あれから約3ヶ月以上が過ぎた、俺の隠れ家はすっかり見違えてた。
内装は完全に清掃のスキルを使って綺麗になって、ベッドも洗いたての様な新品のベッドになっている。
隠れ家の貯水槽の中も清掃のスキルを使ったらありえない程に綺麗になって、いくら使っても汚れる事は無い程の綺麗さだった。
これで暫くは大丈夫そうだな。あと因みにこの前ろ過機がどうとか言っていたのはこのスキルの事だ。
ずる賢い所はこういう所が一番良いんだよ。
そして地下の方は地上に通じるトンネルを作って、車を出せる様に改装し、更にボロボロになっていたリフトを修理し、新品同様にし完璧な状態にして設置した。
これで必要なものはすべて揃った、欲しい物はペイント専用のスプレーガンとコンプレッサーだな。
勿論回収してきたパワーラックもベンチも修理して、使える様にしておいた、スプレーガンを使えばお好みの色にして使う事が出来るな。
この二つは1人目を助け出した後に買うとするか、そろそろ4月も終わり、5月になると奴らが動き出す、この3ヶ月以上は動きを一つも見せなかったからな。
俺を警戒した事が考えれるだろう。
あと4月の12日に誕生日を迎え、18歳となって、香織達にお祝いして貰った。
勿論誕生日プレゼントを貰ったよ、何でも俺とのペアルックのリストバンドらしい、これは愛用していかなきゃ。
「隼人君!一緒に帰ろう!」
っと俺が考えていると、香織が俺の元にやって来て、一緒に帰ろう声を掛けて来た。
「ああ、分かった」
俺は机の上に置いてある鞄を取って、香織と共に帰宅をする。3年に進級した際も香織と美羽の同じクラスになって、裕子の場合はまたもや別のクラスとなってしまった。
「隼人君! 今日の晩御飯は私が作ってあげようか!」
帰りの際に香織が俺に晩御飯の事を言い出してきて、俺はそれに答える。
「そうだな…、中華丼が食べたいな。最近食べてないから」
「中華丼か…うん!分かった! それじゃあ材料の買い出しもしておかなきゃ♪」
そう言って香織はスマホを取り出して、これから買う材料のメモを書く。
俺はそれをただジッと見つめていた。後数日後に香織は奴らに襲われる…。
ゲームの内容、彼女が襲われるのは放課後の教室、無人となった教室に香織は忘れ物を取りに戻った時だった。その際に教室が誰かに閉められて、それに香織は振り向くと、そこには鬼ヶ原達10名がいたのだ。
当然香織はそれに何が起きているのかさっぱり分からず、鬼ヶ原達にここに居るのかを訪ねた所、鬼ヶ原は不気味な笑みを浮かばせながらこう言った。
【お前はこれから俺達の性奴隷となるんだ】と…。
その言葉を聞いた瞬間、一気に恐怖心が芽生えてその場から逃げようとする、だがそれを鬼ヶ原の手下が香織を捕まえて床に押さえつけ、更に彼女の制服を一気に破り掛かる。
香織は悲鳴を挙げながら暴れて、その際に鬼ヶ原が彼女にナイフを突きつけて、香織を強制的に黙らせる。
そして彼女の身体を鬼ヶ原達が舐めまわしながら彼女の下着にも破り捨てて、香織の処女を無理やり奪う…。
これが香織の性奴隷への始まり…、彼女は鬼ヶ原だけでなく黒幕である新島浩一郎にも無理やり凌辱させられて、更にこの後の連続レイプを行い、香織は完全に堕とす事となる。
「(…そうなると香織は一生奴らの性奴隷の呪縛に囚われ、二度と明るい世界に戻れなくなる…。そんな事はさせない。この俺がいる限り絶対にな!)」
そう俺は奴らの戦いに備え、香織と一緒に帰り、夕食の買い物に行くのであった。
――――
そして4月から5月となった始めの時、運命の瞬間が訪れる。
俺と美也子と共に帰っていると香織が鞄の中を確認し、慌てて探す様子が目に入る。
「あれ?おかしいな…」
「どうしましたか?香織先輩?」
「どうも教室に忘れ物をしちゃったみたい、取りに戻るから先に帰って?」
そう言って香織は学園に戻って行き、俺はその後ろ姿を見る。
あの後ろ姿…いよいよだな。
俺の中で確信を得て、すぐさま美也子に言う。
「七宮、悪いが俺も少しばかり取りに戻らなきゃならない。今日は1人で帰れるか?」
「え?先輩もですか? 残念だな~…、でも次回はちゃんと一緒に帰りましょうね?」
そう言って美也子は帰って行き、俺はすぐさま香織の後を追いかける。この様子だともう学園の中だ、急がなくては。
そして学園に到着し、俺はすぐさま教室に行くと、その時教室に数名の男子が入って行くのが見えた。
間違いない…鬼ヶ原達だ…。
俺は教室の近くに来て、会話を聞いた。
香織は鬼ヶ原達の様子を見ながら問う。
「な、何…?鬼ヶ原君達…。どうしてここに? それに何でドアを閉めるの?」
「な~に、簡単な事だよ香織」
その言葉に香織は意外そうな表情をして、鬼ヶ原は笑み、こう言った。
「お前はこれから俺達の性奴隷となるんだ…。今日からな」
「えっ!!?」
当然香織はその言葉に一気に恐怖心が現れ、その場から逃げようとする。
「い!!いやああ!!」
「待て!!」
「逃げるな!!」
鬼ヶ原の手下達が香織を捕まえ、床に押さえつけて仰向けにし、鬼ヶ原が舌なめずりをしながら近寄る。
「ひひひ…たっぷりと可愛がってやるぜ…香織、そして俺達の欲望をしっかりと受け止めてくれよ…!」
迫りくる恐怖に香織は涙目で震え、そして…。
「助けて!!!!隼人くうううううううううううううううううん!!!!!!!」
その言葉と同時にドアが勢い良く吹き飛び、鬼ヶ原に目掛けて飛んでいき、鬼ヶ原に直撃する。
「ぐあっ!!」
鬼ヶ原が倒れたのを見て、手下たちが扉の方を見ると、俺が右足でドアを蹴り飛ばした体制を取っていた。
そして足を下ろして香織に言う。
「大丈夫か?香織!」
「隼人君!!」
「て!手塚!?」
「何でお前がここn――」
っと手下の言葉がここで途切れる、なぜかと言うと俺が回し蹴りで香織を抑えている手下を蹴り飛ばしたのだ。
それも2人同時に。
蹴り飛ばされた2人は当然意識を失い、俺はすぐさま香織を起き上がらせて後ろに下がらせる。
「下がってろ香織、後は俺が片づける」
「隼人君…、か、片づけるって…」
涙目で俺の方を見る香織、少しばかり怖い思いをさせてしまった、だがもう心配ない、この俺が来たんだからな。
そして起き上がって来た鬼ヶ原が俺を睨みつけて来た。
「て、てめぇ…!何でここに居やがる! それになんで邪魔しやがった!!!」
「はぁ?ふざけんじゃねぇよテメェ…、香織を強姦しようとしやがって…覚悟しとけよ」
俺は拳を鳴らしながら言った。
「テメェ等は今から地獄のサンドバックになる時間だ。血ダルマのな…」
「野郎…!! おいおめぇ等!やっちまえ!! そしてその後にたっぷりと楽しめ!!!」
「「「「おう!!!」」」」
その言葉と同時に俺に襲いかかって来た。
俺はすぐさま香織を遠ざけると、2人の手下が俺に殴りかかって来て、それを俺はかわし、カウンターを合わせて相手の顎を粉砕する。
バキッ!!!!
「ブハッ!!」
「ブヘッ!!!」
更に背後から3人の手下が襲い掛かって来た、だがそんなの、俺の気配感知のスキルで既に気づいているよ。
タイミングと合わせるかのように後ろ回し蹴りを放ち、手下たちはそれに綺麗に回転しながら倒れる。
そして残りの手下たちが椅子を武器にして、俺に振り下ろして来た。
だがその椅子をかわして、目にも止まらない速さで、手下たちの腹にパンチを入れ込み、倒れこんでしまう。
その光景に鬼ヶ原は騒然としてしまう。
「な…! ば…馬鹿な!ありえない!! この人数だぞ!? それもあの…!」
「ガリ棒だって言いたいのか? クソヘタレ棒…」
俺は鬼ヶ原の方を見ながらゆっくりと歩み寄り、鬼ヶ原は歯を嚙みしめながら怒りがこみあげて来た。
「てめぇ…!!よくも邪魔をしてくれたな!! もう容赦しねぇえ!!!」
鬼ヶ原は怒り狂った様子で俺に殴りかかって来た。
だがな…。
ドゴッ!!!!
「ゴホッ!!!」
「こっちの台詞だ、ボケが…」
俺は鬼ヶ原の顎に強烈なアッパーを叩き込んで、鬼ヶ原の顎を粉々にした。これでもう女性の唇を奪う事も出来ないし、まともに飯も食えないだろう。
鬼ヶ原はその場に倒れこみ、気を失って、俺はそれを見届けた後に香織の元に行く。
香織は俺の方を見て唖然としていた。この俺がこんな風に倒すなんて思ってもいなかったんだろうな。
そして香織の近くに寄り、優しい言葉を掛ける。
「大丈夫だったか?香織」
「隼人君…う!うわあああああああああああああん!!」
恐怖心から解放されたのか、香織は大粒の涙を流し、俺に抱き着きながら泣いた。
そんな香織を俺は優しく抱きしめ、慰めながら俺達は教室を後にした。
――――
隼人達が立ち去った数時間後の事、鬼ヶ原達が倒れている教室に誰かがやって来た、やって来たのは新島浩一郎とその部下たちだ。
新島は倒れている鬼ヶ原達を見て鼻で笑った。
「フッ、何とも情けないな。たった一人の女にこんな無様な光景を晒すとはね」
「…ん!フ!フフフフ!!」
気が付いた鬼ヶ原は顎を砕かれて上手く喋れず、何を言っているかさっぱり分からない状態だった。それに新島は頭を傾げる。
「何言ってるんだい?君は…、おい、誰か代わりに分かる奴はいるかい?」
「今の所、喋れるのはこの男だけです」
っと一人の手下が、鬼ヶ原の手下の1人を持ち上げて言い、それに新島は頷いた。
「よし、ならそいつに喋ってもらうとしようか。でもその前に…」
すると新島は懐から拳銃を取り出して鬼ヶ原に向けて、それに鬼ヶ原は慌てる様子で抗議する。
「ん!んんんん!!」
「うるさいな、もうお前は用済みだよ」
バアン!!!
っとそう言って新島は鬼ヶ原に向けて発砲し、鬼ヶ原はその場で命を絶った。
「ふぅ…、ここは防音だから助かるよ…。おい、死体を処理して血も綺麗にふき取れ、証拠を残さないようにな」
「はっ!」
そう言って新島は拳銃を締まって、その場から立ち去って行き、部下たちは死んだ鬼ヶ原の死体を処理し始め、血痕をふき取って証拠を一切抹消し、残りの部下たちをすぐさま回収してその場から立ち去って行くのであった。