誘惑禁止条例 ※性犯罪被害は条例違反にあたらない 作:大中小太郎
――息子と一線を越えてしまった。
その事実が、コレットにとって重荷となっていたのは、昨日までのことだった。
(太智くん……♡)
妖魔界による人間界の児童保護運動、その担い手として引き取った男の子だった。
生みの親による育児放棄で保護された彼は、わがままを言わない子だった。
それなりに世話は焼かされたが、やはり赤ん坊の頃から育てるほどの手は掛からず、コレットは内心それを残念に思っている。
やはり血縁がないから、本当の母になれないのではないかと。
幸か不幸か、セックスがその不安を解消した。
母と息子には許されない関係ではあったが、あんなにも感情を剥き出しにしてぶつけてくれたのは、きっと初めてのことだ。
心から求められる存在であるということが、コレットの秘めた不安を埋め尽くしてくれた。
(そう……きっと、生い立ちのこともあって……受け入れてくれる人が欲しいだけなのよ……)
太智の行いを、コレットは誰に対してか擁護する。
だから自分は、彼を拒んではならないのだ――と。
(私が拒絶して、傷ついたりしたら……また、ママ活したり、もっと危険なことをするかもしれないし……)
そうならないために、自分が受け止めてあげるのだ――と。
だからこれは、母として正当な、自己犠牲の精神によるものなのだ――と。
(あの子には……私しか、いないんだから……っ)
コレットの心は、そうして『理由』を積み重ねる。
太智に襲われることを肯定する理由を。
たとえ、その理由の裏側に、自分の劣情が隠れていたとしても。
結果的に、自分の肉欲を正当化することになっていたとしても。
(私は……あの子の、『ママ』だから……っ♡)
全てを許してあげてこそ、母の愛。
心の中でそう唱える度に、コレットの罪悪感は、影も形も無くなるのだった。
「じゅぶっ♡ んんっ♡ じゅるっ♡ んっ♡ じゅっ♡ じゅぶっ♡」
朝――コレットは太智の朝勃ちを処理していた。
「ああ、いいよママ。その調子でお願い」
いつものように、太智を起こしに来ただけだった。
ベッドの上で眠っていた太智は、いつになく素直に起床してくれたが――
「ママ……お願いがあるんだけど」
掛け布団を退かした太智は、男性の生理現象として隆起した股間を示したのだ。
コレットは唖然としながら、生唾を飲まずにはいられない。
あの部分が、自分にどれほどの快感をもたらすのかは、もう骨身に沁みている。
「このままじゃ、着替えもろくに出来ないから……口でしてよ。いいでしょ?」
「え……で、でも……」
甘えるようで、断ることを許さない声音。
手を引かれ、ズボンの隆起を間近にさせられたコレットは、当初は戸惑ったが、
「ママがすっきりさせてくれるまで、ベッドから出ないからね?」
などと『仕方のないこと』を言われては、断り切れなかった。
「んっ♡ あぶっ♡ じゅるっ♡ じゅぼぉっ♡」
唾液をまぶした口内で、太智の肉棒に奉仕する。
(ああ♡ すごい匂い……♡ 味も……太智くんの、こんなに、おっきかったなんて……っ♡)
雄の匂いと味に、コレットの興奮も高まっていく。
膣内に受け入れるときと違い、口内に招いていると、肉棒の太さや長さがよく分かる。
(いつの間にか、立派に……っ♡)
こんなところだというのに、息子の成長を感じてしまう。
すると、初めてするはずのフェラチオにも、熱が入っていく。
「んぶっ♡ じゅぷっ♡ んぅっ♡」
上目遣いに太智の反応を窺うと、彼は頬を緩めて、気持ちよさそうにこちらを見下ろしていた。
(太智くん、気持ちいいんだ……私の、お口で、気持ちよくなって、くれてる……っ♡)
母性と色欲が刺激され、抵抗感を薄れさせていく。
「んっ♡ あぶっ♡ おぶぅっ♡」
口内での奉仕が激しさを増すと、当然その衝撃も大きくなる。
最初は亀頭を舐める程度だったのに、いつしか半ばまで銜えるようになり、気がつけば舌や上顎に強く擦り付けていた。
(私まで、感じてる♡ お口の性感帯……目覚めちゃうっ♡)
妖女の肉体は、人間女性より幅広く性感帯が広がっている。
口内もまた然り。自慰の際にはディルドで喉を苛める妖女も多い。
コレットもまた、太智の逸物が触れるほど、口内に快感を覚えていた。
(美味しいっ♡ 太智くんのっ、美味しいって感じてるっ♡
気持ちいいっ♡ 舌も、上顎も、喉もっ♡ 私の方が、気持ちよくなっちゃってる……っ♡)
そう自覚した頃には、フェラチオも激しいものになっていた。
遠慮がちだった首の動きは大胆になり、根元まで銜え込むようなものになっている。
「んぶっ♡ じゅっ、ぶぼぉっ♡ おごぉっ♡」
口内を肉棒で犯される感覚は、コレットに倒錯した興奮を与え、彼女の肉体も昂っていく。
「ママ、もっと。もっと気持ちよくなりたい。ママのお口でイキたいよっ」
太智がそう言いながら、頭に手を乗せてきた。
強い力ではないが、女の頭を自分の股間に押し込むように。
「んぐぅっ♡」
(太智くんっ♡ そんなっ♡ 無理矢理っ♡
でもっ、気持ちいいって♡ イキたいって♡)
太智のおねだりを聞かされた途端、コレットの中で何かに火が点いた。
頭を押さえられて『強要』されている――という言い訳もできている。
「じゅぶぅぅ♡ んぶぅっ♡ ぢゅるるるっ♡ じゅぼぉっ♡」
コレットはより深くまで彼のものを吞み込む。
そして、喉奥で亀頭を締め付けながら、口内全体を使って肉棒に奉仕する。
(ああ……♡ 私……なんてことを♡ 息子のおちんぽ、しゃぶってる♡ 貪って、気持ちよくなってるっ♡)
母親として失格だ――そんな背徳感さえ、口内から生じて脳を蕩けさせる快感に溶けていく。
「ああ、ママ、もうすぐイクよっ。頑張って!」
「んぐぅぅっ♡」
太智が快楽に目を細め、コレットの後頭部を押す手に力が入る。
より強い力で喉奥まで挿入されたことで、呼吸もままならなくなる。
(苦しいっ♡ 気持ちいいぃっ♡ 甘えてくれてるっ♡ 求めてくれてるっ♡ 頑張るっ♡ ママ頑張るからぁっ♡)
もはや自分で何を考えているのかも分からないくらい、口淫の悦楽に思考が呑まれている。
呼吸も忘れ、夢中で顔を叩き付け、卑猥な音を響かせること以外、何も考えられない。
「ママ、出るよっ!」
太智の宣言と共に、口内で肉棒が脈動した。
「んぶぅっ♡ んごぉっ♡」
(出してっ♡ 私の口に、射精してぇっ♡)
コレットの願いが通じたかのように、太智は口内で精を吐き出す。
「んっぶぅぅうぅうぅぅうっ♡♡♡」
喉奥に叩き付けられた精液に、コレットも絶頂を迎えるのだった。
「ママ……気持ちよかったよ」
「けほっ……はぁ……はぁ……もう♡
だめよ? こんなこと、させたら……♡」
口淫を終えたコレットは、ティッシュに白濁液を吐き出しながら、太智を叱りつける。
当人としては叱りつけているつもりだったが、顔も態度も、到底NOとは言っていない。
「朝ご飯……できてるから……着替えて、来なさいね?」
そうして、コレットは太智の部屋を出て、口をすすぐため洗面台に向かう。
今日は日曜日だ。
つまり、朝勃ちの処理をしてまで起こさなければならない事情は、そもそも無かった。
〇
いつものように、太智とコレットは向かい合って朝食をとる。
「…………」
「…………」
いつもと違うのは――服装と、視線だ。
服装とはコレットの方で、Vネックのシャツに袖を通している。
暖かくなってきたとはいえ、胸元だけが涼しい格好だ。
(見て、る……♡ 太智くん……見て、くれてる……っ)
箸を進める合間に、太智の視線はコレットの谷間に吸い寄せられる。
可愛い息子の眼光が獣になり、しかしすぐにハッとして視線を外すと食事を再開する。
そんな太智の様子が可愛くて、それと同時に、いまにも襲われてしまいそうなスリルを覚える。
(ち、違うの……家の中だし、息子だし、このくらい無防備でも……)
誰に対してか脳内で言い訳をしながら、コレットの胸中は、女としての充実感に満ちていた。
自分の魅力が、目の前の男性を虜にしているのだという、以前のコレットには無縁だった喜び。
先日、スカートを短くしただけで襲われてしまった体験が、彼女の心に火遊びの快感を植え付けていた。
「母さん」
「っ、なに?」
呼ばれて肩を震わせたコレットだが、太智の様子は予想と違っていた。
食事を中断して押し倒されるか、また口での奉仕を要求されるかと思ったが、「母さん」と呼ぶ声音に色欲を感じない。
「今日は休みだから、家事を手伝うよ」
「え? いいのよ? 別に……」
急に殊勝なことを言い出す太智に戸惑う。
夫に休日くらい家事をと要求する妻でもあるまいし、息子に手伝わせる気はない。
「いつもお世話になってるから、せめてものお礼だよ」
「そ、そう?」
邪気の無い笑みでそう言われると、素直に嬉しさも湧いてくる。
ただ、その一方で――
(やだ……私、いま……残念に、思って……)
自分はなにを考えているのか。
太智が間違いを犯さないというなら、それでいいはずだ。
これでは……自分の方が彼よりも好色なようではないか……
「その代わり――」
早速、太智は食器を流し台に運ぶと、座っていた椅子ではなくコレットの背後に戻ってくる。
「『ご褒美』……期待していいよね?」
「っ♡」
背後から耳元に囁かれて、コレットはびくんっと震え上がり、箸を落としそうになった。
その気は無いのかと思わせてから、濃密な下心を込めた大人っぽい声音。
まるで催眠術の合言葉か何かのように、コレットの全身にメスのスイッチが入る。
なにせ、今朝の朝勃ち処理では、口でしただけで終わってしまった。
太智の方はすっきりしていても、コレットの体は生殺しの状態だったのだ。
「ご……ご褒美、って? お、お小遣い?」
早鐘を打つ心臓を感じながら、コレットは
「それは内緒。約束だよ?」
断る余地を与えず、太智はコレットに約束を取り付けた。
その強引さに、どこか「男らしさ」を感じてしまったコレットは、頬を染めて目線を反らすと、
「…………うん」
弱々しい声音で、小さく頷くのだった。
逆らうことを許さない男と、哀れにも従わされる女――と見えなくもない図式が整う。
求められても断らなければならない妖女には、それが最適だった。
その後、太智は甲斐甲斐しく家事をし始めた。
「掃除機、せっかくだしソファーの下もかけようか」
「え? そんな、重たいから――」
居間に掃除機を掛けていた太智は、あっさりソファーを動かしてしまう。
「見た目より軽いから大丈夫」
「まあ……」
自然と見せつけられた男の腕力に、コレットは感嘆する。
(やっぱり、男の子……ううん、もう『男』なのよね……)
母としての感慨深さと、女としてのときめきが、コレットの頬を染めさせる。
軽々と掃除機を動かす姿にも、汗を拭う仕草にも、ついつい『オス』を垣間見てしまう。
(もう、十分……身をもって、知ってたはずなのに……)
連鎖的に、太智とのセックスを思い出させられる。
男の逞しさを総身に感じる悦楽は、既に体が覚えてしまっていた。
だから騒ぐのだ。浅ましい妖女の体が。
目の前にいる愛しい男に抱かれたいと、脳と子宮が共同戦線を張っている。
(胸元、開けてるけど……掃除に集中して、見てくれてない……
私のために頑張ってくれてるの、嬉しいのに……なんだか、寂しい……
ああ、私ってばまた、あの子をそんな目で見てる……っ)
コレットの胸中に、複数の感情が混濁する。
その中には、息子を自分に欲情させたいという女の情欲も、確かに存在していた。
(見て……太智くん……私のこと……見て、いいの……っ♡)
大きいだけが取り柄の胸に手を添えたコレットは、太智の背中に熱っぽい視線を注ぐ。
「母さん、他にすることある?」
「えっ!? あ、ううん、もういいのよ。ありがとう。
これ以上されちゃったら、お母さん立つ瀬がなくなっちゃう」
太智の声で我に返り、先ほどまでの劣情を隠すように笑いかける。
実際、太智と分担していたら、昼前だというのに家事がほとんど終わってしまった。
「そう? だったら――」
掃除機を片付けた太智は、いつの間にか隣に立ち、コレットの方を抱いた。
「っ♡」
体に触れられたコレットは震え上がる。
恐怖や不安といったネガティブな感情は、これっぽっちも生じなかった。
来た! ようやく求めてくれた! という、素直な歓喜しかなかった。
「ご褒美、約束したよね?」
「っ……し、したけど……その……ご褒美って、なに? なにを、して欲しいの?」
確認する太智に、コレットは顔を上げる。
吐息は熱く、顔は赤い。どちらがおねだりしているのか分かったものではない。
「実は、ちょっと恥ずかしいんだけど……」
前置きして、太智はご褒美の内容を耳打ちする。
その内容は、コレットの想像していたものとは、だいぶ異なるものだった。
「ひ……膝枕って……っ♡」
太智のおねだりは、「母さんに膝枕してほしい」というものだった。
(か、可愛いっ♡ そんなっ♡ 甘えてっ♡ 太智くんがっ♡ 可愛すぎるっ♡)
こんなに素直に甘えられるのは何年ぶりだろう?
いや、引き取ったときから距離感のある子だった。初めてのことかもしれない。
妖女の性欲が頭から吹き飛ぶほど嬉しかった。
「ふふ、どうぞ?」
すっかり上機嫌になったコレットはソファーの端に腰掛けて、太智を招く。
「じゃあ、遠慮無く」
太智はソファーの上で仰向けになると、頭をコレットの膝に乗せた。
(ああ、生きててよかっ……た……)
感極まったコレットは、太智の顔を見下ろそうとするが――
「……胸で、顔が見えないね?」
「うん……ごめんね……」
コレットの並外れた豊乳が、太智の顔を隠してしまっていた。
「これ、退かせないかな?」
「あっ♡」
太智はおもむろにコレットの乳房に触れると、視界を確保しようとするように動かし始める。
不意打ちで触れられたコレットは思わず声を零し、先ほどまで忘れていた妖女の性欲を一気に燃え上がらせる。
「んー、顔が見えないなぁ」
「た、太智、くん……っ♡ だ、だめぇ……っ♡」
太智の手が、シャツの上から掴んだ乳房を押し潰し、或いは横へ動かそうとする。
粗雑に揉まれているだけなのに、圧迫された乳首から脳天まで快感が駆け上がった。
(太智くん……初めから、そのつもりで……っ♡)
ご褒美を『膝枕』と言われたときは、求めてはもらえないのだと、内心で残念に思っていた。
そうと思わせてからの、甘えながら愛撫してくるという手口に、コレットの性感は燃え上がる。
「ねぇ、ママ――」
「っ♡」
また、『ママ』と呼ばれる。
気づいていた――太智は、性的な意図があるとき、コレットを『ママ』と呼んでいる。
そうして条件付けることで、『ママ』と呼ばれたらスイッチが入るようにしているのだ。
効果は、とっくに出始めていた。
「このまま、ママのおっぱい、吸いたいな?」
「っっっ♡ そ、そんな……あ、赤ちゃんじゃ、ない……んぁっ♡」
少しでも拒もうとすると、胸を握る指に力を込められる。
逆らうことを許さないというような振る舞いに、コレットが抱いたのは、拒否感ではなく不思議な充実感だった。
「よく考えたら、僕って赤ん坊の頃はママの子じゃなかったから、吸ったことないんだよね」
「んんっ♡ それ、は――そう、だけど……あ、はぁ……っ♡」
実の子ではない太智に、母乳を与えたことはない。
それは、コレットの中に存在し続けていた、「自分は産みの母ではない」という劣等感を刺激した。
刺激した上で――太智はそんな彼女に、解決策を提示する。
「だから、欲しいな? ママのおっぱい、赤ちゃんみたいに、吸ってみたい」
「ふぅぅ……っ♡♡♡」
ストレートなおねだりに、コレットの全身が甘美に震え上がる。
(だめ……応じちゃ……ああ、でも……太智くんが、欲しいって♡ 私のおっぱい欲しいって、言ってる……っ♡)
正しい母としては、断らなければならなかった。
その一方で、こんなに甘えてくれる我が子を拒むことが、母として正しいのか? と思っている。
(断ったら……愛情、疑われちゃう……)
母乳を十分に与えられなかった子供は、母の愛情不足を感じるとも聞く。
だから、産みの親ではない自分は、せめて吸わせるくらいはすべきなのではないか?
ミルクは出なくても、母の愛情を、愛しいこの子に証明すべきなのではないだろうか?
「……っ」
ごくり――と唾を飲みながら、コレットは太智の髪を撫でる。
そして、恐る恐る、囁きかけるように、膝に乗せた彼に向けて言葉を落とす。
「……吸うだけで、我慢、するのよ?」
ぺろりと、コレットはシャツの裾をまくり上げるのだった。
頬を染め、気まずそうに目を泳がせながら、はち切れそうなブラを晒す。
指がフロントホックを外すと、瀟洒なレースで飾られたブラが扉のように開かれ、彼女の豊乳を解放した。
「いいの? 本当に、吸っていい?」
今更になってそんなことを聞いてくる太智。
最初の日には、食いちぎろうとするように吸っていたというのに。
(でも……可愛い♡ そんなに、ママのおっぱい、欲しいのね……♡)
産みの母ではない自分にはできなかった、授乳という行為。
それが叶うのだと思うと、この背徳的な行いを、心が肯定し始める。
「いい、よ? ただし、優し――あぁんっ♡」
たぷんと揺れる豊乳を鷲掴みにされ、やや痛みを伴う強さで吸われる。
優しくね? と言おうとした矢先の不意打ちに、コレットは目を見開いた。
(あ……ああ……っ♡ 吸ってるっ♡ 太智くんがっ♡ 私のおっぱいっ♡ 吸ってるぅ♡)
コレットは甘く見ていた。
胸だけなら、さほど痴態を晒すこともないだろうと。
甘かった――自分の体が、以前とは別物のように敏感なのだということを、失念していた。
「あ、はぁっ♡ んぅっっっ♡ あっ、あんっ♡」
胸を揉みながら乳首を舌で転がされて、コレットは小刻みに震えながら、背を丸めた。
肩が下がり、豊乳が垂れ、膝に乗せた太智の顔を覆っていく。
(だめっ……これっ、気持ちよすぎ、るっ……♡ 太智くんのっ、お口の中でぇ♡ 先っぽ、溶けちゃいそうっ♡)
様々な角度から乳首を責める舌使いに、思わず体を逃がそうとする。
しかし、できない。
胸に吸い付く我が子の姿に母性を刺激され、とてもじゃないか引き離すことなんてできない。
「ママ、美味しいよ。もっと欲しい……っ!」
太智は、彼の視点から見れば上下に並んでいるコレットの乳房を堪能する。
「んあっ♡ 太智、くんっ♡ あああっ♡ もっと、ゆっくり、あっあっあっ♡ あぅぅぅっ♡」
雛鳥のように口を上に向けて突き出し、顔で豊乳の重みを感じながら吸い上げた。
(無理っ♡ こんなの断れないっ♡ 美味しいって♡ 欲しいって♡ この子が言ってるっ♡)
太智の舌に呼応して乳首から走る快感、それに翻弄されながら、コレットは妙な使命感を覚える。
(あげ、るっ♡ おっぱいあげなきゃ♡ 可愛い太智くんにぃ♡ 私のおっぱいあげなきゃ♡)
揺れるコレットの瞳からは、正常な思考が感じられない。
半開きになった口から涎が垂れて、乳房に落ちている。
そんなコレットの状態を知ってか知らずか、太智は口をつけていない方の乳房を片手で揉み上げながら、わざと音を立てて乳首をしゃぶる。
「あひゃうっ♡ 待って♡ 太智くん待ってっ♡ ママっ、おっぱいがぁ♡ 変でっ♡ んんんんっ♡♡♡」
びくびくびくっ! と、コレットは太智の頭を抱え込みながら痙攣した。
乳首で達したのだ。
「あ、は……っ♡ あ……♡」
絶頂の余韻で震えるコレット。
膝枕を通じてそれを感じ取った太智は、微笑しながらコレットの手を取る。
「ママ、こっちも触って」
手を導いた先は、太智の下腹部。
当然ながら勃起しているペニスが、ズボンを隆起させている。
「あ……っ♡」
太智の勃起に右手を触れさせたコレットは、衝撃を受けたような顔になる。
彼が自分に欲情していることなど今更だが、そこに改めて手を触れたのは始めてだった。
「僕も、ママに気持ちよくしてほしいな?」
「っ……♡」
甘えたような声で囁かれたコレットは、躊躇うように右手を虚空で止める。
胸を吸わせるのとは、意味が明確に異なる。
我が子にお乳を与えるのは『母』の範疇だが、ここに触れるたら範疇外だ。
そんなコレットの逡巡を見抜いたように、太智は顔を覆う乳房に五指を食い込ませ、果物をもぎ取ろうとするように弄ぶ。
「こんなにエッチなおっぱい見せられたら、仕方ないでしょ?
早く解消してくれないと――僕、どこかで女の人を襲っちゃうかも」
「っ!?」
とんでもない脅迫をしてくる太智だが、コレットの胸中に生じたのは、恐怖ではなく歓喜だった。
またひとつ、彼の肉欲を受け入れる理由が増えた――と。
「も……もう……悪い子、ね……♡」
コレットの手が、見かけ上は太智の手に導かれながら、しかし実際は己の意思で伸びていく。
指先が太智の隆起部に触れると、まるで幼子の頭でも扱うように愛撫した。
「ママ、早く。ママの綺麗な手で、気持ちよくなりたいんだ」
太智はコレットの乳房をしゃぶり続けながら、彼女の手を己の男根に押し付ける。
「あんっ♡ ……はぁ♡ あ、んっ♡」
(ああ、すごい……っ♡ 服越しでも、脈打ってるのが、分かっちゃう♡)
急かすように乳首を甘噛みされたコレットは、彼のズボンのチャックに指をかける。
そして、チャックを下ろしてしまうと、テントを張った下着から肉棒を引き出す。
ぶるんと暴れるようにまろび出た勃起は、コレットの視界にその硬さと大きさを主張した。
(太智くんのおちんちん……こんなに雄々しくなって……っ♡
私の、私のせいで……私のおっぱいで……こうなっちゃったんだ……っ♡)
背徳的な愉悦が、コレットを支配した。
自分の体が、男をケダモノにしているのだという、女の愉悦だ。
「ママ、早く」
「んあっ♡ ま、待って……する、するから……っ♡」
急かすように乳首を吸われ、軽く歯で引っかかれる。
可愛らしくおねだりするようでいて、言うことを聞かないと乳首を噛むぞという脅しがあった。
それは、息子に手淫をすることを躊躇っていたコレットには、最良の免罪符だった。
「あっ♡ あ、はぁっ♡」
催促するように乳首を吸われ、呼吸を荒くしながら、コレットの右手が太智のペニスに触れた。
男性器に対する知識を掻き集めて指の形を組み、彼の肉棒を筒状に握って愛撫し始める。
しゅっ、しゅっ――と、浅く撫でるような手淫に、太智の分身がぴくっと震える。
「だ、大丈夫? 痛く、ない?」
「全然。ママの綺麗な指でしこられてるって思うと、ちっとも気にならないよ」
心地よさそうな声で答えられ、コレットは深く安堵した。
下手だと思われたらどうしようという不安が消え、手中に感じる逞しさに意識が集中する。
(すごい……太智くんのおちんちん……こんなに、強く握っても、平気なんだ……♡
逞しい……男の子って、頑丈で……すごい♡)
繊細な部位を、こちらの指が疲れるくらい握り込んでいるのに、なんの痛痒もないらしい。
その丈夫さに、自分は女で彼は男なのだという実感が湧いてくる。
(指が、痺れちゃう……指先から、脳まで、なんか、ビリビリきちゃう……っ♡
私……指先で、気持ちよくなってる……っ♡)
妖女の淫らな体は、指や手の平からも快感を拾い上げていた。
手が勝手に快感を追い求め、太智の怒張をより強く感じようとし、手コキの速さを増していく。
「あぁ、その調子。気持ちいいよ、ママ」
肉棒が震えるたびに、太智の口からは甘い声が漏れている。
その声を聞くと、コレットも脳が蕩けるような快感を覚えた。
昨日までは雄々しく自分を犯していた彼が、いまは幼子のように自分に甘え、無抵抗に肉棒を扱かれている。
(可愛い……可愛い可愛い可愛いよぉ♡ もっと、もっと気持ちよくして、あげなきゃっ♡)
母性本能を激しく刺激されたコレットだったが、乳房から駆け上がってきた快感に目を見開く。
「んんっ♡ あっ!? た、太智、くんっ♡ お、おっぱい♡ 待ってぇ♡ そんなっ」
太智はコレットに肉棒を預ける一方で、目の前の乳房により激しくむしゃぶりついていた。
音を立てて乳首を吸ったかと思えば、舌で乳首を押し込むように圧し、舌先を踊らせる。
(私っ、なんでこんな、乳首ぃ♡ 敏感に、なってる……っ♡)
母性を刺激されたせいか、コレットの乳首は過去に類を見ないほど過敏になっていた。
(これ、イっちゃう♡ すぐにっ♡ ああでもっ、太智くんが、おっぱい欲しがってる♡ 止めてなんて、言えない……っ♡)
手淫に連動するように乳房をしゃぶられ、コレットはたまらない快感に襲われていた。
コレットが手コキを強めるほど、太智も乳首を口と指で責め立てる。
しかしコレットが手を緩めると、「ダメだ」と言うように乳首へ歯を立てられ、また握力を戻させられる。
まるで、乳首を食べる口の動きに、体を操られているかのよう。
「あっ♡ あ、あ……んんんっ♡♡♡」
コレットは快感を堪えるように背を丸める。
垂れ下がった爆乳が太智の頭部を覆うも、乳吸いはいっこうに止まらない。
太智が母の胸をしゃぶる音と、コレットが息子の逸物を擦る音が、ソファーの上で合奏される。
「あっ♡ あっあっあっ♡ んあぁぁあああっ♡♡♡」
「んぐっ」
そして、その演奏はクライマックスを迎える。
コレットが乳首イキに嬌声を上げると同時に、太智のペニスが精液を放出した。
びゅくっと勢いよく発射された精液がコレットの手の中にぶちまけられ、彼女はそれを反射的に握り込んだ。
どろりと、熱く粘っこいものが手の平にこびりつく。
「はぁ……ママ、ごめん。僕、イっちゃった」
「っっっ♡」
満足そうな太智の言葉に、コレットは強い達成感を覚えた。
膣や口を突かれて射精された時とは異なる、自分が彼をイかせてあげたのだという実感。
この瞬間だけ、雄々しい彼に対して、自分が上に立ったような気がした。
「いい、の♡ ご褒美、だもの……」
紅潮した顔に慈母の笑みを浮かべて、コレットは太智を許す。
こんなご褒美なら、理由が無くてもあげてしまいたい――と、心から思っていた。
「ん……っ♡」
満足感に震えていたコレットだったが、ここで重大なことに気づく。
子宮が――震えていた。
思えば今朝はフェラだけで、いまも手でしただけ。本番はまだ一度もない。
貪欲な妖女の膣内が、目の前にある雄の子種を欲している。
「た、太智、くん……」
コレットは言葉を切る。
このまま続きを――と、誘うことはできない。
それは誘惑だ。誘惑禁止条例違反だ。
だから、この子宮の疼きを解消するには、太智の方から迫ってくれなければならないのだが――
「ありがとう、母さん。すっきりしたよ」
太智は急に声音から色気を消して、コレットの膝から起き上がる。
「え? あ、えっと……」
太智は『母さん』と呼んだ。
彼は自分に迫るとき『ママ』と呼ぶ。
そう呼ぶことがひとつの合図であり、呼ばないということは普段通り。
いつの間にか出来上がっていた暗黙の了解が、『これ以上はしない』と告げている。
「部屋で勉強するね」
戸惑うコレットに、太智は悪戯っぽく笑って、自室に去ってしまった。
(し、しないの? そ、そんな……)
女をここまでその気にさせて、という不満が湧きかけた。
しかしすぐに、本番までせずに済んだことこそ正しいのだと、理性が思い出させる。
口や手で抜いただけで満足してくれたなら、犯されることを避けられたとも言えよう。
むしろ何も問題ないではないか――
(でも……そんな……そんなぁ……っ♡)
既に肉棒で突かれる快感を覚えてしまった膣内が、生殺しにされているという問題を除けば。
〇
午後になり、コレットはようやく、太智の意図に気づく。
(太智くん、もしかして……私から、求めさせようとしてるんじゃ……)
昨日までは犯すほど求めてくれたのに、今日は口や手での奉仕しか求めてこない。
彼としては抜いてもらったから満足なのかもしれないが、コレットの体は飢えるばかり。
限界を迎えたコレットに、息子を誘惑するという禁忌を犯させようとしているのではないか。
(そんなこと……でき、ない……っ)
そこだけは、越えがたい一線だった。
たとえ体を許しても、それは『襲われているから仕方ない』という言い訳があってのこと。
コレットの方から求めるのは、母として、保護者として、慈善団体の看板を背負う者として、許されない。
(でも……それ、卑怯なんじゃ……)
別種の罪悪感を同時に抱く。
自分はもうセックスを望んでいて、息子の劣情を煽ることを愉しんでさえいるのに、責任だけは相手に着せようとしている。
母である自分が、愛息子を悪人にして、快楽を享受しようとしているのだ。
それは『保護者として』とは別の意味で、ひどい不徳ではないだろうか。
(どう、すれば……っ)
葛藤するが、実は正解は明白――太智との肉体関係を断てばいい。
これまでのことは過ちとして胸に秘め、健全な親子に戻れば、罪悪感も不徳もない。
その正解を選ばないのは……
「……っ♡」
(無、理……っ♡ こんなに、子宮が、疼いてる……っ♡
太智くんの、気持ちよさ……覚えてるっ♡ 欲しがってる♡
二度と、できないなんて……絶対、無理……っ♡)
まるで薬物中毒者のように、太智の与えてくれる快感に依存していた。
いまも、どう工夫すれば彼に自分を襲わせられるかを、必死に計画している。
悩んでいるふりをしながら、『太智とセックスする』ということだけは、大前提だったのだ。
「あ……っ♡」
コレットの顔に、自嘲めいた薄笑いが浮かぶ。
手遅れだ――今更、母としてだとか慈善の看板がとか、そんなものを語れる資格などない。
なら、自分には何が残っているだろう?
決まっている――太智しかいない。
この淫らな身体と、太智の
〇
日が沈み、夕食を取った後のこと。
「た、太智くん……?」
「どうぞ」
コレットは、太智の部屋の扉をノックして声を掛ける。
遠慮がちに扉を開いていく姿は、昼間から変わらず胸元を開けたもの。
勉強机からこちらに顔を向けた太智の視線を谷間に感じると、乳首と子宮が熱を帯びる。
「その……お風呂、できたから……」
用件はそれだけだ。
同じ家で暮らす母と息子であれば、何も特別なことはないやりとり。
「どう、する?」
しかしコレットは、その日常会話に含みを持たせた。
風呂が沸いたけど、どうする? と。
奇妙というほどでもない。
先に入るか、後でいいのか、そういう問いだと解釈できる。
「どうって……」
しかし、太智も気付いたように、問いかけるコレットの表情はどこか思わせぶりだ。
期待感を伴う笑み、発情を物語る頬の朱、もじもじとした身じろぎで強調する豊満な身体。
その空気が、妖女から漂う色香が、先の問いかけに別の意味を持たせる。
風呂という一糸にまとわぬ場所で、なにかしたいことはないか――と。
彼女は「入りなさい」とも「先に入る」とも言っていない。
どちらかが一人ずつ入るという普段の形を、言外に排除している。
隙あらば養母の身体を求めるようになった息子に、そのような思考を抱かせる問いかけ。
彼女なりに考えたのだろう、条例に抵触しないギリギリのラインを守った――誘惑だった。
「そうだね……」
そんなコレットのサインを逃さず、太智は興奮気味の微笑を浮かべる。
立ち上がり、息を熱くして待っているコレットに近付くと、肩に手を置いて耳元で囁く。
「久しぶりに……『ママ』と一緒に入りたいな?」
「っ♡」
ママと呼ばれたコレットは、ぴくっと肩を震わせる。
パブロフの犬ではないが、『ママ』と呼ばれたらセックスの誘いであることを、脳が学んでしまっていた。
「もう……」
うつむき加減だったコレットの顔が上がる。
「甘えん坊……ね♡」
太智を見上げたコレットの相貌は、この上なく嬉しげに、妖女の色欲を描き上げていた。
ご一読いただきありがとうございました。
なんといいますか、挿絵の絵柄が安定しなくて申し訳ないです。