※この作品はR-18です。

月の下で、枯れ汚華   作:ジャンボ田西

3 / 5
今回のプレイ内容,ジャンルは以下の通りです。

前半
・寄生 ・食ザー ・流血 ・自慰 ・同化 ・脳姦 ・失禁

後半
・拘束 ・搾乳 ・尿道責め ・巨根 ・中出し ・臍姦 ・出産


悪魔の誕生編

憔悴した礼華は意識が戻ってもぐったりとして動けずにいた。度重なる凌辱に、数を重ねる自分の痴態。そして何より、姿形が変わり自分をただ犯してくるだけとなった、元恋人の存在。肉体よりも先に精神の方が限界を迎えていた。今ここで拳銃でも渡されようものなら、迷わずに自分の頭に銃口を当てて引き金を引いてしまえるだろう。

 

(もう、死にたい…………。死なせて欲しい………………)

そう考え続ける状態まで、彼女は追い詰められていた。だが、そんな彼女にかけられる言葉は憐れむものでも叱咤するものでもない。ただただ嘲笑う、人の皮を被った悪魔達の下劣な冷やかしだった。

 

「もうさぁ、絶頂する度に気を失うのよめてくれないかなぁ。と言うか、体液を撒き散らすのをやめて欲しいなぁ。だれが掃除してると思ってるのかなぁ?」

 

もう嫌になる程聞いた声に礼華は何の反応も示さない。怒鳴っても、反論しても、体力を浪費するだけで意味が無い。そもそも、彼女には口を開くという気力さえ残されてはいなかった。

 

「だんまりかぁ、……まぁいいや。そろそろ食事にしてあげようと思うんだ。流石にこれ以上飲まず食わずだと死んでしまうからねぇ」

 

男は構わず声を投げかける。そして、天井の一部が開いたかと思えばお盆を吊り下げたクレーンが降りて来た。それは彼女の前にお盆を置くと上へ戻り、天井が閉じられた。

お盆の上にあったのは白く濁った液体の入ったコップと、ドッグフードのような物に白濁の粘液がかかった器だった。酷い匂いを放つそれは、まず間違い無く男の精液だろう。こんな見え透いた嫌がらせに、最早何かを言う気さえ失う。

礼華は体操座りのまま俯いて、目の前の汚物には手を出さない。

 

「あれ? 食べないの? 死んじゃうよ?」

 

そう言った男の声に心配そうな色は無く、むしろどこか嘲笑っている。本当に、どこまでも人を馬鹿にする口調だった。

それに第一、仮に出された食品が普通であったとしても彼女がそれを口にすることは絶対に無い。何故なら“死”とは彼女が今最も欲しているものであり、生きる為に何かを食べるなど行動の選択肢にすら入らないからだ。

だが、男はそれを見越していた。それでいて彼女の“本(・)当(・)の(・)弱(・)み(・)”を見抜き、彼女の心を抉る言葉を放った。

 

「……どうせ死にたがって食べようとしないんだろうけどさ、それって可笑しくない? だって死のうと思えば舌を噛み切ることもできるし、何かを喉に詰まらせることも出来るなずでしょ? 本当に死にたいんだったら、いつでも実行できる環境に君はいるはずじゃないかなぁ」

 

「っ…………」

この時、彼女はつい男の言葉に反応してしまった。

そう、彼女は死にたがっている。だがそれを行動には移さない。「どうせ死のうとしても監視している男達がすぐに駆けつけて邪魔をしてくるに違いない」等と言い訳をしようとも、行動に移していないならばそれは意思の弱さに他ならない。つまり彼女はまだ、心の中の片隅で生きたいと、死にたくないと考えている。

僅かばかりでも反応を示した礼華は、それでもお盆の上にある物に手は付けない。そんな彼女の態度に痺れを切らしたのか、ずっと黙っていた男が「仕方無ぇ」と呟いて壁の一部を開いた。そこに「彼女を解放する」などといった意味合いは一つも無く、むしろ新たな凌辱を始める残酷な合図である。

 

「……………………」

 

また変わり果てた恋人に気を失うまで犯されるのかと考えた礼華は俯いたまま身動ぎもしなかった。「もう好きにしろ」と、彼女は自暴自棄になり抵抗もしない。

ヒタ…ヒタ…と音が聞こえた。その音は最初に彼女を犯した、恋人の腕だった化け物の動く音と近しく、それでいてどこか違う。だが、そんな憶測も程々に彼女は思考を放棄して俯き続ける。

ヒタ…ヒタ…と音が近くなるが、それでも彼女は動かず目を閉ざした。そしてその音は彼女のすぐ近くで止まり、辺りはシーンと静まり返った。

 

「……………………」

 

そんな時間が暫く続き、彼女の両脚がふと不気味な暖かさに包まれたかと思うと——、

 

「痛っ……」

両方の太腿に針のような物が幾つも突き刺さり、赤い鮮血が僅かに飛び散った。思わず目を開いて確認すると、人の脚——ちょうど太腿の付け根付近まで——が彼女の両脚を長い靴でも履いているかのように覆っていた。その断面には鋭い歯が生え揃った口があり、彼女の脚に噛り付いている。

それだけでも常人であれば正気を失いそうな見た目をしていたが、何よりも特筆すべき点は嚙み付いた歯から体内に侵入してくる直径二、三ミリメートル程度の管であった。

 

(これ…………どんどん上ってくる)

 

その管は皮膚のすぐ下辺りを這うように進み、彼女の頭部を目指して伸びていく。これが脳に届いたらどうなってしまうのか——。考えなくとも楽に殺してはくれないだろうという事はここ数時間で嫌になるほど理解させられた。むしろ、またいつ終わるか分からない絶頂地獄へ突き落とされるだろう。

ここまで抵抗の類をしてこなかった彼女は、本能的に嚙みついている脚の化け物を引き剝がそうとした。——そう思った。

 

(っ、腕が動かない)

 

腕を動かそうと脳から信号を送り続けていると言うのに、彼女の腕はまるで言うことを聞かず、それどころか関係無い動きまでし始めた。

勝手に動き出した両腕は、——両腕だけでなく彼女の身体全体が、四つん這いの姿勢になっていく。そして、彼女の頭をお盆の上にある白く濁った汚物の乗った器に近づけられていく。

 

(何でっ! どうして身体がいう事を聞かないのっ!?)

 

少しずつ、ゆっくりと彼女の口は食事と称された物体に近づけられていく。器へ顔が近づく程に悪臭は酷くなり、彼女の嫌悪感も強くなっていく。

 

(もう嫌っ。……お願いだから、もうやめて…………)

 

精神的な限界を迎えた彼女は遂に涙を溢しながら心の中で懇願する。本当は口に出したい言葉だったが、彼女の口から声は出なかった。

そうして開いた口は悪臭漂う汚物を犬のような格好で頬張り、咀嚼し始める。嫌悪感を抱く匂いが口内に広がり、苦くて不味い粘液が舌や歯に絡みつく。とても人が食べるようなものではないそれを、彼女は意識を保ったまま食べさせられる。飲み込む際にも精液は喉に絡まり息苦しさを覚える。嚥下して開いた口からも酷い匂いが吐き出され、彼女は鼻が曲がりそうになる。

吐き出したいものなのに身体がそれを許さず、二口三口と出された物を口に頬張っていった。身体の自由を奪われた礼華に許された行動は、ただ黙って涙を流すことだけだった。嗚咽を溢し、匂いに咽て、それでも彼女は食べ続けるしかなかった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ。…………おぇっ」

 

気が付くと器の中身は空になっており、不快な満腹感を覚える。完食した後でも精液は喉に絡みついたままで、息をする度に心を蝕むような匂いが鼻を通る。だが、嫌悪感しか無かったはずのその匂いを嗅ぐだけで、彼女の身体が火照ってくる。

その火照りを冷ますように、彼女の左腕はコップに手を伸ばして口元に運ぶと一口で飲み干した。それは基本的に無味であったが、僅かに甘味を感じる優しい味だった。

 

「どうだい、自分のオッパイから出たミルクの味は? 床に水溜まりをつくってたやつを雑巾で拭いて絞ったやつだけど、おいしかったかな」

 

——最低の仕打ちだった。だが、化け物に無理矢理身体を操られて食べさせられた汚物の山と比べれば、まだまともな物ではある。

喉に絡まっていた粘液を自分の母乳で飲み下し、一息整える。

一息吐いたところで彼女は気が付いた。噛まれた部分から伸びていた管が、既に首元まで進んでいたことに。

体内へ侵入した管の内、何本かは醜く肥大化した乳房の内側でニュルニュルと蠢き、乳腺を刺激し続けている。

 

「……………………」

 

顔に張り付いた化け物から解放されて初めて目にした時はあまりの悍ましさに叫んだものだったが、改めて見てもその悍ましさは変わらなかった。凡そ人間の範疇を大きく超えたその体積に彼女は言葉を失う。

そうして変わってしまった自分の肉体を見ていると、両腕が勝手に動き出して優しく抱きしめるように彼女の胸を揉みしだく。柔らかく重量感のあるそれは、手の動きに合わせて形を変えていく。

 

「はぁ…ぁっ、あぁ……。んっ、ふぅ……」

 

自分の腕に優しく刺激される度、彼女の艶めかしい声が部屋に響く。

ゆっくりと持ち上げたり、強く押し潰したり、先端を引っ張って見たり、全体を捏ね回してみたり——。自慰の経験は初めてでは無いが、改造された彼女の肉体はそれだけでも普段感じたことのない気持ちよさを与えてくれる。そうして、試しに彼女は胸を持ち上げてその先端にある突起をパクリと口に含んだ。

 

「んっ、んんっ。……んむぅ」

 

異常なまでに肥大化した乳首は咥えるだけでも一苦労だったが、それに見合うだけの快感を得られた。しゃぶって、吸って、舌で転がして、口内で乳首を弄ぶ度に優しい甘さを持った液体が噴き出してくる。先程の食事で汚された口を洗い流してくれるようで、とても淫靡なその行為は彼女に久し振りの安らぎを、心地よい快楽と共に与える。

 

「んんっ。……はぐっ」

 

堪えきれなくなった礼華はもう一つの乳首も口に頬張る。只でさえ尋常ではない大きさに変えられた乳首を二つも同時に口内へ含むと、それだけで口の中がいっぱいになる。

「そんな事をしている場合ではない」。そう考える頭の命令を無視し、身体は自ら快楽の得られる方へと動いていく。そして、あることを思い至った彼女の身体は一度乳首から口を離すと、徐に左の先端突起に出来た穴を広げる。指の三本や四本くらいなら楽々で入りそうなその穴に顔を近づけ——、

 

「んぇぁ~…………」

舌を伸ばし入れた。少しざらついている自分の舌が、本来ならば何も入れられないはずの場所へ進み内部を舐めていく。一舐めする毎に彼女の身体がビクビクと震え、小さな絶頂を迎える。今までにされた強引で無茶苦茶なものではなく、身体が少し痺れるくらいの気持ちいい絶頂。異常な行動で得られた初めての気持ちよさに、彼女の心は段々と溺れていった。

右手で空いている右の胸を愛撫しつつ、左手はじっとりと湿っている股間に伸びていく。自分で胸を弄っていただけなのにトロトロになっている割れ目を弄り、色っぽい吐息と艶やかな喘ぎ声が彼女の口から発される。

 

「はぁ、んあぁっ。……あぁ、っあぁ、…ふぁぁ……んっ。…んふぅ……」

 

既に彼女の眼はトロンと蕩けており、生まれて初めてかもしれない心地の良い快感に身を任せていた。拙い動きで指を割れ目に入れて穿り、柔らかい肉襞をスリスリと擦る。知性も理性も崩壊し、ただ性欲を貪るのみ。だが、その浅ましい行為が今の彼女にとって何よりも心安らぐひと時になっていた。

擦る指の速さを上げて、色々な場所を撫で上げる。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、んっ。…ふぁぁっ。いっ……ちゃうぅ」

 

礼華は自分の膣内で様々な場所を弄っていると、ふとした瞬間に愛液で滑った指が膀胱の裏側——Gスポットを強く擦り上げた。

 

「っ、ぅぅぅ~~っっ」

すると上体が仰け反り、上を向いた股間部が噴水のように潮を吹いた。

これまでの絶頂と比べると物足りない刺激だが、心が満たされるような気持ちよさに身体がビクビクと痙攣する。

「もうこのままでも良いか」。そんな風に考えた、その時だった。

 

「ひっ、いがあ゛ぁ゛ぁぁぁぁっ!」

 

身体の内側を侵入していた管が、遂に彼女の脳へと到達したのだ。その瞬間に、頭の中で直接放電されたような衝撃が走り、白目を向いた礼華は陸に打ち上げられた魚のようにジタバタとのたうち回り、激しく痙攣し始めた。だが、その衝撃は短く、三秒と経たない内に消えて無くなった。

それでも心地の良い余韻に浸っていた彼女は、再び暴力的な快楽責めを刹那的に送り付けられて倒れ伏した。その間、完全に弛み切ってしまった尿道は溜め込んでいた聖水を体外へと放出していた。彼女の腹部が黄色い水溜まりに浸かるまで、そう長い時間はかからなかった。

 

◇ ◇ ◇

 

朦朧とする頭の中、段々とはっきりしてきた視界の中には首から上が無い人型の何かが映っていた。両腕,両脚と切断された痕であろう断面からはそれぞれ形状の異なった触手が伸びており、目覚めたばかりの礼華の腕を巻き付けるようにして拘束していた。また、彼女の両脚は嚙り付いている脚の形をした化け物ごと太く粘ついた一本の触手で絡みついていた。

 

(一体何がどうなって…………)

「痛っ!」

 

少しずつ覚醒してきた意識を強引に呼び覚ましたのは、乳房の先端にある乳輪を覆うように襲った鋭い痛覚であった。

彼女と抱擁するように抱き着いている化け物の胸部は、本来であれば男女問わず存在しているはずの乳首は無く、代わりに大きく開いた口が左右に一つずつ存在していた。そして肥大化した彼女の豊満な胸を、鋭い歯で齧り付いていた。

 

「…………あっ、やぁっと起きたんだ。あんまりにも長い間気絶してたから、待ちきれずに『忌者(ゴースト)』を遊ばせちゃったじゃないかぁ。初めて見た時の反応が楽しみだったのに、あの二人が痺れを切らしちゃったんだぞぉ」

 

「っ、……ああぁっっ」

 

「ねぇ。聞いてるの? スピーカーが壊れたのかなぁ?」

 

尚も語りかけてくる男の声を無視し、礼華は嬌声を上げ続ける。

嚙みつかれた乳輪は小さく細かい触手がびっしりと生えている肉壁で刺激されながら、化け物に力強く吸い上げられる。その力は凄まじく、化け物の体内にある彼女の乳首を細長く変形させつつ、うどんの様な太さのミルクを絞り出す。それによって送られる快楽は、男性の射精を遥かに超えるものだった。

 

「いやぁっ、ああぁっ! んん~、んぁっ…はぁっ」

 

まるで胸以外の全ての感覚が無くなってしまったかのような錯覚に陥ってしまう程、化け物による搾乳は強烈だった。吸い付いている間も小さな触手達がコショコショとくすぐるように性感帯を刺激し続けるため、礼華はあえなく絶頂を迎えさせられる。

大きく仰け反り、身体を激しく痙攣させても、化け物による搾乳行為は止まらない。

 

「~~っ、っ! んぁぁぁっ」

 

絶頂っても止めて貰えない快楽地獄に、彼女は目を見開いて声にならない悲鳴を上げた。開いた口からは涎が零れ、感じ過ぎている秘部からはドロドロの愛液が止め処なく溢れてくる。

 

「…………あれ脱水症状にならないのかな?」

 

それをずっと監視していた男が素直な疑問を口にした。それもそのはず、彼女が監禁されてから口にした飲み物と言えば、餌にかけられた精液と彼女自身から搾られた母乳くらいなもので、まともな水分補給ができていない。にも拘わらず、小便を漏らし、潮を吹き、母乳を噴き、多少ではあるものの流血もしている。

ここまで体中の水分が奪われるような行為を強制されても未だに脱水症状の一端も見られないのは、化け物によって幾度の身体改造を施されたことにより彼女自身もまた化け物に近づいている何よりの証拠であった。

だが、研究員の男でもこの事実をまだ知らない。

 

「まぁ心配してあげる義理は無いんだけどねぇ。ちょ~っと不可思議だよねぇ」

 

乳を搾られ絶頂している礼華を尻目に、男は思案する。「これは何か、とても良い実験結果が得られたのではないか」——と。

そうして男が考え込んでいる最中、礼華に襲い掛かる凌辱の嵐は次のステージへと進んでいた。

 

「ひぐぅっ! ああぁぁっ」

ガシガシと噛り付く口がさらに大きくなったかと思うと彼女の乳房を食べ始める。食べるとは言っても肉を噛み千切って咀嚼しているわけではなく、体内に取り込んでいる乳房の体積を大きくしているだけ。——つまり、より広い範囲の乳房を体の中へと吸い込んでいるだけだ。それにより、大きい胸で多少離れていた礼華と化け物との距離が縮まった。

化け物に顔があればキスをしているであろう距離まで縮まで近づいた彼女の股間へ、化け物は徐に自分の一物を挿入し始める。ただし、そこは生殖器ではなく、むしろ排泄器官である——。

 

「ああぁぁぁっ!」

 

彼女の尿道だった。直径二ミリメートル程度の一物が尿の排出道へ入り込み、そして化け物は彼女の膝を曲げて抽送を開始する。それはまるで、彼女をオナホールとして扱っているかのような、一方的な自慰行為であった。

 

「んあっ、ひぅっ……いぎぃ! はぁっ、ふぐぅっ」

(どうして……そんなところにぃっ!)

 

本来であれば老廃物を排泄する器官。それを化け物によって生殖器のように扱われる。何かを入れる場所ではない、出す場所へ入れられる異物。

身体が上下に揺さぶられる度、彼女の頭も揺さぶられ思考がぼやけていく。一体自分が何者で、どうしてこんな場所にいて、こんな事をされているのか。

 

「わたっ、し…………はぁ…………ぁっ!」

 

一種の拷問にしか思えない苦行を強いられていても、礼華が感じるのは耐えようもない快感だった。一突き毎に身体が痺れるような気持ちよさを感じ、引き抜かれる度に排尿しているかのような気持ちよさを抱く。痛みを感じて普通なはずなのに、どうしてここまで気持ちが良いのか。

 

(あぁ、そっか…………)

その答えは、既に彼女の中で出ていた。認めたくはないが、そう考えざるを得ない。

 

(私……変わってしまった彼を、受け入れてるんだ…………)

どんなに痛い思いをしても、愛した相手との初体験であれば幸せに感じる——。たとえ姿形が変わって、人ならざる存在になってしまったとしても。目の前の彼が、自分の愛した恋人であると。

 

(なら、……もう。良いかな)

認めたくなかった自分の心を自覚し、彼女は彼を——化け物を受け入れた。

その時、彼女はもう戻れなくなった。

自らの意思で膝を曲げ、ピストン運動を始める。両脚には化け物が寄生したままだが、その行為は紛れもなく彼女自身の思考によって動かされていた。

 

「あぁっ、あぁっ…あんっ。んはぁっ、ふぅっ、んっ」

上から下へ、下から上へ。彼女の腰は彼女の意思によって、快楽を求めていた。

それを感じ取った化け物は下半身の触手を両の膝から離し、抽送の全てを彼女に委ねていた。

 

「あっ、ふぁっ…はんっ。んっ、くぅっ! あんっ」

礼華が化け物を受け入れて数分、彼女は美しい金髪を振り乱しながら、汗やら愛液やらといった体液を撒き散らして腰を振る。完全に雌の顔になって赤らみ始めた彼女の表情は恍惚としており、挿入されている場所と相手の姿の異様さを考えなければ愛する異性と交わっている一人の女性にしか見えない。

そうして彼女の快感が限界を迎えようとした頃、同時に化け物の方も限界が近づいて来ていた。

 

「あんっ。ふぅっ、っ! あっ、あっ、あっ」

 

すると、化け物は再び彼女の太腿を寄生しているもう一体の化け物ごと強く握りしめて激しく上下させる。今まで自分のペースで快楽を求めていた礼華は急に速くなった抽送に、一瞬頭がスパークしたような感覚を覚える。

そうして急激に加速したピストン運動によって化け物の下腹部が震えたかと思うと——。

 

ビュルビュルビュルッ!

少し黄ばんだようなドロドロの粘液を彼女の膀胱に解き放った。

 

「あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

そしてそれと同時に礼華も痙攣し、絶頂を迎える。

体内に出される射精の量は人間のそれを軽く上回っており、一秒も経たない内に彼女の膀胱はパンパンに膨らんでおり、下腹部で膨張した膀胱がボコっと皮膚を押し出していた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

肩で息を整えている彼女の尿道からズルンッと一物が抜け落ち、少し広がった穴からはポタポタと濃厚な精液が滴る。

 

「はぁ、……っあああぁっ!」

そして太腿に絡めていた太い触手を彼女の腰に回すと、化け物は強く彼女の身体を自分の下腹部に押し付ける。すると異常に膨張した彼女の膀胱が圧迫され、内部に放たれた精液が男性の射精と同じくらいの勢いで噴き出し、尿道を刺激する。

膀胱から射精をする、という行為を強制されても尚礼華の表情は蕩けており、寧ろどこか嬉しそうにも見えた。

 

「はぁ…はぁ…、んっ。…………はぁ」

 

化け物と密着した状態で、彼女は息を整える。自ら求めた快楽の余韻に浸り、こんな状況であるにも拘わらず幸せを感じていた。「もしかしたら、化け物と変わってしまった彼と心が通じ合い、お互いが心から愛し合えたのではないか」。そんな妄想を抱いていた。

だが、化け物は殆ど休む暇もなく己が男根を再び突き入れる。

 

「ひぐぅっ!?」

今度はしっかりと彼女の膣へと。尿道に挿入した時とは見違えるような太さと長さにまで膨張した、圧倒的な巨根を。

 

(何っ…………これぇっ?)

彼女は異常なまでのそのサイズに激しく混乱していた。

彼女が混乱するのも無理は無い。目の前の化け物は地上のあらゆる種族の雌に種付けが出来るよう、長さは約三から三十センチメートルまで,太さは直径約二から百五十ミリメートルまで、自由自在に変化させられるのだ。

現在は長さが十八センチ,太さが六十ミリ前後までそれぞれ巨大化していた。彼女が呼吸を整えている、その僅かな時間の中で。

 

「あっ、あぐっ、う゛っ、うぁ゛っ」

 

サイズもそうだが、化け物のピストン運動も強烈だった。

巨根が膣奥を穿つ度に、彼女の意識が一瞬飛びかける。乱暴に女性器を犯されたのは最初に腕の化け物に侵入された時以来であったが、あの時とはまるで違う。身体の内側から途轍もない圧力で潰されるかのような、暴力的な苦痛。電撃で筋肉を弛緩させられて膣穴を拡張されていなければ、まず間違いなく周辺の筋組織ごと全て壊されていた。

 

「あぐっ、…っ!? まだ……大きくっ!」

 

だが、化け物の猛攻はまだまだ終わらない。まだ広げられると確信した化け物は、彼女の膣内で更に大きく一物を怒張させる。ただでさえ常人離れしたサイズを受け入れているのに、どんどんとそれを超える大きさへ膨らんでいく。

 

「待っ…だめっ! それ以上はっ、…っ!? あ゛あ゛ぁぁっ!」

 

化け物となった彼を受け入れると心に決めた礼華だったが、流石にこれはその範疇を越えている。このままだと本当に壊れてしまう。そんな恐怖が頭を過り、必死な表情で泣き喚く。

 

「お願いっ、もう入らないっ! そんなにっ、う゛っ!? …入らないぃっ」

そこにかつての凛々しい彼女はおらず、ただ暴力的な性行為を泣きながら拒絶する悲壮感の漂う、か弱い女性がそこにいた。敏腕エージェントと仲間から褒め讃えられ、あらゆる犯罪組織に恐れられていたはずのカトレイは、愛していた恋人の変わり果てた姿によって無力な少女へと変わってしまった。

だが、そんな彼女の懇願空しく、化け物は尚も彼女の膣奥を圧倒的な巨根で叩きつける。

 

「んお゛っ、お゛ふっ!?」

その大きさによって圧迫された膀胱から、残っていた精液がピュッピュと噴き出し、激しい抽送によって分泌された愛液が爆ぜる。

そのピストン運動が段々と激しさを増していった時、彼女はふと下腹部に強烈な違和感を覚えた。正確には犯されている膣の最奥、その先にある子宮の端——卵巣に。

 

(だめっ、これぇ……。奥が……疼くぅっ!)

 

全身を敏感にされ、ようやく気が付くその違和感。その正体を、彼女はもう間も無く身体で理解する事となる。

どうしようもない疼きを抱えたまま、速くなる抽送に呻くような喘鳴を上げる礼華。そうして化け物の身体が少し震えたのを見た直後——。

 

「ん゛っ、ん゛あ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁっ!!」

ビュクビュクビュクゥゥゥッ、と爆発したかのような射精を打ち付けられる。膣も、子宮も、卵管も、全てを埋め尽くしてしまう程の量と肉壁にこびりつきそうな程の粘度。あらゆる項目において膀胱で射精された時とは比べられない程に、大量で、濃厚で、熱い精液を体内で受け止める羽目になった彼女は意識が朦朧としていた。

既に子を成していそうな程に膨らんだ胎から、化け物は巨根を抜いた。

 

そして腕を拘束している触手を除いた全てを解放し、礼華を横に寝かせる。大きな穴が開いたままの膣口からドロドロの精液が溢れ、ゆっくりと水溜まりになっていく。

仰向けに寝かせられ放心状態の彼女は先程まで抱いていた違和感の正体に気づき始める。膣内に射精された粘液とは別の熱を下腹部から感じ、それが妊娠であると本能的に理解する。

だが、それに対して嫌悪感は無く「愛した彼との子どもなら、どんな姿でも受け入れられそうだ」と彼女は思った。

 

「っ!?」

そう思った束の間、化け物は自身の臍から細い管を伸ばすと、躊躇なく彼女の臍(へそ)に突き刺した。そして、彼女の体内に入った管は子宮の方へ移動する。

そして——、

 

「あがぁっ」

子宮を貫いた。言いようもない激痛に苛まれる彼女だったが、真の地獄はここから始まるのだった。

臍から侵入した管は何かをドクドクと彼女の子宮へ注入していく。悪寒が走る感触に耐えながら、時間は過ぎていく。

 

一時間経ったかそれより短いか、彼女の身体に変化が訪れた。考えられない程の大量射精を受けて膨らんだお腹が更に膨らむ。そしてそれと同時に強烈な吐き気に襲われ、咄嗟に口を塞ぐ。

この感覚は以前にも覚えがあった。それは確か、胃袋へ直接入れられた化け物の卵が動き始めて産み出される直前で——。

 

(まさか……、もう出産!?)

 

普通であれば何カ月もかけて行うはずの工程をたったの数十分単位で経験させられる。

あの管から何を注入されたのか。それを考える時間も与えてはくれず、激しい陣痛に彼女は苦しめられる。

 

「あ゛あ゛ぁっ! う゛う゛ううぅぅっ……」

 

それから間も無く胎の中にいる“それ”が動き始めた。その事を確認した化け物は臍の管を抜いて腕の拘束も解いた。身体全てが自由となった礼華は左手で口を押え、右腕で膨張したお腹を押さえてのたうち回る。これまで経験したことが無いような激痛に襲われ、雄叫びのような絶叫が部屋に響く。肥大化した乳首からは汗のように母乳が溢れてくる。

そんな苦しみを受ける事数分、胎内の生命が遂に動き出した。——出産が始まったのだ。

 

(ああぁ、産まれる…………)

 

子宮の口を広げられ、膣口から液体が溢れ出す。それは白く濁っていた。精液の色だけではないその白い液体は、生臭い匂いを放つ精液に混じってどことなく甘い香りを漂わせていた。彼女はその匂いに覚えがある。——彼女の母乳だ。化け物に搾り取られた母乳はその体内で胎児専用の成長促進剤に変化させられたのだ。

ただ、出産の現場においてそのような考え事をしている余裕は与えられない。

人間の子どもであればすんなり産み出てこれる広さまで拡張された彼女の産道でも、これから生まれてくる生命にとっては狭かった。お腹の子どもが出てこようと産道で藻掻く度に膣壁を押し広げられ、礼華は苦痛に顔を歪ませる。

 

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁぁっ!」

 

言葉にならない叫び声を上げながら、それでも子を産むために踏ん張った。

変わり果てても彼が彼であることに違いは無い。であれば、彼の子どもを産むことは自分の幸せに繋がる。人ではなくとも彼の子が欲しい。

ただその一心で、我が子が通る道を広げてやる。

 

◇ ◇ ◇

 

「おぉ~、産まれたねぇ」

 

モニターを見ながら男は感嘆する。化け物の仔を孕んだ女は無事失神しているが、命に別状は無さそうであり、産まれた仔もヨタヨタと歩いて母の乳を吸う。母子ともに健康そうであった。ただ一点、産まれた仔はやはり人とは呼べぬ醜くい姿であり、誰がどう見ても生物兵器そのものであった。

 

「いやぁ、本当にここまでの結果を出してくれるなんて」

 

殺さなくて正解だったと男は安堵する。主にあの部屋の清掃をしていた仲間は「もううんざりだ。殺してしまえ」と憤慨していたが、その苦労に見合うだけの十分すぎる研究結果が得られた。彼女にはまだもう少し頑張って貰う必要がありそうだな、と男はニヤリと口角を上げる。

 

(このままいけば、NBC兵器の頂点に君臨するような怪物を生み出せる……)

 

そう思うと笑わずにはいられなかった。

急いで仲間達に連絡を入れようとモニターから目を離し、内線番号に手をかける。その時とあるモニターの映像が目に映った。

 

「……?」

 

生物兵器『忌者』を収容している場所とは離れた通路にヌラヌラと光る道がうっすらと見えた。幸い、その通路はこの監視室とは繋がっていないものであり、万が一にも襲われる心配は無いだろう。だが、その異変が何故か気にかかる。

男は仲間達に「脱走した奴がいるかもしれない、気を付けてね」と連絡を入れ、カトレイを監禁している部屋にいる化け物とその仔を回収するため、席を立った。

 

「……マ、マ…………」

誰もいなくなった監視室のモニター、その一つから低く唸るような産声が響いた。

 

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