港の事務所らしき建物で、悪人顔の中年男性2人組がある取引を行っていた。
「これは新島重工から渡された例の女たちの資料だ」
「ほう?これか…」
男性の1人が渡された資料を見て、もう1人の男性が資料に目を通す男性に語り始める。
「今回手に入れた女たちは皆10代で、しかも上玉ばかりだ、これを外界に売りつけたら高値がつくぞ。」
「…フフフ、そうすれば金持ちになるのが間違いないな、お前も随分と悪だな」
「アンタもな? しかし新しい社長さんは随分若い奴だった」
男性がコーヒーを持って飲みながら語り、それにはもう1人の男性も同じように頷く。
「ああ、まだ10代でありながらかなり裏の世界に手を回している様だ。もし敵に回したら俺達が潰される」
「そうならない様、気を付ける事にするか」
そう彼らが語り終えるその時だった。
ブーン!!ブーン!!ブーン!!ブーン!!
突如港の警報機が鳴り響き、それに男性が無線機を取って部下に通信を送る。
「おい!どうした!!」
『侵入者です!連れ去った女たちを連れて逃亡中! しかもそいつは完全武装しております!!現在応戦中!!』
「何だと!!?」
部下からの報告に男性2人は驚きを隠せないでいた。
――――
バシュッ!!
「ぐあぁ!!」
「おい!負傷者が出たぞ!」
「怯むな!撃ち返せ!!」
ババババババ!!!!
今現在、俺は助け出した少女達と共に警備員達に交戦状態にあった。
扉を開けた瞬間、P90で警備員を撃ち殺して、この場から去ろうと思った矢先に後ろに控えていた警備員がやられた警備員を見て言う。
「おい!殺されたぞ! 警報を鳴らせ!!」
「(くそっ、まだ控えがいたか…仕方ない)」
このままでは彼女達に危険が及ぶ、俺は此処から脱出する為ワンボックスカーを探す事にした、当然彼女達を連れながら敵と交戦する。
「皆、ここから逃げるぞ、俺に付いて来てくれ」
「え?でもどうやって?」
「車を探す、いいから付いて来てくれ!」
俺は彼女達を連れて適当なワンボックスカーを探す為、倉庫の外に出る、倉庫を出た際に港の警報音が鳴り響いた。
先ほどの警備員が仲間に知らせて、鳴らせたんだろう。
もたもたしている場合じゃないな。
倉庫を出て、周囲を見張りながら駐車場まで目指す。
だが当然それを邪魔する者達がいる。
「居たぞ!!」
「女たちを逃がすな!!」
「侵入者は殺せ!!」
っとG36KとステアーAUGを撃ってくる警備員達、おいおい俺だけならまだしも、明らかに彼女達まで狙ってるじゃないか!
「「「キャアアアア!!!」」」
少女達は頭を両手で押さえながら物陰に隠れて、俺はP90で応戦する。
P90は貫通弾を使用する為、当然倉庫の壁などでは簡単に貫通する。
貫通された弾は警備員に直撃して、倒れる警備員。
「ギャアア!!」
「おい撃たれたのか!!」
「侵入者は貫通弾を使用してるのか!?」
「くそ!!怯むな!」
当然警備員達は反撃をし、俺を確実に殺しにかかっていた。
だがそんなもの俺には当たらない、俺は弾道が見えるからな。
俺はマガジンを交換して、今度は相手の頭に狙いを定め、そのまま撃ち殺す。
弾は狙った頭に直撃し、次々と警備員は死んでいく。
一旦制圧をし、俺は隠れている少女達に話しかける。
「もう大丈夫だ。来い!」
俺の言葉に少女達は出て来て、俺に付いて来て、車を探す。
そして目的のワンボックスカーを見つけ、俺達はその場所に行く。
すぐさま乗り込み、ワンボックスカーに車の鍵かあるか調べる。
どうやらダッシュボードの中にあるみたいで、俺はそれを取って、エンジンを掛ける。
エンジンがかかったようで、少女達に表情に笑顔がこぼれる。
「よし、ん?」
俺の気配感知が何かに反応し、その方向を見て見ると、2人組の男が俺達の方に向かって来ている。
あの気配…どうやら此処を取り仕切っている奴と、関係者だろうな。
俺は車を降りてそいつらと向き合い、男2人は俺の方を見た。
「貴様か!!俺の商売品を持って行こうとした奴は!!」
「そいつは大事な奴隷なんだ!!返してもらうぞ!!」
商売…奴隷…だと?
その言葉を聞いた瞬間、俺は手に剣を持って、刃を抜いた。
「聞き捨てならねぇな。人を何だと思っているんだ、ここで殺す」
「はっ!!馬鹿か!! 刀で一体何がで――」
シュン!!!
男が言い続けようとした途端、俺は一気に距離を詰めて、相手の首を斬り、それにもう1人の男は驚く。
「なっ!!いつの間に――」
っとさっきと同じように俺はもう1人の男の方にも首を切り落とし、2度と現れぬようこの世から消した。
そして剣を鞘に戻して、一息する。
「ふぅ…」
俺が一息した時にステータス画面が開いた。
《習得鍛錬!武器戦術のスキルを取得しました、それに伴い、全ての戦闘スキルが統合されて、エクストラスキル【戦いの極み】を取得しました》
へぇ、銃だけでは取得出来なかったスキルが剣で使ったら取得できたのか、しかも統合して戦いの極みのスキルか…。これは後で見よう。
今は彼女達を彼らの元に返してやるのが優先だ。
そして車に戻り、密かに証拠隠滅スキルで俺の証拠を消し、車を走らせて港を後にする。
――――
港を後にした俺達、その際一人の少女が俺にある事を問いかけて来た。
「あの…あのままで大丈夫だったのですか?」
「大丈夫だろう、俺の痕跡は残らない様しているし、銃撃戦は…恐らく仲間同士でやり合ったと、あいつ等の耳に入るだけだろうしな。さて…もうすぐ着くぞ」
そのまま車を運転していると、目の前に俺が待っていてくれと言った男子生徒達の姿が見え、男子生徒達は車がやって来るの見て振り向き、車を止めて俺は降りる。
同時に車から降りて来た少女達が男子生徒達の元に駆け寄る。
男子生徒達も少女達を見て、駆け寄って抱き合う。
「たっくん!!」
「守くん!!」
「哲也くん!!」
「「お兄ちゃん!!」
「浩平くん!!」
「ああ!!良かった!! 本当に良かった!!」
「皆が無事で本当に良かった!」
男子生徒達は恋人達と姉妹達が無事である事に喜びを感じ、俺はその様子に心が安らぐ。
そして男子生徒達は俺の元にやって来て、頭を下げる。
「ありがとう手塚! 俺…お前に酷い事を…」
「構わないさ、俺は無事だったんだし、それに恋人が犯される前に助け出せてよかったよ」
「手塚…」
男子生徒達はその事に頭を上げ、俺のを見てくる。
まあ普通だよなそれが…。
「それじゃあ、俺はこれで失礼するぞ」
「手塚」
「もう彼女達には被害は来ない、安心しろ」
そう言って俺はワンボックスカーに乗り込み、俺はその場を去って行った。
男子生徒達と恋人達はそれをただ見届ける様がバックミラーに映っていた事だけは見えた。
そして翌日、俺はスマホのニュースを見ながら昨夜の出来事を確認していた。
どのニュース関連に港のニュースはなく、どうやら相手は情報をもみ消した様だ。
それだけ大事になってる以上隠したがるのは当然だな、倉庫に置いてあった武器や装備、それにブラックホークもそうだ…新島は一体何をする想定で集めてたんだ?
まあいいか、それよりも昨日新しく手に入れたスキルも調べて見るか。
【戦いの極み、戦闘スキルの頂点に君臨するスキル。格闘、武器、あらゆる戦闘にも対応する事が出来る為、究極の戦闘スキルである】
へぇ~頂点に達するスキルか、また凄いエクストラスキルが解放されたものだ。段々俺人間離れしていく感じがする…。
俺がそう思っていると、香織達が後ろからやって来る。
「おはよう隼人君!」
「おはよう皆、…ん?」
俺が校門の前に数人の男女の生徒がいる事に気づく、そこに居たのは昨日の男子生徒達と助けた女子達だ。
1人の男子生徒が俺の元にやって来て、口を開いた。
「手塚、放課後屋上に来てくれるか? 勿論桜田達も連れて来ても良い」
「…分かった」
その事に俺はそう返事を返しただけで、彼らは学園へと入って行く。
香織達はその様子を訳が分からないまま唖然としていて、香織が俺に問いかけてくる。
「ねえ隼人君、一体どうしたの?」
「放課後、あいつ等が言うように屋上に行こう。放課後な」
俺はそう香織達に言って、自分達の教室へと向かった。
放課後の事情をしっかりと説明しないとな…。