七海建人「私の黒閃記録は53万です」 作:天間緑茶
東堂葵が推しているメジャーアイドル高田延子。呪術とは全く関係が無い一般人ではあるが、東堂の脳内には守護霊として存在感を出しており、その考察力は一般人の域を出ている。東堂の中では……
そのアイドルがテレビに出ているのは今日が休日の午前中だからだろう。視聴立を取る気がかけらも無い番組構成にキャスティング。何と無くお茶の間がチャンネルの回転率を上げることタイミングでなければ高田ちゃんに気がつく事も無かっただろ。
「この女作り過ぎ」
女のぶりっ子は女には人気がない様だ。それが良い部分もあると説明するのは簡単だが、共感を得られる気はしないので適当に相槌を打つ。
しかし!今日は高田ちゃんの握手会に行く!東堂が心酔する女には非常に興味がそそる!
握手会場に到着するとチェックのシャツにジーンズを清掃とした10代後半から40代までが列を成していた。後頭部の鏡面反射率が高くサングラスを掛けていてこれほど良かった事はない。このサングラス戦闘面では視線を読まれないために重宝しているが私生活ではそこまで重要ではないが、今日は大いに役立っていた。
「次の形どうぞ」
「ぬんわ!」
いけない!思わず周りの人種と同じ声が出てしまった!しかしそれは仕方がないではないか!芸能人オーラ!想像していなかった!芸能人のオーラという覇気が漫画の様に発生している!
これは他の人には見えていないのか?
「握手しないの?」
長身アイドルと言うのに座高が高くないので座っていてもそんなに長身には感じない。それにかなりの小顔。
「します」
特に会話もしなかった。私は彼女に対して詳しくない。彼女も私を知らない。
「?何か落ちましたよ」
「っふぁ?」
何故だ、ワザとでは無いが宿儺の指がジャケットの中から落ちていた。断じてワザとではない。オタクが自分の私物をアイドルに触らせて持ち帰るかの様な手口が起きてしまった。
持ち物検査で肌身から離れれない様にしていたのが裏目に出た。通常では落ちえない挙動ではあるあが、相手は特級呪物だ常識は通じない。
「触らないでください!」
「?はいこれ、変わった物だね!」
触ってしまった。しかし、問題は無いはずだ。しっかりと封じてあるので一般人が触っても影響はない。
予想外のハプニングもあった。高田ちゃんがしゃがんだのと自分が屈んだのが交差した結果、僅かながらのパンチラが生まれた。それはそこに来た人々に大きな波紋を生んだ。
「これが呪いか」
男に宿し性欲の呪い。呪物は誰の心にも宿っている。ここは呪いに満ち満ちていた。
「無い」
宿儺の指が無い。一本はあるがそれは先ほど返して貰った物だ。しかし私は指を2本持っているのだ。普段は虎杖宿儺マネキンの鼻の穴にいれて封印していたが、乙骨との関連で携帯する事が増えたので管理するなら2本同時が楽なのだ。今回はたまたま管理し切れていないが、普段は問題無く管理できている。
「どこに……あれは!おのれ宿儺!」
宿儺の封じられた指から僅かに感じる呪力を辿ると高田ちゃんの膣口に入り込んでいる。とても危険な状態だ。ときは一刻を争うToLOVEるに見舞われてしまった。
受肉の反応がそうさせるのか?しかし、耐性の無いものが受肉すればその肉体はたちまち壊れてしまう。もしくは受胎としてうつわを作るのか?受肉体としては強度不足でも母体としては優秀という可能性!確かに高田ちゃんは誰よりも安産型だ。
「4本の腕の使い道……合理的ですね。さすがは呪いの王」
しかし、この大観衆の前で高田ちゃんをご開帳させるわけにはいかない。結界術を得意としていないので、1人になってもらう必要がある。周囲を巻き込まない様室内に限定した帷であれば影響は少ないだろう。
監視カメラを避けつつ、高田ちゃんが1人になるのを待った。隠密は容易だ。移動式の帷は誰にも目につくことはない。カメラ対策にダンボールをかぶって移動すれば完璧だ。
そして待つこと終日。
「ここが高田ちゃんの自宅ですか」
ストーカーの如く特定してしまった。紛うことなき変質者だが今更だ。人命優先である。
高田延子はシャワーを浴びていた。1日の疲れと老廃物の除去。トレードマークのツーサイドアップを解いて髪を掻き分ける。スキンケアで肌を寝かせつつ体を洗っていると股にある異物に触れる。何か小さい帯状の紐が膣に入り込んでいた。
「やだ何これ」
思えば今日は体温は上がっていて恍惚していたが調子が良かったと1日を振り返った。
膣内から異物を取り出す。
「ッン!なにこれっ!指!?」
その指は人の物とも思えないが、作り物にも見えない。禍々しく淫靡な指であった。
カタカタ
排水溝の金属の蓋が上下に震える。
排水溝から何かが湧いて出てくる。
「まずい」
私が部屋に突入すると生得領域が生成されかけていた。
「きゃあああ」
「目を瞑りなさい!」
風呂の中は魑魅魍魎で鮨詰めになっていた。高田ちゃんは水を滴らせながら逃げ出してきた様で咄嗟に目の前に現れた人間であろうと救いを求めて縋り付く。
「生きた海綿体だなまるで!消滅しろ!」
風呂の中にいたのは伸縮自在の中の塊であった。おそらく女性の恐怖から生まれた呪霊であろう。
縦割りの空手チョップで一刀すると黒い呪力が落雷の様に奔る。少しでも時間をかければ凶悪な生得領域を展開してマンション全てを覆っていたであろう。
「もう心配いりません。すいません私の不手際でこれが何故かあなたの元に」
「っあ、握手会の!」
「ご迷惑をお掛けしましたが、これ以上の迷惑をかけるわけにはいきませんのでお暇します」
「っま、待ってください!何なんですかあれ!」
「呪霊です。これと一時的に接触していたため貴方にも見えていた様ですね」
「こ、こんなこと警察にもマネージャーに言っても……」
「信じて貰えないでしょうね。精神的に参ってしまったと病院を勧められて終わりです」
高田ちゃんは全裸で困惑してした。濡れたままいると風邪を引くとタオルをかける。
「何か無いんですか!お守りとか!札とか!」
「もう問題は無いと言っても信じて貰えないでしょうね。残念な事に呪霊に会ってしまえば戦う力のない人は死しかまっていません」
「そんな」
残酷だけどこれ現実なのよね。
「その前に服を着てください。貴方が落ち着くまでご一緒しましょう」
落ち着ける様に暖かいレモンティーを甘めに作る。高田ちゃんは震えていた一瞬ではあるが死を感じたのだ仕方があるまい。今日あったばかりの男に肩を預けて縮こまる様に座る。手をどかそうとすると手を押さえつけられる。
「へぇー、七海さんはそう言う仕事をして陰ながら日本を守ってるんだ。かっこいい」
口調は落ち着いてきた。営業スタイルのぶりっ子口調で関心を引いてくる。
「仕事大変そうだもんね。アイドルとかの癒しを求めちゃうのわかるなぁ」
「すいません。アイドルよりもボカロ派です」
「っえ?!七海さん私のファンじゃないの!?ひっどーい」
推活は金が掛かる。グッズを大量に買って数年後にはその投資はそのアイドルが野球選手と結婚すると共に崩壊する。縁の遠い世界だ。
「元気が出てきた様ですね。では私は帰ります」
全然帰る気は無い。股間が元気一杯で臨戦体制だがここで焦っては行けない。高田ちゃんから誘わせなければ彼女の安心は得られないだろう。
「待ってぇ……一緒にいて……」
完全なる誘いの了承サイン。私はこんなつもりじゃ無かったがすまない東堂!
「っあ、七海さんいきなり舐めないで」
「残穢が残っているかもしれません。私が舌で祓います」
さすが股下100cmを超える長脚の付け根、この重厚感と肉厚を両手で抱える。見せる太もも、ここにキスマークをつけよう物なら彼女の商品価値は0に瀕するだろう。太ももの鼠蹊部に近い根元を強く吸い付ける。
「七海さん!たかたんをもっとぎゅっってして!」
「入れますよ」
「入ってくりゅう!ぉっきい!」
ダンスレッスンで普段から鍛えられた尻はホップして、股間同士を左右に振り付ける。ねぶるようなサイドストローク。
「気持ちいですよ高田ちゃん!」
ここまでの高身長の女子はそういない。つつ見込まれる肉感は肥満とは違う確かな張りがあり、強く打ち付けてもがっしりと返してくる。全力で推してけてくれても壊れない安定感。
「七海さんメガネ外して!あっ、かっこいい…ッン。アン!でも悲しい目」
「じゃあ高田ちゃんが慰めて下さい」
その悲しみを私は知らない。悲しまないために今を求める。
「はッンはげしィィ………い、イクの?七海さんいいよ、中に出していいよ」
闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え 白閃!
「でッてるぅぅぅ、あわぁ、七海さん♡まだ止まらないの?いいよぉ、もっといっぱいしょぉ」
母性だ。彼女の類稀なら母性が私を包込もうとしている!
「あンッ…こんなにボッキしちゃって…ダメなんだよ?んっ」
嬌声だけが鳴り響く。鳴り止まない鼓動に対して呼吸を忍ばせる。主導権は未だ誰のものでも無い領域の押し合いだ。
ベッドの横にあるスマフォを取ると高田ちゃんは顔を隠して写真はダメと喘ぐが、そんな安直な事で得る主導権などは求めていない。
「ちょっと急用がありました。少し黙ってて下さい」
優しくされど完全に高田ちゃんの口を密閉すると、一本の電話を掛けた。
『どうしたんですか七海さん。高田ちゃんのショート動画が上がる1時間前だ。手短に頼みます』
『いえ、先日の東と西で交流戦があったでしょう。君の口から感想を聞いておきたくて』
乙骨の教育に力を入れている事は高専所属なら誰もが知っている。スローストロークでねぶとく押し付ける。ゆっくりゆっくりと奥へ潜り込ませ、行き止まりに達するがそこから更にもう一押しすると高田ちゃんの腰がアーチ状に剃り上がる。
「ん……ン……!」
『乙骨……面白い男でした。好みのタイプを聞いたら乙骨からは性癖を聞かれたので咄嗟に答える事が出来ず惨敗しました。」
最近のトレンドはNTRですよと教えてやりたいが、東堂は感が鋭いため多くの情報を与えてはならない。断片から推測する能力は呪術界でもトップであろう。今は……っぐ、出てしまった……この背徳感は危険極まりない。口を押さえてやる行為は首締めとはまた違った興奮をお互いに与える様だ。高田ちゃんの痙攣も先ほどから連続している。
『舐めて!っかかっては勝てないでしょう。術式が必殺足り得ない者たちからすれば単純な呪力の防御を突破するのは難しい』
口淫は受けたがとても自然な体勢で電話できるため楽である。集中するのは目の前の光景と通話相手、そして股間のみである。すまない東堂、悪気は無いんだ。君のキャラクター性は極めて魅力的であるし、その考えや思いは共感できないが尊敬すらしている。
高田ちゃんは私が誰と話しているかは全くわからないであろう。まさか自分のファンだとは思うまい。ただ一心不乱に男根にしゃぶりつき射精を促している。
東堂、君にも見せてあげたい。フェイスタイムで通話したら君の歪んだ表情は見られるのか、それとも仏の様になるのか。表情からは察せない闇が生まれるのは確実だ。好きな物が穢されることは人間に取って耐えがたい物なのだから。
見れないよなぁ。大好きなアイドルが電話越しに樹液の様に粘り気のある精液を股から枝垂れさせて、君を励ますその口は私の陰茎を咥えている。
っくぷっくぷ……じゅろ。
『俺も七海さんに教わってたら……とも思いましたが、何でかわかりませんが七海さんに頼るのは違うとこの電話で思いました…『ハァあ』…どうかしましたか?』
『いえ、何でもありません』
オスとしてのライバル本能か?やはり危険だ東堂葵。しかし東堂、この私の陰茎をしゃぶる雌は非処女だぞ、テクニックが違う。しかしお前はそれすら受け入れられる器があるのだろう。極上だぞ東堂、お前も此方側に来られることを陰ながら祈っておく。
「っふぐ……んっ…ん…」
尿道を絞り上げ、チロチロと鈴口を舐める高田ちゃん。お尻から膝までの大腿骨の長い彼女の姿勢はさながら猫の様にし傾れていて淫靡だ。まだまだ夜は長くなりそうである。
『私も君の声から色々聞けて助かりました。私には見えてこない視点はためになりますね。ではまた』
呪力量が増えていた。私が東堂に呪いを掛けたのか、はたまた東堂の潜在的な高田ちゃんを穢される畏れが私と言う呪いを大きくしたのかは不明だがお互いに特級呪霊を払える呪いを持つ者だ。高田ちゃんを経由して何かしら発生したのだろう。
冷えた空気に晒されて冷たくなった高田ちゃんの座標の高い尻を割れ目に手を食い込ませながら揉みしだき風呂に誘う。
すまないが東堂、私の呪い(性欲)の方が強かったそれだけの話だ。