七海建人「私の黒閃記録は53万です」 作:天間緑茶
与幸吉は生きていた。肉体を取り戻し渋谷事変が起こる前に夏油傑を倒す。全ては皆んなと会う為に……彼女に会う為に……。もしかしたら負けて死んでしまうかもしれない。その為のバックアッププランも用意していたがまさかこんな形で作動させてしまうとは思いもしなかった。
『七海さん!私の初めて貰ってください……』
三輪が監視状態になっていると知ったのは自分の安全がかなり確保された後だった。いつまで経っても夏油傑は姿を表さなかったのでおかしいと情報を集めていた時に三輪件について小耳に挟んだ。
三輪にはメカ丸バックアップを忍ばせていたので、万が一拷問などにあっていないか心配だった。なので確認のため起動して盗聴していた。
「七海建人か」
七海建人の事は自分の代から京都校へ顔を出す頻度が増えていた事からよく知っている。厳しくも甘い男で三輪へ危害を加える危険性は極めて低い。
「こいつ三輪と同じ部屋で暮らしているだと!?うらやまーー許せん!」
会話を聞いていると2人は仲の良い兄妹の様な距離感であった。三輪が甘え七海が宥める。
「三輪が風呂に入っているが七海が警戒していて覗けないな……」
呪詛師として活動内容がないため暇な1日を三輪盗聴に費やしていたが、段々と2人の間に甘い空気が漂い始めていたが童貞の与幸吉には理解できない機微であった。
事態は与幸吉に取って急展開であった。七海が三輪へバスタオルを渡しに行ったと思ったら中で何か起きて、三輪がベッドへ誘われると七海が全裸に脱ぎ出していた。
「やめろ……」
盗聴してはいられないと呪骸を乗り出すと2人は帳の中でキスしていた。
「ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ」
何でだ!何で!お前!何してる!巫山戯るな!性欲で三輪にすり寄りがやがって!やめろ!俺の方が好きだ!好きなんだ!やめろ!
三輪の体は綺麗だった。七海が三輪の体にキスをして穢す。くすぐったそうに喜ぶのを孤独に浴槽と配線に塗れながら見ることしかできない。
陰茎が痛い。不完全な体は愛する三輪の痴態に反応するも満足に機能しているとは言い難い。
心が痛い。帷が無ければ強引に止めていたがそれもできない。七海が三輪の乳首に吸い付くと頭が割れそうになる。痒い痒い痒い。頭を掻き毟り血が滲む。
『可愛いですよ』
それだけ!!?俺ならもっと三輪の可愛いところを知っている。笑顔が可愛い。戯けた顔が可愛い。慌てるところが可愛い!ーー可愛い!好きなんだ、絶対に幸せになって欲しいんだ!やめろ!やめてくれ!
『入れます』
『はい』
三輪の秘所に七海の陰茎が運ばれる。
「おぇ゛」
嗚咽しかでない。アイデンティティが破壊されて自分の居場所がわからなくなる。
『っぃた』
痛い?!俺も痛いよ三輪!だからやめろ七海!三輪が痛がってる……デカすぎる陰茎を今すぐ仕舞え……動かすなよ……三輪が可哀想だと思わないのか!?自分の精液を撒き散らしたいが為に三輪を穢さないでくれ……。
三輪の尻に七海の尻がピストンする。聖域に黒い大槍が何度も何度も突き立てられベッドが軋む。三輪の手が七海の背に廻され背を指で押さえつける。
「なんで俺はこんなところにいるんだ」
♢
メカ丸の視線を感じる。どのみちメカ丸には全てが遠いバーチャルな存在だったのだ。呪われた運命に嘆き足掻いたその様は立派なものだが、たかだか出会って一年程度の思いで成し遂げられるものではない。
この瞬間のために生きてきた。
三輪の簡易領域は中和する。
「ちょっと待って下さい!生!七海それ生です♡!っィイヒン♡」
「私は責任は取る男です。今生大事にします」
「でも♡でもでも!私ーーっあ♡」
薄い唇。腕で目元を覆う自己防衛。薄暗いホテルの一室にまぐわう男女。少女の長い空色の髪は邪魔にならない様に左右に広げられ枕の横に広がる。
少女から見える景色は筋骨な体の男と微かな光に反射した雲った青白い天井。シーツと肌の擦れと共に肉打つ音が腰回りから中にかけて抉り穿つ。未知の感覚で相手に支配されていることが快感であるという事実だけ脳に信号として伝播する。
呪術師の身体機能は常人を遥かに凌ぐ。オリンピックのアスリート宿舎ではお互いに人類の頂点と言うべき体が交わる。呪術師であればそのまぐわいに呪力が愛となり襲いかかる。呪いの呪われ脳を侵食する。
「(頭が♡おかしくなる!アソコだけじゃ無い♡七海さんの呪力が私をっ♡♡)」
呪力による魂の同調。体を巡る呪力が精神感応物質となり愛液が溢れ出す。
白閃。まだ夜の帷は降りない。
♢
与幸吉は喪失感に苛まれ続けていた。その夜は無限の様で一瞬で無領空処の空間に閉じ込められた感覚に陥っていた。自分が好きになった女の子はあんなにも軽い存在だっただろうか……。全てを賭して成そうとした何もかもが空虚になり、肌を指す天与の頭も感じない。なのに……なのに……。
「なので俺の股間は勃起している」
心臓が締め付けられる。血の気が引いている上半身に比べ下半身の血流の奔流は止まらない。抜いたら救われるだろうか?抜いたら負けな気がすると敗北者の虚しい抵抗に意味はあるだろうか?
『ちょっと休憩にしましょう』
『え!?まだやるんですか!』
お互いに座位で三輪は胡座の上に座り足を腰に絡めて七海の肩に顔を擦っている。暫くして2回戦が始まり、余裕ができたのか普段の三輪が出てくる。
2回目の中出しを見た時、俺は完全な敗北者になっていた。
『あ、イク♡イッテル♡イッてます!イってまって♡」
「ウッーーハァ、ハァーーーックソ!」
人生で一番の快感をこの日味わってしまった。浴槽に浮かんだ血生臭い白濁液。賢者の時間が訪れたが目の前の乱痴気は止まることがなかった。3回戦、4回戦。性欲のレベルが違う。
三輪は優しく壊されていった。
♢
満足だ。少女の体力も底をついて眠りについている。帷を外しVIPゲストに挨拶をする。
「まだ生きていましたかメカ丸」
『ホザケ、ロリコン野郎』
あの光景を目にしてまだ威勢を張る勇気があるとは……。目覚めたか?いや、それは早慶か……メカ丸の精神の強さは並では無い。恵まれない事に慣れた人間は今更絶望しない。
「盗聴、盗視している君が私に言えた立場ですか?それに私は合意の上。どちらが変態か彼女に判断して貰いますか?」
眠っている三輪の頭を撫でる。
『!?やめろ!』
「で?裏切り者の君の計画と予定でも教えてくれますか?君の思い人が私の手の内にあるのをお忘れなき様に。もし君が条件を飲まなければ」
『飲まなければ……』
「彼女のアナルを開発します」
『スカトロ趣味じゃないと言っていたじゃねえか!この変態野郎!』
「苦痛に悶えるのが可愛いじゃないですか?わかりませんか……」
『わかった条件を飲もう』
メカ丸は羂索の計画と自身の計画を話した。メカ丸の能力は貴重だ。最弱ながらも国を落とす事が可能な特級術師にカウントできる。
「乙骨君なら君の体を戻せますね」
『じゃあ俺は何の為にみんなを裏切って……』
しかも裏切っておいて勝てば後でなぁなぁで許して貰えると思っている若さ。上はそんなに甘く無いどころか危険視された時点で負けだ。それこそ呪詛師として別の正義を掲げて生きる他あるまい。
「という訳で後は人類の希望、五条さんに取り次いで下さい。私は忙しいので」
『揉むな!』
「もう私の三輪です。君にとやかく言われる筋合いはありません」
じゅる。全裸の三輪がシーツをはだけさせて起き上がる。
「ふぁああ、今メカ丸の声が」
『…………!』
エロガキが……。だが大規模な人類の生存にメカ丸の力は有用だ。パンダの自立呪骸技術を習得させれば最悪にして最弱の特級呪詛師として君臨できるであろう。今のうちにこちら有利の縛りを設けるとするか。
渋谷事変……アニメおもろいなぁ。
呪詛師(呪術廻戦のr18を描く皆様) 後は頼みます