※この作品はR-18です。

【R-18】男女比率がおかしい貞操観念逆転アカデミアだけど強く生きよう   作:hige2902

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第九話 耳郎さんと取蔭さんの、輪漢(約2)

 せっかくの初体験なのだから、一対一でじっくり味わいたいという気持ちは確かにある。

 しかしそんなナイーブな気持ちは性欲に負けた。

 そもそも、「やっぱり処女は好きな人で……」といったプラトニックな気持ちをポイして身近なチャンスを掴んでる時点で気にしてはいない。

 それに利点もあった。それぞれ割り当てられた日付に一人ずつだと一回しかエッチできないが、3Pなら二回出来る。お得。

 

 そんな気持ちを胸にした二人の心境とは別に、入寮してすぐ、それぞれの部屋で誰が最強かを決める部屋王決定戦なるものが行われた。

 全員で一部屋ずつ見て回るのだが、なぜか彼の部屋だけ滞在時間が長くなった。トレーニングマットがある以外は特徴の無いはずなのに。

 

 なぜか急に拳藤がちょっと試していい? とか言い出し、マットの上で腕立て伏せをしだしたりする一幕もあった。汗が滴っているであろうそれに密着したい気持ちはわかるが、唐突過ぎて不自然だった。

 優勝は、なぜか彼だけが見る事を止められた八百万の部屋に決定される。

 

 彼が外で待っていると、部屋の中から「壁に並べて飾る銃みたいにバイブを展示してるやつ初めて見た……」とだけ聞こえた。

 

 そんな夜の廊下にぱたぱたとスリッパの音が二人分。同じ数の影がこそこそと、欲望に急かされた足取りで進む。

 密やかな声でその内の一人、取蔭が言った。

 

「なんでちょっとオシャレしてんの?」

 

 横目で眺めた耳郎は、就寝の時間であるにも関わらず外行きの服装だった。カジュアルな薄手のオフショルダーにホットパンツ。こんな夜中に不自然すぎる。

 

「そっちこそ、なんで制服?」

 

 口をとがらせて取蔭を見やる。就寝の時間であるにもかかわらず雄英指定の夏服だった。見慣れたシャツにプリーツスカートは、心なしか丈が短い。こんな夜中に不自然すぎる。

 

「どーいう服で行くべきかめちゃくちゃ迷ってコレにした……なんか、興奮するかと思って逆にアリかと」

「……なるほど、一理ある。ウチも悩んだけど、他に何着ればいいかわかんないし」

「だよねぇ。エッチしに行く為の服が無いよなあ」

「普通はデートの最後にホテルとかなんだろうけど、ウチらの特殊な状況に合った格好って難し過ぎる」

 

 そんな軽口も、目的地が近づくにつれて少なくなる。頭の中ではどんな格好で待っているのかばかり考えていた。そもそも、男子側のエリアに足を踏み入れている緊張感も加わって、足取りはぎこちない。

 ポケットの中にある芦戸から渡されたいくつかのコンドームを、お守りのように握った。

 

 

 

 その一室は、先ほど行われた部屋王決定戦の時に踏み入れた時とは様相が違って感じられた。

 大人数でわいわいとしたのとは全く別で、ただならぬ色香に満ちているよう。男友達の所へ遊びに行くのではなく、エッチするという明確な意図を抱えてドアを開けたからかもしれない。

 ベッドの上の彼が軽く手を振る。

 

(うぉぉ! 男のパジャマ姿初めて見た!)

(すっげ……合宿の時の浴衣も良かったけど、これはこれで背徳感ある)

 

 何の変哲もない寝間着だったが、本来であれば見る事の無い彼の出で立ちに、無性に興奮する。

 

「入って、他の人に見られるとアレだし」

 

 中庭を挟んだ女子エリアから目撃されないとも限らないので、急いで入室した。

 

「あ、わ、そうだった……あと悪いね、二人同時なんて。どうしても耳郎と順番で揉めてさ」

「全然いいよ……楽しみにしてたし。ベッド、座って座って。お茶飲む? 麦茶だけど」

 

 そう言って彼は少しいたずらっぽく微笑み、じぶんの左右のベッドをポンポンと叩いた。二人は固唾を飲んで同じことを思った。

 

(なんか……エッロ)

 

 ガチガチに緊張したまま、取蔭と耳郎はそれぞれ左右に座る。

 目の前のローテーブルには、紙コップが三つと麦茶の入った水冷筒が置いてあった。冷蔵庫から出したばかりなのだろう。結露しており、エアコンがあるとはいえまだ夏の暑さの残る夜には嬉しい。

 

 勧められるまま一気に飲み干す。味はわからなかった。

 なんせ目の前には三脚に備え付けられたスマホのカメラが向いている。

 

 彼とヤる為の三つの条件に付いては了承していたが、こうも生々しく突き付けられると抵抗感は多少なりとも覚える。

 恐怖心は、あった。戸惑いも。だがその度に芦戸の得意げな顔を思い浮かべてそれらを振り払う。

 一人抜け駆けしたヤツに負けてたまるか。

 闘志を燃やし、ネットで予習してきた知識を脳裏にもう一度思い描く。

 

 ポツリと彼が言った。

 

「二人ともごめんね、おれの性癖に付き合ってくれて」

 

「え、あ、なに何言ってんだよウチら友達だろ? 困ってるんなら助け合うって言うか、ねえ?」

「そうそう、なんだろ、そりゃいろんな好みがあって当然だって。AVとかエロ本とかさ、知らないだろうけどメチャクチャ変なのが沢山あるよ?」

「あーるね、ある、うん。金粉とか真空パックとか……だからバッ、じゃない……女好きってのもその内の一つだって」

「そ、その二つはちょっとニッチ過ぎるだろ、って……はは、あは」

 

 二人は空笑いで同時に紙コップを再び呷る。呷ってから空だったこと気付いてバツが悪くなる。

 

「ありがとう。そう言ってくれると……」

 

 それはいいけどなんかちょっとしんみりする雰囲気じゃないか!? 大丈夫か! ここからエッチに持って行けるのか!? 

 という二人の不安に反して彼の両手はそれぞれ耳郎と取蔭の太ももにそれとなく乗せられていた。

 

「すごく勇気づけられる。それに耳郎さんも取蔭さんも、わざわざ着替えてくれたんだね。なんか嬉しい」

 

 そのまま生脚を這う手のひらは、股に向かってくる。エアコンは効いているが、二人はじっとりと汗をかく。

 耳郎の耳たぶである【イヤホンジャック】が無意識のうちに彼の腕に絡みついた。じぶんでそれに気づき、ええいと腹を括って器用にパジャマのボタンを器用に外す。

 

 それを黙って見ている取蔭ではなく、そっと首元に口付けてみる。風呂上がりの香りに混じる男の香りにショーツが濡れるのがわかった。おそるおそる、初めて異性の身体に。そのまま舌先で少しつつくように舐め、思い切って吸い付く。

 

「んちゅ、ちゅっ♡ ちゅるっ、っはあっ」

(これが男の味、なんかエロくて、うまっ♡)

 

「全部、ぢゅるっ……脱がすなよ。上はボタンだけ外してヤろ」

「わかってる」

 

 下を脱がそうとすると、彼がベッドに寝そべって腰を浮かす。やっぱこなれてんな、と思いながらズボンを引っ張ると抵抗があった。

 

(なんだ? え、いやでもまだ早いよな)

 

 耳郎の脳にある予感が走る。だがそんな事あるわけがない。

 エッチの時の第一関門。男性器の勃たせ方の予習はバッチリなだけに、こんな簡単に勃起するはずが無い。ここで泣く女も多いと聞く。

 芦戸は余裕余裕とのたまっていたが、あの調子の乗りっぷりには半信半疑だった。

 

(ウソ、でしょ……もしそうならどんだけチョロいチンコなのって話で)

 

 しかしボルンと姿を現したのは、完全に屹立している男性器だった。

 ツヤのある亀頭、膣壁をこそぎ落としそうなカリ首、太い血管が走る陰茎は性に対して暴力的とまで思えた。

 言葉を失う。

 

(えっ!? ……えっ、えっ! マジ!? もう勃ってる!? ウソっ、ヤバっ……ヤバぁ♡)

 

 静かになった耳郎を少しだけ不審に思い、取蔭も視線を向ける。目玉が飛び出そうなほど驚いて、実際に目の周辺を【トカゲのしっぽ切り】で飛ばして至近距離でまじまじと視漢する。

 

(うおっデッカ! え、ネットで調べたよりなんか……それに太さも、何て言うか……気持ちよさそぉ♡)

 

 今すぐ挿入したいがグッと堪える。前戯が適当な印象を残したくはない。

 それに男性器と同じくらい蠱惑的な所があった。パジャマをはだけさせると厚い胸板、そこにお目当てのモノがある。

 

「わっ、やっぱウチらのとは違うんだ。乳首小さくてすごくエロい」

「……すげぇ、なんか……すごい、あとエロい、ずっとそれだわ」

 

 海で遊んだ時、見えそうで見えなかった男体の神秘が二つ、そこにはあった。

 ぷっくりとした女のそれと違い、こじんまりとしている。男にはわからないかもしれないが、じぶんの肉体とは異なるそこにエロさを感じるのだ、訳もなく。

 

 二人は感動すらしている。AVで見た事はあるが、実物はやはり違う。同時に、謎の欲求に駆られた。すなわち吸い付きたいという。

 男性の乳首に生体上の役割は無いらしい。無いが、だとしたらどうして進化の過程で失われなかったのだろうか。

 なんとなく耳郎と取蔭はその回答に──真理にすら触れた気がする。

 

 なぜならエッチだからだ。

 それだけ。

 女性が、男性の乳首はエロいと感じるから、男性の乳首は生理的役割が薄くとも存在している。

 

 男の胸とそこにある乳首を、何故か抗いがたく吸いたい。指で摘まんだり弄りたい、揉みたい。胸板を枕にして寝たい。洗体されたい、まんこを擦り付けてイってみたい、愛液まみれにして汚したい、脚で踏んでみたい、勃たせたい、気持ちよくさせたい。

 とにかくそう感じる女の欲望が、男の乳首を失わせる事無くそこに存在させている。気がする。

 

 舐めていいのだろうか。聞こうとする前に取蔭が口付ける。

 

「ちゅ、ずぢゅっっ、んぢゅぅぅう♡ んにゅ、ぁはぁ……」

「なっ! あっ取蔭、ズルい」

 

 もうどうでもよくなって耳郎も彼の乳首を舐め上げた。

 エッチの時の、上手くやってやろうという女の面子が前に出てしまっていたが、もうどうでもよくなった。

 今はただ、欲望を目の前の肉体に思うがままにぶつけていたい。

 そしてすぐに異変に気付いた。

 

(え!? 乳首勃ってる!? ウチの舌で感じてくれてるんだ♡ マジでエロ過ぎるでしょこの身体)

(男の乳首ってこんな簡単に反応するもんなのか? ビンビンじゃん。ヘタしたら女のクリより敏感なんじゃ)

 

 左右の乳首を懸命に口淫する二人が愛おしいくて、彼は頭を撫でるように抱き込む。

 すると一層責めが激しくなった。

 涎を纏った二枚の暖かな舌が這いまわる。くすぐったさの中に、確かに気持ち良さがあった。

 

「んぢゅっ、あむ、ん、おいひ……ずじゅうう、っぷあ♡」

「べろっ、れろろろぉ、はむっ♡ ん~~乳首こりこりになってんじゃん、そんなにわたしらの舌がいいんだ♡ ちゅぶっ、ずぢゅゆぅぅう!」

 

 夢中で音を立ててべちゃべちゃと舐め回し、吸い付き、甘噛む。空いている手はもちろん、イかない程度に自分の膣をクチュクチュと弄る。

 彼が感じてくれているのがたまらなく嬉しい。

 

 しゅるしゅると彼の首元を這う耳郎の【イヤホンジャック】が頬を撫ぜる。それをぱくりと咥えてみた。

 

「んひゅ!? あっ、待っ!」

 

 個性による感覚器官の一つが、男の熱い口の中でなぶられる。彼としては流れと雰囲気でした悪戯心によるものだったが、それはまったく耳郎が体験した事の無いものだった。

 

 高速度でコンクリにぶつけても何ともないほどの強度はあるが、性に貪欲な彼が覚えた舌の動きは妙味そのもの。

 精緻な音の入出力を可能とするその個性は、口内でも正しく機能した。粘質な水音、熱っぽい吐息、プラグを甘噛みされた時の硬質音、ケーブルに絡みつく舌。

 物理的な触覚だけでなく、それら全ての音の情報が耳郎の脳に直接流れ込んでくる。

 

「あっ、っはあ♡ そんな、激しくされたらぁ。お願いちょっと、ホントにぃ……おっ♡」

(こ、これっASMRとか比較になんないくらい、ヤバい♡ しゃぶられてるだけで、イき……そ……あっ)

 

 もう彼の乳首を責める余裕もなく、胸板に伏したまま口の端から涎を垂らして未体験の快楽に耐えていた。

 

「イっちゃうからっ、待って、へっ、はひっ♡ ベロでプラグぬりゅぬりゅってすりゅの、やめ……」

(だ、だめ。もうマンコに入れた指動かせない、ちょっとでも刺激すると、んおっ♡ イっちゃうよぉ)

 

「耳郎さんがイくとこ見てみたいな」

 

 口の中から出て行こうする【イヤホンジャック】を柔らかく噛んだまま、決して解放しようとせずに、そっと耳郎の肉壺に手を忍ばせる。すでに入っている細い指に構わず狭い膣穴に中指を滑り込ませた。

 

「んひぃ!? あっ、イッッ♡ あぁぁ、っクぅん!」

 

 男と女、二本の指を咥えた膣が軽イキしてキュッと締まる。

 

(い、イかされた……男より先に……あぁ)

 

 少しの敗北感を覚えた耳郎だったが、軽イキの余韻に浸る暇はなかった。彼の中指がさらに奥へと、指の付け根まで深く侵入してくる。

 

「えっ!? あっ、ぅうん♡ なんでっ本当に、あんっ」

 

 イったばかりの膣穴を指の腹が何度か抽挿し、押し上げるように按摩する。そのうち、一カ所で止まった。

 

(あっ、そこ、ウチの好きなとこ♡ いっつもオナる時に上から個性でイジメてたとこ♡)

 

 音とはすなわち振動である。

 自慰の時に【イヤホンジャック】で音を出力し、バイブ替わりに腹の上から膣を刺激していたGスポット。

 秘密の弱点を、あっという間に探り当てられた。

 

(や、ヤバい……今そこ責められたら即イキする♡ 耳たぶまんこをクンニされながら手マンされてイク、絶対エグイ潮吹きさせられるぅっ♡)

 

 視線の定まらない瞳の耳郎は、それでも覚悟を決めた。へっ、へっ、と乱れた呼吸で彼の首にがっちりと手を回して、かわいらしい乳房をむにゅりと押し付けて抱きつく。しかし下半身は膝立ちで、手マンしやすいよう小さな尻だけを上げて、イかせてくだいと言わんばかりに股を開いた。

 

(も、もういいや、早漏って思われても……もう)

 

「じ、耳郎?」

 

 なんだよ、もうイったのか? そうからかおうとした取蔭だったが、どうも様子がおかしい。口元は切り離して乳首責めを続けながら上体を起こして眺める。

 

 粘質な水音が部屋に響いた。

 達したばかりで過敏な肉壺を容赦なく指が責め立てる。ぼたぼたと愛液や本気汁が音を立てて滴り落ちる。

 最初はグチョグチョと鳴っていたが、すぐに潮も混ざりバチャバチャと水気を帯びたものに変わりだす。

 

「あっあっあっ! それっ気持ち良すぎッ! ん゙おっ! ほっ♡ はっはっ♡」

 

 彼は容赦ない手マン責めを続けながら、口の中の【イヤホンジャック】は忘れずねちっこく嬲る。

 

「気持ちよくなってる耳郎さん、すごい可愛いよ。だからもっとイってね……イって見せて。はやくはやく」

 

 それだけでなく、個性で脳に、意識に直接響く淫語で、少女の性感は狂いそうだった。

 ちょっと前まで友達だったクラスの男子生徒にイクところせがまれるなど、想像だにしなかった。いや、オナニーする時にちょっと妄想した事はあった。

 

「んああっ!! そこ、あっ♡ そこずっとぐりぐりされたらぁぁ、ひぅっ、ん゙お゙っ♡」

(エロい事あたまに響いて。もうずっとイきっぱなしなの、にぃ♡ ……また、吹かされる♡ んっ、大きいのクるっ♡)

 

「イけ」

 

 囁かれて、ぎゅっ、と耳たぶを強く噛まれた。

 それで思考が白くなった。身体に奔る快楽に溺れるだけ。

 

「はっ、はひっ、もうっダメ、あっあっ、イきゅッ! んイクゥゥウウ!! んお゙ぉおおっ♡ あっ──っは♡ はぁっ、はぁっ──はひぃ」

 

 ばしゃばしゃと潮と淫液をベッドに吹き出して耳郎は絶頂した。発情した女の芳香をむわりと立ち昇らせて。

 取蔭は信じられないといった表情で、派手にイキ散らされた耳郎を見下ろす。前髪で表情は伺えないが、時おり尻をピクつかせて息を荒くしながら余韻に浸っている。

 いつのまにか乳首を舐めるのも忘れて、取蔭は呆然とした。

 

(前戯でこんなって……)

 

 本番はどうなってしまうのか、どうされてしまうのか。

 ドッ、ドッ、っと心臓の鼓動が鳴っているのがわかった。恐怖と期待の入り混じった高鳴りが。

 

 ちゅぽんっと、ようやく中指が狭窄の雌穴から抜き出される。てろとろに濡れ滴っており、【イヤホンジャック】を口から抜き出して代わりにしゃぶった。花の蜜のようなそれを味わいながら、傍観者を見上げる。

 

「……取蔭さんはいいの?」

 

 呼ばれてビクリと震える。答えられなかった。淫液まみれの指を舐めているのがエロ過ぎたというのもある。

 

「今日の為に、ヤりたい事いっぱい考えてきてくれたんでしょ?」

「そりゃ……」

 

 言い淀む。

 輪漢すると息巻いていたものの、やはり心のどこかで遠慮していた。男を、友達を乱暴に扱う事に抵抗があった。だが──

 

(なんだこのドスケベ男、ふ、ふざけやがって! ……お、犯す……無茶苦茶に、ヤりたい事ぜんぶ)

 

 濡れたショーツを手早く脱ぎ捨てて、がばりと彼の頭に跨った。

 

「しゃ……しゃぶれ♡」

 

(い、言っちゃった。友達にこんな……命令するみたいに)

 

 彼の目の前に、初々しい桜色の蜜壺がヒクついている。クリトリスは艶やかに完全勃起して、雌穴からは愛液が垂れていた。

 スカートの中で湿度がむんむんと高まった空間は、舌なめずりしたくなるほど旨そうな甘い香りで満ちている。

 

 取蔭は熱い吐息を秘部に感じた。彼が大口を開けて待っているのだと気づくのに、そう時間はかからない。つまり自らの意思で腰を落とせと言っているのだ。

 

(ホントに、ヤる。顔面騎乗するっ! こいつの真面目そうな、エロい事なんて知らなそうな顔をわたしのまんこで汚す!)

 

 スカートの中で、どんなドスケベ顔でまんこを待ちわびているのか。見えない事で逆に想像力が掻き立てられ興奮した。

 意を決して、ぷにぷにのマン肉を男の口に与える。

 

「あっ、はひっ!? なっ、んだ、こんな、クンニってこんな……食われ、る」

 

 じぶんの指とオモチャしか知らないウブな蜜壺に音を立ててむしゃぶりつくと、取蔭は予想を超えた快楽に反射的に足を閉じて、彼の頭をしなやかな太ももで挟み込んだ。

 

「は、入ってる!? 舌が、うねうねって、なんだこれっ、んあっ♡ こんないやらしい動きするなんてっ、ああぁん」

 

 舌を入れるとぬるぬるの膣が初めての感覚にビクビクと反応を示す。ねっとりと浅い所をほじくり、トロリとした蜜を下品な音を立てて啜る。

 割れ目からは舐めれば舐めるほど甘露な淫液が流れ出て喉を潤した。

 

「ちょっ、待っ……どこで仕込まれたこんなっ、誰に調教され、いやちょっとホントにイクから」

 

 到底、こないまで処女だった芦戸によるものではない。だとしたら波動先輩がこんなエグいクンニを? あのおっとりした雰囲気からは、あまり想像できない。

 だがそんな事はどうでもよかった。正しくは、考える余裕なんてない。無意識的に腰をくねらせ、肉びらをヒクつかせる。

 

「んおっ、あっあっ、ウソっイキそう、こんな早く!? イかされるっ、イクっ♡」

 

 子宮が快楽できゅんきゅんと疼くのがわかった。大きく舐め回すように陰唇をべろべろと責められる。もう少しでイくという所で思い切り吸い付かれ、完全に彼の意志で絶頂させられた。

 

「イクイクイクッ! はひっ、はひっ……あぁっ、べろべろ強いぃ、それ好きっおっほぉ♡ これっ……やっばぁ♡ 一瞬でイかされちゃった♡」

 

 取蔭はそのまま腰をゆっくりと前後に振り、女性器を彼の顔に擦り付ける。唇や鼻が陰部に当たるたびに感じる小さな快楽と征服感が心地よい。ゾクゾクと全身に柔らかな鳥肌が立った。

 

「んふ、どう? わたしのおまんこ、おいしい? 顔を犯されてぐちょぐちょにされてるけど、んあっ♡ 興奮する?」

(これ、汚してる感すごっ♡ 顔騎顔ズリ、ヤってみたかったんだよねぇ)

 

 彼は取蔭の期待に沿って、動きの合間に舌をねろねろと這わせる。

 

「あっ、いいっ♡ それ、ぁあん、クンニ、ハマるわぁ。何度でもイける」

(顔ズリなんて彼氏が出来ても嫌がられそうなのに平気でヤらせてくれるなんて……最高ぉ♡)

 

 顔に潮ぶっかけとかAVだから許されるのであって、リアルにやったら怒られるよ? 

 とはネットでよく聞く文句だったので探り探りだったがどうやら彼にとってはNGではないらしい。

 もそりと背後で耳郎が動く音がした。ひょいと首を切り離して確認すると、慣れない手つきで勃起ちんぽにゴムを被せていた。

 

「はあ、はぁっ、もう我慢できない。ハメる、このスケベちんぽ……わたしの(なか)に挿れる」

 

 オフショルダーとホットパンツを放り、濡れそぼった割れ目に剛直の先端を当てた。取蔭と目が合う。

 戦闘訓練後のシャワーや更衣室で裸体を晒し合っているので、いまさら同級生の前で性器を出す事に抵抗は無かった。

 

「先いい? ダメって言われても困るけど」

「いいよ、わたしはっ、見てるから。はぁん♡ もうちょっとこっち味わいたいし、イッ、ああっ♡ マジで顔騎クンニ最高だから、後で耳郎もヤってもらいな? お゙っ♡ クリ擦り付けるのイイッ」

 

 熱いと思うほどの口淫に思わず腰が浮く。軽イキに身を震わせ、だがすぐに再び押し付けた。

 そのうち、彼の両手が腰に触れ上に昇っていく。胸を下から持ち上げるように掴んだ。

 

「んっ、あはっ、ちょっと待ってな、すぐ脱ぐから」

(おっぱいも揉んでくれんの? 女の悦ぶ事ぜんぶヤってくれるじゃん♡)

 

 手を伸ばしっぱなしは疲れそうだったので、胴から上を切り離し、左右の乳房でもう二分割する。これで彼は腕をベッドに下ろしたまま、汗でしっとりとした柔らかな乳房を堪能できた。

 ぷりぷりに勃起した乳頭をカリカリと指先で弄ばれ、ぷるぷるの乳房に押し込まれる。じんじんとした気持ちよさに取蔭はにやける。

 

「あんっ、あーそれいいわぁ。手つきやらしー。これヘタしたら、ん゙っ♡ 乳責めだけでイかされるヤツいるんじゃない? んぃっ」

 

 愛撫を愉しむ取蔭の事など、耳郎にとってはもうどうでもよかった。肉棒をぺとりと腹に当てると、おおよそ体内のどの程度まで入ってくるかわかった。

 いつも遊んでいる所よりも深い。

 

(大丈夫、なのか? これ、こんなの……ここまで入ってきたら……)

 

 しかしそんな戸惑いや恐怖は、ビクンと跳ねた肉棒の前には些細な事だった。

 

(わっ!? これ、穴に挿入りたがってるんだよね? ネットで見たけど……わたしの膣に隠れたがってるんだ)

 

 そうであれば受け入れるしかない。いつまでもいきり立った肉棒を無防備に晒しておくなど女の沽券に関わる。

 陰嚢はもちろんの事、陰茎もまた重要な臓器の一つ。生殖に深く結びつくそれらの保護優先度が高い事は、相手がヴィランであっても金的攻撃が禁忌とされるヒーロー倫理によって間接的に証明されている。

 

 性行為中にあって勃起している男性器は膨張により被傷性の面積とリスクが増大しており、その露出は無防備な状態である。極力避けるべきとするのが暗黙の了解である。

 すなわち女性の意識としては以下の通りだった。

 

(勃起ちんぽはぁ、女のお口かおまんこですぐ保護しないと♡)

 

 露出した状態でビクビク動いているのは本能的に怯えているからで、早く暖かな穴に入れて安心させるべき。また、射精時に反応するのは気持ちいいからという説が女性の間では主流だ。

 とにかくハメるための都合の良い解釈、大義名分な気がする。

 もちろん自然にチンピクしてしまう事はあるが、男性の意図でも勃起チンポをビクリと動かせる事はあまり知られていない。

 

 彼の場合は、女性が喜ぶので時おり黙って勃起ちんちんをビクつくかせていた。

 

「すぐウチのまんこに挿入れてあげるから」

 

 騎乗位で、ヒクつく膣口と亀頭を合わせ、何度か挿入に失敗したのちに熱い肉棒を迎え入れる。

 手マンでイかされまくり、どろどろのぐちょぐちょにほぐれた膣に彼の剛直は劇物だった。半分ほど挿入っただけで軽イキしてしまう。

 それでも耳郎は歯を噛みしめ、懸命に異物を体内に迎え入れる。

 

 くちゅ、ぐにゅ、みちちちぃ。

 

「あっ、これキッツぅ♡ 硬くって、太さもぉ♡」

 

 剛直が乙女の痴肉を無理やり貫いた。

 ようやく二人の腰がぴったりと合わさり全てを飲み込むと、耳郎は甘美な圧迫感に酔いしれる。子宮を押し上げるほどの逸物に身体が本能的に喜んでいる。

 

「お゙っ♡ あぁぁぁ……んぁっ、はぁぁっ、挿入った? 全部、ふぅっ。これスゴ、ディルドなんかとは、全然……ぁあっ」

「マジ? あっ、んんっ♡ あっ、そんなに? ぁうぅぅんっ、ひっ」

「熱くて、力強くって、あっ! 肉感ヤバいよ! はっああ、あっいいっ♡ ん゙おっ、っほ。奥がっイイッ、まんこ全体が、これぇ、んんぉ~♡」

 

 このままずっとこうしていても耳郎としては十分だったが、女性としての体面がある。性行為に置いて最も重要な、男性を射精に導くという役割がまだ残っている。

 

「やっばいコレッ、くそっドスケベちんぽめ、ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ 一回や二回の射精じゃ終わらせないからな、ウチと取蔭で輪漢してやるっ♡」

「ひゃぁんっ、芦戸が言うには何回か出来るんだろ? 持ってきたコンドーム使い切る(マナーとして一個は残す)までヤるからな、はっ、はぁ……んん、おおっ、わたしらで交互に口とちんぽ犯す♡」

 

 耳郎はゆっくりと下半身に力を入れて腰を上げる。カリが肉壁をぞりぞりとこそぐように刺激し、半分ほど抜き出したところで再び奥まで太い陰茎を咥え込む。繰り返すと粘っこい本気汁を滴らせた。

 まだおぼつかない動きだったが、形にはなっている。

 

 ぬっちゅ、ぬちゅ、にちゅにちゅ。

 

「ぅう、んふぁああ、っあ、んぐぅうぅ、イッ! っはあ♡ エッチってこんな気持ちいいのか、はっ、ぁあっいい!」」

(すごいっ! ウチ、いまエッチしてる♡ 処女じゃなくなったんだ♡)

 

 ヌぽっ、ぬっちゅぬっちゅ。

 

 抽挿が繰り返されるたび、彼はぷりぷりの肉ヒダを何度も搔き分ける感覚を愉しんだ。

 小柄でスレンダーな耳郎の体躯も相まってか小さな肉壺はキツキツで、油断すればすぐにでも射精してしまいそうになる。

 

(そ、そうだ……アレ、やんなきゃ……芦戸に負けられないし)

 

 耳郎は両耳から伸びる【イヤホンジャックの】の先端を腹に添えて、個性を起動する。

 その瞬間、膣肉とそれに包まれる男根に断続的な振動が響いた。

 

「ひあぁっ! へ、へへっ、どうこれ? オナる時いつもこれするんだけど、キくでしょ。くぅうん! んはあぁ」

 

 性に貪欲になる十代は往々にしてオナニーに対する求道を歩む。その途中で、お腹の上から電マなどを子宮に当てるポルチオ開発は割とポピュラーな寄り道だ。

 耳郎もその例に漏れなかったが、彼女にはもっと適した道具があった。

 個性である。

 

 体内の音を、コンプレッサーを通すかの如く調律して出力する。ポルチオ開発の途上で、まんこに一番効く波形は熟知していた。心音や血流の微弱な音をアウトプットゲインさせ高性能なオナニー用バイブに磨き上げていたのだ。

 

 個性によるこうした女性の自慰の先鋭化は、個性社会において珍しい事ではない。誰だってじぶんの個性でエロい事を夢想する。

 

 複雑に重なった波形が、ディストーションを効かせたギターのように鈍い音となって浸透する。

 ある程度の指向性を持ったそれは、膣全体がバイブレーション機能を持ったかのようにし、包み込んだ肉棒を締め付ける。

 

「うあっあ、これっ、いやらしいでしょっ♡ あっ、はひっ、あっ、やっ、ん゙お゙お゙お゙っ!」

 

 当然耳郎のまんこもその影響を受けるので、気持ちよさにぴゅっと可愛い潮を噴く。それでも頑張って腰を振った。

 

「あ゙あ゙ああぁ、やべっこれ効きすぎるぅっ、はっ、はっ……ど、どうちゃんと気持ち、いい? ひゃぐっ、あっ出して、欲しい! わたしでイって、あんっ……精液っピュッってぇ!」

(イかせる、絶対に射精させる。わたしのまんこで気持ちよくさせるっ!)

 

 うねり、振動する媚肉にちんぽがシゴかれる。麻痺してしまいそうな快楽があった。

 

「おっ♡ これっ! おっおっおっほおぉ、これイク、あぅっ、お゙っ♡ っ来る、大きいの来るっうう!」

「はうぅ、ん“おッ! マジでマン舐め上手すぎる♡ んほ、はあ、はあ……っくぅうん! んはあぁっっ」

 

 二人の嬌声に余裕が無くなっている。

 耳郎はただ本能で個性を起動し続け、腰をカクカクと上下させるだけ。取蔭は彼の顔をアダルトグッズのように扱う背徳感に酔いしれる。

 ちんぽも限界だった。ぐつぐつと煮えたぎった白濁液が込み上がってくる。

 彼は取蔭の胸から手を離すと、耳郎の細い腰を掴み、そのまま思い切り腰を突き上げた。

 

 ばちゅんっ! 

 

「んきゅ!?」

 

 いままではじぶんの裁量で腰を振って快楽をコントロールしていたが、初めて男に主導権を奪われて動揺する。

 同時に取蔭のクリトリスを舌先で磨き上げるように舐め回し、啜る。スカートの下から聞こえるのは、およそ男が立てていい音ではない。

 

「っくぅ、んああっ! あっ! 急にクリばっか、ん゙ん゙~~ッ! おっお゙お゙っ♡」

 

(あっ本気でイかされる)

 

 二人の直感は正しかった。

 

「ん゙お゙お゙お゙~~、凄いっ♡ 出してぇ! ウチの、まんこっ、まんこに精子吐き出してぇえええ!!」

「あ゙っあ゙っ、イクッ!! 大きいのっ来るぅ、全部飲んでっ! っはぁ♡ わたしの気持ちいい汁全部飲め♡ ん゙~~っ、イクイクイクッ!!」

 

 彼は容赦なく突き上げてゴチュゴチュと子宮口を責め、何度も腰を打ち付ける。射精を待ちわびている肉穴はびくびくと痙攣するように締め上げた。

 

「お゙っお゙っお゙かしくなるっ、おまんこズコバコされてイキまくる♡ こんあのされたらぁぁああ、あ゙っ!」

 

 そうして快楽の証を雌穴に放った。

 

 びゅぐ~ー~ぅぅ! びゅぶっ! どぷぷっ! びゅるるっ、どぷぅ! 

 

 陰嚢がぎゅっと締まり、特濃の精液がゴムにブチ込まれて子宮を圧迫する。

 三人は同時に絶頂し、それはこれまでの仲間意識とは別種の絆を生むほど強烈な体験となって脳に刻まれた。

 

「んひぃっ!? んおっ、おおっ、熱いのがまんこに♡ びゅるびゅる来てるっ! 音がっ、脳にも精子注ぎ込まれてるみたいになって♡ あぁっ♡ あっ、ああぁ!」

「ん“お”ッ! そこっ! そごすごいいぃぃ! まんこ吸われてイグっッッ!! っはへっ、はへぇ……あぁ、あ゙~~♡ 本気汁も、潮もごっくんしてるのわかる、音立てて飲まれてるぅ♡ 嬉しすぎ♡」

 

 ぷしっ、ぷしゃっ、じょばああああぁぁぁ!! 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 二人は盛大に潮を噴き散らして快楽に溺れる。

 過剰な刺激に頭がガンガンと鳴り響いて、脚はガクガクと震えた。

 オナニーでは到底得る事の無いまんこの絶頂っぷりに、二人は首をこてんと傾けたまま放心していた。

 波のように寄せては返す快楽に身を浸しながら、ただただ達成感とイキ疲れた倦怠感を甘受する。

 

 

 

 xxxxxx

 

 

 すっかり喉もからからだったので、ベッドの上で水分補給にコップを傾ける。耳郎も取蔭も片膝を立てて座り、まんこをおっぴろげてすっかりリラックスしていた。

 ふと、そういえばベッドで派手に潮吹きした事に謝罪する。

 

「大丈夫だよ、防水シーツだから」

 

 もうめちゃくちゃ女を連れ込む想定じゃん。

 用意周到な彼に、二人は同じ感想を持った。

 

「い、いや~でもウチらって相性良いのかなぁ? 三人一緒にイクなんてさ」

「あーなんかエッチも息ぴったりだったし」

 

 なんとなく他の女に対して優位に立ちたいという気持ちがむくむくしてきて、つい調子に乗る。

 二人は絶頂を共有できたのが身体の相性とか偶然そうなったと思っているが、実際は彼の掌の上だった。無論、わざわざそれを言うほど大人げない彼ではない。

 それに女性がエッチの後にちょっとイキったり浮ついているのを見るのが好きだったので。

 

「しかもさ、見て見て、この量すごくない!?」

 

 ぬぼりとまんこから引き抜いたゴムに溜る精液を、輝かしい勲章のように取蔭に掲げる。いや、実際に一般的な性交においては正しくそうだ。ちゃんと男をイかせたのなら誇ってよい。

 

「なんか笑えてくるな、それ。もうエロ漫画じゃん。いやーなんか、やっぱネットの情報は鵜呑みにするもんじゃないね」

「でもさー芦戸の言った通りだったけどさー、信じろって方が無理っしょ」

 

 わはは、と笑い声が起きる。

 耳郎はちゃんと相手をイかせられたし、取蔭はたっぷりとアブノーマルなプレイを楽しんんで何度もイった。挿入はまだだが、もう一日ある。

 そんな弛緩した雰囲気に、彼が「ねえ」と口を開く。

 

 彼の顔は取蔭の愛液、本気汁、汗、潮でドロドロだった。下半身も同じような状況。

 普通の男性なら不快感を覚えても仕方のない性欲のぶつけられ方をされてもしかし、彼は伏し目がちに取蔭と耳郎を見てなお淫猥な微笑を浮かべる。

 口元の淫液をぺろりと舌なめずりで拭った。男根はすでに力を取り戻している。

 そして、満足しかけている二人に尋ねた。

 

「輪漢してくれるんでしょ?」

 

 それの姿は耳郎と取蔭の記憶に深い影を落とした。

 少年誌のお色気シーンでドキドキした事、想像をオカズにした初めての自慰、誌青年誌でやってるちょっとエッチなマンガの乳首でオナった事、親がノック無しで部屋に入って来た時、ネットで初めて見たエロ画像への禁忌感、お気に入りのエロ動画やエロ漫画のシーン。

 おぼろげになった古い記憶もあるが、人生の上で確かにあった大切な性の思い出に影を落として暗くした。

 

 これで終わり? 

 

 そんな挑発を受けて、黙っていられるような性欲はしていない。

 なにより誘う彼がスケベ過ぎた。これで濡れない女はいないと断言できるほどに。

 とろりと秘部から蜜が流れる。

 

 

 

 どちゅっ! どちゅっ! どちゅっ! 

 

 切り離された取蔭の尻を鷲掴みにして、彼が容赦なく腰を打ち付ける。

 口には取蔭の乳首を甘噛みしながら愛撫するが、彼女には個性で浮かせる余裕が無いのか自重で下に引っ張られぷるぷると揺れていた。

 

「あっ、おっぱい食べられながらっ、ずぼずぼされて♡ も、もう許し、あぅっん゙お゙お゙ぉぉっ♡ またイクっ、ん゙あ゙ぁ~~」

 

 びゅるっ! びゅる、どびゅぅぅ~~! 

 

 幾度目かの射精を受け止めたメス穴からずるりと男根が引き抜かれた。

 

「んおっ♡ はひっ、あぁ」

 

 彼がゴムの口を縛って、あの手この手で愛撫する為にバラバラに切り離された取蔭の胸にぽとりと置き加える。

 

「二人ともありがとね、すっごい気持ち良かったよ」

「あ、ああ……わたしらも、天国かと思った……」

(じ、耳郎……は)

 

 へとへとになった身体で、なんとか片目を浮かす。

 視界の端で尻だけ上げてうつ伏せにノびてる。お掃除クンニを強制したつもりが、いつの間にかイかされまくってあのザマだ。

 持ってきたゴムも残り一個まで使い切り、饗宴もこれで終わりを迎える。

 

「じゃあみんなで写真撮ろっか」

「そうだな、おい、耳郎、起きろー」

 

 可愛らしい尻をぺちぺちと叩いて起こす。

 

「ぅぅ……っは!? ちんぽはっ!」

 

 きょろきょろと視線を巡らし、彼の股の間で止まる。

 

「よかった、夢じゃなかった」

 

 ホッと胸を撫でおろす。

 そのご彼が三脚のスマホを取ってきて、三人で自撮りする。先ほどの痴態動画のサムネイルとしてアップロードされた。

 

 

 

 xxxxxx

 

 

 

 ベッドに寝っ転がって漫画を読んでいた芦戸がスマホ通知に気付く。

 アプリを起動してにんまりと口角を上げた。新作が投稿されている。

 どうやら二人の初体験は素晴らしいものとなったらしい。本編を確認するまでも無く、サムネでわかった。

 

 取蔭と耳郎が、左右から彼の頭に胸を押し付けながら使用済みのゴムを手に、さわやかな笑みを浮かべていたので。

 

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