ゲーム「センチメンタルグラフティ」の二次創作です。
いただいたリクエストを基に書いてみました。
pixivにも同じものを掲載しています。
「あ……」
さあこれから、という時に戸惑ったような夏穂の声がした。
「どうしたの?」
「……始まっちゃった」
せっかく東京から会いに来て、久し振りにホテルに入ったのはいいけれど生理とは……。
「そっか……ねぇ夏穂、残念だけど今日は」
「しちゃおうよ」
僕の言葉をさえぎって夏穂が言った。
「え? でも」
「なかなか会えないんだし、せっかく来てくれたんだもん。黙って帰しちゃ夏穂さんの気が済まないって」
「いや、あの……ダメなのは夏穂のほうなんじゃないの?」
男には生理のことはわからない。それがかえって僕に生々しい感じを抱かせる。正直、気乗りはしない……。
「いいって。どうせ終わったらシャワー浴びるんだし。なんだったらお風呂でしよっか」
だけど夏穂はそんな僕の態度を遠慮と取ったらしい。ヤル気満々だ。
抵抗がないといったら嘘になるけど、結局、若い性欲が誘惑に負けた……。
「うん……」
「今日は一ヶ月で一番安全な日だからね。中で出してもいいよ」
なんか今日の夏穂、ノリノリだ。
生理のときは体がつらいって聞いてたけど、夏穂の様子を見る限りそうではなさそうだ。
「夏穂、体平気? つらいようなら無理しなくてもいいよ」
「ホントにキツかったら断ってるって。だから安心して」
「……ねぇ夏穂、いつからそんなにエッチになったの?」
バスルームに向かう。浴槽のヘリに腰を下ろした僕の前に夏穂が立つ。
「……えっと、いつもどおりで大丈夫なのかな? 夏穂のほうでこれは困るとかってある?」
「う〜ん……血が出てるってだけで、ケガしてるわけじゃないから」
言いながら夏穂が僕の腰をまたいだ。
「そうだけどさぁ、こういうの初めてだから……」
僕の視線は夏穂の股間に注がれる。内ももを伝ってやや黒ずんだ血が垂れている。
「気になるならゴム着ける?」
「いや、いいよ。せっかく中に出せるんだから、そのままイキたい」
その言葉を確認し、夏穂が勃起を逆手で握った。そのまま淫裂を近づけていく。
そしてもう片方の手で恥裂を広げるようにして亀頭の先端をあてがった。
「入れるね」
言葉と同時に腰が沈み込む。
ぐぢゅっ……
粘液質の音が立った。
愛液とは違うヌルヌルした感触の中を肉茎がもぐりこんでいく。
「あっ、ふぁあ!」
いつもと違う行為でも、夏穂の口からこぼれた嬌声は普段のままだった。
経験のない粘着質のぬかるみの中をペニスが進んでいく。ねっとりとした重い感覚がペニスにまとわり付く。
……そして僕は根元まで夏穂の中にうずまった。
「あ、ぁあ……」
白いのどを反らして夏穂がうめく。自分を貫いた淫茎の固さを確かめているようだ。
「動くよ」
そう声をかけ、ゆっくりと腰を突き出す。
ぐぢゅ、ぐぢゅる、ぢゅっ……
結合部から聞きなれない種類の音がする。それが僕を現実に引き戻す。
いくら夏穂が望んだとはいえ、いつもどおりのセックスは控えるべきではないのか?
だけどそんな僕の感懐とは別に、夏穂は両腕を僕の首に回し、ひざのバネを使って腰を上下させる。
「あっ、す、すごい…感じちゃう……」
夏穂の声と同時に膣が僕を締めつける。初めての経験に夏穂も興奮してるのか?
それでも僕はセックスに没頭できなかった。夏穂の体を気遣う気持ちが動きをセーブさせる。
ゆっくりと、そして静かに腰を動かして夏穂の中をかき混ぜる。
そんな動きでも、夏穂には充分すぎる快感を与えているようだ。
「あふっ! んぁーっ……」
瞳を潤ませ、切なそうな吐息を洩らし、僕を根元まで収めたまま腰をくねらせている。
くぢゅ、ぢゅぷ……
淫らな水音がさらに高くなる。
「あぁっ、気持ちいい…気持ちいいのぉ……」
泣き声にも聞こえる淫声を夏穂が上げる。
同時に僕の射精感も高まっていく。
「あ、あなたのおちんちん、気持ちいいのぉっ!」
恥ずかしい言葉を叫びながら夏穂が僕にしがみついた。僕も夏穂をきつく抱きしめる。
「夏穂の、夏穂の中も気持ちいいよ……」
僕たちは互いに淫猥な言葉をかけ合い、来たるべき絶頂を予感した。
「あ、イク…イッちゃう、イッちゃうのぉ……」
腰を小刻みに痙攣させ、夏穂が口走った。膣壁が僕を引き絞る。
「あ、夏穂…夏穂……っっ!!」
びゅっ! びゅくっ! びゅるっ!………
蠕動する膣が僕を限界まで押しやった。射精した。夏穂の奥深くで欲望が弾けた。
どびゅっ! びゅっ!……
何度も精液が射ち出される。
「んぁあぁ…ぁあっ!」
震え上がるように全身を硬直させ、夏穂が僕の精液を受け止める。
夏穂を強く抱きしめたまま、僕は最後の一滴まで注ぎ込み……果てた。
「なんか興奮しちゃった……」
まだ整わない息の中、夏穂が笑いかける。我を忘れて昇りつめたことが恥ずかしいのだろう。
それは僕も同じだ。普段とは違う経験に、僕たちはすっかり魅せられてしまったかのようだった。
「僕もだよ。……そうだ、夏穂、体は平気?」
「あ、うん……いつもとあんまり変わんない…かな?」
「そう。よかった」
「ありがと…気遣ってくれて」
言いながら夏穂が立ち上がった。
見るともなしに二人がつながっていた場所に目をやった僕は
「うっわ……」
真っ赤に染まる自分のモノを見て、思わず声を上げた。
「え? あぁ、私は毎月見慣れてるけど、あなたはそうじゃないかもね。……ごめんね、無理言って」
大量の血を見る機会なんて僕にはなかった。それで悲鳴に似た声を出してしまったんだけど……。
夏穂に対して失礼なことをしてしまったんじゃないかと不安になった。
「僕こそゴメン。そうだよね、夏穂は毎月こんなに血を出してるんだよね」
「まぁ、でも健康の証拠だしね」
そう言って夏穂は笑ったけど、僕は夏穂を大切にしていこうと思った。夏穂に対する思いがより強くなった。
だから言った。
「夏穂、僕、夏穂のことずっと守るから。ずっと大切にするから」
「……え?」
驚いたように目を丸くした夏穂は、次の瞬間、
「好き、大好きっ!」
潤んだ瞳で僕に抱きついてきた。