サプレッサーを作る為、俺は旋盤機とホール盤を鑑定検索で調べて、街外れのある工場にある事が分かり、俺はマスタングでそこに向かった。
当然そこには人がいる為、隠密スキルを使って見つからないようにした。
気配も消して、カメラに見つからない位置に移動しながら旋盤機とホール盤を探す。
そして目的の旋盤機とホール盤が見つかり、そこに近づいてちょっとばかり考える。
「(どうやって複製して持って帰ろうかな? もし出来るなら収納スキルに直接移す事が出来たらいいんだけど…、出来るかな?)」
物は試しだ…、俺は試しに収納に意識しながら複製スキルを使い、旋盤機とホール盤を複製して見た、すると収納に旋盤機とホール盤が複製されて収納されたのだ。
わぉ…出来ちゃったよ、試せば出来るものなんだな。
目的の物が手に入り、その場を去ろうとした際にある物が目に入る。
それは鍛冶用エアーハンマーと手動用プレス機だった。おまけに専用のグリスがある、これらがあれば車のパーツの圧着も可能となる。
更にエアーハンマーで面白い物を作る事も可能だろう。
俺はそれらを複製して収納させて、グリスらも複製した物を収納して、隠れ家に戻る。
マスタングを運転する際、今回収穫したものに俺は嬉しさを感じていた。
「いや~今回は旋盤機とホール盤だけじゃなく、エアハンマーやプレス機も手に入るとは、思いもしなかったな。やっぱり運のステータスがかなりあるからかな…ん?」
前方にある物が目に入った、それはタイヤが壊れて無くなっているトレーラー式のタンクだった
見る限り形は30KLの短尺タンクセミトレーラーだ。
俺はマスタングから降りて、その状態を見る。するとタイヤがないのは左側の方だけで、右側のタイヤはある状態だ。
そしてそのタンクトレーラーには排出ポンプが繋いである。
すると俺は面白い事を考えた。
「そうだ!これを灯油を満たして満タンにし、それをボイラーに使う事にしよう!そうすればあの隠れ家にお湯が出る様になる」
そう…俺が言った通り、今の隠れ家にはボイラーに灯油がないのだ。だからシャワーを浴びようにも浴びれない。
前に香織達とのエッチの際にカートリッジ式のガス管でお湯を沸かして、それで身体を拭いたのだ。
このタンクトレーラーを修理し、タンクトレーラーに灯油を満たせばいくらでも使える。複製スキルで灯油を無限に増やせるからな。
「こいつも複製してゲットだ」
俺はそう言って、タンクトレーラーを複製して収納し、再びマスタングに乗って隠れ家に帰る。
――――
隠れ家に戻った俺はタンクトレーラーを出して、清掃スキルで錆や汚れを落とす。ついでに中の油汚れも綺麗にして、灯油が入ったポリタンクを持って来て、その中に入れる。
そして複製スキルを使って、中の灯油を複製させて、タンクが満タンになるまで複製する。
満タンになった所で再び収納し、ボイラの給油口に排出ポンプを入れて、コックを開かせてボイラーに灯油を入れる。
ボイラーに灯油が満タンになったら排出ポンプを給油口から取り出し、タンクトレーラーの灯油を確認し、再び複製スキルを使って満タンにする。
よし…これでボイラーの準備は整った。いや~旋盤機とホール盤だけじゃなくエアーハンマーとプレス機、ボイラーまで手に入るとは贅沢三昧だ。
まあこれでサプレッサーを作る準備は出来たな。
いや、まだ肝心の金属が足りないんだ。作るにしてもどんな金属を使うか見つけ出さない事には始まらない。
「まあ見つけるのは難しくないから、問題はない。とにかく設置だ」
俺はそう言って地下に向かい、旋盤機とホール盤、エアーハンマーとプレス機を設置する。
そして俺は各部屋の大改装を開始した。
まずは各シャワーのノズルを新しいのに交換し、更にバスタブも最高級な物に交換、ベッドも回転式からキングサイズのベッドに変えて、環境を良くした。
ぶっちゃけ回転式ベッドは好きじゃない。
そして外回りで雑草がかなり伸びており、草刈り機であらかた狩って、何処に捨てようかと思ったその時だった。
《習得鍛錬!撤去スキルを取得しました》
新たなスキルが解放され、撤去スキルが何なのか俺はさっぱり分からず、取り合えず鑑定検索で調べて見る。
『撤去スキル、要らない物を捨てる事が出来るスキル、証拠隠滅スキルとは違い死体は消去出来ないが、ゴミを消去するのには便利なスキル』
へぇ~、そんなスキルがあるんだ。まあ便利なスキルだな。
丁度雑草のゴミをどこかに捨てようと考えていた所なんだ、よし…早速使ってみよう。
新しく手に入れたスキルを雑草のゴミに向けて、雑草のゴミが撤去された。
うん、本当に消えたよ、それじゃあ今まで溜まった収納中のゴミも撤去するかな。
外の雑草はある程度片付け、再び地下に向かう。
まずはサプレッサーを作るバッフルの材料を見つける、専用の金属が必要かなっと思いきや、通常の金属でも行けると言う事で、俺はすぐさま旋盤機を使ってバッフルを作る。
MP5のはあるとして、UMP45とP90は確実に作っておかないと、ショットガンとアサルトライフルのはまた今度だ。
旋盤機の扱いはそんなに難しくはない、匠の極みのスキルの影響が頭の中に叩き込まれていくから、なんの問題もない。
そしてかれこれ3時間後。
「よし、サプレッサーの部品はこれだけ作れば良いとするか」
ありったけのバッフルを作りUMP45とP90のバレルにネジ山を掘る、一旦銃を分解してバレルを旋盤機に固定し、ネジ山を掘る。
ネジ山が掘れたら筒にバッフルを入れて、ネジ山を掘って、最後は固定さえる。
試しに装着して見て、ガタツキがないか調べて、その後に試し撃ちする。
ピュン!ピュンピュン!
静かな音がサプレッサーから鳴り響き、問題がないと確認し、俺は複製スキルを使って多く作り、壊れた時の代えに備えておく。
ショットガンとアサルトライフルは次回だ。
今はもう時間が遅い為、今日は自宅へと帰るとするか。
マスタングに乗って自分の家に向かい、近くまで来たら降りて収納し、そのまま自宅に向かう。
自宅まで近づいて来た時だった。
キュイイイイイイイイン!!
突如気配感知のスキルが発動し、俺は思わず足を止めた。
そして前から1人の男が現れる。
左手には日本刀らしき物が握られている。
「…そなたが手塚隼人だな?」
「…あんたは?」
名前を聞かれた事に逆に聞き返す俺、その男はこういった。
「我は水島(みずしま)清八郎(せいはちろう)…、恨みはないが…そなたを斬る」
っと左手に持っている日本刀を抜き、そして走り出してきて、俺に飛び掛かり、襲いかかって来たのだった。