【R-18】男女比率がおかしい貞操観念逆転アカデミアだけど強く生きよう 作:hige2902
生でヤりたい。
たとえ0.0何ミリの被膜だろうと、その欲望は常に存在する。
男のちんこを膣で直接食べたい、味わいたいという女性の飽くなき願望は当然、薬学界でも強い原動力となっていた。
そこに個性による研究開発のブレイクスルーも合わさり、飲んですぐの即効性があり副作用もほぼ無いといったレベルの避妊薬が世に出ることになった。
しかし性病を防げるわけでは無いのでコンドームは役割を失う事無く、また価格も大学生がバイトして買う程度の嗜好品といった感じで、波動たち高校生には手を出しにくい。
一見して都合の良い薬だが、男性からの批判もある。
ピルを飲んだから安心と言われても、果たしてそれが本物であるかどうかの区別は難しい。
まず前提として妊娠の責任は男性側に比重が置かれるので身ごもった場合は認知せざるを得ない。*1
女性側が避妊薬と称して、いわゆる偽薬を服用し男性を騙して妊娠。認知しなければ胎児虐待の線で裁判沙汰になる可能性があると脅し、事実上の家庭を築くという手段が事件化した。
もちろん前述の例は極めて悪質で日常的に横行している訳ではないが、深い仲でないなら女性側が用意した避妊薬には注意を払うべきであると、保健体育の授業では教わる。
たとえ新品の箱から出したとしても、開け口とは別の所から穴をあけて薬を入れ替える事は可能だからだ。
よって彼が断わる可能性は無くはないが無い。
「んー、いいですよ」
「……んじゃ飲むから」
幸いにも零れていなかったベッドの上の炭酸水で流し込み、あー、と口を開けて舌の裏まで見せる。箱の裏面には、パートナーにきちんと飲んだことを示しましょう。と書いてある。
効果は直ちに現れるのでもうこの瞬間から生セックスできる。
彼に跨り、いきり立つ男根を見下ろした。
(これを、今から入れるのか。こんなエロいのを……)
艶やかな亀頭と血管が走るごつごつした陰茎のアンバランスさが、なぜだか女性にとってはこの上なく淫猥な造形に感じる。ある種のグロテスクさと美が混在した人体の神秘。それを自らの女性器で性的に喰う事に、たまらない興奮を覚えた。
にゅちりと亀頭が陰唇にあてがわれる。愛液と先走り汁が混ざり合う。
(ここ、でいいんだよな)
彼と視線が合う。あまりもたもたしてカッコ悪いところを見せたくなかった。
覚悟を決めて、ずりゅっ! と一気に腰を落とす。
彼の肉竿が、期待と興奮で火照り切った膣の熱に包まれた。武闘派で知られた媚肉の締め付けは、膣口から子宮口まで凄まじい。初めての男根に膣壁は女の悦びを理解し、決して離すまいと吸い付いてくる。
「んっ、うぁっ、っはあ。すげっ、これがっ」
快楽と悦びに、苦悶が混じっている。ひょっとして、と彼は結合部に視線をやる。血が流れていた。
気付いた兎山が自嘲気味に笑う。
「へっ、悪いかよ」
破瓜はだいたい、オナニーを覚えてしばらくするとじぶんで経験するのが大半だ。
自慰の邪魔だし、そのうち処女煽りされる。そんな女性の純潔の証を後生大事にしておく必要が無い。
だから兎山は、彼に引かれるかもと一抹の不安があった。そんなヤツじゃないとわかっていても、処女をバカにする風潮は普遍的なものだったから。
「先生、いいんですか?」
「なにが?」
「おれなんかが、先生の処女を貰って」
大抵はいらないもの、捨てると表現するものをそう言ってくれるのが、兎山のこころを満たす。
(あぁ、やっぱ初めてはコイツでよかった)
繋がったまま、ゆっくりとうつ伏せに倒れて肌を密着させ、こつりと額を合わせる。
「なんかは余計だ。おまえが良かったんだよ」
芦戸たちのように精神的な意味での処女を貰うのも嬉しかったが、自らの肉棒で破瓜させるというのは格別の感動があった。たぶんそれを嬉しいと思うのは相当珍しい。
そしてどちらが先に求めたわけでもなく、恋人がじゃれあうような口づけで戯れる。
「ん、ちゅ……はぁ、ちゅっ、んふ」
(痛みに幸せを感じる事ってあるんだな)
そうしているうちに、徐々に快楽と興奮の度合いが苦痛を上回る。そもそもプロヒーローとして痛みは慣れっこだ。
抱き合ったまま、ゆっさゆっさと身体を前後に揺する。
にゅち、にゅっち、にゅちゅ。
出し入れされる剛直から与えられる悦びが鮮明になってくる。もっと欲しい、もっと激しく腰を打ち付けて、もっと気持ちよくなりたい。その本能で上体を起こし、ぺたっ、ぺたっ、と尻を打ち付ける。
「あっ、はっ、はぁ……んん、いいっ、これ、気持ちいい♡ 奥まで届いてぐりぐりしてくる♡」
自身を貫く異物感。今まで触れられた事の無い奥の奥まで容易に達する名竿。好きな人と剥き出しの性器を抽挿し合う本物の性交に、兎山は酔いしれる。
最高の初体験に違いなかった。
まだぎこちない騎乗位で膣肉をうねらせて男根をなぶり、柔らかい乳肉が重量感をもって揺れる。
また、キツキツの処女マンコにぬるぬるの粘膜で直接絞られる感覚は、彼にとって初めてだった。
「すご、これが生の……」
その言葉に兎山の耳が揺れる。
「あぁっ、んっ、あの浮かぶヤツとも……はぁっ、生でヤって無かったのか?」
「避妊薬って、結構するんで」
兎山は身震いして悦んだ。
生ハメはゴム有りに比べて男性との信頼関係が深くなければ成立しない。おそらく波動も学生の身でなければ避妊薬を買って生でヤる事を提案するだろうし、彼も同意するだろう。
だがそれに先んじて彼の生ハメ初体験の相手になれた優越感が、身体に充足していく。
「よ、よかったのかよ? んぅっ、あぁっ……生ハメ童貞をわたしなんかが浮気セックスで奪っちまって」
意趣返しに彼が笑う。
「なんか、は余計ですよ」
「んじゃ遠慮なくたっぷり味わわせてもらうからな、生ナカ出し♡」
ぎゅっ、とトロトロの膣肉が抱きついてくる。
彼はまだ誰の膣内にも生で射精した事が無い。他の女はゴム付けセックスで、じぶんだけが生ハメしている。
彼の恋人から大切なモノを奪った事実に性的快感を覚えるなという方が無理だ。
愛液と本気汁がだらだらと流れ出て、快楽のままに腰を振る。
個性と実戦で鍛えられた足腰で、大きな尻を打ち付けるように激しく彼を犯した。
ばちゅっ、ばちゅっどちゅ、ばちゅっ!
「あっ、んおぉっ、これっやっぱ、すげっ♡ あっあっ、ああぁあんっ、体育倉庫で見た時から、頭から離れなかったチンポ♡ あはぁ」
「そんなに、気になってたんですか?」
「あっ、っくぅ、んああっ! 当たり前だろ、んふぅっ、こんな長くてぶっといの見せられて、入れたらって想像してクチュらねえ女はいねぇ、んん、おおっんおっ♡ やっ、イクッ♡」
不意の絶頂に、兎山の肉壺は痙攣するように震え、彼が今までに挿入したマンコの誰よりもキツく男根を締め上げる。気を抜けば射精してしまいそうなほどに。
ディルドも経験していない初々しい肉ヒダは、一度の絶頂で満足することなく貪欲に、垂涎もののイチモツに絡みつく。
一度や二度、イったからといって満足するはずがない。
「はっ、はぁ……んん、おおっんおっ♡ やっぱコレ、奥まで届いてっ、っくあぁ、あっ、うぅん♡」
ふつうの女子なら思春期でとっくに貫通を済ませて、オモチャで膣内の快楽と開発を探求している。
だが兎山のマンコは、異物を挿入するのは二十代後半になって初めての経験だ。それも想いを寄せる男のとびきりの名竿。一瞬で耳の先までハマってしまうのも無理はない。
「んあぁっ♡ あっ、ふああぁ! んあ、んおぉ、おほぉ! 腰っ、ぱんぱんするの止められねぇぇ、うぅううぅ♡」
ばちゅっ! ばちゅっ! ばちゅっ!
腰を打ち下ろすたびにデカパイがぶるんぶるんと揺れ、それが兎山にとって更なる快楽だった。その大きな性感帯を激しく、千切れんばかりに跳ねさせたくて騎乗位にも熱が入る。
その暴力的なまでの乳揺れは彼にとっても眼福で、汗を飛び散らせる褐色のたわわな果実は男根を更に滾らせた。いや、見ているだけでは我慢できない。
暴れる肉乳を鷲掴みにし、確かめるように揉み込む。しっとりとした柔肌に、たぽたぽとした女の実は、その見た目通りずっしりとした心地よい重さだった。
「んひぃっ!? 待っ、いきなり揉むにゃぁ!? んおっ、おおっヤバっまたイクッ!」
突然の乳責めに、もう何度目かの潮吹き絶頂をした。
しかし流石は現役のプロヒーローといったところで芦戸たちならこの辺りで腰砕けになって彼が動く所だが、むちむちの太ももからなる激しい杭打ちピストンは途切れることなく男根をねぶっている。
「すみません、なんかおっぱいがあると触りたくなって」
「はぁっ、あああんッッ! 何言って、はっ、はぁ……んん、んおっ、おおっヤバっ」
それは女が男に対して言うのならわかるが……どうも彼の性的思考は女性のそれと似ている。だが本能的に快楽を貪っている兎山の思考はそれほど上等に回転しておらず、秘部から脳へ何度も伝わる連続絶頂で満たされている。
「嫌でした?」
「はうぅううぅ♡ んなわけっねえだろ、おっぱい、もっと強くっ! んあー、あぐぅ、気持ちいいっ! っからっ! んもっとぉ! はぁっ、あああんッッ!」
(ああ、好きっ、好きなヤツにおっぱい揉まれんのイイ♡ こんなセックスずっと妄想してオナってた♡)
およそ女性が理想とするであろう初体験を全身で受け止める。
聞けば処女の妄想と笑われるか、真に受ければ嫉妬されるような状況。幸せ過ぎてどうにかなりそうだった。
「おほっ、おっ、おっ♡ ちんぽがビクビクって、んおっ♡ いっイクのか? あっ、あんっ。射精っ! 精液出そうなのか? わたしのまんこにっ♡」
彼が頷くと、兎山のとけた表情に獰猛な笑みが混じる。視線を逸らさず言った。
「出せ! 出せ出せっ♡ っくぅ、んああっ! 子宮ん中にどぴゅどぴゅって♡ んふーっ♡ ふーっ♡ わたしのマンコが気持ちいい証拠を射精しろっ♡」
(欲しい、絶対射精させる♡ 初エッチで男をイかせてみせるっ! 生ナカ出し♡ 波動より先に生ナカ童貞はわたしのモノにする♡)
汗だくで獣のように鼻息を荒くし、彼の腰へ波打つ尻肉を打ち付ける。外出しを許さないかのごとく、膣口がぎゅっと一際力強く締め付けた。
彼は下腹部に力を込め、限界まで押さえつけていた滾りを放つ。濃厚な精子の群れが太い尿道をせり上がる。
複雑に、別の生き物化のように蠢く熱い肉壺に吐精する瞬間、彼の脳裏にある事が浮かんだ。
波動先輩の事が好きだ。波動先輩もじぶんの事が好きだ。けれどそれを裏切って、恋人と共有すべき初めて生ナカ出しを、恩師であり性的に見ていた事もある兎山 ルミに捧げた。
兎山 ルミはビルボード級のプロヒーローで、応援するファンも沢山いる。そんな彼女の処女を貰い、破瓜の血を流させ、連続潮吹き絶頂してとろとろの雌穴に思いっきり射精する。
この事を知った時、波動先輩はどんな顔をするだろうか……
ドビュウウウウウッッ、ビュググッ!! ドビュドビュドビュッッ!!
その表情を思い浮かべながら兎山の乳房を握り、膣内に射精すると、頭がチカチカするほどの快楽で明滅した。
「おおおぉ~~~!! 熱いのがっ♡ あっ、あひっ、あ“っ! まんこイクっ、しきゅうにせーし出されていくっ、イクイクっ! いっぐ!! 生ナカ出しされてまだイ゙グぅぅぅ~~~♡♡♡」
子宮に注ぎ込まれる特濃の精液に、兎山の下腹部は幸福な圧迫感で満たされる。激しい潮吹き絶頂をした膣内射精の味わいは、もう一生忘れる事の無い悦楽として深く脳に刻まれた。
(す、すげぇ……セックスって、こんなに……こいつだから? だよな。他の男とか、考えらんねぇ……)
「んはあぁぁ~~~~♡」
排熱のような甘い吐息で腰を浮かし、にゅる~~~。と亀頭を咥え込む程度に引き抜き、ばちゅん♡ と力を抜いて重力のままに尻を落とす。
ほとんど無意識のうちに、それで尿道に残った精子までも搾り取り、しかし終わるほど細い性欲ではない。
潤んだ瞳で彼を見下ろす。
(めちゃくちゃ良かった、一晩中ヤりまくりてぇ…………けど)
彼が一度や二度の射精でギブアップするような男ではない事は知っているが、この身から溢れ出る肉欲をどこまでぶつけていいものか迷いはする。女はいつだって男に嫌われないか気にする。それが性に関するなら尚の事。
繋がったまま、彼が上体を起こして兎山を押し倒す。もちもちの両足を広げて、内ももに覆いかぶさるような体位になる。俗に言う種付けプレスだった。
「おっ!? おまえいきなりこんなっ、エロい体位で……わかってんのか」
男が動く体位は、求められている証であり女の性的満足度が高い。その中でも種付けプレスは最上位だ。その名の通り、この女性なら種を撒いてもいい、妊娠させてもいいとう暗喩が込められている。
避妊していようがいまいが、これはメッセージ性の文脈だ。
そんな兎山の困惑を無視して、彼は男性上位のピストンを始める。
どちゅっ! どちゅっ! どちゅっ!
「はぁっ、んっ、おぉぉっ……これっ体重がかかって、子宮にずんずんくりゅっ、あっん、やっ♡ ああぁぁっっ」
ぶちゅっ、ぷりゅ、ごぽっ。と下品な音を立てて、先ほど出したばかりの精液が結合部から溢れ出た。
膣内は幾度もの絶頂と二人の淫液がどろどろに混ざりあい、ずりゅずりゅと男根が抽挿される。敏感な亀頭にトロけた媚肉の甘美な摩擦が心地いい。
一突きごとに揺れる乳房、そのぷっくりとした先端は汗でテカっていて煽情的だ。ぱくりと口にする。
「んあぁっ! そこっ、乳首は、やっ、ひゃめっ、ひゃめろぉ。おほっっ♡ ん、あぁ! これ以上されるとぉ」
(個性に引っ張られる。やばいっ! も、もうエロガキって歳じゃねえんだから、流石に、抑えねぇと……!)
幼少期の過去がフラッシュバックした。
オナニーを覚えたのが切っ掛けで【兎】の個性に引っ張られ、発情しっぱなしだった頃の事。
クチュってもクチュっても、イってもイっても際限がない苛立ち。個性制御を学び、また過剰な性欲はヴィランをボコす事で抑えられるようになってからは、久しい状況だった。
本音で言えば今宵はサカりたかったが、何事にも建前はある。惚れた手前もあって、格好は付けたいのだ。
歯を食いしばって快楽を堪える。
「んぎぃ、ふぐっ、んふぅ~~♡ ふぅっ、ん゙お゙お゙ッ! ひっ、っふぅ、っは、っはぅ~~」
なんとか耐えようとするが、こりこりに勃起した兎山の美しい乳首はすでに彼の口内にある。乳輪に吸い付きながら舌先で愛撫する。
乳首から伝わる彼の温かな口内と刺激に、ぴゅっ♡ とかわいい潮を噴いてイった。
「お゙っっっ!? んひいぃぃっ! てっ、てめぇ、そんなヘンタイにゃことぉ♡」
必死に止めはするが、目の焦点は合っておらず、口の端に涎を垂らしたその表情は淫らに歪んでいる。
個性に引っ張られる危惧と、しゃぶってくれた嬉しさと、突然の変態行為に混乱が入り混じっていた。
男性から行う乳首責めは、女性からすれば歓迎どころか気持ちいいのでやってほしいのだがなかなか難しい。
なぜなら格好が授乳そのままで、いわゆる赤ちゃんプレイの範疇に収まるからだ。
アブノーマルに属される性行為であり、恥ずかしさから抵抗がある男性は多いのだが、彼の方からしてくるとは思いもしなかった。
(マジの乳首責めまでシてくれるなんて、こいつ、本物だ。本物のドスケベだ♡)
当然、その間も容赦ない種付けピストンは続けられている。
もう兎山は肉体に満ちる気持ち良さであやふやになった。ただただ人間と【兎】の入り混じった本能が、理性と建て前を踏みしめる。
「くぉっ、んふぅっっ! はぁっ、あんっんおぉぉぉっっ、イッ、っはあ♡ もっとぉ、もっと激しくっ! んもっと強く乳首いじめてくれぇ♡ 跡が残ってもいいからぁ、あっい゙い゙ッ! バコバコ突きまくってえぇぇ♡」
ベッドが軋む、シーツに汗と淫液が浸み込む。兎山はよがり狂っている。
自分も知らなかったGスポットも彼に見抜かれ、ポルチオ絶頂も押し付けられるように味合わされていた。
「お゙お゙お゙っ♡ んあぁ! お゙くからっ奥から、子宮から気持ちいいが脳までくりゅ♡ こんにゃの知らないぃっ、おっぱいからもぉぉ、んぁっ、あひぃぃぃん! ヤバいまたイくっイクイクイクッ! ッッ!!」
いつもの不敵で不遜な彼女はそこになく、夢中で性愛を受け入れる一匹のメスがいた。
いつも頼りになる、そばにいてくれるだけで心強い彼女の変わりよう。そうしたのがじぶんだと思うと、射精感が込み上げてくる。
トドメとばかりに、最奥まで力任せの一突きをぶち込む。マグマのような白濁液を快楽と共に放った。
ビュルビュルビュルッッ! ドプッッ! ドビュグ、ドッビュゥゥゥッ!
既に一度目の大量射精で胎に満ちていた精液と同量、いやそれ以上を注がれ、行き場を失った濃厚汁がびゅぐ、ぶぼりと溢れ出る。
射精と同時にちゅぽっと乳首を口から離し、兎山のだらしくなく開いた口と濃厚に混ざり合う。
「ん゙ん゙ッ!? ん゙ぢゅッ、んぶぶっ! んっい゙ぐぅぅぅぅ~~~♡ ずちゅゅゅゅゅゅ♡ れろれおぉ、んちゅるるぅっ♡」
(種付けと同時にベロチュウ♡ 気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい! やべー、幸せ過ぎておかしくなる♡ 愛情たっぷりのチュウ好きぃ~~)
それで兎山の頭で何かが切れた感覚があった。
完全に、幼少期の頃ぶりに個性に引っ張られた。
(好きっ! こいつと
それは知性のある思考では無く、野性によるものだ。反射といってもいい欲求。兎山本人もその一瞬を理解していない。
人間に加えて兎が上乗せされた求愛と生存本能の塊。
舌を絡め合う長い口づけもようやく終わり、男根が吸い付いてくる狭いメス穴から引き抜かれる。途端にぶぽりと精液の塊が秘部から零れ落ちた。むわりと性臭が立ち昇る。
「っはあ、はあぁぁぁ──ーっ♡ すっげ、お゙おおぉっ♡ まだいイってりゅぅ」
舌を出しっぱなしで、ちんぽが抜かれてもなお甘イきし続けるスケベまんこから感じる肉悦に酔いしれていた。
酔いしれながらも、野性は彼をじぶんのものに、番にすべく、その肉体が誰のモノか教えるべく勝手に動いていた。
「へ、へへっ。さっきはいきなり乳首に吸い付きやがって♡ そんなにおっぱいが好きなら……」
淫液でどろどろの肉棒を、艶やかな双乳で挟み込む。
「パイズリでイかせてやる♡」
乳房は女性を象徴する部位の一つで、それをもってして男性の象徴である男根を包む前戯は支配的行為だ。
ただ、男性にとって女性の乳房の大きさは髪が長いか短いか程度の認識でしかなく、さほど性的に見られてない事から射精まで導くのは難易度が高い。
イかせることが出来ず、胸の中で力を失う男根を寂しく感じるしかない女性は多い。
もちろん彼はその一般論からは外れている。
「なんだ? んっ、そんなにわたしの胸がいいか? ビクビクさせやがって♡」
にゅちっ、にゅりゅっ、にゅっちにゅっち、にゅるにゅるっ♡
「戦う時は結構邪魔だと思ってたが、デカパイでよかったぜ。おまえのチンポをしっかり包めるんだからな。あっ、んんっ」
きめ細やかで絹のような褐色の柔肌。肉棒が溶け込みそうなほどの乳肉。それが擦るたびにだゆんだゆんと形を変える。
「わたしもっ、気持ちいいっ、んはぁっ、おまえの熱いチンポをシゴく度に、おっぱいで犯してるみたいで。はぁっ、あはっ」
彼をイかせる為の前戯のはずが、もはや兎山じしんが気持ちよくなる為に乳房で肉竿を揉み込んでいる。
力を込められたパイ圧にもみくちゃにされ、まだ射精したばかり敏感な亀頭は、滑らかで艶やかな柔乳で熱さを感じるほど撫でられた。
「胸ん中でぐちょぐちょエロい音がして、おまえのが脈打ってるのがわかる、んあっ、ふふ。もっと強くしてやるよ♡ んんっ」
(わたしのおっぱいの感触、ちんぽに教え込んでやるからな。このデカ乳を見たらチンピクするくらい♡)
兎山は自身の乳房を思いっきり中央へ寄せ上げて押しつぶしたかと思えば、左右の双乳を交互に上下させてシゴき上げる。
にゅぱんっ、にゅぱんっと乳肉が打ち合う音も彼の射精感を押し上げていた。
「イきそうか? いつでも出していいからな? イク時は思いっきりぎゅ~~ってしてやるよ♡ あっ、イッッ、ん゙おっ! あはっ♡ マンコだと思ってわたしのおっぱいの中ですっきりしろっ♡ おらっ、このデケェだけの乳で出せっ、おっぱいに中出ししろっ♡ わたしもっ、イクっ」
込み上げる快楽に逆らえず、褐色にテカる艶乳の中に白濁液をブチ撒ける。
どくっ! びゅるるっ、どぷぷっ! びゅるるっ、びゅぶっ!
それに合わせて兎山は他人のモノのようにおっぱいを押しつぶして、吐き出されたすべてを受け止めた。
「んん~~~~っ、すげっ。中でびゅくびゅく暴れてる♡ パイ肉押し返されそ。んあ~~、あっついのが、出てる。ああぁ、はぁ、はぁっ」
(ははっ、パイズリでイっちまった)
それは彼に対してもであり、自分に対してもであった。前戯のはずがセックスと遜色ない満足感を得る。
慰安するように、ぬっちゃぬっちゃと乳肉で擦り合わせて、にゅぽんっ、と上へ引き抜く。
ぶるんっ、とまだ力を失っていない男根が姿を現す。兎山は眼下のそれに目を奪われた。
(まだ勃ってる♡ てことは生殖続けられる♡ 交尾、交尾する♡ 生ハメイチャラブ交尾♡)
もわぁ、と湿度を放ちながら、兎山の双丘にザーメンの橋が出来ていた。
その淫靡な臭気と射精量を最も身近に感じた兎山の口角が上がる。
「わ、わたしの乳ズリ、こんなに良かったのか?」
じぶんの肉体にこれほど興奮してくれるという事実が、この上なく嬉しい。
このままヤリまくる。徹底的にブチ犯す。そんな本能に突き動かされるままだったが、彼が機先を制するようにニコリと言った。
「お風呂、行きません?」
ばちゅっ! ばちゅっ! ばちゅっ!
「あんっ、んひぅぅん、あっ♡ あんっ、ん゙あ゙っ」
バックから大きくて丸い桃尻に思いっきり腰を打ち付けて波打たせる。肉のぶつかる音と女の嬌声が浴室でこだましていた。
ボディソープと彼の身体を使った洗体もそこそこに、軽く淫液を洗い流すとどちらも我慢できずにハメだした。
「おっ! おん、ぉぉおおっ! おほおおっ、しょ、しょれ好きぃい! おまんこガン突き好き好きぃい♡」
すっかり彼専用となったメス穴に肉の杭を打ち込み続ける。先ほどイかされた重い乳肉を、仕返しとばかりに揉み込みながら。
「おっ♡ それ、それ効くっ、デカ乳もっと搾れっ、押しつぶすみたいに揉まれるの効くぅ、っは♡ それだけでイケるくらい、おまえの手でエロ乳なぶられるのっ効く、おひっ、んっお!」
(後ろからされんの、交尾みてぇで興奮でするっ! こいつ、わたしの事ッ、避妊とか無視して孕ませる気かよ♡)
身体を蹂躙される悦びに、舌を突き出して惚けたように目を細めて悶えた。
彼に合わせてみずから腰を突き出し、股間から脳天まで痺れるような快感を味わう。
一突きされると押し出されるように、ぴゅ♡ ぴゅっ♡ と甘イキを繰り返して潮を吹いた。
「あ゙あ゙あ゙ぁぁぁっ、すげぇっ、気持ち良すぎるぅぅっ! お゙っほ♡ やべっまたイクっ」
開きっぱなしの口から涎を垂らし、時折歯を食いしばって本気汁と潮をまき散らしながら吠えた。
「くれっ、おまえの遺伝子、んはあぁっっ、発情交尾まんこにおまえの遺伝子浸み込ませろっ♡ おああぁぁあいくっ、いくぅぅっ!」
避妊薬を服用しているので絶対に妊娠しないのだが、それを望むかのような言動はそういう言葉責めか、我を忘れているからだろう。
しかしここで冷めるような事を言う彼ではない。むしろ乗ってあげて、もっと気持ちよくさせてあげたい。彼は女性を立てるタイプだ。
だから白くてもふもふの、彼の足音一つ聞き逃さず胸をときめかせる大きな耳に囁いた。
「孕め、ルミ」
その言葉はメスとして、兎山 ルミとして気が狂いそうなほどの幸せで、子宮に感じる種付け射精もまたそうだった。耳と尻尾の毛が歓喜で逆立つ。
身体の中の何かが、変わった気さえした。
「ひゅっっ! あ゙ッあぁぁぁ! 産む産む産むぅっ♡ 絶対産むっ!! ぃいいっおおっまたイグッッ! あっあっん゙お゙お゙ぉぉっ♡ 生殖エッチでイ゙ッッッグぅうううう♡」
ぶびゅるるるるっ! びゅるるっ! びゅぐびゅぐぐ! どぴゅどぴゅ~~~~!
びくびくと連続絶頂で小刻みに震える媚肉、その淫らな穴の最奥、子宮口に鈴口をくっつけ、なおも剛直でこじ開けんばかりにミチミチと押し当てながら種付けする。
彼は妊娠可能な年齢の子宮に、大量の子種汁を流し込む深い快楽を男根から味わった。
膣は喉が嚥下するように胎動し、射精のたびにビクビクと跳ねるチンポを押さえつけ、ぐびぐびと搾り取るように貪欲だった。
びゅっ、ぷしゃ! ぶしゃっ──!!
大量潮吹き絶頂が浴室のタイルに打ち付けられる。あれほど自慢だった彼女の太い脚は、がくがくと震えていた。
「っあ……かはっゴリュって、しきゅう、ん……っく! はっ、はぁ……んん♡」
「……こんなに出たの、初めてかも」
流石の彼も少し驚いた。種付けプレイというのもあってか、背徳的な興奮の後押しのせいだろう。いや、職場体験の最終日に、初めて波動とシたときも同じくらい出た。
肉棒が引き抜かれるとさすがの兎山も崩れ落ち、放心して座り込む、ひゅーひゅーと呼吸すら怪しくなっていた。
しかし、ちょうど目の前には未だ衰えない男根が屹立していた。ぬらぬらと妖しくテカるその肉竿に釣られるように、舌を這わせる。
「んっ、ちんぽぉ♡ れぉっ、んろぉお♡ ちゅぷ、ちゅるっ、ぢゅるるるっ」
丁寧に肉棒にまとわりつく甘美な淫液を舐めとって、今度は愛しむように目を閉じ、亀頭に何度も口づけをする。
「ちゅっ、んちゅ♡ ふーっふーっ、ちゅっちゅっ、んちゅ~~~♡」
軟らかなくちびると、あたたかな吐息。それだけで先走り汁が溢れ出た。珠のようなそれを舌先で掬い、オスの味を確かめる。
「ぢゅるっ、んっ、はぁ。うめぇ、もっと、もっとエロい汁らへぇ」
赤い舌がカリ裏をなぞり、亀頭をにゅるにゅると高速で舐め回す。
「くちゅくちゅくちゅっ、れろれろれろぉぉん」
唾液でぬめっているとはいえ、舌の摩擦で亀頭が熱いほどのベロ使いに、男根は跳ねるように反応する。
「んあっ、こらぁ、かっへに動くにゃぁ、んりゅりゅぅ、ちゅぅちゅちゅうぅぅ♡」
とろんとした瞳で彼を見上げながら、はぷりと亀頭を咥え込む。がっちりとカリ首を唇で捕まえて、くぽっくぼっ、と浅いストロークで責め立てる。
舌先は精液をねだるように鈴口をほじった。
「あむっ♡ んっぽんっぽ、んぽっ、ずぞっ、じゅるるぅ、んろっ、はむ」
どくどくと流れ出る先走り汁に酩酊を覚えながら、ゆっくりと、確かめるように肉棒を飲み込んでいく。
(すっげ、こんなぶっとくて、なげぇのがわたしの中に入ってたのか♡)
ぱんぱんに張った亀頭が柔らかな喉に当たり、さらにその奥まで迎え入れられ、みちみちっ、と咽頭にまで挿入されて塞がれる。息が苦しい、それでも彼の全てを飲み込んでやりたかった。
七割ほどを体内に収め、これ以上は……と僅かな躊躇の後、一気にみずからの内部へ突き立てた。
「んぶっ、ぐごぉ、がっ、んぐぐぐぐぅぅん、んふー、ふぅぅうう…………うぐぅぅぅううん!!」
ぴったりと、彼のちんぽの付け根と小さな唇でキスをする。
目に涙を浮かべ、鼻息を荒くしながらも達成感と悦びで兎山は達した。だがこれだけでは物足りない。
細い指を愛液滴る陰部に這わせる。何度繰り返したかわからないオナニーを始めながら、ゆっくりと口をすぼめたバキュームフェラで、ガチガチに勃起したイチモツを引き抜く。
ちんぽから伝わる強烈な快感に、すぐにでもイってしまいそうになる。
「じゅるぅぅぅっっ、ずるずるぅぅぅ! ずっちゅぅぅぅぅううう!!」
興奮で血管がビキビキに走った、エッロい肉竿が姿を見せる。
同時に、ようやく兎山の気道が空いて呼吸ができた。ああ、こういう事か。とディープスロートのやり方を理解する。
(奥まで突っ込むときは変に呼吸しねぇで、抜く時に息すりゃいいのか)
亀頭の先端を唇で啄むまで抜くと、再び屹立した男根を飲み込む。
「んっんっ……んぢゅるるるっ、んぼっ、んむぅっ! っんぅううぢゅ、じゅるるっ! んぐぅぅ~~」
コツを掴み、一回目と比べて難なく彼の腰まで口は到達した。
「んぐっ! ごっ! んぢゅるるるっ! っんぅううぢゅ、じゅるるっ!」
(苦しいのに、気持ちいい、これもうセックスだろ、まんこに突っ込まれるみてぇに、喉の奥まで、ちんぽで満たされんの、最っ高♡)
口腔、咽頭という内臓から感じる快楽も合わさり、クリをいじめる指にも力が入る。
徐々にディープスロートの速度が上がる。一突きすると連動する機械のようにイきまくった。
ごりゅごりゅと剛直を、本来であれば挿入してはいけないところまで突き刺す。
「んぼっ、んぐぅ、んぐっ! ぢゅぞぞぞぞっ」
彼の淫液はもちろん、みずからの唾液すら残さないほどの唇の締め付けと吸い付きで、ちんぽを喉から引っこ抜く。
「ずちゅゅうう、べろべろべろ。んっくちゅうぅうう、ちゅぅちゅちゅうぅぅ」
その繰り返しに、鮮烈な快楽が彼の陰嚢から勢いよく込み上げてくる。
兎山の唇から食道まで、みっちりとチンポに吸い付いてくる粘膜。それらを脈打つ男根で抉りながら、限界まで犯した最奥で大量射精した。
暴力的なまでの性行為に、さすがの兎山も苦しそうに眉をひそめて耐える。いや、ぐずぐずに熔けた秘部からは潮が撒き散らされ、気持ちよさそうに呻いている。
「ぐぅぅぅっ!? ん゙ん゙ん゙ん゙っ!! むぐっむぐぅぅうう! んぐぅぅぅぅ~~~、ごっ、ごきゅっ♡ ごくっ♡ ごっきゅうん♡」
(ん゙お゙お゙っほぉ♡ 胃に中出しされたみてぇに、熱くてぇ、どろっどろに濃いザーメンが喉まんこにきたぁ♡ もっと、もっと飲ませろ♡)
射精はまだ止まらない。兎山が塊のような精子を嚥下する度になまめかしく喉は脈動し、ちんぽに更なる精を吐き出させる。
どぶっ、どびゅうぅうう! どぐっ、どぐっ、どぐっ。
「ごきゅ、ごくっごくんっ♡ っんぐ、んっん、ぬぶっ、んぶぅっ」
媚びるように粘膜がぺったりと張り付き、離そうとしない。事実、兎山はずっと挿入していたいとさえ感じていた。が、徐々に視界がチカチカしだし、耐えきれずに勢いよく男根を体外にぶっこ抜く。
ぬぼぉっずりゅりゅんっ! と、小柄な兎山のどこに収まっていたのか、肉竿が解放される。浴室は熱気で満ちているはずなのに、ちんぽは寒いとさえ感じるほど、彼女の体内は心地よく暖かった。
体液が混ざり合ったねっとりとした橋が、兎山の口元に架かっている。
「っぷはぁっ!! はぁっっ! かはっ、げほっ、あはっ♡ はぁっはぁっ! はあぁ────っ、はぁ~~。ちっとヤバかったな、トびそうになっちまった♡」
さすがのプロヒーローとは言え、呼吸ばかりは融通が効かない。口元の涎とも体液ともつかないそれを拭う。
そして腹部にそっと手を当てた。じんじんと熱を放っている。彼の大事な、生命の源を確かに感じる。
(胃ん中も、胎ん中も、こいつでいっぱいになっちまった♡)
好きな人で身体が作り変えられた気がして、うっとりとした顔でさする。
そうしてふと、いまだ屹立しっぱなしの男根に気付いた。
「ほんと底なしだな♡」
まだまだ、【兎】に引っ張られた肉欲は滾っている。
期待と興奮で不敵な笑みを浮かべた。
「覚悟しろよ? わたしのキッツい性欲を、ぜ~~んぶおまえに叩きつけてやるからな♡」
いつもの勝ち気な口調だったが、小さくて丸い尻尾は媚びるように揺れていた。
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「っはぁ、っはぁ、ふぅ──」
カーテンの隙間から朝陽が射しこむベッド上で、兎山は前腕で顔を覆い、胸を上下させ息を切らしていた。
身体は彼の精子がこびりつき、ベッドのみならず部屋のいたるところが淫液まみれだ。
ぐしょぐしょに濡れたベッドはすこぶる寝心地が悪いが、兎山にはもう動く気力もないし、他に身体を休める場所は無い。
まる一晩に及ぶ不眠不休の長時間セックス。その運動量は快楽も合わせってビルボード級のプロヒーローであっても疲弊させるには十分だった。
身体に刻まれた悦楽を感じながらぼーっとしていると、台所から良い匂い漂ってくる。
上体を起こすと、しこたま膣内射精されて少しばかり膨らんだように見える胎から白濁液がひり出された。
(これ、薬飲んで無きゃ一発で孕んでるな……それよか)
そっと乳房を、胸元から乳首まで絞るように揉んでみる。
(ま、薬を一回飲んだくらいじゃ
面倒と言えば面倒なので少しほっとする。しばらくはゴム有りで様子見という所。
冷蔵庫の有り合わせで簡単な朝食を作ってきた彼を見上げる。ちゃっかりシャワーを浴びて着替えているが、性行為後の独特の気だるさのようなものを纏っており、それがまた歳に不釣り合いな色気を出していた。
「疲れてるみたいだったんで、勝手に作っちゃいましたけど」
差し出されたプレートは、トーストと目玉焼きにウィンナー。ついこの間まで実家暮らしの高校生が頑張って作った料理といった感じで、味も特別に美味い訳ではない。
ただ、やはり男に作ってもらった料理はなぜだか沁みるように美味い。
それにニンジンのソテーが、兎山には嬉しかった。
本音を言うと兎山が作って、彼に料理を振舞いたかったが……
(くっそ、やっぱ【体力】相手じゃ勝ち目ねーか)
ガシガシと頭を掻く。
途中からあまり記憶がない。とにかく気持ち良かったことだけは覚えている。
それはともかく、せっかく作ってくれた朝食が冷めてしまうのでベッドで並んでパクついた。
「どうですか? あんまり上手に出来なくて……」
「美味いよ。けどおまえ、そんだけでいいのか? 足りなきゃ言えよ」
「実はうまくいかなかった目玉焼きとか食べちゃったりしてるんで」
そんな他愛ない雑談の途中で、不意に兎山がぽつりとこぼす。
「そーいや初めてかも……」
「初めてでしたよ?」
「いや処女の事じゃ無くて。その、なんだ、個性に引っ張られた性欲が解消されたの、初めてだ」
「そうなんですか? じゃあ今までは……」
「オナってもムラつきが収まらねぇからヴィランをボコってスッキリしてた。エロい事して満足したの、初めてだ」
「じゃあまた個性に引っ張られたら、いつでも言ってくださいね。おれでよかったら、いつでも付き合うんで。一日中でも」
屈託なく笑って言った彼に、ふんと面白くなさそうに鼻であしらう。言葉通り、一日中でもハメ倒せるのだろう。
「相変わらず生意気な事言いやがって」
「そんなつもりはなんだけどなぁ。あ、個性に引っ張られてない時でも、いいですよ」
ずいと座る距離を詰めて、肩を寄せる。
「なっ、ばっか、そーゆーところだ、おまえの悪いところは……」
(急にどきどきさせやがって……カッコつかねーだろ……ていうか個性に引っ張られた後のわたし、変な事言ってねぇよな? 番になるとか、す、好きだとか、告白はエッチの最中のノリで言いたかねぇのに)
なにやら語尾が小さくなってぶつぶつ言いながら皿の残りを平らげる。
その後、兎山がシャワーを浴びている間に彼は、ウェットティッシュで汚れた部屋を勝手に掃除していた。
とりあえず床だけでもと拭いて回る。
するとなにやらベッドの下に雑誌が一冊落ちているのに気が付いた。いや隠してあるのだろう、この状況は。
わあー! これ絶対エッチな本だ!
すごい。こんなアーキタイプと呼べるほどのエロ本の隠し方を目にするなんて。
どんなのでクチュっているのだろう。その興味から、ほんとはいけないんだけど、それは一人暮らしの独身女性にとって聖域である事は理解しているんだけど、このシチュエーションでは見るのが正答でもある。
ベッドの下にこんなものがあったら掃除の邪魔なので取り出してみる。けっこう埃が溜まりやすい場所でもあるし。ほら、掃除の邪魔だから仕方なく。
しかしそれは彼の期待したようなものでは無かった。
「あれ……これ」
てっきり男性の裸体かきわどい水着姿かと思ったのだが。
なんで? と不思議に思っていると、ちょうど浴室から兎山が出てくる。彼を見て焦燥の声を上げた。
「ふぅー、そろそろおまえも寮に戻んねぇと……って、おまっ! ばっ! それッ!」
彼が手にした雑誌は、今回ミルコがインタビューを受けたものとジャンルとしては同じだった。つまりヒーローを対象として発刊された物。ただし出版社が違う。それは集瑛社の字があった。彼はそれに覚えがある。
付箋の貼ってあるページをめくると、彼のインタビューページだった。異能解放戦線の手の者と知らずに、秘密の個性を喋ってしまいそうになった時の。同席していたミッドナイトがいなければ、後に死んでいた。
すぱぁんっ。と、とんでもない速さで雑誌を取り上げられる。
「ち、違うッ、違うからな!!」
何が違うというのだろう。埃がついていないので、定期的に見ていたようだ。
ふぅん、と彼が悪戯な笑みを浮かべる。
「せんせー?」
「だからっ、違うっ! これはアレだ、解放戦線のアホどもの手掛かりになると思って」
兎山はなんとか取り繕おうとするが、顔は火が出るほど赤い。
「サイン、書きましょうか?」
「ハッ! プロになってから言え」
懸命にいつもの調子を演じてみはするが、いろいろと手遅れだ。
「ふーん、じゃあこっちに書こうかな」
言って、不意打ち気味に入り身で近寄り、白くて長い耳を甘噛む。ビロードのような繊細な毛は濡れていて、その下にコリコリした感覚があった。体温調整の役割を兼ねているのか、温かい。シャンプーのいい匂いがふわりと漂った。
「ふきゅっ!?」
思いのほか可愛らしい声色で全身を硬直させる。
「あ、先生のサインは書いてくださいね。ちゃんと雑誌持って来てるんで……ほら」
「い」
「い?」
いい度胸してるじゃねぇか。と怒るべきなのだろうか。だが今は先の甘噛みの嬉しさが入り混じったり、そもそも油断しすぎだろという自戒もあったりでどうすべきかわからない。
(やっぱキレるのは違うな、うん)
「あの……怒りました?」
やり過ぎたかとおそるおそる尋ねる彼に短く嘆息し、仕返しとばかりに彼の首筋に口づけた。強く、確実に跡が残るように。少なくともこのキスマークが消えるまでは、じぶんのものだと主張するように。
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この日を境に補習後の汗だくセックスは定例になり、そのハメ撮りがアプリにアップロードされる事となった。
仕事終わりの自室で、適当な寝間着姿の香山はその動画をスマホの画面で眺める。
「ま、こうなるか」
それはわかっていた事だ。わかり切っていた事だ。
わからないのは兎山の気持ちだ。彼女の気性から察するに本気になってもおかしくない。
秋口の真夜中に、マグカップに淹れた温かいブラックコーヒーを一口やる。
(あの厳し過ぎるストライクゾーンをクリアする他の男なんて、今後出会えるとは思えないし)
他人の色恋沙汰に首を突っ込むつもりは毛頭ない。ないが、胸の内はどうも霧が満ち出していた。その出所には薄っすらと見当がついている。
そりゃまあ素直でいい子だとは思っていたが、所詮は子供と大人。恋愛関係のあれこれに発展するはずもない。しかし一発ヤると意識も変わってくる。それに、表には出ていない彼が成し遂げた事を知っている。元プロとして惹かれる点でもあった。
そこまで考えて、熱を帯びた女の溜息をつく。
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休憩時間の教員棟のベランダにはいつもの二人がいた。ミルコは柵に肘を置いて空を眺め、ミッドナイトは背を向けてだらりとしていた。それぞれキャロットジュースとコーヒーを傾ける。
そういえば、とミッドナイトが話題を切り出す。
「最近調子良いじゃない」
「なにが?」
「んー、ヒーロー活動。次のビルボードでトップスリーには入るって下馬評よ」
「当てになんねぇだろ」
「わたしは行くと思うけど」
ミルコは嬉しさを噛み締めるように言った。
「んじゃ頑張った甲斐はあったな」
「……ねえ、なんで路線変更続けてるわけ? あれ、わたしを引っ掛ける為にやってたんじゃないの?」
「それもある」
「あの子さ」
「うん?」
ほんの少しの躊躇いの後、ミルコに視線を向ける。
「あの子の事、本気で寝取るつもり?」
「それ、おまえに関係あんのかよ」
あの日の夕暮れ、学校の屋上で同じことを言われた。ただ、かつてのような突き離すような口調では無く、どこかからかい交じりの挑戦的な声色だ。
前は何も答えられなかった。けど今は知りたい。
ミッドナイトは少し俯き、そっと、昨夜の溜息の続きを口にした。
「……ある、かも」
それはつまり、彼に少なからず、肉欲だけではないナニかを抱いていると白状しているのと同じだった。
「へぇー」
と意外そうな感嘆と視線の後、あっけらかんと言い切った。
「んなつもり
てっきり略奪愛も上等だと思っていただけに意外な返答だった。
「じゃ、身体の関係だけ?」
「いいや」
いまいち要領を得ない様子の同僚に、ミルコは夏の向日葵のように笑った。
「わたしがナンバーワンヒーローになったら、あいつの方から惚れるかもだろ?」
ミッドナイトは喉元まで込み上げてきた言葉を口にしようとし、それがなんなのかわからなくなって、やはり何か言いたかったがゆっくりと口を閉じる。
呆れて物も言えない? いや、ある種の羨ましさ……無謀にも思える気持ちが混在している。
だがミルコの瞳は、まったく真剣だった。
だから、路線変更を続けているのか。ビルボードに意欲を示しているのか。純粋なのか能天気なのか。
ミッドナイトは自嘲気味に言った。
「やっぱ、現役には勝てないわー」
「復帰すれば?」
「勘弁してよ」
軽く流してコーヒーを煽る。
少し、苦い。
次回 不定期で投稿すると思います。