楽しい時間を過ごしてから約一ヵ月、いつも通りの日を過ごす俺達。
香織達はあれから肌がツヤツヤとなっているのがすぐにわかる、女子って本当にセックスをした後って肌がツヤツヤになるんだな?
まあそれは置いといてだ、楽しい時間はこれで一旦離れて…俺にはやらなければならない事がある。
そのやらなければならない事、それは…。
「「「「「免許の取得…?」」」」」
香織達と巧達はその事に首を傾げながら同時に言い、それに俺は頷く。
「そうなんだ。巧達が仲間になってからあれこれもう一ヵ月経つだろう? もうすぐ夏休みになるし、その間に合宿免許に行って車の免許を取得したいんだ。いつまでも無免許じゃ不味いし」
「なるほどな…確かに一理ある。しかし隼人、合宿免許に行ったら芽衣達が無防備になって襲われる可能性があるんじゃないか?」
「それなら心配はない。俺が居ない間は巧達が香織達を守ってもらいたい。もしくは数名が合宿免許に行って、残っているメンバーで守備側に就くって感じにするんだ」
その事に香織達は納得し、巧達は俺が言った数名の意味の答えが分からなかった様で、首を少し傾げている。
まあいきなりそんな事を言ったら首を傾げるのも無理ないか。
「おい隼人…数名ってまさか俺達も?」
「ああ、俺だけ免許って訳にも行かないだろう? ほら巧達も免許持っていれば芽衣達を連れて何処か好きな場所に連れて行けるだろ?」
っとその事を聞いた巧達は目を少し見開き、今まで気づかなかった事に気が付く。
芽衣達もそれを聞いて納得した様子を窺える。
そりゃあ彼氏に何処か好きな場所に連れて行けると思ったら嬉しい筈だろうさ。
だから俺も免許を取って香織達と一緒に何処か行こうかと考えるんだよね。
「…よーし、なら免許を取るとしよう。丁度先月誕生日が来たのは俺と守に浩平君だ。後の哲也に栄治、新之助は8月生まれだからもう少し先になる」
「じゃあ決まりだ。新之助達が香織達を守ってもらい、俺達は合宿免許に行って免許を取得するって事にしよう」
そうして俺達はすぐさま合宿免許に行く為の準備をし、新之助達にはしっかりと守ってもらうとしよう。
でもいつまでも守ってもらう程、香織達はもう嫌だろう思ってるだろうしな…。
よし!こうなったらあれだな、あれを渡すとするか。
俺は香織達に戦闘の極みのスキルを与え、それに香織達は思わず俺を見る。
「は、隼人君…?」
「本当は渡すかどうか考えたけど、やっぱり渡して置く事にするよ。これはあくまで自己防衛としてのスキルだけど、どう使うかは香織達次第」
「私達…次第」
香織達はその事を考える中、俺は準備の為にその場を後にするのだった。
だが1つだけ気になる事がある、それは新島だ。
ここ1ヶ月以上手を出して来ていない…、何もない事に返って不気味な感じがする…。
今後の2週間で何もなければいいんだが…。
――――
一方その頃、隼人を始末したがっている新島はここ1ヶ月なにもして来なかった。
それは何故かと言うと…。
「ねえどう? 船の様子は」
「現在第2段階の調整が終了しました。次の最終段階に移行します」
現在、新島はヴィクトリア重工が所有する港の建設ドックである物を作り上げていた。
それは軍関係で言えば、強襲揚陸艦と原子力潜水艦を合体し、一体化した船だ。
船の全長は約250m、通常の強襲揚陸艦と同じ大きさを元に原子力潜水艦の潜水機能を取り入れ、潜水能力を獲得した船だ。
動力源は原子力、それでないとこの艦は動かない。
本来なら違法で製造も禁止されている筈が、新島は権力を使って製造を行っているのだ。
彼ならばやりかねない強引な方法。
「そう…それよりももっと武装は増やせないの?」
「無理ですよ、武装は展開時にしか出せないので、これ以上は武装はつける事は出来ません」
そう言うと新島は舌打ちをして、その場を後にし、残った作業員達は彼が去ったのを確認した後、こう呟く。
「はぁ…全く、要望が多すぎる。あの者は」
「しかもこれ製造が禁止されている物だろう? これをよく造れなんて言ったもんだな?」
作業員達はそう呟くのも無理はない、新島の要望はいつも無茶で、なりふり構わず強引に進める事が多いからだ。
それに飽き足らず陰では作業員に暴行する事もしばしば。
そんな作業員の小言を知らずに新島はイライラが収まり切れなかった。
「(くそっ…!どいつもこいつもこの僕に恥をかかせる奴ばかりだ! 要望通りに応えればいいんだよ!)」
そう思いながら新島は秘書が乗る車へと乗り込み港を去り、自分の会社へと戻って行くのだった。
――――
そして2週間後、俺達は合宿免許から無事帰って来て、皆に合格報告を伝える。
「そうか!無事合格したのか」
「ああ、何とかな。これで心置きなく俺のピックアップトラックを動かせる」
「ピックアップって、隼人君あれって『ハイラックス』じゃないの?今更だけど」
っと明日海がそんな事を言い出して来たのだ。
そう、俺の愛車であるピックアップトラックはハイラックスの事である、しかも最新式の車なんだよね~これが。
父さんいい車を本当にありがとう。
それに計画していたこのハイラックスの改造計画も進めそうだし、これを使わないといつまでも可哀そうだからな。
「後は栄治達だけだな」
「その事なんだけど…」
俺がそう言うと、香織達が何故か不満気な様子でこっちを見ていた。
「どうした?」
「私達も免許取ろうかなって…、見てるだけじゃつまらないし」
香織の言葉に裕子達は頷き、それに俺は思わず見てしまう。
あれ~…やっぱり? まあ取るのは良いんだけどさ。香織達がそうしたいならば、ただ新島達がどう動くかそれが分からないからな。
そこが心配なんだよな…。
でも…。
「…やっぱり取りたいか? 香織達も」
っとそれに香織達は即座に頷き、それに俺達は一旦集まる。
「香織達の免許…マジで考えるか」
「まあ合宿免許ならば大丈夫じゃないか? いくら新島重工でもそこまで手は及ばない筈だ」
巧の言葉に俺は少しばかり考える。確かにヴィクトリア重工も合宿所を襲わないだろうし、リスクが高い。
それにマスコミも嗅ぎ付けるし、警察も放って置けはしない。
2週間の間ならば問題はないか。
しかし美羽はどうなんだろうな? 金持ちの令嬢だから必要はないんだろうけど…。
こればかりは分からん。
まあ2年生の美也子達は車は無理だろうけど。
「分かった。それじゃあ行って来るといいよ」
「ありがとう!隼人君!」
香織達は嬉しそうにしていて、さっそく香織達は親に頼んで免許を取る許可を得ようと、スマホと取り出して電話する。
美羽は少し羨ましそうな感じで見ていて、それに俺は問う。
「美羽は免許はどうなんだ?」
「わたくしは恐らく無理かと思われます。お父様が運転するのは危ないと仰るので…」
「じゃあ仕方ないわね、美羽はお留守番って事ね」
残念ながら美羽は美也子と一緒に留守番で事になった。
これは仕方ないとして、俺は残っている部屋の改築としようかな。
そうだな…どうせなら武器庫にしようかな? 収納があるけどロマン溢れる武器庫にして、いっぱい武器を飾ろうかな?
武器庫が出来た後は俺のハイラックスのカスタムもしよう、ずっと置きっぱなしにしていたからたっぷりとメンテナンスやカスタムをして、いっぱい走ろう。
俺はそう考えながら工具を持って巧達を呼んで、武器庫の改築を開始するのだった。
あ~楽しみだな~。