【R-18】男女比率がおかしい貞操観念逆転アカデミアだけど強く生きよう 作:hige2902
ありがとうございます。
大切に飲みますね。
(今日は恥ずかしかったな~。ぶっつけ本番ってのが不安だし)
夜。芦戸は自宅にて、甲矢との特訓を思い返す。あんなエッチなセリフを何度も言わされるのは、精神的にツライものがある。
小さく嘆息して、寝巻にしているTシャツと短パンで洗面台に向かった。
(ま、タダチンさせてもらうってのもアレだし、協力はするけど……それにけっこう楽しそうだし)
その楽観思考とは別に、取蔭たちにも甘い汁を吸わせもとい彼の助けになってくれるよう相談すべきか何度も考えた。考えはしたものの、彼自身が自らの性癖を知られたがっていないので無断で教えるわけにはいかない。
もちろんクラスメイトはみんないいヤツだ。ビックリするだろうが、それで距離を置くような事は無いだろう。
とは言え確証なんてものは無い。こういった事は本人が決めればいいと結論付けた。まだジンジンとした余韻と異物感が薄っすらと残る胎をさする。自然と笑みがこぼれた。決して寡占しようとしたわけではない。
むにゅりと歯ブラシに歯磨き粉を乗せる。新商品らしかった。パクリと咥えてシャコシャコやる片手間、甲矢に貸し出された電子書籍を読んで勉強に励む。一人の女が、モニターを眺めながらクチュっているシーンだ。
(今日の感じからして、先輩たちヤリまくってたんだろーなー。やっぱヤルのは順番なのかな、その辺のルールを聞きそびれちゃった。いっそわたしから誘っても……いやまだちょっと自信無いなー)
うーむ、と悩む。
(なんかこう、二人には無いようなテクを持たないとだね。と言ってもそんなの急に身に着くものじゃないんだろーけど)
漠然とした目標に都合よく純然たる回答など思いつくはずもなく、しだいに意識は逸れていった。散漫な思いがふわふわと浮かぶ。明日は1-Aのみんなで林間合宿に向けた買い出しを兼ねた期末の打ち上げだ。何着てこ。
(この歯磨き粉、けっこう好きな味だ)
思いのほか気に入ったのでチューブを手に取ってみる。
(ふーん。この粒々はあれか、スクラブが入ってるのか。感触がおもしろい)
そのままぬぼーっと歯ブラシを出し入れする。口の端に泡が漏れ出る。
「あ」
閃きに触れる。
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『わあ~! 大変大変、大変だよ有弓~!!』
「珍しいじゃん、ねじれがそんなに慌てて。どうしたの?」
ねじれからの着信を受け、甲矢はスマホにしたり顔で答えた。ぽす、と自室のベッドに座る。窓を見やると、晴天の夏空が広がっていた。
雄英ヒーロー科の三年生の夏休みは意外と多い。個性の方向性や体術の選択および実務経験はだいたい一・二年の職場体験やインターンで終わっているので、じぶんに合う事務所で書類仕事の練習も含めてバイトしている学生もいる。
『さっきね! 知らない人から林間合宿中のコーハイくんの動画が送られてきたんだけど!』
「あー合宿、懐かしいな。合間の休日は海で泳いだよね」
『楽しかった! けどそうじゃなくてね大変なの!』
「なにが? 動画だっけ?」
尋ねるが、波動は言いにくそうに口ごもる。スピーカーの向こうからは雑踏の音が聞こえたので、とてもではないが人前では言えない事柄なのだろう。
『えっと、あの、いまリューキュウの所にアルバイトで入ってるんだけど、わたしが寝泊まりしてる社宅に来れる?』
「あー行ける行ける。てか泊っていい? 久しぶりにさ、だらだら喋りたくなっちゃった」
『うんっ! うんっ! あのね、わたしはまだ冒頭しか見てないんだけどね』
「なんだろ、一年って言うと個性伸ばしとかやった記憶あるから必殺技とか? わたしは彼の個性がなんなのか知らないけど」
甲矢は薄々、彼は異形型の個性【
幼馴染が無個性だと思ってたら【
『なんかね、すっごい。とにかく、もーホント……ずっとドキドキしてるの!!』
「わかったわかった。それじゃあお菓子とかいろいろ買っていくから。わたしも楽しみにしとくよ」
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日も傾きかけ、波動の仕事が終わるころに、甲矢は小奇麗なマンションのエントランスでチャイムを押す。ここには社内の人間の他に、一時的にチームアップを組むヒーローや、他事務所との合同訓練の際に利用される部屋がある。
職場体験やインターンは学生寄りなのでビジネスホテルになるが、雇用契約にあるアルバイトなどもここを使える。
彼女の背負っているリュックにはお泊りグッズ、手にしているビニール袋には今夜の宴のお供だ。ジュースとか、レンチンできる軽食、酒は飲めないけど美味しいおつまみ系。親友と過ごす夜はいつだってワクワクする。
(芦戸は上手くやってくれたみたいだ)
甲矢は後輩に課した任務を思い返す。
他の生徒の目もあるので成功は怪しかったが、うまく事は運んだらしい。
波動の部屋の前で、到着した事を電話で知らせる。
すぐにロックが外され、ナイトウェアに身を包んだ波動が出迎えた。乳首が浮き出て見えると男性が不快感を覚える、という理由でマナー的に付けている邪魔なブラを当然付けていないのは理解できるが、下はパンイチだった。まあ、普通か。
部屋の中は備え付けの家具もあり、ちょっといいビジネスホテルといったところ。
甲矢が口を開くより早く、波動は手を取ってベッドに座らせた。そこから見えるテレビモニタの映像は、どうやら既にスマホとミラーリングされてあるようだ。
「なになに? とりあえず冷食とかあるから冷蔵庫かすぐにチンするかしたいんだけど」
波動は口を開きかけ、閉じ、甲矢もお腹が空いているだろう事を考えて、とりあえず軽食を解凍した。香ばしいチャーハンと唐揚げの匂いが、狭い部屋に充満する。二人の腹の虫が同時に鳴って、少し笑ってしまう。忘れないうちに代金を折半した。
結局ジュースやらお菓子やらも準備し、女子高生二人が夜中に語らうには万全の状態が出来上がった。
「じゃあ食べながら見よっか」
波動は送られてきた動画を再生した。
『イエ~イ、波動先輩見てる~』
そこには浴衣を着た彼と芦戸が映っていた。ただ、異様なのはその距離感で、正座している彼の肩を馴れ馴れしく抱いて胸を押し付けている。背景には見覚えがあった。合宿所の個人部屋だ。
ことさらに問題なのは、彼がどことなくではあるが満更でもない表情をしている事だった。
『いま、彼氏くんの部屋にいま~す。二人って付き合ってたんですね。合宿中に彼にいろいろちょっかい出したけど、全然嫌がらないからフリーかと思っちゃいました』
よし! と甲矢はほくそ笑む。きわめて短期間ではあるが特訓した甲斐もあり、芦戸の壺役っぷりはなかなかのものだ。素知らぬ顔で指さして口を開く
「あ、この子 中学の後輩だ」
「え!? 知り合い!?」
もりもりとチャーハンを食べていた波動が驚く。
「うん。めちゃくちゃ性欲強くて有名。えー、一緒のクラスだったんだ。大丈夫かな、彼」
ひどい悪名を広げられた芦戸だったが、それを聞いて波動はごくりと生唾を飲む。決して食欲のそれではない。
『初日に料理手伝うふりして、こっそり尻とか触ってー。最初はちょっと咎める程度だったんだけど、最後は揉んでも何にも言わなくなっちゃっいましたよ? こんなエッチぃ雄に手ぇ出さないなんて、かわいそー』
(バカ! 定型文過ぎる。ねじれがあのエロい身体を放置してるわけないだろ!)
始めて試合に出た生徒を見るコーチの気分で、甲矢は内心で怒声をあげる。
『んで夜中に彼の部屋にこっそり遊びに行ったら、先輩とのハメ撮りでシコってたんで手伝ってあげたんですよ』
(ほら一秒で矛盾した! ……やっぱ付け焼き刃じゃダメか)
波動を窺うが、チャーハンは脇に置き、口元に手をやっている。どうやらショックを受けているようだ。
「ごめん有弓、ちょっといい?」
もう片方の手は服の上から胸を揉んでいる。いいのか、これで。まあ、いいならいいか。
「うん、気にしないでいいよ」
隣で自慰されるのも慣れたものだ。唐揚げを爪楊枝でパクリとやる。ジューシーだ。肉汁が、あふれ出る。唐揚げの話だ。
『違うんです先輩、おれはただ、先輩と会いたくてその……一人でシてただけで』
『あーわかってるわかってる。だいじょーぶだって、わたしが波動先輩の代わりに欲求不満を解消してやるからなー』
言って、彼の耳を舐めながら囁く。
『んちゅ、れろっ……昨日みたいに♡』
『あ、あれは芦戸さんが無理やり』
『オナニーを手伝ってやったんだろー? わたしの口でさあー』
ぐい、と彼の浴衣をはだけさせ、胸板を揉む。
『ふぅーふぅー♡ 胸あっつ。それにもしさぁ、もしもだけど昨日のオナり動画がクラスの他のヤツにバレたら大変じゃん? アイツとかアイツとか……絶対犯しに来るよ、ネットにバラ撒くぞって脅してさ。あ、もしかして
『……そ、そんなわけ』
『だよねー。わたしと違って、アイツらは個性で乱暴にチンポをシゴいてくるだろうなー。だからぁヤろうよ。ねえー。ヤろっ?』
『……せめて動画は撮らないでほしいんだけど』
『ダメ。これはわたし用だから。絶対に誰にも見せないって約束する』
『ほ、ほんと?』
『マジマジ。冒頭のは、まあーノリだよ、ノリ。恋人を意識すると燃えるっしょ? ただのシチュだから』
芦戸はカメラに向かって、人差し指と親指の間に桃色のローションを伸ばして見せる。
『じゃーん、わたしの個性で作ったフェラ用の【酸】だよ。昨日はこれを口の中でたっぷたぷにして、生チンポしゃぶったら気持ちよさそーに喘いでたよー。今回はこれに半固形のゼリー状のも混ぜてみまーす。こんなの先輩
唾液とは違う、市販でも売ってない、彼好みに調整した粘度の特注フェラ専用ローション。
じぶんではマネできない個性による性技に、波動の脳がズクリと蠢く。
(お、なんかいい感じになってきた! ……けどちょっとムカつくな)
甲矢は特訓の成果が出てきて嬉しいような、じぶんを巻き込んで寝取りに来てるので腹が立つような。ん? なんで腹が立つんだ?
『今日から毎日、ちょっとずつ彼の意見を取り入れて改良していくからね。二人で最高のフェラチオローションを作ろっか』
『え、毎日って。撮る前は合宿の間だけって言ってたのに』
『あー、そうそう。今だけ今だけ……んじゃ』
守るつもりの無い軽い口調で、カメラに向かって口を大きく開く。口内粘膜から染み出した【酸】で見る見るうちに満たされ、呼吸でコポコポと泡立つ。ほどよい弾力がありそうな不定形のゼリーがいくつも浮かんでいる。
頬を膨らませ、立たせた彼の腰でしゃがむ。浴衣をはだけさせて下着を下ろすと、すでにいきり勃った不貞の男根がぶるりと姿を現した。
ちゅっ、とローションがこぼれないように口をすぼめて上からキスをし、そのままゆっくりと飲み込む。
『ゴボッ! ぐぶっ、んっっ! んぶぅ』
男根の体積分が口の端から零れ落ちた。
(咥え慣れてる口調な割にちょっと苦しそうにしてんじゃねーか)
甲矢は内心でツッコんだ。まあ、実際のところはぶっつけ本番だろうし、それを差し引いても彼のサイズを考えると致し方なしといったところか。
チンポが飲み込まれた芦戸の口内は暖かく、ねばねばでとろとろは耐え難い快楽だった。【酸】特有のピリピリとした刺激は僅かに残されており、唾液には無い気持ちよさがある。
『ふー、ふうっ! ふぅ~~~……う?』
息を整えた芦戸がちらと彼を見上げる。頷かれたので首を前後に動かした。
『んじゅっ……じゅるるっ! ぬぼ、ぬっぽ、ぢゅるるるるる』
んふー、んふー。と鼻息を荒くして、くちびるをすぼめて彼の肉棒を懸命にシゴく。
ずぬ~~と、抜く時はネトネトの【酸】が後を引く快楽があり、入る時は常に液体が満ちているので口内で対流が起き、みっちりとした空間でゼリーがうねる。口とも女性器とも違う臓器に飲み込まれているかのようだった。
『んお“っ、っぷあ……ふぐぐぐ、ん~~』
出来るだけ零さないように、飲み込んでしまった分はすぐに補充して可能な限り特製フェラ専用ローションで彼の陰茎を包み込む。
しかしなかなか難しいので、見栄を張ってなるべく全部を飲み込もうとするのは諦め、浅いところまでとどめてリズミカルに抽挿する。
『んっふんっんっぽっ。んぬっぽ、ぬっぽ、ぬっぽっぬぼぉっ! んぶぅ』
時折ぶりゅりと下品な音を立てて口の端からゼリーが抜け出る。その時の感触すら彼には快感だった。思い出したように舌で亀頭を舐め回され、びくりと男根が跳ねる。
「んろぉんれろれろ、じゅっぽじゅっぽ、ふふ♡ じゅるるっ!」
彼は波動に謝りながら、みずから腰を振った。
ローションが喉奥に押し出されて苦しいが、彼が求めてきたことが嬉しくてニンマリと目元で笑い、すぐに【酸】を出す。しゃぶっているだけなのに、興奮で乳首が痛いほど勃っている。
「んん“ッ!? っごぉっ! ごぎゅっ! ……ん? ん~? んふふっ♡ ……じゅばっ! んぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ!」
チンポを気持ちよくしたいという一心の懸命なストロークに、射精感が込み上げてくる。
(クリがイライラしてきた……わたしも、ちょっとなんか。あっ、イキそうな顔してる。相変わらずエッチだなあ)
彼の絶頂が近い事は見ている甲矢たちにもわかることだった。隣の波動は「嘘……こんな……」と呟きながら青い顔で秘部をまさぐっている。股を開き、ぐちょぐちょといやらしい水音を立てて指を入れ、クリを摘まむように擦る。
「ねじれ。これ、合宿開けたらさあー」
「んあっ! そんな、わけっ……あひゅ、そんあことに、なっあらぁ♡」
「でも初日? か数日でこれって、最悪他の女にも」
懸命に否定しながらも、もしそうなったらを想像をして絶望する。マンコを代わる代わるに舐めさせられ、顔シャされ、汚されていく。こころにぽっかりと空いた穴を埋めるように快楽を求める。
「やだ、それは絶対にヤダヤダヤダぁ♡ んひぃいい、それだけはイヤ! ッけど気持ち良すぎてっ。んああイクぅうううっ!!」
時と場所を別にして、二人は同時にイった。
芦戸の口にびゅるびゅると精液が流し込まれ、それを懸命に飲み込み、波動は音を立てて潮を吹いた。
『っごぼぉ!? お“っ! おぼぉっ! ごきゅ♡ ごっっきゅうう♡ んぐっ! ぐぁっ、っぷ。 ふぅ──、はああー。すっご』
ちゅぽんと亀頭が唇から離れると、彼の身震いと共に尿道に残っていた精子が少量かかる。
芦戸は慌てて亀頭を咥え直してちゅうちゅう吸った後に口元を拭って、小悪魔のように笑い彼を見上げた。
『ふうっ、いっぱい、はあ。あ、出しちゃったね♡ 彼女いるのに、必死に謝ってたけど、これ浮気だよ♡』
『こ、これはただのオナニーって……』
『彼女にごめんなさいしながら、がっつりお口エッチでじぶんから腰振ってたくせに。それよりどうだった? わたしのフェラ専用ローション。もっとネバネバがいい? 思い切って刺激の方、強くする?』
『そんなの答えられるわけ』
この期に及んで波動へのあるんだか無いんだかわからない操を立てようとする彼の態度に、芦戸は不機嫌そうに言った。
『あ、そ。じゃあ溶解強度を上げて、文字どおりチンチンが溶けるくらいのフェラしちゃおっかな。二度と波動先輩とエッチ出来ないように』
恋人を引き合いに出され、さめざめと彼が声を絞る。
『ひ、ひどい……ネバマシマシトロマシピリオオメゼリーマシマシで』
『なるほど。じゃあそういうわけで、彼の持て余した性欲はわたしが解消してあげるんで、波動先輩は心配しないでくださいね』
言って、芦戸は胸元がはだけて丸見えの乳房を揺らしながらカメラに向かって四つん這いで近寄り、手を伸ばして映像が途切れた。
あれ? 終わり? という表情の彼を隅に映して。
(あれ? 終わり? てっきりヤるかと思ったけど、芦戸が疲れてるのかな? 一年の合宿って慣れてないのもあってけっこうキツイし。いや、ちょっとずつ彼を墜として、ゆっくりとねじれの脳にダメージを与える戦略か。やるな)
甲矢は妙な感心をして、気持ちよさそうに潮吹きして余韻に浸る波動にタオルを渡してやる。
「あ、あり、がと。有弓」
荒い吐息で受け取って秘部を拭って言った。それはタオルの事だけでは無い。
波動は薄々、この寝取られビデオレターが彼と芦戸、甲矢の合作である事に勘付いていた。
芦戸は『先輩
だが、一度も甲矢の名前自体は出てこなかった。彼がシコシコしていた体育倉庫の痴戯を本当に見られたのなら、カメラ役の存在を引き合いに出さないのは不自然。むしろそこまで焦点を当てると、寝取られ物としてはノイズにしかならないからだろう。
「すっごい、良かった。オナニーでこんなに感じたの、初めてかも」
「そっか、そりゃよかった」
甲矢は親友の満ち足りた表情を見て、こっちまで嬉しくなった。嬉しくなったが、彼の事は心配ではないか気になる。
「よかったけど、大丈夫かな、アイツ。まあねじれの所に戻ってくると思うけど……」
「うん、絶対に戻ってくる」
自信と確信に満ちた顔でそう言い切った。
決して、寝取られビデオレターが演出の混じったものだからではない。
彼の性癖を受け止められるのはじぶんだけど理解しているし、じぶんの性癖を受け止められるのは彼だけだと理解している。嵌め込まれた鍵穴と鍵は情感で溶け合い、もう抜けない。
「お、おぉ。そうだよね」
「そーそー。それよりさ、乾杯しようよ」
「ん? 何に?」
「最高の親友と最高の彼氏に」
波動が夏の花のように笑う。
甲矢は照れ臭そうにして、掲げたペットボトルをコツンと交わした。
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(え? わたし凄くない? 口でイかせちゃった……初めてなのに)
スマホのカメラを止め、三脚を納めながら芦戸は自己肯定感を高めていた。前戯で相手を満足させるのは一種のステータスなのだ。
(テクニシャンって事、だよね。ふふ。うれし。けど【酸】で味とかほとんどわからなかったな。かといって特製ローション無しでイかせられなかったらちょっとショックかも……どっちみち今日はもう出したから無理だろうし、次にまた考えればいいや)
「じゃ、じゃあ……あれだね。そろそろじぶんの部屋に戻るから」
「え? ……うん」
エッチな事をした後の微妙な気まずさを勝手に覚えていた芦戸は、そそくさと彼の部屋を後にした。ホントは本番をヤりたかったし一緒のベッドでイチャコラしたり朝まで寝てみたかったが、さすがに他のクラスメイトにバレる。というか、この辺のヴィランをシメに行っているミルコ先生が戻ってくると面倒な事になりそうなので、潮時というやつだろう。
そう考えつつも、引き留められないかなあ~という打算で退室は露骨にゆっくりなものになった。
(エッチだったなあ、あのイク時の顔)
自室に戻り、情事を思い出して割れ目がうずく。
胸元にこぼれた【酸】を洗い流す為、浴室に入る。ついでにスマホで動画を再生して指を入れた。
「あっ♡」
次回はたぶん本編25話の間くらいの所からだと思います。