ヴィクトリア重工の弱体化を狙っての考えが、偵察に向かった先の林道(りんどう)工業社でとんでもない兵器工場を目撃した俺達。
どうやら新島は自分の利益の為にこれを作っている筈、だったらこれをぶっ潰して、あいつに大損害を与えてやる。
「行くぞ哲也…」
「おし!!」
俺は哲也と共に地下三階にいる警備員を排除する事にした。
まず最初に俺が挨拶代わりとして、M4A1を近くの警備員の頭に狙いを定め、トリガーを引く。
5.56㎜弾の弾がM4から発射され、警備員の頭に直撃して倒れる。
当然撃たれた警備員の様子を見た者達は見て驚く。
「うわっ!!!」
「何だ!!?」
「死んでいる!侵入者だ!! すぐに警報を鳴らせ!!」
すぐに警報を鳴らす警備員、すぐに施設全体に警報が鳴り響き、それに警備員達が動き始めた。
その様子に哲也が俺を見てくる。
「おい隼人、あいつ等が動き始めたぞ?」
「構うものか、哲也…お仕事開始だ」
「待ってましたした!」
っと哲也がP90を構えて撃ち、警備員の1人が倒れる。
すると警備員が俺達の存在に気付いた。
「おい居たぞ!!!」
「武装をしている!気を付けろ!」
俺達に気付いた警備員が持っている武器『SCAR-H』を構えて、俺達に向かって撃ってくる。
それに俺達は物陰に隠れる。
「うおおおお!あぶねぇ!!」
哲也が叫びながら俺の隣に来る。
まあ無理もないだろうな、SCAR-Hは通常の5.56弾とは違って、スナイパーライフルと同じ7.62㎜弾を使用する弾、つまりバトルライフルと同じものなんだ。
それを使ってくるから当然直撃したらひとたまりもない、でもここでジッとする訳にも行かない。
俺は奴らがリロードをする隙を見計らい、警備員がSCAR-Hをリロードを行った。
その瞬間を俺は見逃さなかった。
M4A1を構え、奴らの頭を狙って撃つ。
俺が撃った弾は、奴らの額の真ん中に直撃し、血を流しながら倒れる。
当然哲也も俺に続き、P90を撃ちまくって、連中の身体に風穴を開けまくった。
1分も経たない内に連中は全滅し、俺達は周辺の安全確認をし、哲也が俺の元に来る。
「隼人!全部片付いたぜ!」
「よし、巧、守。そっちの方はどうだ?」
『あらかた片付いた、隼人。どうするんだ?』
巧の無線を聞いた俺は一度周りを見渡す。
制圧したフロアの、特に防弾ベストを見て、俺はすぐさま巧に言う。
「巧、敵が来ないか見張っててくれ、守も頼む。哲也を守の方に向かわせる」
『分かった!哲也!早く来いよ!?』
「ああ!」
そう言って哲也は守の方へと向かわせ、俺は防弾ベストを取って状態を見る。
この防弾ベスト、最新素材で出来ている上に途轍もない軽量に作られていて、更に防弾性能がかなり高い、こいつは貰っておこう、あいつ等にはもったいない。
防弾ベストを拝借した俺は、C4爆弾を器材にあちこち設置して、守と哲也の元に行く。
上のフロアに到着し、守と哲也の元に到着した。
「お、隼人、この武器すげぇよ!あいつ等一体どんだけ金があるんだよ?」
哲也は俺にロケットランチャーを見せて来た、AT4…こいつをあいつ等に持たせるは危険だ。
俺は哲也が持っているロケットランチャーを取り、更にM72とSCRA-LとSCAR-H、HK416にM17を取って、収納に入れる。
更に面白い事に、12ゲージのスラッグ弾まである、しかもスチール製だ。
防弾も貫通する事だ出来る上、ドアも簡単に破壊する事が出来る。
こいつも貰うとしよう。
それに守は問いかけてくる。
「おい、それを貰うのか?」
「ああ、もう既に出荷している物があるけど、それに対抗するために必要だから」
そう言って俺はここの機械にC4をセットし、守たちと一緒に巧の居るフロアに向かう。
巧と合流して、その際に俺はここの乗り物のM1戦車とストライカー装甲車、アパッチとハインドを収納し、先ほどと同じようにC4をセットし、脱出準備をする。
だがその前に念の為、新之助にこの工場の状況を聞く。
「新之助、工場内にいる作業員達はどこにいる?」
『もうすでに退去している、先ほどの戦闘で皆逃げた。俺達は少し離れた場所にいたから見つからなかったが』
「よし、ならここを爆破しても問題ないな」
「爆破するってさっき仕掛けたあれでか? 威力は大丈夫なのか?」
守は俺がC4を仕掛けた事を問いかけ、それに俺は頷きながら言う。
「大丈夫だ、重要そうな所を重点的に狙ってやってるから、ボタンを押せばボンッ!!っと爆発する。それじゃあさっさと脱出だ」
俺がそう言って巧達を先に脱出させて、あと一つだけ超重要な器材に仕掛けて、俺も脱出する。
工場を出た俺達、ある程度離れた所で俺は証拠隠滅スキルで俺達の証拠を全て消して、起爆スイッチを押す。
同時に起爆スイッチの連動で仕掛けたC4が爆発し、重要器材が爆発して、使い物にならなくなった。
これでもうここの工場は使えない、奴に大打撃を与えたぞ。
「隼人君」
っと香織達が俺達の所にやって来て、俺達は香織達の方を向く。
「香織」
「隼人君…、これで良かったのかな?」
「新島はあれを他国に売りさばく事が目的だったのかも知れないが、こうしなければもっと大事になっていたかも知れない。これで良かったんだ」
俺はそう言って車に乗り込み、俺達はその場を後にするのだった。
――――
「何だとっ!!!」
翌日、ヴィクトリア重工の本社ビルにての社長室、新島は秘書の報告に驚きを隠せなかった。
「兵器工場が潰された!!?全部!!? それも一夜にか!!?」
「はい、何もかが林道工業社に侵入し、秘密工房を襲撃して破壊したと思われます」
「どうやって嗅ぎ付けたんだ!!クソッ!!!」
新島は苛立ちを露わにしながら机をバンバンと強く叩く、徐々に彼の怒りが強くなってきている。
「こうなったら奴の居所を探るしかないな…、おい!あいつの自宅はいないのか!?」
「最近あの者の自宅には誰もおらず、気配すらも感じません。もの家の殻に近いです」
「くっ!!あいつの居場所も分からないのか!?」
新島は居場所が分からない隼人に苛立ちをぶつけていた。
「ですが1つだけ気になる事があります」
「何だ?」
「最近山奥の廃墟となったホテルで不穏な人物が出入りしているとの噂を聞いています。もしかすると…」
っとその事を聞いた新島は薄っすら笑みを浮かべている。
「へぇ~…廃墟となったホテルか。人込みを隠すには十分だな、そこに部隊を送り込め!」
「はっ!」
その命令に秘書はすぐさま手配をし、新島の間の手が隠れ家に迫るのだった。
――――
2日後、俺達は隠れ家であの工場で手にした物を見ていた。
武器に装備、装甲車と戦車に戦闘ヘリ、どれも目が行くものばかりだが、問題もあった。
それはこの広場に収まりきらない事だ。
特に戦車やガンシップは大型の兵器だがら、いくらこの広場とは言え無理があった。
「どうするよ?これだけの物」
「参ったな~、ここに収まると思ってたが…」
俺がそう考えていると、気配感知スキルが発動して、画面が目の前に出てくる。
複数の敵の数がホテル全体を覆っていて、それに俺は目が鋭くなる。
チッ…、意外と早かったぜ。
異変を感じた香織が俺に問いかけて来た。
「ど、どうしたの…?」
「…どうやら此処を嗅ぎ付けられた様だ」
っとその言葉に香織達は驚き、巧達は俺に問いかける。
「隼人、数は?」
「数は40か50…、仕方ない。応戦するぞ。香織達は此処で待っていてくれ」
っとその言葉に巧達は頷き、武器を用意する。
俺はM4A1にM203グレネードランチャーを装備し、ベレッタを持つ。巧はAK47にドットサイトを取り付けて、SIGP226を持つ。
守はベネリM4を装備し、MP5を持ち。哲也はG36Kを装備し、357マグナムをサイドアームズにする。
栄治はM14EBRを持って後方援護に回り、浩平はUMP45を持って、栄治の方位をカバーする。
最後に新之助がHK416にホロサイトを取り付け、フォアグリップを装備したライフルを持ち、USPを持つ。
そして複製した防弾ベストを着用し、通信機を耳に付ける。
準備が出来たのを確認し、俺達は地上へと向かう。
ここでの隠れ家生活は案外楽しかったな。