ポリはその後、指揮官を指揮官室に連れていくと、指揮官の写真を破き始め、指揮官はポリに怒りを見せていたが……
時計は12時を回っている。ほとんどのニケ達は昼食を食べに食堂に来ていた。もちろん、俺も食べに来ている。
「ポリ、なんでミランダ達と食べないんだ?」
「指揮官がひとりぼっちでご飯食べているところ、見過ごせませんしぃ」
昼飯を食べに来ているのにも関わらず、ポリはなぜか何も頼まず、机に伏せながら俺を眺めていた。
気にせず昼食を食べていたが、少し気が散ってしまう。
「昼食時なんだから、せめて何か食えよ、午後もパトロールあるんだろ?バテちまうぞ」
「大丈夫ですよ、私指揮官よりも体力ある方ですからぁ!」
ドヤりながらそう言うポリを、笑いながら撫でる。相変わらずフワッフワでモフモフだ、触り心地が良い。
「撫でないでくださいよぉ…そんなに撫でられると怒れないですぅ…!」
「むしろポリは怒るよりも喜んでた方が可愛いだろ」
「警察官は可愛いと言われるより、かっこいいと言われた方がいいんですぅ!」
「ところで指揮官、昨日の夜中、部屋の中で何してたんですかぁ?」
唐突な質問に、俺は少し戸惑ってしまった。昨日部屋の中でやっていた事、さすがにポリには言えない。
疑りの目を向けているポリに、俺は軽く流す。
「いや、何もしてないぞ?そうだポリ、俺の半分食うか?美味いぞ」
「逸らさないでください!
ポリは思い切り机を叩いた。周りのニケ達は一斉にこっちを見たが、そのままスルー、昼食食べたいのか、嫌われてるのか。
「心配してるんですよぉ、指揮官の部屋に行った時…マリアンさんの写真見つけちゃったんですぅ」
「は、入ったのか!?」
「今日の朝、こっそり指揮官室に入って、探ってみたんです、そしたらこれがあったんですよぉ」
そう言って胸ポケットから取り出したのは、マリアンが写っている写真だった。
「…返してくれないか?」
「なぜです?そこまでマリアンさんの事好きだったんですかぁ?」
イタズラをする小悪魔のように聞いてくるポリに、少し苛立ってしまう。
「頼むから返してくれ、本当に!」
「じゃあ指揮官、ちょっと着いてきてくださいぃ」
「分かった」
着いていけばポリが返してくれるだろうと、そんな甘い考えをしていた。
着いたのは指揮官室。俺の部屋だ。
「なんで俺の部屋に来たんだ?ってか、とりあえずそれ返せ」
「すいませんが指揮官、許してくださいねぇ」
次の瞬間、ポリは写真を破り窓の外から捨てた。
俺はすぐさま拾いに行こうとするが、ポリが一瞬でドアの前に立ちはだかる。さすがニケだ。
「…どいてくれ、破った事は許してやるから」
「ダメです、ポリに怒ってください!」
「怒りたくない、今ポリに怒ったらどんな事しでかすか分からないんだ」
「指揮官、マリアンさんは確かにいい人でした。ですけど…彼女はもう亡くなったんですぅ!」
「引きずる理由も分かりますぅ、指揮官はマリアンさんの事が好きだったんですよねぇ?でも、ニケ達には人権は無い、それを知ってる上での好意ですぅ」
「私は別に好意を咎める訳ではありません、でも、ニケはニケ、死んでしまったらそれは1つのガラクタに過ぎないんですぅ」
「だからって…忘れる事なんて出来るはずないだろ…」
ポリの意見は最もだ。現状、ニケには人権は無い、つまりマリアンが生きていたとしても、付き合う事も結婚も出来ないということだ。
「指揮官が以上に優しい理由も私知ってますからぁ」
「俺は…俺はただ…マリアンを…」
言い返そうとするも、言葉が出てこない。そんな俺をポリはただ、優しい目で見てくれている。
すると俺の目から透明な雫が流れ落ちてきた。
「なん…で、涙が…?」
「指揮官はいつも私よりも大変な仕事をこなしてましたよねぇ、私見てましたよぉ」
「…ははっ、みっともない所も、ポリに見られちゃってたのか…」
涙を流しながら、俺は笑っていた。
ポリはただ何も言わずに俺の手を掴み、ベッドに連れていく。
「指揮官、みっともないなんて、言わないでくださいぃ」
「私にとって、指揮官はかっこいい人なんですから」
そう言うと、頭をそっと撫でてくれた。小さくも暖かい手が、ゆっくりと髪の毛に沿って流れていく。
「こんな姿、ポリに見せたくなかったんだけどな」
「じゃあ、私が秘密にしてあげますよん!」
「秘密…か、ありがとうな」
「…指揮官、ちょっとおでこ失礼しますねぇ、あっ、目は瞑っててくださいぃ」
言われた通りに目を瞑ると、額にやんわりとした暖かいものが当たった。紛れも無く、それはポリの唇だと、すぐに分かった。
「な、何を…」
「怒っても良いんですよ?私はマリアンさんの代わりにしてあげただけですぅ」
「マリアンの代わりにって…」
「そして、これが私の本命ですぅ」
次の瞬間、ポリは俺の唇にキスをした。ポリは何も食べていないはず、なのに甘い。俺が食べたのはサンドイッチだったが、甘くなるようなものは入っていない。これがキスというものだろうか。
部屋の中に響くのはキスをしている舌と舌が絡み合うような音。人々はこれをディープキスと言うらしい。
ものの数十秒で終わったはずなのに、体感だと数分経ったような感覚。脳が混乱しているのか?
「指揮官、正直な話をすると嫉妬してましたぁ、マリアンさんと話している時も、他のニケたちと話している時も、ただ私はずっと指揮官だけ見てたんですよぉ」
「ポリ…ただの子犬かと思ってたのに…」
「誰が子犬ですかぁ!私だって…ニケですけどぉ、ちゃんと女の子なんですよぉ?」
「それでですね、指揮官、もしニケに人権が渡されれば、私は真っ先に指揮官と結婚したいですぅ!」
「け、結婚!?俺が?ポリと!?」
「アニスさんも指揮官の事好きだったみたいですけどぉ、まだ全然行動に移してなかったみたいなのでぇ、実質先に告白した事になりますねぇ」
「でも、俺とお前は…だって…」
「別に指揮官が私の事をただの『物』として扱ってくれても構いません、私はただ、ずっと指揮官と一緒にいたいだけなんですぅ」
「ニケは物、人権なんてない、それはそうですけどぉ、ニケにだって魂はありますし、心だってありますぅ」
「楽しければ笑う、好きな物を手に入れたら喜ぶ、度が過ぎた悪ふざけは怒る、感動したりすると泣く、好きな人が出来たら恋をする」
「人権がある方にとってはニケはただの道具、ですが私達にとって、ニケという存在は一人の人間と同じだと思ってるんですぅ」
「だからこそ私は、指揮官、貴方という人間に恋をしたんですぅ。その事だけは覚えて欲しいですぅ!」
「じゃあ、俺もポリの期待に答えないとな」
「俺もポリの事が好きだ」
俺は答え返すと共に、ポリの唇を奪った。同時に抱きしめ、強くなく、でも離さないという意志を持って、ポリにキスをした。ポリはただ、それを受け入れるように、下を再度、絡め合うようにキスをしてきた。
ゆっくりとポリをベッドに押し倒し、制服を脱がせる。幸い、武器防具などは昼食を食べる時に置いてきたらしい。こういう姿も新鮮だ。
スカートから脱がしていくと、制服とは裏腹に可愛いパンツを履いている。なんというか、ポリらしい。
ゆっくりと上半身の服も脱がすと、スポーツブラで隠されていたふっくらとした胸が顔を出した。乳首も小さく、可愛い。
「あ、あんまり…見ないでくださいよぉ?それに…ちゃんと指揮官も脱いでくださいねぇ?恥ずかしいんですからぁ」
「分かってるよ、大丈夫だから」
ポリを撫でながら、ゆっくりとパンツ越しから秘部を撫でていく、陰核を見つけたら軽く指を弾きつつ、キスをする。痛い思いをさせたくない。そう思いながら触っている。
「しき…か…んんっ!」
「らめれす…そこは、弱い…からぁ!」
部屋中、ポリの甘い声が響く。
ふと、部屋のドアを見ると、地味に開いていた。すぐさま走って閉め、鍵をかける。これで2人きりだ。
電気は付けなくとも明るい、カーテンを閉めようかと迷ったがポリは首を振った。
「指揮官の事を…見ていたいので、閉めなくていいですよぉ」
「分かった」
服を脱ぎ、ベッドに戻った。ポリは驚いた顔をしていた。
「指揮官の体、大丈夫ですかぁ?心配になるくらいに…傷だらけですよぉ!」
「大丈夫、傷跡だしな」
そう言うとポリはクスクスと笑った。
「指揮官は凄いですぅ、私よりもずっとですよぉ」
「さ…とりあえず慣らしたし、挿入れるぞ」
「分かりましたぁ…あ…でも初めてなので…優しくして欲しいですぅ」
「痛くしないようにはするよ、痛かったら言ってくれ」
「はいぃ…」
ゆっくりとポリの秘部に陰茎を挿入する。腟内は温かく、つぶつぶとした膣壁が陰茎を包んでくれる。ポリも最初は痛がっているように見えたが、そのまま続けてと目線を送っていた為、止めずに続けた。もちろん痛がらないように気を使いつつ。
「んっ…んあっ、しきっ、かん…!」
「そんなっ優しくしなくても…いいっ…のにぃ!」
「ポリはニケだとしても女の子なんだからさ…なんなら、俺といつか必ず結婚する女の子だから…」
「んんっ…!だと…してもぉ…しきかっ、んはぁ…わらしは…指揮官のもの…なんれすぅ!」
「わらしの事は…今はしきか…んの物…でいいれすぅ」
「分かっ…た、じゃあ、少し激しく行くぞ…!」
ピストンをどんどん激しくし始めると、ポリは嬉しそうに笑顔を見せていた。俺はポリに甘くしていたのかもしれない。ポリは本気で俺の事を愛しているんだと、その場で実感した。
「んあっ…やぁっ!ひゃんっ!」
ポリの顔は、艶っぽく、いつもの子犬っぽさしかない女の子と言うよりも、1人の女性のように見えた。
体制を変え、後背位になると、ポリの髪の毛がふんわりと当たる感じだ。やはりポリの髪は長い分、大変だろうけど手入れをしてるんだな。
「こういう…のって、んんっ!バックってぇ…言うんですよ…ねぇ?」
「あぁ…まぁそうだな…」
何度もピストンしているうちに、どんどんと何かがせり上がってくる。ポリも感じ取ったように、キュッと腟内を締めた。
「ちょっとまて…締めたら外に出せ…ないって」
「良いんですぅ!わらしは…ちゃんと指揮官のぉ…うけいれるんれすぅ…ぁんっ…!」
「それっ、にぃっ!ニケはぁ…妊娠しないんですよぉ?中でぇ、ビューって…沢山だしましょうよぉ」
「それはそう…だが…!」
「それに…これでちゃんとぉ…わらしが指揮官のぉ、パートナーだってぇ…みんな分かりますしぃ…んああっ!」
「やばい…もう…射精るっ!」
そう言った瞬間、ポリの腟内に射精をした。
出す前にポリの口を塞ぎ、何とか大きな声を漏らさせずに済んだ。
「んん…んんんんんん!」
「やばい…結構出てる…」
「んはぁ…はぁ…はぁ…」
数秒ほどポリは深呼吸して、もう1度体制を変え、お互いが向き合うように戻った。
ポリはすぐにキスをし、数分ほど余韻に浸った後、お互いに手を繋ぎ、その日はそのまま寝てしまった。
翌日、俺は目を覚まし、ポリの方を向くと、ポリはただ俺を昨日のように眺めていた。
「おはようございますぅ、指揮官」
「朝にこんな事を言うのはなんですけどぉ…私は本当に指揮官の事が好きですよぉ」
「1人の人間として、そして1人のニケとして、私は指揮官の事を愛してますぅ」
「あぁ、俺もだ…ごめんな、昨日はその…」
俺が言いかけた瞬間、ポリは俺の頭を撫でた。その手は昨日のポリよりも暖かく、そして愛のこもったような、そんな手をしていた。
「いいんですよぉ?指揮官は偉いんですからぁ」
「それにほらぁ、ちゃあんと、これは残してあるんですからぁ」
ポリは起き上がり、自身の制服を漁ると、1枚の写真を持ってきた。その写真を貰い、見てみると、それは昨日破られたはずのマリアンの写真だった。
「ちゃんと入れ替えてますよぉ」
「私も正直、酷いことをやったなって、自覚してますぅ」
「だから…私の方がバカなんですよぉ、ただ普通に想いを伝えればいいだけなのにぃ、こんな形でしか思いを伝えられなかったんですからぁ」
「いや、俺も…正直ちゃんと前を向いていけるきっかけが出来たし、今回はお互い悪かった…って事で…いいか?」
「はい、いいんですよん!」
「そしてポリ…」
「なんですかぁ?」
「その、なんて言うか」
ポリが頑張って想いを伝えてくれたのだ。俺もちゃんとしなくてはいけない。頑張って声を出す。
「君がもし、いやニケに人権が与えられたら、真っ先にポリと付き合うよ」
「ポリと付き合って、ポリの事をちゃんと、愛するよ」
ポリの顔を見ると、顔を真っ赤にして、俯いた。
「まじかで伝えられるとぉ…私としても恥ずかしいですねぇ」
「でも、嬉しいですぅ!」
「だから…だからぁ…なんでだろ…なんで…私は…」
ポリの目から無数の涙が溢れ落ちる。すぐさまポリを抱きしめ、撫でてやった。
「子犬じゃないんですよぉ…」
「ポリは…ぽりはぁ…」
「俺の大事な嫁さんだろ?」
「…はい、私は、ポリは指揮官の妻として、生きていきますぅ」
「俺も…絶対に生きている内に、ニケに人権を与えて、必ずポリを幸せにするよ、そしてマリアンの分まで、ポリは生きてほしい」
「…そんなこと言っちゃったらぁ、ポリ指揮官が老衰で死んじゃってもぉ…ずっと生きちゃいますよぉ?」
「何度でも転生して、何度でも俺はポリと付き合うよ」
「それは…ダメですよぉ、マリアンさんが嫉妬しちゃいますよぉ?」
「大丈夫、マリアンは…ずっと俺の心の中で生き続けているから」
「それでもしマリアンさんが転生して指揮官の元に現れたらどうするんですかぁ?」
「その時は、ポリと一緒に、3人で色んなところに行ってみたいな、昔は色々な所があったらしいし」
「そうですねぇ、私も…ねぇ指揮官」
「ん?」
「私もいつか死んじゃうと考えると怖くなりますぅ、だけど今は、今は指揮官の為に戦って死ぬのも…良いかもしれないって思っちゃいましたぁ」
「やめてくれよ?俺より先に死ぬのは…でも、俺も先に死んだらダメだよな…」
「大丈夫ですよぉ、その時はまた転生して必ず指揮官に出会いますから」
「…そうだといいな」
現在もなお続いている『ニケ』の人権についての議論、俺は必ずポリの為に人権を与えるべきだと主張したい。
そしてこれからの未来、戦いのない、平和な世界を作る為に、今日もまた、戦いに往く。
今はポリとはお互い秘密の関係だ。上層部にバレると、恐らくポリと俺は処罰を受ける事になる。ポリと俺の秘密の関係がバレないように、ポリの為に、ニケ達のためにまた戦場へ往く。
ポリ推しですので、このSSを書いている時、ポリのえちちな姿を想像してました(笑)いつかそういう絵が書けたらいいなって思ってます。