「……ぅ、っ~、ここは…?」
意識が覚めて、私は身体を起こした。
此処って…薄暗い体育館倉庫…? どうしてここに…、すると隣には美也子が一緒にいた。
「美也子…? 美也子!」
「ぅ…あれ? 裕子先輩?」
美也子が起き上がって、辺りを見渡し、私も起き上がって見渡す。
確か私は美也子と一緒に帰って、途中で香織を誘うとした時、突然誰かが私達の口元を布で抑え、それに驚いた直後に意識が失って…。
でも誰かが私達を連れて来たのは間違いなかった。でもどうして…?
ガシャン!
「おやおや、やっと起きたか」
っと私達が振り向くと、ドアの方から石上達が入って来て、数名が外に残り、最後の1人がドアを閉めた。
えっ…?何? 一体何が起ころうとしてるの?
「石上! 一体どう言う事これ!?」
「見ての通りさ、これから俺達の楽しいイベントの始まりだよ」
「はぁ!?イベント!?」
石上の言っている事の意味が分からない。
イベント? 楽しい? 一体何を言ってるのよあいつ!
「はぁ…はぁ…はぁ…! み、美也子ちゃん…!」
すると森川が息を荒くしながら美也子の方を見ていて、それに美也子は一瞬怯えながら、私の背後に隠れた。
「ゆ、裕子先輩…!」
「だ!大丈夫よ美也子! 私が追い払ってあげるから!」
「おいおい。お前何言ってんだ? お前も同じようにされるって事だぞ?」
石上の言葉に私は思わず振り向く、同じようにされる?!何言ってんのよこいつ!?
私が戸惑っている間に森川がもう我慢できない様で、こちらに来て私を突き飛ばして、美也子に抱き着き始めた。
「美也子ちゃ~~ん!!」
「いやああああああ!!」
「止めなさいよ!!!」
「押さえろ!」
すると石上が連れている連中に指示を出して、私を床に押さえつけた!何やってんのよこいつ!?
「アンタ馬鹿!? 一体何がしたいのよ!?」
「楽しいイベントって言ったろう?だが、こう言い換えれば、こうなる…」
っとあいつは私に顔を近づけながらこう言った。
「楽しい凌辱イベントの始まり始まり~♪、ってね」
その言葉に私と美也子は言葉を失った。信じられない言葉に唖然とするしかなかった。
「さて!イベントを開始するぞ!お前等!!」
「「「「おおお~~~!!」」」」
石上の言葉に連れの男子達は声を挙げながら興奮し始め、私と美也子を隣にし、仰向けにして両手両足を抑えてくる!
「や!止めなさいよ!!正気の沙汰じゃないわ!あんた達!!!」
「止めて!止めてください!!!」
私達が声を挙げても、こいつ等はやめる所か徐々に興奮し、上着を脱ぎ始めたのだ。
すると石上が私に近づいてこう言った。
「橘…いや、裕子。良い事を教えてやろう、お前が以前いた陸上の足の膝を潰した理由、なんだか知っているか?」
「な!何言ってんのよ!こんな時に!!!」
「俺はな、お前が欲しくて溜まらないんだよ。だから仲間に潰して貰ったんだよ。大事な膝をな♪」
「な!!!?」
その言葉に私は衝撃を受けた、私が欲しくて膝を壊したって…そんな!
衝撃を受けているのも束の間、あいつは注射器を取り出して私達に向けて来た。
「さて。もっと気持ちいい事をさせる為、これを打たせてもらうか。おいデブ!お前もさっさとやれ!」
「勿論だよ!!」
興奮した森川が石上に注射器を受け取り、私達に向けてくる…!
「いや!止めて! お願い!止めて!!」
「嫌がるなよ…、これから俺達の奴隷となって、性の玩具になってもらいたいんだよ…」
「美也子ちゃ~ん!僕が君のご主人様になってあげるよ~!」
「いやああああああああああああ!!!!」
私達に注射器が届いてしまう!もう逃げられない…!
っと私達がそう思っていた時。
ドガッ!ボガッ!ガシュ!
「ウガア!」
「ゴホッ!」
「グアアァ!!」
突然外に居た男子達の悲鳴の声が聞こえ、それに石上達は振り向く。
「なんだ!」
「見てくる」
近くにいる男子が扉の元に近づこうとした時。
ドガン!!!!!
「グハァ!!!!」
扉が勢いよく飛んで、目の前にいた男子が扉ごと飛ばされ、そのまま他の男子達も巻き込んでいく。
「ブハッ!!」
「ドアァ!!」
「ガハァ!!」
勢いよく飛ばされた男子達はそのまま気を失い、私達は扉の方を見た。
するとそこには…。
「よう、俺の友人と後輩に何をしてるんだ? クソ虫共」
隼人君が首を鳴らしながらそう言ったの…。
――――
石上達に連れ去れる裕子達を隠密スキルを使って尾行していた俺は、2人が凌辱される体育館倉庫の場所に辿り着く。
入り口で3人の手下が辺りを見張っていた。
誰かが来ても、ここで何が起きてるかを知らせない為の策か。
貼る程な…だがそれは相手に寄るけどな。
「いや!止めて! お願い!止めて!!」
「いやああああああああああああ!!!!」
すると扉の奥から裕子達の悲鳴が聞こえて来たのだ、不味い!早く行かないと手遅れになる。
「ここに裕子と美也子が居るからには、俺は止まる訳には行かない!」
そう言いながら俺は一気に手下たちの距離を詰めて、顔面に拳を叩き込む。
「ウガア!」
「ゴホッ!」
「グアアァ!!」
殴られた連中は口から泡を噴き出しながら倒れ、中には血を混ざりながら出している奴もいた。
これで暫くは問題なし。
後はこの扉に裕子達の元に行くだけ。出し惜しみなし!レッツラゴー!!!
俺は勢いの余り扉を蹴り飛ばし、扉は勢い良く飛んでいく。
ドカンッ!!!!!
「グハァ!!!!」
あれ?丁度扉の所に人が居たのか? 安全確認はしっかりしないと行けないな。………悪党以外はね。
しかも周りの手下たちも巻き添えながら倒れて行く。
そして裕子達を抑えている石上達の方を見ながら言う。
「よう、俺の友人と後輩に何をしてるんだ? クソ虫共」
「隼人君!!」
「隼人先輩!!」
「手塚!!?」
「うわあああ!!僕の美也子ちゃんに近づくなあああああああ!!!」
すると森川は俺の顔を見た途端、大声を挙げながら俺に拳を降りかかって来た。
だがそんなヒョロパンチ、赤ちゃんパンチと同じだぜ。
俺は全身に力を込めながら、森川の顔面に拳を叩き込む。
それに森川の顔面は完全に変形しながら吹き飛ばされ、壁に叩きつけられて、森川の顔面は陥没した状態になっている。
「森川!!!てめぇ!なn―」
石上が喋ろうとした際に俺がすぐさま蹴りを入れ込み、相手を吹き飛ばす。
悪いがお前の話を聞くつもりはない。反吐が出る。
すぐさま俺は裕子と美也子を立たせ、俺の背後に匿う。
「平気か?裕子、美也子」
「隼人君…ありがとう!」
「先輩~!」
美也子は涙目になりながら俺に抱き着く、怖かっただろうな…だが今はそれ所じゃない。
「てめぇ!よくも邪魔しやがって!」
「お陰でお預け状態になっちまったじゃねぇか!!」
怒り狂った手下たちが俺に威嚇しながら声を挙げていた。
悪いがお前らの事など、何とも思ってないんだよね。
「裕子、美也子を連れてこの部屋からここを出ろ、正直ここじゃあ分が悪い」
「え!ええ!! ほら美也子!行くわよ!!」
「はい!」
裕子は美也子を連れて離れて、部屋から出て行き、安全を確認する。
よし…これなら戦えそうだな。
だがそれを許さない者達も当然いる。
「逃げたぞ!」
「追え!!」
裕子達を追いかけようと、手下たちが追いかけた。馬鹿め、俺が居る事を忘れたか。
追いかける連中の足を蹴りで粉砕し、手下たちはその場に倒れこむ。
追いかけさせねぇよ。この俺がいる限り。
「もういい!!!そいつをぶち殺せ!!!」
残っていた連中が束になって襲いかかって来た。悪いが束になっても俺には勝てないぜ。
数は4匹。余っていた連中が少なくて楽だわ。
まず1匹目にボディを入れて、顎にアッパーをねじ込む。これにより顎を粉砕し、おまけに脳震盪を起こし、そのまま殴り倒す。
2匹目は素早く蹴りを入れて、相手を宙に浮かせて、そのまま回転してかかと落としを入れる、それにより床に叩きつけられ、失神する。
3匹目は俺に近づいて来て拳を振って、それに合わすかのようにカウンターの右を入れ込む。それによりジャストミートに顎に当たり、奴は倒れこむ。
そして4匹目だが…。
「こ!この…!!」
すると奴が懐からナイフを取り出してきて、俺に向けて来たのだ。
ほ~う? ナイフとはまた…。でも良い判断だ、素手の相手にナイフを向けてくるのは良い。これが銃なら尚良いが、何もこいつ等が銃まで持ってるって事はないよな。
そう言うと奴はナイフを振り下ろして来た。素人が
俺はそれを軽々と受け止め、止めの一撃を顔面に叩き込み。奴をノックダウンさせる。
一通り倒したのを確認した俺は奴の持っているナイフを捨てる、その際に証拠隠滅スキルを使って消す。
そして俺は裕子と美也子の元に行き、無事を確かめる。
「大丈夫か?二人とも」
「う、うん。何とか…それにしても隼人君、超強い…」
裕子は関心しているのか分からないが、唖然としていた。
一方美也子は恐怖が去ったのか、再び俺に抱き着いて来て、俺の元で静かに泣いた。
本当に怖かったのが感じられる、香織の時もそうだった。
此処に長居は無用だ。そう判断して裕子と美也子を連れて、その場から立ち去った。