んんっ♡」
「そんなこと気にしなくていいんだよ。ほら、先っぽを入念に洗ってあげる」
「ふぅぅぅっ♡」
くちゅくちゅくちゅっ! と音を立てて、泡だった乳房を五指が揉みしだく。
そのうち中指の腹が桜色の乳首を擦ると、ユスティネが声を噛み殺した。
「シーアは俺を洗ってくれ」
「はい♡ 喜んで……っ♡」
シーアは背後から藤次の胸に腕を回し、ボディソープの泡を広げていく。
背中から胸板までがシーアの柔らかさに包まれ、両手にはユスティネの乳房。
なんて贅沢なソープだろうか。一昔前なら大金を取れるだろう。
「ふあっ♡ あっあっあっ♡ 藤次様ぁ♡ そんな、胸、ばかり……‥ひぅぅぅっ♡」
「ユネはおっぱいが弱いな、こんなに大きいのに、感度が高くて最高だ」
藤次は無遠慮に五指を動かし、ユスティネの乳房を様々な角度から責める。
その度にユスティネは声を噛み殺し、身体を反らしていた。
「はぅ♡ 旦那様、申し訳ありません。私のおっぱいが物足りないばかりに……」
「なに言ってるんだ。シーアの胸だって最高だ。後でいっぱいしゃぶらせてもらうぞ」
藤次がユスティネの胸に夢中であるせいか、シーアが寂しそうに訴えてきた。
振り返って宣言すると、嬉しそうに顔をほころばせる。
「はい♡ 大きさが足りない分は、ユネのをお楽しみくださいね♡」
友人の乳房を、まるで自分のもののように使わせる。
シーアの中では、ユスティネの身体も、愛する旦那様を喜ばせるため捧げたものなのだろう。
「し、シーア待って……私、本当に、おっぱい駄目で……あぁうっ♡」
止まっていた藤次の手が再び動き、浴室にユスティネの嬌声が反響する。
「藤次様っ♡ ち、乳首っ、お待ちくださいっ♡ わた、私っ、イッ――あああぁぁぁっ♡」
不意打ち気味に乳頭を摘まむと、ユスティネはあっさり達した。
絶頂で身体を震わせ、藤次の胸板にしなだれかかる。
「はぁーっ……はぁーっ……藤次、さまぁ……♡」
「よしよし、よく頑張ったね」
藤次はユスティネの頭を撫でると、シーアに目配せして離れさせ、マットでの位置を変える。
「二人で奉仕してくれるかい?」
どっかりと胡座を掻いた藤次に、シーアとユスティネが目を奪われる。
脚の間から高く屹立する逸物に。
「はい♡」
「喜んで……♡」
シーアとユスティネは気恥ずかしそうに視線を交わすと、どちらも伏せるように頭を下げて、藤次の股間に顔を近付けた。
「はふぅ♡ 旦那様、興奮してくださってる♡ 見てるだけで分かります♡」
先ずはシーアが、すっかり手慣れた様子で陰茎を愛撫しつつ、ちろちろと舌を踊らせる。
しばらくすると、隣のユスティネに、手本を示したかのように譲った。
「大きい、こんなに♡ これが、私の中にあったなんて……信じられない♡」
ユスティネも、一度受け入れた後だからか、初めて目にしたときとは違った興奮を顔に出す。
「旦那様のもの、なんだか一段と雄々しくなった気がします……♡」
シーアもユスティネの反対側から舌を伸ばし、亀頭の側面をくすぐり始める。
藤次自身も思うが、シーアと関係を持つようになってから、一回り肥大したように思う。
最近、シーアが妖魔界産の食材で料理を作る『精進料理』のおかげだろうか。
「ぢゅるるっ♡ んちゅっ♡ むぅっ♡」
「ちゅぱっ♡ れぇる♡ んんっ♡」
シーアとユスティネのWフェラは、秒刻みで激しくなっていく。
シーアが裏筋を舐め上げれば、ユスティネが鈴口に吸い付き、玉袋を手で揉みほぐす。
「おおっ、いいぞ二人とも」
藤次が褒めると、シーアは嬉しそうに頬を緩ませ、ユスティネは張り切って
「旦那様っ♡ もっと気持ち良くなってくださいっ♡ じゅぷっ♡」
「れるっ♡ 藤次さま、私の口の中で、びくびくってして……っ♡」
二人の少女が、懸命に奉仕してくれている。
金髪と銀髪の美少女が、爆乳と美乳の妖女が、服従するように頭を低くして。
その光景は、あまりにも男の優越感を刺激してくる。
それこそが、自分にできる最大の贈り物だというように、二人は夢中で口淫を繰り広げていた。
「可愛い奴隷だ……」
「んんっ♡ じゅぽっ♡ ぢゅぅぅぅっ♡」
「んむっ♡ ふぅほっ♡ あむぅぅぅっ♡」
藤次の言葉を耳にすると、シーアは勢いよく亀頭を呑み込み、ユスティネは根元にしゃぶりつく。
「ぐっ」
激しく生々しい刺激に、我慢が決壊した。
藤次の精液が、少女たちの顔に、胸にぶちまけられる。
「ふわぁぁっ! はぁぁぁっ♡」
「ひゃうっ!? あぁぁ~っ♡」
熱い奔流を受け止めたシーアとユスティネは、全身を震わせて悦んだ。
「はぁーっ……はぁーっ……旦那様のが、零れちゃった……♡」
「すごい、熱くて、いっぱい♡ ああ、もったいない……っ♡」
自分の手や顔に飛び散った精液を、シーアとユスティネは、まるで美術品が割れてしまったように見ていた。
膣内射精されない精液は『無駄弾』であり、子作り優先の妖女にとっては罪深いものらしい。
自分の白濁液をそこまで重んじてくれる女に、思わず生唾を飲む。
「さあ、入れるぞ。シーアからだ」
「あっ♡ 旦那様……ですが、今夜は、ニナが……」
昨晩はユスティネを寝室に招いた。
順番を考えるなら、今夜はニナを招く流れだ。
実際そのつもりだが、
「だから、少しでもすっきりしておきたいんだ。あの子は繊細みたいだからね。荒々しくして嫌われたくない」
「ふふっ♡ 藤次様、よく見てくださってるんですね……」
ユスティネが安心したように微笑む。
シーアも「そういうことなら……」と、マットの上で仰向けになる。
今日も、のぼせるくらい長い風呂になりそうだった。
○
その悩ましい声を聞きながら、ニナは激しい自慰に耽っていた。
「はぁ、はぁっ♡ んぐっ……あぁぁ♡」
秘裂にはディルドローターが挿入されている。
いまやオナホを持つ男性より、ディルドを持つ妖女の方が多い。
ニナが所持しているのも、別に彼女が淫乱だからというわけではなかった。
ごく普通の妖女のオナニー手段として、計算し尽くされた形状のそれを動かし、肉穴を掻き回している。
「はぅぅっ♡ これっ♡ んっ、くぅぅっ♡」
顔を歪めながら、振動音のする棒を奥へと差し込む。
(自分で、加減しちゃ、駄目……っ♡ 男の人は、もっと勝手に動くって……っ♡)
ニナの手付きは、自分以外の誰かを想定したものだった。
自分でするとき無自覚にしてしまう手加減や中断を意識して行わない。
止めて欲しいときに続けて責め立て、そこがいいと思ったら別の場所を。
「んぁぁっ♡ うそっ♡ やだっ、これ……知らな、い……っ♡」
すると、明らかにいつもと感じ方が違う。
止めたい瞬間を越えて擦り続けると、より鮮烈な快感に襲われる。
もっと続けたいという場所を避けると、急速に敏感になっていく。
自分の身体が、自分以外の都合で翻弄されるというのは、こんなにも――
「っっっ、あっ!」
必死に声を噛み殺しながら、ニナはベッドの上でエビ反りになりながら達する。
同室のユスティネが入浴中なのをいいことに、半裸でディルドオナニーしていた自分に、今更のような罪悪感を覚えた。
(違う……私が淫らなんじゃない……っ。ただ、彼に呼ばれたときのために、慣らしてるだけで……)
処女を面倒臭がる男もいるという。
処女膜は無いにしても、膣内が素人では不都合も多いだろう。
自分が面倒に思われて以後抱かれないというなら歓迎だが、不興を買うとシーアやユスティネの立場を悪くするかもしれない。
だからこれは、決して彼を受け入れたいとか、気持ちよくしたいとかなりたいとか、そういう理由からではないのだ!
(下着、もっといいの買っておけばよかったかな……いや、なに気にしてるの私!)
荷物が焼失してしまったこともあり、映えるものがない。
それを不安に思っている自分の『女々しさ』に気付いて、首を振る。
もう難しいことは考えず、相手のベッドでされるがままになればいいのではないか?
いやそれはマグロというもので、むしろこちらから積極的になにかすべきなのでは?
赤裸々な思考が浮かんでは消えていく間に――シーアたちが風呂から上がってくるのだった。
○
かくして、今日も夜が訪れる。
町の家々からは、夫婦や恋人やその他の関係の男女たちが、大小の喘ぎ声を零している。
藤次の暮らすマンションは防音設備が整っているが、ベランダにでも出れば聞こえてくるだろう。
そんな『合唱』に、彼女も加わろうとしていた。
「お……お待たせしました……」
不服そうな顔で寝室にやってきた、ニナだ。
地味なパジャマ姿で、少し不安そうに枕を抱きながら、部屋の扉の前に立つ。
ユスティネのときと違い色っぽさは主張していないが、どこか生活感のあるパジャマ姿も、違う興奮を招く。
まるで、親戚の娘でもベッドに連れ込もうとしているような、背徳感を覚えた。
「ああ、よく来てくれたね」
部屋に立っていた藤次は、嬉々としてニナを出迎える。
ニナは藤次の言葉に頷くだけで、扉の前に佇んでいるだけだ。
「近くに来てくれないかい?」
「……はい」
藤次と目を合わせようとせず、仕方なく従っているという風に、ニナが藤次の前に歩み出る。
だいぶ緊張している――もっと言うなら、嫌われているのかもしれない。
妖女だからといって、誰も彼も色情狂というわけではないのだ。
「怖いかい?」
「っ、いいえ! 怖くなんて――ありません」
声を荒げようとしたニナが、慌てて敬語に戻す。
硬い。これから交わる男女としては、非常に硬い。
これで藤次がもっと下衆な男だったら、そういう女を無理矢理に犯すのも悪くないと燃えたかもしれないが、そこまで外道ではない。
「なら、そこに座って。少しお話しよう」
「そ、そういう気遣いは……平気、ですから……」
とっとと始めろと言うようなものだが、不慣れから来るものだと分かる。
「そうかい? なら、おいで」
「っ」
慎重に肩を抱いて、共にベッドに上がった。
ベッドの中央に並んで腰掛ける。
ニナの鼓動が早鐘を打つ音が、触れた手を通して聞こえてきそうだ。
「その……なにをすれば、いいですか? 添い寝だけじゃ、ないですよね?」
情緒のない問いかけに、小さく笑ってしまう。
こういうときにリードしてやるのも、大人の役目というものだろう。
「そうだね。じゃあ定番だけど、キスしようか」
「っ……はい、どうぞ」
ニナが、大きく深呼吸してから、目を閉じて顔を上げる。
藤次もそれに合わせて、彼女の頭を撫でながら引き寄せる。
「んっ」
ちゅっ、と。二人の唇が触れ合う。
いまごろ各地で巻き起こっている、男と妖女の激しいセックスに比べれば、なんとも可愛らしい。
「ちゅ……ん……はぁ……んっ♡」
それを少しずつ、彼女の緊張を解すように背中を撫でながら、繰り返す。
「んっ♡ はぁっ♡ んんっ♡」
ニナの息が乱れる。
特に舌も入れていないし、性感帯を刺激したわけでもない。
しかしニナも妖女の一員、男との密着姿勢で、本能の暖機運転が始まっている。
目は潤み、身体からはフェロモンのような香気が立ち上り、藤次の方も欲を刺激されてきた。
「ま、待って……」
強く抱きしめると、ニナは反射的に藤次の胸を押し返す。
自分の身体の変調を感じて戸惑い、咄嗟に逃げるような仕草だった。
(繊細な子なんだな……)
ごく普通の、人間女性に近い反応である。
シーアやユスティネのような妖女とばかりしてきたせいか、忘れかけていた感覚だ。
「大丈夫、乱暴にはしないから、じっとしていなさい」
藤次は唇ではなく、首筋や鎖骨にキスし始める。
「んんっ♡ な、なんで、そんなところに……ぁっ♡」
軽いキスの音がする度に、ニナはやんわりと藤次を拒みながらも、ときおり甘い声を零す。
ニナは自分のそれを耳にする度、慌てて口を閉ざし、息を殺していた。
「あ……や……っ♡」
いつの間にかニナはベッドに押し倒され、藤次が隣から覆い被さるような姿勢となる。
鎖骨から胸骨あたりにかけて、ステップを踏むようにキスをすると、ニナの手が頭に触れて止めようとした。
弱々しく押し返そうとして、それ以上の抵抗をしないのは、YesとNoが混在した彼女の胸中そのものだろう。
「胸を、見せてくれるかな?」
「っ……わ、笑わない、なら」
自信がないのか、消極的な肯定だった。
怯えさせないよう、慎重にパジャマのボタンを外していく。
さらり――と衣擦れの音を立てて、褐色肌に映える白いブラが開示された。
「綺麗だね」
「そ、そんなお世辞……いい、ですからっ」
言う間にもブラが外され、柔らかな半球と桜色の突起が露になる。
ユスティネほどではないが、シーアよりはある、美乳と巨乳の間くらいといったところか。
「恥ずかしがることはないよ」
藤次はニナを安心させるよう微笑んでから、その双丘に手を伸ばす。
「あっ……んぅ……ふ……ぁ♡」
両手で包み込むように触れただけで、ニナの身体が明らかに跳ねた。
明らかに男性慣れしていない反応だ。
(ああ、この子に触れる男は、俺が初めてなんだな……)
シーアやユスティネも同じはずだが、ニナの仕草があまりに乙女で、異なる心境になる。
いたいけな少女を、自分が汚してしまっているかのような、不徳な興奮だ。
「ふぁぁっ♡ やっ、胸っ、吸っちゃ……っ♡」
知らぬ間に吸い付いていた乳首から、ニナの全身に不意打ちの快感が走り、声を上げさせる。
藤次もいまさら止まれない。
初々しい乳首を舌で転がしながら、手はニナの身体を愛撫していき、やがて右手が下腹部へ。
「待ってっ、そこだめっ!」
下着の中に指が入りかけたところで、ニナが強く拒絶した。
「嫌だったかい?」
「っ……」
藤次の謝罪に、ニナが顔を背ける。
どう答えたらいいのか分からない――という様子だった。
怖れてはいるが、本気で嫌がっているわけではないように見える。
押すべきだ――と、藤次は決めた。
「この期に及んで、臆病風か?」
「っ!」
ニナが目を見開く。
指摘されたことはもちろん、藤次の声音にも驚いたようだった。
「覚悟は決まってると思ってたんだけどね。見込み違いか」
「ちがっ――」
嘆く藤次に、ニナは咄嗟に反論しようとして、言葉を切る。
「ごめん、なさい……いえ、申し訳、ありません……」
やがて、耳まで赤くなりながら、藤次の腕を押しとどめていた手を退ける。
「いい子だ」
そうして藤次は、ニナのパジャマのズボンの中、更に下着の中の茂みへと右手を入れた。
「ひゃうっ!?」
突然に性器に触れられて、ニナの口から悲鳴じみた声が上がる。
だが藤次はそれを気にせず、ニナの陰唇を開き、奥にある穴の周囲をなぞった。
「あっ、んんんっ♡」
些細な愛撫だというのに、ニナの全身がびくびくと震え上がる。
やはり妖女、性感の強さは彼女も人間以上のものがあった。
「力を抜け、すぐに慣れる」
「そんな、こと、言われても……んぁぁぁっ♡」
指の腹で陰核を擦ると、再びニナの嬌声が響く。
ニナ自身、自分の身体を驚いたように見下ろしていた。
「うそ……こんな、こんなに……んっ♡ あっ♡ あはぁっ♡」
藤次は本格的に手淫を始める。
膣口は既に蜜で潤っており、藤次の中指をしゃぶっている。
ちゅぷっと、中指を膣内に入れてやると、またニナの身体が跳ねる。
「んっ♡ んんっ♡ んんんんんんんっ♡」
指先で入口の裏側をくすぐられただけで、ニナは声にならない声を上げた。
「気持ちいいか? ニナ」
「やめっ♡ それっ♡ あぅっ♡」
ニナは咄嗟に拒んでしまいそうになる自分を押さえ込むように、唇を噛む。
その態度が可愛らしくて、藤次はさらに激しく彼女を追い詰めていく。
「ほら、ここがイイんだろ?」
「ひあぁぁっ♡ だめっ♡ だめそこだめっ♡」
ぐりゅっ、とGスポットを強く刺激され、ニナは大きく仰け反り喘ぐ。
「素直になるんだ。君の身体も立派な妖女だ。こうなるのが普通なんだよ」
「あっあっあっあっあっ♡」
説きながら手淫を続けると、ニナは藤次の身体を掻き抱きながら、腰を浮かせていき――
「やっ♡ 待って♡ 止めてっ♡ これ、以上――んぁぁぁぁぁっ♡」
絶頂した。
必死に噛み殺していた声を、堪えきれなくなるほどの、強い絶頂だ。
「っ~~~~~~~!!!」
ガクンガクンと身体を痙攣させ、声すら出せずに悶絶する。
秘所からは愛液を吹き出し、シーツに大きな染みを作っていた。
「んぅ……ふ……ぁ……♡」
(驚いた、怯えてた割にイキやすいな)
シーアやユスティネに比べても、達するまでの時間が短く、快感の度合いが深い。
どうやらこの子、当人が自覚しているよりもずっと、快感に弱い身体をしている。
「これなら、入れてもよさそうだな」
藤次がパジャマのズボンに手を掛けると、放心していたニナが我に返った。
「ま、待って! 待ってください……っ」
ニナの声でその手を止める。
見ればニナは、涙目になって震えていた。
「私、それは……まだ、怖くて……っ」
フリではなく、本気のようだ。
成長過程で処女膜を失い、ディルドで自慰をするのが普通の妖女だ。単純に挿入が怖いというわけではないだろう。
「身体、変なんです……っ。いま、受け入れたら……どうなるか、分からない……っ」
自分の肉体の淫らさを告白するような言葉は、誘っているとも解釈できる。
だが、ニナにその気がないことは表情で分かった。
怯えているのだ、強すぎる快感に。
苦痛でなくても、肉体への負担と言えばその通り。我が身が別物になったような不安は小さくないだろう。
それでも、このまま押し切れば、きっと彼女は堕ちる。
強すぎる悦楽にもすぐ適応して、シーアやユスティネと同じように、自分とのセックスに溺れるに違いない。
「…………」
しかし――藤次は手を引いた。
彼女はシーアと違って『自分の奴隷』ではない。
家賃を身体で払わせるという名目もあるが、ここまで怯えた子に強いるほど、藤次も酷ではなかった。
「なら……今日は手でするだけにしようか」
「え? あ……っ♡」
藤次はニナを抱き起こし、体位を変えた。
ニナはベッドの上に座らされ、後ろに座った藤次の腕に包まれる。
「な、なにする、の……?」
「愛撫するだけさ」
藤次はニナのうなじにキスしながら、胸と秘所に手を伸ばす。
「んっ♡」
ビクッとニナの肩が跳ねる。
そのまま乳首を指先で摘み、陰核を親指で擦ると、ニナの口から甘い声が上がった。
「あ、はぁぁ……っ♡」
挿入されるわけではないと分かったからか、強張っていたニナの身体から余計な力が抜けていく。
藤次は人間の処女を扱うように、ゆっくりと愛撫から始めていき、徐々に刺激を強めていった。
「はぁ……っ♡ んっ、はぁぁ♡ っく、あっ♡ あああぁぁぁ……♡」
ニナは身体を丸めたり、逆に反らしたりしながら、吐息に滲む快感を濃くしていった。
「やっ♡ ま、待って――」
「いいんだよ、イっても」
絶頂するのが恥ずかしいのか、ニナは制止するが、そんな彼女の臆病心を優しく封じ込める。
「あっあっあっ♡ やっ♡ だめっ♡ んぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
そうして陰核と乳首を同時に責めると、達しやすい彼女は容易に臨界点を超えた。
背中を大きく仰け反らせ、がくがくと全身を痙攣させる。
「イキやすいね。いつもこうなのかな?」
「そんな、わけ、ない……っ♡ 今日が、変な、だけ……っ♡」
覗き込んだニナの顔は、目の焦点を失いかけていた。
自分でするのと男性にされるのは大違いだというが、ニナはその差が顕著なのかもしれない。
「なら、いっぱいイって慣れておこうか」
「やっ♡ お願い待ってっ、私ほんとに、こんなになるの初めてで――ああっ♡」
再び指を膣内に侵入させると、ニナが過敏に喉を反らす。
今度は先ほどよりも奥深くへ、中指を根元まで差し込んでいくと、
「ひあっ!?」
ぴと――と、固いものに指先が触れた。
子宮口だ。
「うそっ♡ 奥っ、一番奥にっ、届いて……っ♡」
「ああ、さっきイったとき、子宮が降りてきたんだね」
せっかくなので、そのまま指先でゆっくりポルチオを愛撫してやると、
「んぁぁぁうううっっっ♡♡♡」
ニナは腰を浮かせながら、ぶるっと身体を震わせた。
「こりゃすごいな。ポルチオも自己開発済みか」
「んぅぅっ♡ くふぁぁっ♡ ダメぇっ♡ いまそこっ♡ おかしくなるっ♡」
「いいんだよ、なっても。セックスでおかしくなるのは、何も恥ずかしくなんだよ?」
くりくりと、円を描くように子宮口を刺激すると、ニナはベッドから腰を浮かせ始めた。
「あぐぅっ♡ はひっ♡ あああぁぁぁっ♡ あぁぁ~~~っ♡」
両足をベッドに突っ張り、下腹部を突き上げるような姿勢で、ニナはまた絶頂していた。
恥も外聞も無い下品な姿勢と、吼えるような嬌声。
当人が怯えるのも分かる。ここまで派手に乱れてしまうとなると、他人には見せたくあるまい。
だが、流石に自分の前でだけは、その恥を掻いてもらわなければならない。
「いいぞ、もっとイってしまえっ。恥ずかしく思う気も無くなるくらいになっ」
恥ずかしいという感情は、周りの反応にも左右されるものだ。
自分が恥じていても、周りがまったく気にしないことなら、いずれ恥じる思いも失せるもの。
だからニナには、いっそのこと、とことんイってもらうことにする。
「やぁぁぁっ♡ んぁっ♡ おっ♡ イ、クっ♡ これっ♡ もうっ♡ 無理っ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっっ♡♡♡」
再開されたポルチオ責めで、ニナの顔が蕩けていく。
藤次の指先の動きに合わせて、ニナの腰も激しく揺れていた。
「こんなっ♡ ずるいっ♡ 指先でっ、指だけでぇっ♡ わたひのっ、からだっ♡ 簡単にっ♡」
男の指一本で全身を支配されるような心地なのだろう、ニナは恨めしそうに藤次の腕を掴む。
「そうさ。男に抱かれるっていうのはこういうことだ。諦めて身を委ねるんだ」
くちゅくちゅくちゅくちゅっ! と、藤次の手がニナの秘所を掻き回す。
中指は最奥まで伸ばし、人差し指と薬指で大陰唇を刺激しつつ、手の平でクリトリスを愛撫。
「んおっ♡ おっおっおっ♡ ぉぁぁぁぁっ♡」
刺激を増やされたニナは、大きく口を開けて喉を反らし、吼えるように達し続けた。
肉棒を挿入されたわけでもない、手淫だけでの連続絶頂である。
「すごいな、君は」
その乱れように、藤次は息を呑む。
挿入していない以上、藤次としては不満足な時間だが、それを忘れるほどだった。
自分の快感以上に、激しい快感に狂う彼女を、もっと見てみたい。
「愉しんでるじゃないか。ん? 乳首もしてやろうか?」
手淫を継続しながら、もう片方の手で乳首をくにくにと揉んでやると、ニナの全身がより一層に震え上がる。
「おっ♡ んおおっ♡ 胸だめっ♡ ちくびだめえぇぇぇっ♡♡♡」
「駄目なのは君だ。男に奉仕させてイってばかりじゃないかっ」
エルフ耳を軽く噛んでやると、また一段とニナの反応が昂ぶる。
「あ゙あ゙あ゙あ゙っ♡ ごめんなしゃいっ♡ ゆるしてっ♡ んおっおっおっおおおぉぉぉっっっ♡♡♡」
言葉責めが効いたのか、雄叫びのような声を上げて、極大の絶頂に打ち震えた。
「か――は――ぁ――っ♡」
がくんと、ニナの全身から力が抜ける。
「おっと」
抱き留めた藤次は、腕の中で小刻みに痙攣するニナを覗き込む。
「はひ――ふぁ♡ あっ♡ あはぁ……っ♡」
どうやら気絶してしまったようだ。
虚ろな瞳を開いたまま、終わった後も揺り返してくる絶頂の余韻で恍惚としている。
「やれやれ……」
藤次はニナの身体をベッドに寝かせてやる。
シーアやユスティネとの経験上、これはしばらく目を覚まさないレベルの気絶だ。
挿入もしていないのに、前戯の手淫だけでダウンされてしまうとは……と、微苦笑する他にない。
「まあ、焦ることもないか」
自分もニナの隣で横になり、二人の身体に掛け布団を乗せる。
そうして久しぶりに、ベッドで体力を消耗しない眠りを迎えるのだった。
○
翌朝――
(や、やってしまったぁ……っ!!)
ニナは顔から火が出る思いで出勤していた。
昨夜は結局、前戯で気絶したまま眠ってしまった。
男女の間でこれがいかに失態であるかは、言うに及ばず。
藤次は笑って許してくれたし、シーアやユスティネには気付かれなかったが、それでは済まない。
(結局、怖じ気づいたまま寝ちゃったなんて、これじゃただの腑抜けじゃない!)
あのときは、自分の身体に走る快感があまりに未知で、とんだ醜態を晒す予感がしていた。
それが結局、より大きな失態を招いてしまった。
(こんなことならいっそ『首輪』で命令してもらえばよかった……)
シーアは藤次とセックスするとき、首輪で命令させるプレイを好むという。
彼女が言うには、そうすることで恥ずかしさや怖さが気にならなくなるからだと。
自分は奴隷だから彼に従わなければならないという義務感で、背中を押してもらっているのだ。
(まあ、あの人は私の主人じゃないから無理だけど)
ニナもそうであれば、昨夜の結果も違ったかもしれない。
しかしニナの雇用主は藤次ではない。今日も足を運んでいる家のご夫婦だ。
(切り替えよう。とにかくいまは仕事っ)
汚名を雪ぐ方法は後に考えるとして、目の前の仕事を蔑ろにはできない。
今日も雇用主である息子夫婦に代わり、持病のあるお婆さんを手助けしながら家事をする。
一日の始まりは夫婦のどちらかに挨拶をすることからだ。
そうした勤め先となる家屋に近付くと――
「……え?」
家の前に――救急車が止まっていた。
○
「亡くなった……?」
帰宅した藤次が聞かされたのは、訃報だった。
「はい。ニナがお世話を頼まれていたお婆様が」
シーアがニナに代わって説明する。
幸い――と言っては失礼だが、藤次の身内の訃報ではなかった。
「そうか、気の毒に」
藤次はシーアの隣に座るニナを注意深く見る。
その表情は暗く、目に影が掛かっていた。
「元々、持病があったんです。朝見たら、冷たくなっていたって。たぶん、夜中に発作があってそのまま」
ニナは切れ切れに語る。
ニナを奴隷として雇用したのは夫婦だった。
依頼内容は家事と介護、年老いたお婆さんの世話をすることがメインだという。
お婆さんはニナを孫のように可愛がってくれたと聞くが、今日の朝、往生してしまったそうだ。
「それで、少し困ったことが」
シーアを挟んでニナの逆側から、ユスティネが切り出す。
帰宅するなり改まって相談を持ちかけられたことから、藤次も話は察していた。
「お世話をするお婆さんが亡くなられたことで、ニナを雇う理由が……」
「ああ、そうか。やむを得ないな」
依頼主は介護業務を理由にニナを雇っていた。
不幸にもその必要が無くなったため、ニナを雇う理由が失われたのだ。
「次の雇い主が必要なんだね」
ニナは、藤次がシーアと出会ったときのように、再び契約相手を探さなければならない。
それまでこの家に住まわせてほしいということなら、改めて頼まれるまでもないが……
「はい、それも早急に」
「早急に?」
シーアによる追加情報が、少し意外だった。
「実は今月末にビザの更新がありまして、それまでに雇用実態がないと、ビザが失効してしまう可能性があるんです」
盲点だった。
シーアたちは妖魔界からの出稼ぎ労働者、就労ビザによって日本に滞在している。
そしてビザには更新期間があり、これは年に一度だったり数ヶ月に一度だったりする。
共通しているのは、どこかに就労している実態がないと、ビザの更新が認められないことだ。
「流石に、事情を話せば猶予はもらえるんじゃないか?」
「普通はそうかもしれませんが、私たちは妖女ですから。
恥ずかしながら、ビザだけ取得して男漁りしかしない者も多いので……」
ユスティネが触れたのは、水面下で騒がれる社会問題のひとつだ。
口から出任せでビザを取得して、実は犯罪目的だったり、不法滞在したりする外国人――どの国でも、旧時代からよくあることだった。
妖魔界から人間界に大量の妖女が移住する昨今、これに関する警戒の目は強い。
「汲み取るべき事情がある人にまで、手厳しい判断が下される可能性があるってことか」
であれば、その危険を回避する手段はなにか。
彼女たちが相談を持ちかけてきたのはその方法だろう。
「俺にできることはあるかな?」
彼女たちには既に案があるようだと、表情から察した。
シーアたちは頷き合うと、ニナに目線を集める。
するとニナは席から立ち上がり、テーブルを迂回して藤次の隣に立つと――床に跪いた。
「っ!?」
「西条さん――いえ、旦那様!」
土下座とまでは言わないが、正座で手を付いて見上げてくるニナの姿に、目を見開く。
そんな藤次に、ニナは真剣な表情で、少し赤面しながら、こう言った。
「私を……あなたの奴隷にしてくださいっ!」
ニナが頭を下げる。
勢いに驚いたが、考えてみれば妥当な手だ。
一時的にでも藤次に雇用されていれば、ビザの停止は避けられる。
「それは、次の雇い主が見つかるまで、という意味かい?」
ニナの真剣さが気になって、その点を確認する。
「いいえ――旦那様が私をご不要と仰るなら仕方ありませんが、
私は、旦那様にこの身命を捧げる覚悟をもって申しております」
少女というより騎士が誓いを立てるかのような目で、ニナはこちらを見上げてくる。
「……そこまで思い詰めなくてもいいんだぞ?
ビザ停止を回避するための、一時的な雇用でも、この家に住む資格は充分だ」
「いいえ」
ニナの返答には、己への手厳しさがあった。
「お言葉ですが、旦那様は甘すぎます。
私は本来、この家に住まわせていただく方がおかしいような人間です。
ご厚情に甘えて転がり込み、家の仕事にもろくに貢献できず……伽も満足にできず」
最後の部分は顔を赤らめて視線を反らしていた。
それはともかく、ニナは間借りする上で充分な対価を払えていないと思っているらしい。
確かに、家事はシーアの仕事で、家賃は入れておらず、身体で払うことすらできていない。
「家出娘ですら身体で払う覚悟はあるのに、私ときたら……
現状、私が旦那様にしたことなんて、『態度の悪い同居人を増やしただけ』です……っ!」
昨日までの自分を振り返って、ニナはそう言い切った。
「にも関わらず、私はまだ旦那様を頼ろうとしています。
この上、何も差し出せないようであれば、私はただの寄生虫になってしまいます。
ですからせめて、私に支払える唯一のもの……『自由』を、受け取っていただきたいのです!」
気圧された藤次の肩に、シーアの手が置かれる。
「旦那様……どうか、ニナの覚悟を受け取ってあげてください」
戸惑っている主人に、シーアは第一の奴隷として、或いは妻として語り掛けた。
「ニナは誇り高い子ですから。旦那様のご厚情に甘えてばかりの自分が許せないんです」
良くも悪くも、誇り高い子なのだろう。
プライドがあるから、藤次に抱かれて乱れてしまいことを嫌がる。
プライドがあるから、男のヒモになっているような現状を許せない。
よい結果ばかりを招いてはいないが、見習うべき高潔さではなかろうか。
「藤次様、私からもお願いいたします」
ユスティネはニナの隣に膝をつき、彼女の肩を抱いた。
「この子、臆病なんです。
普通にしてるだけじゃ、昨夜みたいに臆病風に吹かれてするべきこともできない子なんです。
命令されたり、追い詰められたりしないと素直にもなれない、面倒くさい子なんですよ」
「ユネ……っ」
ニナの性格について、明け透けに語るユスティネ。
ニナは不満そうに睨んでいるが、藤次からしても、頷ける部分はあった。
「昨夜のことは察してます。ニナ、ちゃんとできなかったんでしょう?」
シーアが、藤次の肩に体重を預けながら、耳元で囁く。
見透かされたような発言に、ニナだけでなく藤次もなぜか小さく震えた。
ニナも藤次も話していないが、シーアにはお見通しだったようだ。
「だから『首輪』の力を借りて、今度こそ旦那様のものになりたいんですよ」
首輪――奴隷の首輪のことだ。
藤次がニナを雇えば、合意次第であの首輪を使えるようになる。
あの首輪の強制力があれば……なるほど昨晩のようにはならなかったかもしれない。
ニナは、身体で支払うことに尻込みする自分を、奴隷の首輪によって動かしてもらいたいのか。
「……っ」
目線をニナに向けると、頬を染めた顔を俯かせていた。
言外の肯定だ。
「そう、か……」
これも複雑な女心というやつなのか。
ニナは、それが可能なら藤次の厚意に甘えて逃げてしまう。
そんな自分を厭うからこそ、奴隷になることで逃げ道を塞ごうというのだ。
「――いいだろう、君がそこまで言うなら、俺がニナの主人になろう」
藤次は背筋を正した。
このまま放り出して、よくない人間を雇い主にするくらいなら、その方がマシだ。
そう自分に言い聞かせて椅子から降り、ニナの前に膝をつく。
「っ……でしたら、これを……」
一瞬だけ嬉しそうな顔をしたニナは、すぐに表情を引き締めて、『首輪』を差し出した。
藤次がこれをニナに装着することで、ニナは藤次の奴隷になる。
どこか指輪の交換にも似た、儀式的な作法なのだろう。
「ああ、後悔はないね?」
「はい……その……あなたなら、信用できますから……」
最後に確認すると、ニナは照れ臭そうに目を泳がせながらも、そう言ってくれた。
昨晩、下手に強引ぶって最後までしていたら、この言葉は得られなかったかもしれない。
ならばと、藤次は手にした首輪をニナの細い首筋へ運ぶ。
左右に開いていた輪を当てて、反対側で閉じると、固定具がカチリと音を立てる。
同時に魔力の光が瞬き、ニナが藤次の奴隷となったことを可視化した。
「あぁ……」
ニナは軽く感動したような顔で微笑する。
誰かの奴隷になるなど、喜ぶようなことではないだろうに、恋が実ったかのように。
「ふふ、おめでとうニナ。これで私の後輩ね」
「いいなぁ」
シーアは嬉しそうに手を合わせて、ユスティネは羨ましそうに首輪を見ている。
奴隷である彼女たちにだけ分かる何かがあるのだろうか。
「だ、旦那様……」
「ああ、なんだ?」
ニナは、改めてそう呼ぶことを噛み締めるように、藤次を旦那様と呼ぶ。
そしてこう続けた。
「ご命令……ください……昨夜、できなかったこと……今度は、命令して、ください……っ♡」
陶然とした顔で見上げられ、藤次は息を呑んだ。
昨夜の、快感を怖れて震えていたニナとは、明らかに違う。
正式な奴隷となって覚悟が固まったからか……
或いは、藤次の知らないニナの性癖が、いま目覚めたのかもしれない。
○
かくして、昨夜と同じように、ニナは藤次の待つ寝室に現れた。
「お、お待たせしました……旦那様……♡」
着ているのは、昨日と同じようなパジャマだ。
しかし、身にまとう空気が、明らかに『女』だった。
表情に艶があり、口の端には微笑まである。
昨晩の手淫で、身体が色を知ったこともあるだろうが、それ以上に精神的な変化を感じた。
「さあ、おいで。服を脱いでな」
いまや自分は彼女の『主人』だ。
シーアがそうするよう求めたように、下手に出るような言葉は避ける。
それはニナにも顕著な反応を招いた。
上の立場から『強要』された女の、困った表情、それでも覆い隠せない期待の表情だ。
「ご、ご命令……ですか?」
やがて藤次に向けられたのは、男に強引さを期待するような、メスの顔だった。
自分の顔が邪悪な笑みを刻むのを感じる。
「当たり前だろう。命令だニナ、服を脱いでこっちに来るんだ」
「っ♡ はい……」
意識して強い口調で命じると、ニナは小さく震えながら、服のボタンに手を掛けた。
ひとつずつ外していく度に、褐色肌のノーブラ美乳が見えてくる。
恥ずかしさは消えていないらしく、その手付きはゆっくりしたものだ。
「ほら、早くしろ」
「んっ……はい♡」
急かすと、ニナはパジャマの上着を落とし、ズボンに指を掛けて足を抜く。
そして、耳まで赤くなりながらショーツを脱ぎ、床に落とした。
「お、お待たせしました……♡」
大人と少女の合間にあるような肢体が、ベッドに上がってくる。
藤次の横から膝を乗せ、どこか女豹のように手をついて、猫が懐くように胸元へ擦り寄ってきた。
「いい子だ」
「はぅ♡ 褒め、ないで……」
抱きしめて頭を撫でてやると、ニナは嬉しそうに震えながらも、否定の言葉を口にする。
「私、旦那様に、褒めていただくようなこと、してないです……っ♡
昨夜も、それまでも、失礼な態度ばかりとって……なのに、奴隷にしていただいて……っ♡」
濡れた瞳と震える唇。
感謝と申し訳なさが、性的興奮に織り交ぜられている。
「ちゃんと、主人として命じてくださいっ♡ 愚かな私が、逃げられないように……っ♡
これ以上、甘やかすようなことをされたら……自分で、自分を許せないんです……っ!」
確かに、ユスティネも言っていた。
ニナは臆病だから『命令』に背中を押してほしいのだと。
だとすれば、自分がするべきは、主人として厳格に命令権を行使することだろう。
「いいだろう。命令だ、ニナ」
「はい♡」
首輪を撫でながら、命令を伝える。
「――抵抗するな」
「っ♡」
首輪が淡く輝き、ニナの身体から力が抜ける。
「――気持ちいいこと、してほしいことは、ちゃんと言え」
「ぁ……♡」
また首輪が光り、ニナの表情が蕩け始める。
「して……」
早速、ニナの口が『命令』に従おうとする。
つまり、『してほしいことを言う』という命令に。
「私を、女にしてください♡ 嫌がっても、泣いても、止めないで、最後までしてください♡
シーアや、ユスティネや、他の妖女みたいに……脅して、襲って……犯してくださいっ♡」
自分の臆病心を振り切るための言葉だったのだろう。
しかしそれは、きっとニナが想像している以上に、藤次の理性を焼き切った。
「んむぅっ♡」
歯がぶつかるような勢いで唇を奪う。
舌を差し込み、乱暴に口腔内を犯していく。
「んっ♡ ちゅぷっ♡ れるっ♡ あふっ♡ 旦那様っ♡」
「舌を出せ」
「はぁひ♡ れろぉっ♡ ぴちゃっ♡ ぢゅぱっ」
背中を抱き、後頭部を掴みながら、貪るようなディープキス。
息継ぎのために口を離すと、ニナの首輪が発光する。
「キスぅ♡ 気持ちいい、です♡ 頭、ふわふわしてる♡」
気持ちいいことは言う、という命令を、首輪が遵守させていた。
「おくち、蹂躙されてるっ♡ んむっ♡ ぢゅぷっ♡ 怖い、のにぃ♡ ちゅるっ♡ れるっ♡ もっと♡ んっ♡ もっと、されたいですっ♡ あっ♡ わたし、なに言って――んむぅっ♡」
再び口づけをして、ニナの言葉を塞ぐ。
こちらの意向に反してまで喋ろうとはしないらしい。
「あっ♡」
くるりと身体を回して、ニナをベッドに押し倒した。
そのまま身体を押さえ込んで胸を掴み、首筋へ甘噛みするように吸い付く。
「はぁっ♡ 旦那様っ♡ 胸っ、胸いいですっ♡ 男の、逞しい指がっ♡ あぁぁ貪ってるっ♡ 私のおっぱい、揉みくちゃにされてっ♡ 感じてますっ♡ 乱暴で、痛いのにぃ♡ 優しいよりもずっと気持ちいいのぉっ♡」
妖女の深く広い性感帯が作るマゾ体質を、ニナの口が赤裸々に語る。
相手がよがっているなら遠慮はせず、藤次は思うがままにニナの美乳を弄び、乳首を吸い上げた。
「あああぁぁぁっ♡ それっ♡ それ好きですっ♡ 乳首っ、食べられるのっ♡ きゅんきゅんするの止まらないのっ♡ ああやっぱりだめぇっ♡ 言わせないでぇ♡ 旦那様っ♡ これ恥ずかしいですっ♡ 私のエッチなところ、全部ばれちゃうっ♡」
「駄目だ、命令に従えっ! それとも――」
藤次はひとしきり乳首を味わった後、右手をニナの下腹部へ運び、昨夜のように手淫を開始した。
「お前の忠誠はこんなものか? 俺の奴隷になったんじゃなかったのか!?」
ちゅぷっ! と、藤次の指が同時に二本も、ニナの膣内に侵入した。
「っ~~♡♡♡ ごめんなさいっ♡ でも私っ♡ 弱くてっ♡ すぐイっちゃうからぁっ♡
あっあっあっ♡ 指っ、気持ちいいっ♡ 奥っ♡ もっと奥にぃっ♡
旦那様の指っ、ディルドなんかよりずっといいっ♡ ぐちゅぐちゅ鳴らすのすぐイっちゃうのぉっ♡」
激しい水音を立てて膣内を掻き回すと、ニナの言葉が意味を失い始める。
「昨夜よりずっと感じやすくなってるな。やっぱり、人間素直が一番ってことか?」
「あっあっあああぁぁぁイクぅっ♡ イキますぅっ♡」
ニナは限界まで背を反らして絶頂した。
両腕を引き絞り、腰を浮かせ、藤次の手を愛液で汚すと、糸が切れたように脱力した。
「あひっ♡ はひゅぅ♡ やっぱり、気持ちいい♡ 旦那様の手で、弄ばれるの♡ 情けないのに、気持ちよすぎて、全部よくなっちゃいます♡」
ニナは虚ろな瞳で胸中を吐露している。
藤次の奴隷でなかった頃のニナは、屈辱を嫌って快感を拒んでいた。
しかし奴隷となったいまは、主人のオモチャにされるのも『名誉』だと思っている。
反転したプライドが、ニナという妖女を、かつてないほど淫らに変えていた。
「最後までするって、約束だったな」
藤次はニナをベッドの中央に寝かせると、逸物を取り出す。
「あ……っ♡」
ニナは目を丸くして、そそり立つ肉棒を凝視した。
昨夜はこれを見る前に気絶してしまったので、初めての対面となる。
「怖いかい?」
「怖い、です……でも、すごく……知り、たい♡
旦那様の、それを、受け入れたら……どうなるか、知りたい、です♡」
乙女のように身を縮こまらせながらも、情欲に潤んだ瞳で見上げてくる。
その愛らしさと淫らさを見て、遠慮をする余裕が無くなった。
「命令だ。足を開いて力を抜け」
「はい……♡」
ニナが両膝を割り開く。
秘所が晒されると、褐色の女性器が入口を半開きにしていた。
そこに腰を近付け、亀頭でキスをすると、
「んぅぅぅっ♡」
過敏に感じ取ったニナが震える。
しかし足は閉じず、両手でシーツを掴んで、挿入の瞬間を待ち構えていた。
「いい子だ。可愛いぞ」
「はぅ♡ 褒めちゃ、だめって……」
優しく頭を撫でて、半ば油断させてから――一気に貫いた。
「っ――――あっ―――ああぁぁぁっっっ♡♡♡」
不意を打たれたニナの嬌声が、寝室の壁を震わせる。
子宮口に衝突を受けるなり目を見開き、大きく喉を反らして、乳房を揺らしながら痙攣。
膣壁は驚くほどすんなり怒張を受け入れた後、根元から先端までを震えながら締め上げる。
「ひぁっ♡ なに、いまっ♡ あひゅっ♡ なかっ、入って――あっあっああぁぁっ♡」
ニナは自分の下腹部を見て唖然としていた。
腰が勝手に動き、膣がペニスを招き入れることで、またポルチオに亀頭が擦れ、追加の性感に襲われる。
「きて、りゅ♡ 旦那様のっ♡ これっ、本物っ♡ しゅごい♡ おっき♡ 熱いっ♡ 動いて、りゅっ♡」
「この感触、ディルドで慣らしていたんだな。偉いぞ」
男は初めてなのに受け入れ慣れているのは、そういうことだろう。
「ちがっ♡ これっ♡ あうっ♡ ぜんぜん違うっ♡ こんなに、なるのぉ♡ 知らないっ♡ 初めてでっ♡ あっ、またくるっ♡ 入ってるだけなのにっ♡ またっ♡ んぁぁぁっ♡」
お互いの僅かな腰の動きで子宮口が愛撫され、ニナはまた達している。
そんな自分の身体に、信じられないという顔をしていた。
「動くぞ」
藤次が覆い被さりながら腰を引くと、ニナは反射的に抱き付きながらも首を横に振る。
「ま、待って♡ 旦那様っ♡ 私こんなのっ、どうなるか――」
「言うことを聞くんだっ」
ぐん! と、引いた腰を奥まで押し込む。
「~~~っっっ♡」
子宮を押し上げられたニナは、また弓反りになって絶頂した。
「ぁぁぁっ♡ ごめんなしゃいっ♡ 聞きますっ♡ 約束通りっ♡ 最後までっ♡ 止めないでぇっ♡」
初めて足を踏み入れた、男性とのセックスによる、拷問めいた悦楽。
それに対する恐怖と抵抗を、ニナは奴隷としての忠誠心にしがみつくことで越えようとしていた。
「いいぞ、その意気だ!」
藤次はそんなニナに漬け込む形で、勝手気ままに腰を突き入れる。
「はひぃ♡ 気持ちいいですっ♡ こんなにっ、イキすぎてっ、苦しいのにっ♡ ああっすごいっ♡ 犯されてるっ♡ 犯されてるのにっ♡ 頭っ、蕩けちゃうっ♡ 旦那様の太いのがぁっ♡ おかしくするっ♡ わたしのことっ♡ おかしくするのぉっ♡」
藤次は様々な角度で腰を動かしながら、ニナの反応が顕著な場所を探り当てていく。
抽送が重なるにつれて、その狙いは定まっていき、ニナに突き刺さる快感はより鮮明になっていった。
「そこっ♡ そこだめっ♡ 突かれるとっ♡ 真っ白っ♡ あたま真っ白になるからぁっ♡」
「ここか? ここをどうして欲しいんだ? ちゃんと言うんだっ!」
「ああぁぁっ♡ してぇっ♡ ぐりゅって♡ もっと押し込んでくださいっ♡ 私の弱いとこっ♡ 見つけてっ♡ いじめてぇっ♡」
いつしかニナの中で、快感への恐怖は薄れていた。
自分の身体を男に預け、その腰の動きをねだることで快感を得る、女の悦び方に従っている。
「ははっ、あれだけ怖がってたのにな。踏み切ってしまえば、気持ちいいだけだっただろう!?」
「はいっ♡ ごめんなさいっ♡ ああぁぁっ♡ こんなにっ、いいことっ♡ んぁぁぁっ♡ 嫌がってたなんてぇっ♡ おかしいっ♡ 私がおかしかったんですっ♡ んおっ♡ お詫びっ、お詫びにっ♡ あっあっあっ♡ 好きに、してくだしゃいっ♡ 私のことっ♡ 旦那様のっ♡ 思い通りにしていいですからぁっ♡」
不定期に絶頂して、呼吸もままならない状態でありながら、ニナは藤次に懇願する。
「いいぞっ、このままセックスの良さを教え込んでやるからなっ!」
藤次は指先で乳首を転がしてやりながら、明確になってきた膣内の弱点を集中的に責め立てた。
「あひぃいぃいぃぃぃっ♡ イグぅっ♡ イッてるのにまたイクっ♡ あっあっあっあっあっ♡ 旦那様ぁっ♡ これじゃ、またすぐっ♡ へあっ♡ きちゃいましゅっ♡ わたひっ♡ バカになっちゃうっ♡ あひっ♡ イキしゅぎてっ♡ あたまっ♡ おかしっ♡ あひぁぁぁっ♡」
首を激しく左右に振り、口の端から涎を散らす。
膣内に巻き起こる絶頂のバイブレーションは止まらず、愛液が結合部からシーツを濡らしていく。
「いいんだっ! いまはどんなに乱れてもいいんだっ! いいや命令だ! 喘げ! 淫らな自分を隠すな!」
藤次は身体を起こすと、リナの足を掴んでM字に開かせる。
一糸まとわぬ淫らな姿勢を見下ろされ、リナは羞恥と敗北感に襲われるが、それと同時に恍惚感も覚えていた。
「あぁ、旦那様ぁ……っ♡」
目の前の男に屈服するほど、快感を得られる。
いつしかそれは区別がつかなくなり、屈服することが快感になる。
「きてっ♡ きてくだしゃいっ♡ 私をっ♡ 壊してっ♡ 昨日までの私っ、無茶苦茶にしてっ♡ 新しい女に、生まれ変わらせてくださいっ♡」
M字に開かれた両足を自ら抱え込み、淫らに腰をくねらせた。
「いいぞ、思いっきりイキまくれ!」
じゅぱ! じゅぱんっ! と、水音と共に鳴る男女の衝突音。
腰の動きを変え、ニナの弱点を別角度から擦り上げた末、子宮口を連打する。
「はぎゅっ♡ しゅごいっ♡ イってりゅっ♡ あへぇっ♡ イクたびっ♡ 変わっちゃう♡ ああぁぁぁっ♡ 私の身体っ、変わっちゃうっ♡」
ニナは目尻を下げ、涙を浮かべながらも、全身をくねらせて悦楽を表わす。
「だんなしゃまっ♡ もっとぉ♡ んぉぉっ♡ もっと、わたしのことっ♡ あっあああぁ♡ 屈服ぅ、させてぇ♡ 意地っ張りな、バカな私をっ♡ 終わらせてくださいっ♡ いっぱい、イカせてっ♡ 旦那様のっ、女にしてぇっ♡ んおっ♡ おっおっおっぉぉぉっ♡♡♡」
体位を変えて、バックから突く頃にはもう、ニナは別人になりつつあった。
「ぉぉぉぉぉすごいぃっ♡ 奥っ♡ 奥にドスドスってぇ♡ すごすぎりゅうっ♡ おほぉっ♡ あたまっ、バチバチってぇぇぇっ♡」
ぱん! ぱんっ! ぱぁん! と、藤次の腰がヒップに衝突するたび、ニナの肢体はオーガズムに震えていた。
「あへぁっ♡ もうらめっ♡ 落ちちゃうっ♡ 意識、どっか落ちちゃうっ♡ だんなさまっ♡ イって♡ お願いですっ♡ しゃせーくださいっ♡ 中出しっ♡ 感じたいっ♡」
「ああ、もう出るぞっ!!」
どぴゅぅっ! という音を、藤次は自分の分身から聞いた。
「あああぁぁぁきたぁぁっ♡ あちゅいのっ♡ あっあっあっ♡ なかだし、されてっ♡ んおおおぉぉぉっ♡♡♡」
妖女の生殖本能を最も満たす瞬間に、ニナはこれまでで一番の大絶頂を迎える。
「――っ♡ ぁ――かはっ――♡」
そうして意識を失い、ベッドに突っ伏す。
藤次が後ろから覗きこむと、表情は幸福そのもので、悦楽に溺れきった牝の顔だった。
○
――十分後。
「ほら、命令だ。腰を動かせ!」
「ふぁあんっ♡ 旦那様っ♡ もっと♡ もっと命令っ♡ いっぱい命令してくださいっ♡」
ニナは仰向けになった藤次の上で、一心不乱に腰を振っていた。
騎乗位で挿入された陰茎が、腰を前後させるニナの膣内で激しく絞られる。
もはやニナの方が、藤次の肉棒を貪っているようなセックスだ。
「そうだな、自分で胸を揉んでみろ。男の力に負けないくらい強くだ」
「はひぃっ♡ 仰せのままにっ♡ ああっ♡ 私の痴態っ、お楽しみくださいっ♡」
ニナは嬉々として藤次の命令に従い、自分の乳房に深々と指を食い込ませる。
もちろん腰を動かせという命令も中断していない。
そこにいるのは、快感を怖れていた繊細な少女ではない。
自ら乳房を握り潰し、踊るように腰をくねらせる、淫ら極まる妖女だった。
「旦那様ぁ♡ もっとです♡ 私もっとできます♡ 旦那様のご命令、果たしてみせますっ♡」
「やれやれ、おねだりしたいなら素直に言えばいいのに」
藤次はニナの太股を撫でながら、たまに不意打ちするように腰を突き上げる。
「ふぁんっ♡ 違いますっ♡ 奴隷だからっ♡ 私、旦那様の、性奴隷だからぁ♡
どんな命令でもっ、聞けるって、証明しないとっ♡ 見捨てられちゃうからっ♡
シーアや、ユネに、迷惑掛けちゃうからっ♡ だからぁ♡ 旦那様ぁ♡」
命令されているという体裁で、ニナは自分の性欲を満たそうとしていた。
覚えたばかりの快感に、夢中になっている。
しかし自分からは誘惑できないので、『奴隷としての献身』に置き換えているのだ。
(この子、性欲の強さで言えば、シーアやユスティネ以上じゃないか……)
あまりの絶頂で気絶しても、目が覚めたらもう一度というくらいには、絶倫だ。
下半身には自信のある藤次でも、流石にもう限界が近い。
「ほら、クリと一緒に奥を責めてやる。いい声で鳴けよっ」
藤次は指でニナの陰核を擦りながら、腰を小刻みに揺らして子宮口を連打する。
「んぉぉぉおおぉぉ♡♡♡ イグっ♡ 旦那様それすごいでしゅっ♡ おまんこイキまくってましゅっ♡ あああぁぁぁ旦那様ぁぁぁっ♡ わたしまたっ♡ また飛んじゃうっ♡ 意識っ、持たないっ♡ おっおっおっ♡ お゙お゙お゙お゙お゙っ っ っ ♡ ♡ ♡」
絶頂の沸点が低いニナは、早くも連続絶頂に陥ってしまい、意識を保てなくなる。
「まったく、イカせやすい女だな。こんなに快感に弱い身体、妖女でも珍しいだろうにっ」
「違うのっ♡ 旦那しゃまがしゅごいのぉっ♡ おちんぽしゅごしゅぎてっ♡ 私の身体すぐ負けちゃうんですっ♡ あああぁぁぁ来る来るすごいの来ちゃうぅぅぅっ♡♡♡」
びくん! と全身を大きく震わせて、ニナは背中を反らす。
「あ――ぅぁ――はっ――ひぁ――♡」
まるで致命傷でも負ったように息を乱して、言葉すら失う大絶頂へと沈んでいく。
背中を反らしたまま後ろへ倒れていったニナを見て、藤次は溜息を吐きながら起き上がる。
「ふぅ……まったく、手の掛かる子だな」
藤次はニナの中から肉棒を抜き取ると、ひどい有様で痙攣している彼女の姿勢を正してやる。
ティッシュで軽く身体を清めてやり、枕に寝かせてやると、アヘ顔だった表情は安らかな寝顔になっていた。
「んぅ♡ だんな、しゃまぁ……もっとぉ……できましゅ……♡」
ニナは寝言を口にしながら藤次に抱きつき、藤次は彼女の頭を撫でてやる。
(流石に、覚え立てだからだよな? これを毎回とは言わないよな?)
ニナを抱く度にこうなるとしたら、いくらなんでも身体がついていかない。
なにせ自分には他にも、シーアやユスティネという女がいるのだから。
きっと今頃、ニナの嬌声を耳にして、羨ましく思ってるかもしれない。
(……対抗意識とか、燃やさないといいんだが)
あの二人まで張り合って、より激しいセックスを求めてきたとしたら……
ちょっぴり背筋を寒くしながら、藤次はベッドに身体を沈めて、眠りに落ちていくのだった。
ご一読いただきありがとうございました。
前話のあとがきで言っていたコンパクトとはなんだったのか、
むしろ前より増えました。
ほら、あれです。
初夜で失敗してしまって、それを取り戻そうと躍起になる女の子って可愛くない?
やってみたらシーンが増えてこうなった運びです。
次回は存在を忘れられていた元妻となります。
また来週くらいに、ご一読のほどよろしくお願いします。