プレイ内容,ジャンルは以下の通りです。
前半
・触手 ・拘束 ・感度上昇 ・電気責め ・フィストファック
後半
・触手 ・膨乳 ・乳腺開発 ・母乳 ・ニプルファック ・産卵
礼華が再び目を覚ましたのは白く明るい、清潔感のある部屋だった。ここに白いベッドや棚,テレビや何かしらの医療器具でもあれば少し大きめの病室にいると考えたことだっただろう。それ程までに、気を失う前にいた拷問部屋のような場所とは雰囲気が大きくかけ離れた一室だった。
彼女は辺りを見回し、そして四角い部屋の四隅——その天井近くにそれぞれ一台ずつカメラが仕掛けられているのを確認した。更によく見てみると壁一つ一つに隙間があり、そこで光る何かを見つける。恐らくあれも監視カメラなのだろう。
最期に自分の身体を確認する。傷は一つも無いが、その事が即座に理解できる状態で放置されていた。——つまり、全裸だった。
(頼みの綱だった最後の通信機も没収か……)
どこでスーツを脱がされたのかはわからないがGPS機能も付いていたあれを失った今、自分がいる場所を仲間に伝える手段を全て失った。彼女はそう考え、ほんの少しの絶望を抱いた。
だが、むしろ最初にいた石造りの部屋に監禁された段階で脱がされていなかったことの方が不自然に感じた。あの男達にとって、自分の存在が全く脅威に思われていなかった様に感じられる。
そう考えると、無性に苛立ちも覚える。
そうこうしていると、周囲の状況を確認した彼女の頭上から声が聞こえた。
「おはよう、カトレイ。……いや、月本 礼華と呼ぶべきか」
(本名まで知られたか……)
スーツの内ポケットに部隊のメンバーカードが入っていたことを思い出し、そこでハッとした。メンバーカードにはコードネームしか書かれていない。とすると、この声の主はどうして彼女の本名を知っているのか?
彼女の本名を知っている人物は親や幼馴染の彼、そして——、
「これまでよく働いたよ、君は」
「部隊……長…………?」
彼女の入隊を許可した『PVT』の部隊長、その人だけであった。
信じた存在に裏切られ、途方も無い絶望の淵に立たされた。やはり、あの死体の頭部は偽物で——。本来であれば安堵したい事実のはずなのに、現実としてはこちらの方がよっぽど精神的に辛いものであった。
「……フッ、ハッハッハッハッハッ!」
彼女が絶望し切りどんよりとした表情で俯くと、突如として大きな笑い声が響いた。よく聞くとそれは一人のものではなく、三人前後はいる。
「どうだ、びっくりしたか? 裏切られたかと思ったか? 良かったねぇ、君の部隊長は本当に死んでるし君を裏切ってなんかいないんだぁ。安心した?」
「……………………」
言葉が出なかった。怒りも呆れも通り越し、どんな感情を抱けば良いのか彼女には分からなくなっていた。一体どれだけ自分を愚弄すれば気が済むのかと、どうしてこんなことができるのかと、言いたい事は山のようにあるが彼女の口から出た言葉は純然とした素直な問い掛けだった。
「……それなら何故、私の名前を…………」
「えぇ? あぁ、…………それって今するべき質問かなぁ」
男の一人が至極当然な疑問を口にしながらも答えてくれる。
「それじゃあまず、俺達の組織について説明しよう。君達『PVT』が追っていた麻薬組織『アンブレイカブル』の本当の姿はここ、生物兵器開発所。人を改造して戦争の武器にしてしまおう、っていう場所なんだぁ。要は、麻薬の取引なんて所詮は副業であり、ついでに研究に使えそうな素材探しってだけ」
聞くに堪えない醜悪な組織の正体を明かす男の声は、ごく当たり前のことを語っているかのように平坦なものだった。聞いているだけで正義感の強い彼女は怒りで握った拳が震える程の内容であったが、その後に発した言葉のインパクトはそれまでの怒りを塗り替えてしまう程に鮮烈な話となった。
「それで、研究・開発中にできた個体の一つに喰った脳の記憶を喋ってくれる奴がいて、そいつに君の部隊長さんの脳みそを食べさせたんだぁ。いやぁ、損傷具合が酷くて正確に読み込んでくれるか不安だったけど……、割と普通に読み込んでくれて助かったよぉ。本当は君を殺して情報源にしようとおもったんだけど、君にはまだまだ利用価値があるから可能な限り殺したくはなかったしねぇ。あ、本部の場所も分かったから君に喋ってもらう事は無くなったよ、良かったね。
……まぁ、君にはうちの商品と生殖実験に付き合ってもらうけどねぇ」
これまでこの男達の所業には腸が煮えくり返る思いをしてきたが、その発言には遂に彼女の怒りも頂点に達していた。
「……お前達に、人の心というものは——人としての脳が無いのか」
シンプルに、且つ怒りの全てを籠めた最大限の侮蔑であった。が、そんな言葉に打たれるような人間性であればそもそもここまでの仕業は出来ない。むしろ、鬼ですら言葉を失うであろう行為を平気で実行できる彼らにとってすれば、最大限の誉め言葉だったかもしれない。
ともかく、礼華の言葉を聞き流した彼らは更に言葉を続ける。
「そうそう、それで君にはちょっとしたプレゼントがあるんだぁ。受け取ってくれるはずだよねぇ?」
「……………………」
もうこいつ等とは言葉を交わさない。そう心に誓った礼華。
しかし、彼が次に放った内容は流石の彼女も反応せざるを得ないものだった。
「だんまりなの? さっき言ってたでしょ。“ルドリック”って男と会いたいって。あぁ、確か本名は“八矢 通”だったかなぁ。恋人だったんでしょ?」
「っ、いるのかっ!」
「おぉ、良い食いつき。……そう、会わせてあげるよぉ。知ってる姿ではないけどね」
男がそう言うなり礼華の正面にある壁の一部が、ゴゴゴゴゴゴゴと大きな音を立てながら徐々に上へと上がっていく。そうして白い空間の先に暗い通路が現れたかと思うと、気が付いた瞬間には彼女の両手首と腰回りに何かが巻き付いた。
「っ、何よこれ!」
目にも映らない速度で暗い空間から伸びたそれは、青白い色をした肉っぽい触手だった。解こうにもヌルヌルとした感触で掴みづらく、強い力で締め付けてくるため鋭い刃物でも無ければ拘束を解けない、そんな触手だった。
巻き付いた触手と格闘していると、暗い通路からヒタ…ヒタ…と何かが近づいてくる音が聞こえた。その音の方へ目をやると、そこには触手と同じ色をした人間の腕が彼女へ近づくように動いていた。
「何…………、あの腕……」
その悍ましい光景に呈した疑問を、男は懇切丁寧に答えた。
「“何”って、君の会いたがっていた人だよぉ。まぁ、腕だけだけどねぇ」
「……そんなことは訊いていないっ! どうして腕だけが動いているのっ!」
彼女は叫んだ。信じたくない程に、変わり果てた最愛の人の姿を見て冷静でいられるような精神を持っていない彼女にとって、この現実はあまりにも酷過ぎた。
「俺達が研究している生物兵器——『
声が変わり、威圧感のある口調になった。恐らくは、拷問部屋で彼女の膣内へ拳銃を捩じ入れた男だろう。
「ゴー……スト?」
「そいつは薬を投与した翌日に死んだ。大体の商品はそのまま化け物になるってのに、その男は死んだから化け物共の餌にしようと解体した時に変異し始めた。それも、身体全てのパーツがそれぞれ異なった姿にな。そいつらを纏めて、『Hy0428-type.δ』と俺たちは名付けた」
男が話している間にも、“八矢 通”だった化け物は彼女にゆっくりゆっくりと近づき、そして彼女の脚をよじ登って来た。
化け物の裏側は柔毛のようなものがびっしりと生えていて、通った跡にはヌラヌラと光る粘液が道を作っており、礼華の身体に巻き付いた触手の正体は指にあたる部位だった。ただし、人の指とは思えない程に細長く伸縮自在な性質を有していた。
彼女の身体を柔毛でくすぐりながら動くそれに、礼華は笑いを堪えつつ引き剝がそうと藻掻いた。が、その全身が透明な粘液でコーティングされており、掴もうとしても滑ってしまう。また、振り解こうと藻掻く度に触手の締め付けが強くなり一層彼女を苦しめる。
「ふっ…………くぅ。……もう、やめ……て……」
五本の指が彼女の身体に絡まり、もう殆ど動けない状態に陥っていた。全身をヌルヌルの柔毛でくすぐられる感触に堪えながらも、礼華は抵抗を諦めない。——そして、
「はぅぅっ!」
腕の柔毛が遂に彼女の性感帯、その一つ——乳首を擦り上げた。ゾリゾリと擦られて段々と勃起し始める先端の突起を腕全体で責める化け物。豊満な彼女の乳房を登山でもするかのように動き続ける化け物を相手に、礼華は嬌声をあげて感じていた。
「にしてもおっきいな。女の身体にはあんまり興味が無いけど、あれは良いね。数値で言ったらどの位あるんだろ」
「ん~とぉ。部隊長さんの記憶によると、上から96, 68, 89らしいよぉ。凄いねぇ」
「…なんでそんな事を知ってたんだ。その部隊長とやらは変態か?」
「スーツの寸法のためとかじゃないのぉ? 知った事じゃないけどぉ」
男達の下衆な会話を尻目に、礼華は今も感じさせられていた。全身を絡める取るように巻き付いていた触手はいつの間にか、彼女の身体をしっかりと拘束できるように縛り上げていた。そしてそんな身体を全身で舐め回すように這っている化け物が、胸から首へ、首から背中へ、背中から腋へと移動を続ける。
「はぁ…はぁ…、んっ……ぅぅ。…ひゃうっ」
(何……これぇ。腕の動いた跡が、空気に触れるだけでビリビリしてくるぅ)
彼女の全身を縦横無尽に動き回る化け物が各部位を一通り巡って、再度彼女の乳頭へ差し掛かったその時——。
「っ、んぅぅぅぅぅぅっ!」
彼女は悶絶しながら全身を痙攣させた。化け物が動く度に言いようも無い快感に襲われ、ビクンビクンとのたうち回る。柔毛が肌を擦り、粘液がヌチャヌチャと音を立て、這い回る快楽は彼女の全身を支配していた。
「はぁっ、はぁっ……もぅ…だめぇ。……っぅ!」
堪えられない気持ちよさに全身の緊張を解され、弛み切った股間からチョロチョロと音がした。そして黄色い水溜まりが広がるとアンモニアの匂いが充満し始めた。
「う、……はぁはぁ、くぅっ。…………んぁっ」
「おいおい、あいつお漏らししてるぞ」
「おやおやまぁまぁ。大の大人が情けないねぇ。哀れだねぇ」
「とても俺達に楯突いた特殊部隊の人間とは思えねぇな」
彼女の痴態を口々に嘲る男達の声が部屋中に響くが、半ば放心状態にあった礼華の耳には届いていなかった。彼女はただ、押し付けられる快感に身を任せることしか出来ない。
そうして這い回る化け物が彼女の股間部に覆い被さった。それだけでも呻き声のような喘ぎ声が漏れてしまう程の快感ではあるが、この化け物はそれだけでは終わらせなかった。
「はぁ…はぁ…。…………あぇ?」
衝撃的な絶頂の余韻に浸っていた彼女だったが、急に動きを止めた化け物に不信感を抱いた。——その時だった。
化け物がピクピクと震え始めて、バチバチと音を立ててスパークすると——、
「ああぁぁっ! あがあぁぁぁぁぁっ!」
強烈な電撃を放ち、彼女の身体をビクビクと震わせた。
先程絶頂したばかりで漸く落ち着いてきていた彼女に、不意打ち的な衝撃が全身を駆け巡り、一回目とは比べ物にならない程の絶頂へと強制的に連れていかれる。
突然の放電から数秒して、電撃が収まった頃には彼女の身体は痙攣したまま動かなくなっていた。泡を吹き、仰向けのままとなった彼女の身体を更に化け物が這う。
「気絶してるね。あれは」
「まぁあれは無理ないよねぇ。だってあの粘液、伝導体の物質だからねぇ」
「フンッ、無様だな」
「というか、“もう一体はまだ?”」
「えぇ? 今身体を這っているのがそうでしょ?」
「ん……、あぁホントだ。いつの間に」
数十秒が経ち、目を覚ました彼女の身体には二つの感触があった。一つは先程放電した股間部のもの。そしてもう一つは彼女の右胸にゾリゾリと這う、股間部のものと同じもの。
「…………ぇ? 増え、てる?」
(……そっか腕は二本ある……から)
濛々とした意識の中、再び化け物がピクピクと震え始めるのが見えてしまった。それも、二つ共同時に——。
「! ちょっ……、待って。それは本当に——」
彼女が言い終えるよりも早く、バチバチと音を鳴らして二匹の化け物が彼女の身体へ凄まじい電撃を打ち込んだ。
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁっ!」
二か所から放たれた電撃は先程のものとは比べるも無く、強烈な快感を与える。気が狂わんばかりの電気責めに、礼華は腰をガクガクと震わせながら透明な液体を撒き散らした。彼女の絶叫が木霊する部屋で、黄色い水溜まりはその色を薄めながら面積を広げていく。
そうして何十秒という放電の末、彼女の激しい呼吸音だけが部屋に響く。動かなくなった礼華の身体をゆっくりとした動きで這う化け物は、その内の一体が拘束していた触手を解き彼女の割れ目へ侵入していく。モゾモゾと柔毛を動かしながら力無く倒れる彼女の膣内——その奥へと進み、敏感な柔肉を擦る感覚を彼女に与える。
「んんぅ…………」
三度に渡る絶頂で失神した礼華が、自分の下腹部に違和感を覚えて目を覚ます。そして、その違和感の正体を突き止めようと少し起き上がって視線を下に向け、言葉を失った。
人間の腕が一本、彼女の膣内に収まっていてぼっこりと膨らんでいた。本来、女性器に大人の腕が入る事は決して有り得無い。粘液の仕業か、放電による仕業か。それを判断することは叶わないが、彼女に一つ分かる事は自分の身体が変えられてしまっているという現実だけだった。
だが、彼女にゆっくりと絶望を味わっているような余裕が無い。何故なら今この状況で放電でもされようものなら、その衝撃は先程までのものを過去にするレベルになるなることが自明であったからだ。痺れて動かしづらくなった自分の腕で、懸命に化け物を引き抜こうと試みた。が、それをもう一体の化け物が彼女の身体を縛り上げて妨げた。
「はぁっ。はぁっ。お願いだから…………そこから出て……。これを解いて……」
譫言のように言葉を溢す彼女の表情は、既に絶望に染められていた。引き攣った口角を上げて、出来る限り優しい声色を保って化け物の拘束を解こうとする。
だが、化け物達は無情にも何度目かになる痙攣を始め——、
「あ゛があ゛あ゛あ゛ああああぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
絶頂を繰り返した彼女の敏感な身体の内側と表面で、最大出力の電撃を解き放つ。感電死してしまう程ではないものの、凡そ人間の理性が耐えられる衝撃を超えている。
幾度もの絶頂に達した彼女の身体は、最早全ての感覚が麻痺し弛緩し切っていた。彼女の尿道からは黄色い液体が、膣口からは透明な液体がそれぞれ綺麗な放物線を描いて宙を舞っていた。体中の水分を出し切ったであろうその量は、部屋の半分近くを水溜まりに変えてしまう。
そして、礼華はバタリと倒れ完全に気を失った。
◇ ◇ ◇
身体から痺れが抜けきらないまま、礼華は何度目になるかわからない気絶から目を覚まして上体を起こす。目に映るのは気を失う前と変わらぬ白い部屋。ただし、彼女が作った水溜まりは綺麗さっぱりと消失していた。
「~~っ」
先程までの自分の醜態を思い出し、彼女は声にならない悲鳴を上げる。恐らくは全身に塗りたくられた粘液の効果もあるのだろうが、よりにもよってあんな下衆男達が見ていると思われる場所で失禁を——、それも一度ならず二度までも。彼女は特別プライドが高い性格ではないが、それでもあの痴態は彼女に途方も無い羞恥心を与えた。
彼女が自分の行いに悶えていると、彼女の頭上からゴゴゴゴゴゴゴと大きな音が響いてくる。
「お目覚めしてすぐの所で申し訳無いんだけど、後が控えているからぁ。じゃんじゃん行っちゃうよぉ」
(また……、化け物に犯されるの……?)
元が彼女の愛した人物であったとは言え変わり果てた化け物の姿と、そんな存在に犯されて快感を覚える自分自身に彼女は嫌悪感を抱いてしまう。
今度はどのような姿になった彼が現れるのか。また電流を放たれるのか。それとも次は何か別の方法で——。
恐怖と不安を抱く事数分、何かの一部が現れることも無く時間ばかりが過ぎていく。
「あれぇ? どこかに行っちゃったのかなぁ?」
男の不思議そうな声を聞いて、僅かばかり胸を撫で下ろした礼華。
そして、カサッという音と共に彼女の視界が奪われた。
「っ! んぐ~っ、んん~~!」
否、視界だけでなく口も——顔全体が何かに覆われた。そして引き剥がそうにも八本の硬い何かが顔の側面をがっちりと掴み、多少力が戻った程度の彼女の膂力ではびくともしない。
何が起こったのか理解する間も無く、細長い何かが彼女の胸の先端突起を愛撫する。
「何も見えなくて不安だろうから先に教えてあげるねぇ。今、君の顔には君の恋人だった人の頭が張り付いているんだ。人の頭の形をしていながら、変な蟲みたいな体形をしててかなり気味が悪いけどねぇ」
男の声が聞こえるが彼女は顔をを覆ったそれを引き剥がそうと藻掻いており、ゆっくりと話を聞いていられる余裕が無かった。だが、たとえ彼女が話をしっかり聞いていようといなかろうと、男は嬉々として話を続ける。
「それで、元々胴体と繋がっていた首からは君のだぁい好きな触手ちゃんがうねうねしてるんだ。ちょうど胸を弄っているそれだよ。ぜひぜひ楽しんでねぇ」
それだけ言うとスピーカーの音が途切れる。元々聞いていなかった彼女にはどうでも良いことではあったが——。
体全体を一気に剥がすことは不可能と判断した彼女は、足にあたる部分を一本ずつ折るくらいの力で剝がしにかかる。急がず慌てず、落ち着いて、一つずつ確実に。だが、そんな悠長にしていられるような時間を、文字通り目の前の化け物が与えてくれるはずも無い。
「っ、んぐぅぅ~~っ」
突如として彼女の乳房の先っぽに鋭い何かが刺さる。それは直径三、四ミリメートル程度の針のようで、彼女の胸の中に冷たい液体を流し込む。
(嫌っ、嫌~~ッ)
ムズムズする不快な感触に襲われ、体中の血液が沸騰したように熱くなる。頭がボーッとしてきて、一種の酩酊状態のような感覚を味わい、少しばかりの吐き気を催す。時間が経つにつれてその吐き気は段々と強くなり、遂に彼女は化け物に顔面全体を覆われたままの状態で胃の中身をすべて吐き出した。暫く食事ができていなかったため、吐き出す物は殆どが彼女の胃液だったが、それでも吐き気は治まらない。
そうして一時間にも半日にも思える苦痛がじわじわと引いて来た時、彼女は自分の胸部に途轍もない違和感を覚える。正確には、今までに感じていた重さと比べられない程の重量をそこに感じた。
(これって……まさか…………)
そっと優しく自分の胸を触ろうとする礼華。こういった時ほど嫌な予感とは的中するもので、彼女の脳裏にちらついた恐ろしい予感が現実のものとなった。
ただでさえ大きく豊かだった彼女の胸は、更に一回りも二回りも肥大化しており、先端を刺した針のような触手と同じくらいだった乳首に至っては、二回りどころの騒ぎではなく十倍近くまで大きくなっていた。そしてそれは直径だけの話ではなく、その高さ(長さ)も同様に大きくされていた。
(そん、な……。こんなのって……………)
もはや人と呼べるのか怪しい大きさに変えられた彼女の胸は、目では見えなくとも十分に理解できる程に異様な雰囲気を醸し出していた。
これだけでも彼女の心をへし折るには十分過ぎる現実だが、この化け物がただ胸を大きくするだけで満足するはずが無い。赤子が丸々入っていてもおかしくない大きさとなった彼女の胸——正確には乳首の方——へ触手を挿入して犯し始める。
「んお゛っ、ほぉ゛っ」
一際大きくなった胸が波打つほどに力強く、触手を前後へ抽送する。触手には小さな瘤がいくつもあり、触手が少し動く度に乳腺を刺激する。普通であれば何かを入れることが出来ないはずの場所を異物が何度も出入りする感触は、体中に走った電撃とは異なる——されど負けず劣らず大きな快感を礼華の脳へ送り込む。
触手の出入りにより痺れるような快楽を受ける彼女の脳は最早まともに思考することはままならず、獣のような呻き声を上げることしか叶わない。
「んあ゛っ、おっ゛、ぅ゛っ、いぅ゛っ」
何十回にも及ぶ出し入れが続き、触手の動く速度が少しずつ上昇していく。それに合わせて彼女の胸も激しく波打つ。ズチュズチュと肉が擦れる音にヌチャッヌチャッという粘ついた音が混ざる。触手のピストン運動が性行為中の腰の速さと遜色ないものになった時、礼華の身体がビクビクと痙攣し始め——。
「んぃ゛っ、ぐぅぅぅぅう゛うぅぅっ!」
肥大化した彼女の胸の先端突起から、白濁の粘液がプシャァッと飛び出した。男の放つ精とは異なり、優しく甘い匂いを持つそれは紛れも無く「母乳」だった。
その感覚は激しい絶頂を迎えた礼華もしっかりと知覚しており、妊娠経験の無い彼女に多大な混乱を与えた。何度も身体を震わせ、肩で呼吸を整えながら纏まらない頭で考える。が、考えるまでも無く原因は胸に注入された冷たい液体にあるだろう。
ヌポッと音を立てて引き抜かれた乳首はぽっかりと大きな穴が開いており、ひんやりとした空気が文字通り彼女の胸中に広がる。その大きな穴からは今もなお彼女の母乳が滴り落ちており、彼女の膝先を濡らしていく。
そしてひんやりとした空気に晒された礼華の胸に、再び触手が侵入する。しかも、今度のそれは大きな穴を埋める程に太くゴツゴツとしたものだった。
「ひぎぃっ! ……あ゛ぁ、…んぶぅ゛っ!」
再度犯される胸。——だけでなく、今度は彼女の唇も何かに塞がれる。その感触は人間の唇そのものであり、どことなく生前の彼の香りが漂った。その匂いに懐かしさを感じる暇も無く、口内へ太い何かが侵入する。それは口の中だけに留まらず、喉を越えて食道を通り、胃の内部まで到達した。ただでさえ苦しかった呼吸が、より困難となった。
そして、ボコッボコッと球形の物体が胃袋に蓄積していく。
(苦しい……、やめて……。誰か、……助け……………)
常人離れした胸を押し上げるように腹部が——主に鳩尾辺りが——どんどんと膨らんでいく。まるで大食い選手が限界を超えて料理を食したかのように、彼女の腹部はみるみる大きくなる。その姿は胸から滴る白い粘液と併せて見れば、さながら妊婦のようだった。
数えきれない程の球体を流し込まれて窒息寸前になった頃、ようやく彼女の口から太い管が引き抜かれる。だが、唇は塞がれたままで物体を絶対に吐き出させないという意思を感じ取れた。それから暫くの間は醜く膨らんだ彼女の乳房をひたすらに犯された。
大きく膨らんだ乳首を犯され続けて、何度も絶頂を迎え、その度に母乳を噴き出した礼華は、既に心身共に疲弊し切っていた。腕をだらんと下ろし、両脚を放り出し、壁に凭れ掛かる人形のような格好で触手の好きなように犯されている。
何も考えることができなくなった頃、突如として腹部に鈍く強烈な痛みが走る。気が付かない内に放心状態にいた彼女の意識が強制的に呼び起こされ、彼女は蹲って自分の腹部を両腕で抱き締めた。体内に意識を向けると、胃袋へ入れられた球形の物体がそれぞれ振動をし始めている。そしてそれらは、段々と身体の下へ——彼女の肛門へと動いていた。
(これって…………もしかして、出産!?)
そう考えている時間も無く、化け物の卵と思わしき球体全てが出口を求めて大移動を続けている。このままいくと、彼女はお尻から——。
(それは、それだけは嫌っ! お尻から出産なんて……)
一も二も無く礼華は肛門の括約筋を絞めて卵が出てくるのを防ぐ。絶頂の勢いで失禁した上に、今度は肛門から産卵しようとしている。流石にこれ以上の醜態を、彼女の自尊心が許すことは無かった。彼女の人間としてのプライドが、これ以上の羞恥に耐えられる訳がない。たとえ命を失うことになろうとも、自分が人としていられるのであれば彼女には構わなかった。
「ひぐぅっっ!」
遂に一つ目の卵が出口のすぐ近くまで到達した。臀部の筋肉全てにありったけの力を籠めて、必死に卵の脱出を妨害する。卵の大群は次から次へと彼女の体内から出るために、出口付近に集まってくる。お腹がゴロゴロと鳴り、限界を迎えていることを訴える。だが、それでも彼女は力を入れ続ける。
(駄目っ、ここから先には……………絶対に………っ!)
ボッコリとした膨らみが下腹部へと移動し、彼女の身体が震えだす。人としての尊厳を守る為、それだけを考えて卵が出て行かないように力み続けた。
もう限界はとっくに超えており、これ以上は——。
「ひぐぅっっ!?」
その時、頭に電流が走った。だがそれは放電されたわけではなく、それに近い別の何か。快感という強烈な刺激。それが彼女の胸部から全身に伝わる。
ちょうどつい先ほどまで大人しくしていた化け物の触手が乳首の中へと侵入し、そして勢いよく引き抜かれる。
「ん゛お゛おぉぉぉぉっ!」
その快感は凄まじく、彼女の全身から力を抜くには十分であった。そして、このタイミングで力を奪われた結果——。
「あ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」
我慢していた分だけ勢いのついた卵達が一斉に彼女の肛門から飛び出した。その勢いといえば、彼女の肛門を捲り上げ、女性器から壊れた水道の如き圧力で透明な液体が噴き出した。そしてついでに、彼女の乳首からも凄まじい量と勢いで母乳が噴出し、床を再び水浸しにした。
卵が全て産み出された後、礼華は脱力してその場に倒れ込んだ。言うまでも無く意識を失っており、下敷きにされた化け物は顔の拘束を解いた。
何度目かになる気絶をした彼女に、男達の声が降りかかった。
「おいおい見ろって、あのデカ乳。倒れた身体からはみ出してるぜ」
「そうだねぇ。心なしか母乳の池も広がっていないかなぁ」
「俺達に人でなしとか言っておいて、あいつの姿の方がよっぽど人でなしではないか」
「ハハハ、ホントにそれ。ってか今更だけど、解体して出来たあの商品。なんかあれに似てないか? ほら、カードゲームの…………」
「えぇっと…、『封印されしエク○ディア』?」
「そう、それそれ。まぁあれの場合は『封印されしエロスディア』かな」
「それを言うなら『口淫されしエロスディア』だねぇ」
「ハハハ。どちらかと言えばしてる方だけどな」
「あぁ。ホントだ、面白いねぇ」
「面白くも無い風評被害はそれまでにしておけ」
男の一人がそう言うと、スピーカーの音が途切れる。
そして、礼華が気を失った白い部屋に静寂が舞い戻った。