七海建人「私の黒閃記録は53万です」 作:天間緑茶
「やあ、七海元気にしていたかい?例の双子、美々子と菜々子だとか言ったか、彼女達も元気にしているかい?ああ、前に君が興味を持っていた宿儺の指だけど僕の方で偶然見つけたから君が回収しておいてよ。他人に任せて被害が拡大したら目も当てられないからね。もちろん猿共がどうなろうと気にならないけどね?君なら安心して任せられるよ」
特級呪詛師の夏油傑から電話を貰い裏ルートで宿儺の指を個人的に確保する。封印術には疎いため余り長く持つとリスクはあるが、特級サンドバッグを用意するには指がやりやすいのだ。とは言っても特級レベルの残穢は協会には誤魔化せない懸念があるため、伊地知から新人補助監督の教育兼ねて新田明を拝借し、もろもろの隠蔽を測る。報告の裁量は私にある上に新人の補助監督などに気取られるつもりは無い。
間近で見ても男性か女性か判断できないほど中性的で、胸部に関しても控えめ、辛うじて腰のラインで判断はできるだろう。新田明、4級呪霊なら祓うこともできるため伊地知よりま有能であるが戦闘力には期待しない方が良い。
「今日はよろしくっす!七海さん!」
「元気なのは良い事ですが、今回は大変危険を伴う研修も兼ねてますので油断はしないように」
「はいっす!」
「自分語りをしてもいいですか?」
「いいっすよ!」
「私は一度この世界から逃げていましたね。まぁ、同期を亡くした自分の弱さに嫌気が差しまして、最近漸く持ち直したと言いますか、道が開けたといいますか」
「は、はぁ」
「よくある話しです。しかし未だに自分の弱さを受け入れる事なんて到底できないんですよ。プライドとかトラウマとかではなく、それが私の縛り様な生きる意味でして」
「難しい話っすねぇ」
「だからこそ貴方に問います。貴方が補助監督と言う立場でもこちらの世界で生きる理由はなんですか?」
「そんなの単純に誰かの手助けしかできないなら、それをやり切ろうってだけっすね。弟もいますし」
「立派ですね。さ、着きました。さっそく呪霊討伐と勤しみます。ついてきて下さい」
車を路肩に駐車すると念の為帷を展開しておく。
「うーわ、見るからにやばそうなトンネルじゃ無いっすか!」
廃トンネルと呼ばれるこの道は古くは国道として利用されてはいたが、崩落や別の有用なトンネルが開通し、旧国道として記憶している人は地元でも少ない。こんな場所に宿儺の指が偶然あるはずもなく、夏油傑からの格納場所として手配したのは他でも無い自分である。直接夏油傑とは会うのはリスクしかないから仕方がない。
「これは……大変まずいですね」
「ど、どうしたっすか?」
「新田さん、ここに貴方を残していくのは大変危険です。後ろを見てください」
「後ろって!?道がない!」
「普通であればトンネルの中からが領域のセオリーなのですが、既に敵の腹の中に私は達はいる様です」
「ど、どうすれば良いっすか!」
「私から離れない様に、最悪分断され貴方だけ喰われます」
「ひっひいぃ!」
そっと私の近くに寄るが、まだ足りない。
「もっと近くです!」
50cmくらいであるが、まだ足りない。
「私の腕にしがみ付いて下さい!」
「はっ、はいっすううう!」
無い。期待通りであるがワイシャツのしたから感じる感触はほぼブラのハード生地である。マジかで見ると割と男前な面をしている。小物口調でなければさぞ凛々しく女にモテるであろう。
「さて、本体を探しに行きますか」
「よっ、余裕っすね……生得領域ということは少なくとも一級以上、下手したら特級なんて」
「確実に特級でしょう。私から離れたら死にますよ」
手を恋人繋ぎにしてより密着するが、無い。特級と言っても宿儺の指一本は特級の中でも最下層。特級の強さは宿儺の指で測る事自体がおかしいかも知れないが、一級であれば誰でも狩れるレベルだ。
新田明からすれば特級はどれも同じ脅威なので生きた心地はしないであろう。
「怖いですか?」
「大丈夫っす……」
暫く歩いているが、一向に呪霊は姿を見せない。
「おかしいですね。ここは先程も通りました」
「つまりそれって無限ループって奴すか?」
「申し訳ないですが、絡めては苦手で……基本物理で殴る以外の方法を持ち合わせていないもので」
「向こうが七海さんとの力の差を理解して消耗戦を仕掛けて来たと」
「こうなってしまっては埒が開きません。出方を待ちましょう」
そうして、数時間が過ぎるが一向に呪霊は姿を出すことはなく、空腹感に苛まれ始めた。新田明と繋いだ手も手汗が酷くなり始めてきて正直離したい。
新田明の方もいい加減尿意が限界なのだろうが、敢えて気が付かないふりをする。
「これはまずいですね」
「ど、どうしたっすか!?」
新田明も精神的にも大分辛いのか、何かに付けてオーバーリアクションだ。
「トイレをしたいのですが、ベルトが片手で外せないのと、女性の前で致すと言うのは少々……」
「も、問題ないっす!助けて頂いてるのに嫌なんて我儘言うほど小娘じゃないっす!全然気にしないで下さい!べ、ベルト外すの手伝うっす!」
新田明は慣れない片手のみで私のベルトを外す。私もある程度保持はするが、呪霊が来た時に備えてある程度片手をフリーにせねばならないと説明。さらには逸物を支えて拡散しない様にしてもらう。
じょろじょろと水音が静寂の中響き渡るが、呪霊は来ない。
事が終わったのでズボンを上げて前を締めようとする新田明だが、ファスナーが一定より上がる事は無かった。
「すいません」
「し、仕方ないっす。生理現象っすよね」
新田明は苦笑いを浮かべるが目線は隆起した逸物から目が離れない。
「油断しないで下さい。これも呪霊の策略の可能性があります。私達が隙を見せるのを伺っているのかも知れません」
「っで、でもこんな状態で戦えるんすか!?」
「さすがに、この万全でない状態で戦った事は無いですし、相手も相手ですから最悪負けるかも知れません。かと言って自分で抜くには右手を使う必要がある……」
「自分がやるっす!七海さんは敵を警戒して下さい!」
極限状態をキープし続けて正常な判断が出来ないのか、普通に待てば静まる物を敢えて抜かせる。危険の中のエクスタシーに方向性は違えど両者興奮を隠しきれない。
「お願いします、明さん」
自分を殺すために身を潜める呪霊。呪霊を恐れ身がすくむ中、生得領域内で何故か勃起してる逸物をしごく女。そして死と性を隣り合わせで楽しむ私。
明は潤滑油が無いからと唾液を逸物に垂らして竿を上下に動かす。怖いであろう。恐ろしいであろう。なぜこうなっているか全く理解できないであろう。しかし始めたからにはやるしか無いのだ。
臨戦態勢で呪力を纏う拳と臨戦態勢の逸物。
「明さん。このままでは危険です。咥えて下さい!」
「はいっす!」
これだけ近ければ手を繋ぐ必要も無いのに、手を繋ぎ、逸物を扱き、下と頭を動かす。
呪霊が考える力が弱くてもさぞ混乱して居るだろう。殺そうとしているのはバレているはずなのに隙だらけの行動。しかし隙がない。
ん、ぐぐぐ・・・じゅるじゅる、じゅるじゅる。じゅっるるるぅ~じゅぷっじゅっぷ!!
「行きます!明さん!」
白閃------からの黒閃!
「っんンンンンンん!」
「ぐえっぼっはアアアア!」
「来ると思っていましたよ。この実力差を覆せる隙を見逃すはずが無いですからね。ん?どうしました明さん」
「も、漏れたっすぅ……」
「今日は一旦泊まりましょう。私の上着を腰に巻いて置いて下さい。あと上への報告は一級呪霊としておいて下さい。でないと報告内容が詳細としなければならないため、私と明さん両方が困ります」
「了解っすぅ」
こうして、無事に宿儺の指の回収に成功。そのあと一旦ホテルへ明を送り、下着とズボンを買いに戻りあれやこれやともう一回戦。
弟に目を掛けると餌を用意して再度身を委ねさせる。
「やはり、明さんはバックがいい!」
「ぁ、あん!どう会う事っすかぁ!七海さん大きいっす!壊れるっすうううぅ!」
「中に出しますよ!」
「だめっす!それはだめっす!あぅ、あン!だめええええすうううぅ!」
白閃
それから明の任務は毎回私が運転をして、助手席からしゃぶらせるのが恒例となった。スリリングフェラはどうにもお互いに癖になってしまっていた。