冴えない彼女の育てかた、霞ヶ丘詩羽です。
知らないキャラでしたのでニ巻ほど読んできました……うん、あんまりっぽくなかったらすみません。
結構リョナ強め?なのでご注意を。
では、どうぞ。
「くっ……離して! 離しなさい!」
「ぐぷ、ぐぶぷ……」
豊ヶ崎学園3年、霞ヶ丘詩羽と言えばちょっとした有名人である。
成績優秀で学年トップ。容姿端麗で物静かな様子は令嬢のよう。
その見た目と頭脳から下級生にはファンも居るほどだ。
実際には壊滅的なコミュ症で口を開けばドSで毒舌な部分があるのだが、今回に関してはそれは重要ではない。
詩羽が素晴らしく異性に魅力的である。
それが、問題なのだ。
(なんなのっ! この気持ち悪いのは……!)
学園からの帰り道。
いつも通り1人で帰っていた詩羽は何者かに襲われた。
いきなり口を布のようなもので塞がれ車に連れ込まれたのだ。
そこまでは詩羽も覚えているが、そこから記憶がない。
多分意識を失っていたのだろうと結論づけた詩羽だったが、問題はそれだけでさない。
見知らぬ部屋で意識を取り戻した詩羽に覆いかぶさってきているのは、中年に差し掛かるくらいの太いがガタイもいい男。
この男が自分を攫ったのは分かるが、その目的は、詩羽にとって最悪なものだった。
「なんて可愛いんだぁ! 好き! 好きだよぉ!! いっぱい、いっぱい子作りしようねぇ!!」
そう、魅力的な少女である詩羽を、男は犯すために攫ったのだ。
(これ……本気でまずいわ……!)
そんな男の狂気を孕む視線を受け、詩羽は内心恐怖していた。
大人びた雰囲気を持ち、肉食系女子であり毒舌だが、それでもまだ詩羽は年若い少女。
中年に差し掛かるガタイの良い男の狂気を前にすれば、怯えて当然だろう。
「あ、愛する二人の前じゃ! こんなのいらないよね! 脱がさなきゃ! 脱がさなきゃあ!!」
「やめっ……!?」
男はそう言って詩羽の制服の前部分に指を引っ掛けると、そのガタイに見合った力強さで一気に引き裂くように脱がしてくる。
ブチブチという音と共に、制服のボタンが弾け飛び、下着に包まれた大きな胸がまろび出る。
「やっ、やめなさい……!」
詩羽は抵抗しようとするが、のしかかられて動けないのと恐怖からか上手く抵抗できない。
「ぐひひっ! 大丈夫! 優しくしてあげるからね! 君の初めてを奪った男として、君を幸せにしてみせるよ」
「ひっ!」
興奮した様子で荒い息をする男に、詩羽は普段の様子からは考えられないほど引き攣った短い悲鳴を上げる。
恐怖と気持ち悪さで背筋がゾクッとしたのだ。
「それじゃあまずはキスからだ! ファーストキスをもらうぞぉ!」
「嫌ぁっ! んぐっ!?」
男が唇を重ねてくる。
そのまま舌をねじ込まれ、口内を蹂躙されていく。
更に男の手はブラジャーに包まれた柔らかな詩羽の胸に置かれており、そこからも悪寒が走る。
「れろっ、ちゅっ、じゅるっ、れるぅ……」
「んっ、んんっ!? んぅぅっ!!」
唾液を流し込まれるような激しいディープキスに、詩羽は吐き気を催す。
しかし男は構わず舌を絡め、口内を犯し続け、歯茎の裏まで舐め回してくる。
「ぷはっ、はぁ、はぁっ……いやっ……」
ようやく唇が解放されるが、休む間もなくブラジャーがズラされてしまい、90に限りなく近い真っ白で形の素晴らしい巨乳が露になる。
「うへへっ、最高だよ! このおっぱい! 真っ白ででっかくて、こんなエロいおっぱい、見てるだけで射精ちゃいそうだ!」
「だま、りなさい……!」
詩羽が想いを寄せる相手ならばともかく、こんな気持ちの悪い男に褒められても羞恥と屈辱しか感じない。
しかしそれでも恐怖があるのか、普段あれだけキレがある毒舌もどこか弱々しいものになってしまう。
「ぐふ、ぐふふ……そんなこと言っても全然怖くないよぉ?」
「くっ……ひっ!?」
馬鹿にされている。
そう感じた詩羽が悔しさで何とか再度口を開こうとするも、その言葉は悲鳴でかき消された。
男の大きな両手が詩羽のその手にも負けない豊満な乳房を掴んできたのだ。
「いっ……!?」
あまりの痛みに顔をしかめる詩羽だったが、男にとっては関係ないのかそのまま乱暴に揉んでくる。
「あぐっ! ひぎっ! ぐぅぅ……!」
グニッグニッと形が変わるほどに強く揉まれ続ける詩羽の胸。
指が食い込む度に鈍い痛みに襲われていき、口から苦痛の声が漏れる。
「痛いかい? 大丈夫だよ、すぐに気持ちよくなるからねぇ!」
(誰が……!)
こんな状況で感じるはずがない。
あくまで気持ちが悪いだけ。
そこに間違いはないのだが、ギチギチと揉みしだかれていく胸から伝わる痛みはどんどん詩羽を追い詰めていく。
「はぁはぁ……良い声だぁ……痛そうな声も最高だよぉ……」
「ひっ……いぎっ! あぐぅっ! んぐぁっ!」
興奮した男に頬を舐められ、悪寒が走る中、声を出しては男を興奮させるだけだと考えた詩羽は歯を食い縛り、目をギュッと閉じて、ただひたすらに耐えようと試みる。
しかし、それは逆効果だった。
視覚を遮断したことにより他の感覚が鋭敏になり、男の荒い息遣いや、ヌルッとした舌の感触、汗ばんだ身体の匂いなどがより感じられてしまい、嫌悪感で頭がおかしくなりそうになる。
それに何より反応しようとしないというのは、異常者にとって非常に気分を害することだという認識を怠っていた。
「こっち……見ろよ!!」
「はぎぃいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
バチーン!と大きな音が鳴り、詩羽の乳房に激痛が走った。
一瞬何が起きたか分からないほどの衝撃。
その正体は男が思い切り詩羽の巨乳をビンタしたことだった。
「見ろって言ってる……だろっ!!」
「やめっ!? ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
再びバチンと大きな音が鳴り響くと同時に、先ほどよりも強い痛みが襲いかかり、詩羽の口から悲鳴が上がる。
その後も何度も連続で叩かれ続け、詩羽の巨乳は真っ赤に腫れ上がっていく。
「あっはは! 可愛い声で鳴くね~! もっと鳴かせてあげるよう!」
「ひぎぃっ! いやっ! やめっ……あぁぁぁぁぁああああっ!!?」
男が詩羽の両乳首をつまみ上げ、引っ張り上げられ、真っ赤に腫れ上がった乳房が真上に伸び上がる。
自らの体重が乳首と乳房にかかり、その痛みの強さに絶叫を上げる。
「や゛め゛……ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!?」
千切れてしまうと引っ張り上げるのを止めて貰おうと詩羽が口を開くと、次は乳房を押し潰すかのように体重をかけて平手を食い込ませて来る。
押し潰された乳房が左右に広がり、歪な形に変形させられてしまい、息苦しさにくぐもった悲鳴を上げる。
(苦しい……息ができない……!)
肺の中の空気が全て押し出されてしまい、呼吸ができず苦しむ詩羽。
そんな状態の彼女に構わず男は更に責めに少しだけ変化を加えてくる。
押し込むのを止めるとぷるんと形を戻したハリの良い巨乳の頂点である乳首を摘んできたのは変わらないが、先ほどよりはかなり弱く乳首を潰してきたのだ。
「あぐっ!? いだいっ!! やめてぇっ!!」
「ふぅん……」
しかしそれでも慣れていないためか、詩羽は痛みで顔を歪めているだけであまり感じている様子はない。
それを見た男は何かを考えている表情になるが、またすぐ動き出す。
「ちょ……! そっちは、いやぁ!」
胸から手を離した男は詩羽のスカートに手をかけるとそのまま脱がせようとして来た。
当然それを拒絶しようとする詩羽だったが、度重なる痛みで弱った身体が言うことを効かないためスカートを掴む握力が出ない。
「やめなさっ……あぁ!」
抵抗虚しくスルリとスカートを脱がされてしまい、意外と清楚な白のショーツ1枚とストッキングだけの下半身を晒してしまう。
恥ずかしさのあまり顔を赤くしながら脚を閉じようとする詩羽だが、それよりも早く男の手が脚の間に滑り込んできて内股を撫でられる。
「ひっ……」
思わず小さな悲鳴を上げてしまった詩羽の反応を見てニヤつきながらゆっくりと手を動かしていき、太ももの内側へと向かっていく。
(気持ち悪い……触らないで……!)
内心そう叫ぶもののやはり身体は動かないまま男の手はとうとう秘所へ到達してしまう。
そして指先が下着越しに割れ目に触れてきた瞬間、全身に鳥肌が立ち、ゾワッとした悪寒に襲われる。
(嫌っ! そんなところ触らないでよ……!)
内心でそう叫ぶものの、当然ながら聞き入れて貰えるはずもない。
そのまま下着の上からというわけもなく、ピリピリとストッキングが破かれていく。
「…………」
しかし度重なる気持ち悪さで嫌気が差したのか、ストッキングを破られた後は何もせずただされるがままになっていた。
「はぁはぁ……綺麗だよ……」
「……最低」
しかし相変わらず不快感は拭えず、むしろ嫌悪感が増していた。
男は息を荒くして詩羽の肉付きの良い太ももに頬を擦り付け興奮している様子だが、詩羽の方は汚物を見るような声を出しながら明後日の方向を見ている。
もはや泣き言を言わないことだけが、詩羽の唯一残されたの意地であった。
「さぁて……」
「っ……!」
白のショーツを横にズラされてしまい、手入れはきちんとされている陰毛に覆われた女性器が露になる。
まだ誰にも見せたことのないそこはぴったりと閉じられているが、男の太い指が無理やり開かれていき、あれだけ弄られても痛みしか感じていなかった証拠でもある全く濡れていない肉ビラが見え隠れし始める。
(だめ……震えちゃ……こんな奴……)
いくら自分に言い聞かせてもどうしても恐怖で身体を震わすことを止められない。
怖いのだ。
自分がこれから何をされるのか分かってしまっているからこそ、恐怖を抑えられない。
「ひひひ……やっぱり。きちんと被ってるねぇ……」
「っ……!」
確信を持っていたような声色で呟く男の目線の先は薄く皮を被ったクリトリスに向けられていた。
あまり、いやほぼ弄られていないであろうことを見抜かれ続くであろう言葉に詩羽は先に顔を赤くしてしまう。
「やっぱり処女なんだねぇ……? 俺のためにとっておいてくれたんだ」
「ちがっ! ……っ!」
実際に言葉にされた羞恥心と屈辱かんに詩羽は否定の言葉を上げようとしたが、すぐに口を閉じる。
無駄な抵抗は男を楽しませるだけ、しかも激昂されればまたビンタをされるかもしれない。
そんな思考が未だにジンジンとする自らの胸の感触と共に脳裏に浮かび上がり、詩羽は言葉を続けなかったのだ。
(大丈夫……こんなの……野良犬に噛まれたようなものよ……)
心の中で自分を奮い立たせるように言い聞かせる。
しかしそんな想いとは裏腹に鼓動は激しく、身体が震えて仕方がない。
いくら強がってもただの1人の少女に過ぎないのだから当然だ。
「ヒィ!?」
「クリトリス剥き剥きしちゃおうねぇ!」
故に男がクリトリスを包む包皮に指をかけ、一気に下に引っ張った時、彼女は声にならない悲鳴を上げてしまっていた。
「~~~~~~~っ!?!?!?」
ビリビリとした痛みが走り、頭の中が真っ白になってしまうほどの衝撃だった。
痛みで一瞬呼吸を忘れ、パクパクと口を動かすことしか出来なくなってしまう。
しかしそれだけで終わるはずもなく、剥き出しになった敏感すぎるそこを摘ままれてしまい、あまりの痛みに意識を失いそうになる。
「あ゛っ!? うぁ゛ぁっ! あ゛ぁぁっ!!」
敏感なクリトリスは何も快楽を与えるものではない。
男が詩羽の胸を思うがままに弄ったときのように乱暴に扱われれば、苦痛以外の何物でもないのだ。
「い゛っ!? づっ!? あぎぃぃ!?」
その痛みに声を抑えたくとも悲痛な叫びを上げてしまう。
押し潰されるクリトリスからの激痛は、今までの人生の中で経験したこともないほど強烈だった。
(痛っ……! いたいぃぃ……!)
ジワっと目に涙が溜まり始めるが、それを堪えようとして奥歯を食い縛る。
そんなことをしたところで激痛からは逃れられず、ただただ無様に泣き叫ぶだけだろうが、これ以上情けない姿を見せたくはないとプライドだけが今の彼女を支えているのだ。
出なければ、折れてしまう。
(負けて……なん……か……)
しかし、男はどこまでも悪辣だった。
今にも折れそうな詩羽の精神を更に追い詰める最悪なタイミングで、男は指を離して立ち上がる。
「ぁ……ぁぁ……」
男が立ち上がっても、詩羽は逃げることが出来ない。
男が出した巨大なモノ、彼女の精神を破壊する凶器を見てしまい、目を見開き、口を半開きにし、震える。
「ひ、ひひひ……」
「ゃ……やめ……」
男が笑いながら丸出しになった肉棒を見せ付けるようにして近づいてくる。
そんな恐怖を煽る姿に虚勢も忘れ、怯えて身体を震わせることしか出来ない詩羽。
「ひぐぅぅぅぅぅ!? あ……がぁ……!?」
メリメリという音が自分の身体の中から聞こえてくるようだった。
ゆっくりとめり込んでくる肉棒で処女膜をゆっくり破かれながら、凄まじい圧迫感に襲われ続け、パクパクと口を開いたり閉じたりしても、呼吸すらまともに出来ない。
「ひっ……ぎぃぃぃ……」
痛い、苦しい、辛い。
そんな言葉ばかりが頭の中に浮かんでくる。
(裂ける……こんなの絶対無理よ……!)
ギチギチと音を立てているのではないかと錯覚するほどに狭い膣内を強引にこじ開けられる感覚に背筋が凍り付く。
初めて味わう破瓜の痛みと苦しみ、そして異物感による吐き気が込み上げてくるのを感じながら必死で耐える。
「うぐっ……! あ゛があぁぁぁ……!」
「キッツぅ~……気持ち良い〜!」
苦しそうに流したくもない涙や出したくもない声を出してしまう詩羽とは裏腹に、男は楽しそうにゆっくりと腟内をこじ開けて進んでいく。
「あっ、あぁ……」
まるで身体の中を焼かれているかのような熱を感じ、視界がぼやけていくような感覚に陥る。
「ハァ……もう我慢出来ない……!」
しかし、そんな中でも悪辣な男は自らの欲望だけを優先する。
「やめ、待ちなさい……待って……ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
制止の言葉など聞く耳を持たず、無理矢理ピストンを始めてくる男。
先程までのも痛かったが、それとは比べものにならない程の激痛に絶叫を上げる詩羽だったが、そんなことはお構いなしとばかりに腰を打ち付けて来る。
「いだいっ!! やめてぇっ!! いやぁぁぁ!!」
痛みから逃れようと腰を引いて逃げようとするものの、がっしりと掴まれてしまい身動きが取れず、ただ受け入れることしか出来ない。
膣壁がゴリゴリと削られるような激しい抽送によって生まれる強烈な痛みに、もはや恥も外聞もなく悲鳴を上げて許しを乞うことしかできない詩羽。
「ひっ……ひっ……ひぃっ!」
「おっほぉ! 最高の眺めだ!」
息苦しさすら覚えるほどの暴力的な抽送で既に体力の限界を迎えつつある詩羽だが、それでも男は止まらない。
それどころか、まるでエロ漫画のように突かれる度に弾む巨乳にむしろ興奮が増してきたのか、先程よりも力強く、速く動き始めてきた。
(息……できな……い……)
肺の中の空気が全て搾り出されるような勢いと激しさに意識が飛びそうになるが、子宮を突かれる苦しさと激痛に現実へと引き戻される。
意識すら失うことを許されない。
まさに地獄のような時間だ。
「やめ……でぇ! 苦しい……いだぃ……」
その苦しさと激痛に遂に完全に心が折れた詩羽は涙を流しながら弱々しく懇願する。
しかしそんな懇願は、興奮の極みにある男に届くことはない。
「あ〜出る。今出してあげるからねぇ!」
「えっ……? 出る……? ああ……いやっ! 出さないで! お願い、ほんとにだ、めぇえぇぇええぇ!!?」
ドビュッ!ドクッドクッ……ブピュルルルル!!!
男の言葉を一瞬理解出来なかったものの、脈動する肉棒に危機感を感じた詩羽が力の入らぬ腕で精一杯抵抗しようとするも、止まることのない男によって熱い精液を大量に注ぎ込まれてしまう。
無力な少女では悪鬼には勝てない。
(中……出されちゃった……)
許容を超えたためか、何処か冷静に、それでも深く深くショックを受ける詩羽。
絶望が心を覆い尽くし、顔を蒼白させながら涙を流す。
だが、詩羽の絶望はまだ終わらない。
「一回じゃ全然治まらないよ!」
「なっ……」
一回出せば終わる。
現実はそんなもんだと考えていた詩羽にとって、それはあまりにも予想外の出来事だった。
「うそ……ま、待って……もう、もう……」
既に心も身体も限界を超えているというのに、更に犯されることに対して恐怖を覚える詩羽。
しかしそんな願いが届くはずもなく、再び男の肉棒が突き入れられる。
「いっぱい愛し合おうね!」
「あ゛っ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
今度は最初からトップスピードでの高速ピストンであり、あまりの衝撃に喉が潰れたような悲鳴が上がる。
今まで味わったことがないほどの衝撃に時折意識が飛びかけ、目の前がチカチカとする錯覚に襲われる。
(ぁぁ……今、はっきり分かった……私、このまま……死ぬの……ね)
実際に男が自分を殺したいわけではない。
それは分かっているが、今の彼女にはそうとしか思えなかった。
それほどまでに絶望と痛みを味合わされているのだ。
「ふおぉ! これはまたすぐ出ちゃいそうだ! どんどん締め付けてくるよ!」
(……ぁぁ……こんな……こと……なら……)
男が何を言っているかも分からず、ただただ自分の不甲斐なさに後悔する詩羽。
絶望が心を蝕んでいく。
暗闇が視界を覆っていく。
そんな中、ただ詩羽は虚空へと手を伸ばした。
もはや掴むことは出来ぬものを求めて。
(ごめ……さい……く……ん……)
その手が掴めるものはなく、いつか力なく落ちていくだけ。
諦めきれずに伸ばした手は、何も掴まないままに虚しく空を切る。
詩羽が壊れてしまう時は、もうすぐそこだった。