買い出しに行った際に少女の殺し屋たちに襲われた俺、彼女達の攻撃をかわしながら見えない所で収納からナイフを取り出す。
取り出した際にミーシャルのナイフを受け止め、リンの中国刀を受ける前に蹴りを柄の部分に当てる。
その衝撃にリンの中国刀が飛ばされ、それにリンは驚き。
俺はナイフを一気に吹き飛ばして、後ろに飛んで距離を保つ。
だがその際にシンディが一気に距離を詰めて、俺にナイフを振り下ろす。
振り下ろしてくるナイフに、俺は冷静に掴んで背負い投げし、シンディを地面にたたきつける。
「がはっ!!」
それによりシンディは気を失った。
「シンディ!!」
バエラが声を上げながら俺に向かって蹴りを入れ、それを軽く受け流し、それに流れる形で体制を崩すバエラ。
後ろががら空きとなった所に手刀でみねうちをし、バエラはそれを受けて気絶する。
「バエラ!!よくもやってくれたネ!!」
リンは飛ばされた中国刀を拾って、俺に向かって来ていた。
俺はナイフを一度飛ばして、リンはそれをかわす。
かわしたと同時に凄まじい速さで距離を詰め、首にみねうちを入れる。
それにより、リンは膝から崩れて倒れる。
「リン!!シンディ!!バエラ!!」
ミーシャルは仲間たち倒されたのを見て、ミーシャルは俺を見ながら警戒する。
一度警戒しながら俺を攻撃するつもりなんだろうけど、そう言う訳にはいかないな。
攻撃されたからには、どう言う理由で仕掛けたのかを問わないとな…ってあれ?
何で問わなきゃいけないんだ? 相手は殺し屋だろう…?
「はああああああ!!!」
「っ!」
ミーシャルの吠えに俺は思わず前を向く、ミーシャルが俺にナイフを振り下ろし、それにかわしてがら空きの腹部に拳を入れる。
それと同時にミーシャルは意識が徐々に遠のき、そのまま倒れるのだった。
「…ふぅ、制圧完了」
俺はミーシャル達を一か所に集め、立ち往生を逆手に塞いでいた車を収納して、もう一度ミーシャル達の元に行く。
そして俺はサイレンサーガバメントを取り出し、彼女達の方に向ける。
そのままゆっくりと引き金を手にかけるのだった…。
――――
「は~やっと帰って来たって感じがする♪」
「そうよね~♪」
裕子ちゃんと明日海ちゃんがそう言うのも分かるな。
私達は合宿免許から無事帰って来て、巧君達が乗って来たワンボックスカーで今帰ってる所、皆一緒に合格したから良かったよ♪
これ隼人君が聞いたらどんな反応するのかな?
楽しみ~♪
そして私達は秘密基地に到着して、エレベーターで降りて行く。
ホールに着いて、私達が帰って来た時、ある光景を見て驚いたの。
「隼人君?」
「おい隼人、彼女達は…?」
それは隼人君が外国の女性…私達と同じくらいの女の子を基地に連れて来ていたの。
香織達が帰って来たのを見た俺、一度目にした後再び気絶しているミーシャル達を見る。
そう…俺はあの時、彼女達を撃てなかった。
撃つことが出来なかったんだ。
いつもながら俺は殺しをする者たちを平気で撃つことが出来たんだ。でも何故か彼女達だけは殺す事は出来なかった。
何でだろう…俺が甘いからか?
「隼人君…彼女達は一体何?」
香織が俺の元にやって来て、この状況を問いかけて来た。
普通見知らぬ女子達が居たら、気になるよな…絶対。
「隼人。彼女達は何なんだ?」
「…殺し屋だよ」
「「「「「えっ!!?」」」」」
俺の言葉に香織達と巧達は当然驚いた、まさか自分達と変わらない年頃の女子がそうだとは思わない。
「マジか!?殺し屋って…」
「俺達と歳変わらないじゃんか…?」
「嘘でしょう…」
哲也と栄治、そして志保がミーシャル達を見ながら驚きを隠せなかった。
そしてミーシャル達が目を覚まし、それと同時に俺は念の為、腰にガバメントを仕込ませる。
ミーシャル達が目を覚まして、辺りを見渡す。
「こ、ここは一体…!?」
「俺達の基地だよ」
っとその言葉にミーシャル達は俺達の方を見て、それに歯を噛みしめる。
「(くっ!任務失敗…!!)」
「(こうなればここで毒物を…)」
「ここで自決を考えてるなら無駄だぞ、毒物はこっちが持っている」
俺の言葉にミーシャル達が俺の方を見る、俺の手には彼女達が仕込んでいた毒物を見せる。
それにミーシャル達は信じられない表情を見せて、愕然とした。
どうやら彼女達はまだ殺し屋としては日が浅い様だな。
まあそれはいいとして、聞かなきゃいけない事がある…。
「一つ聞く、君達は誰に命令を受けた…。いや、答える事は無いともうが当てようか?新島の野郎か?」
「な!何で分かるネ!!」
「ばかっ!喋るな!!」
どうやら当たりの様だな、あいつらしい。
俺とは別に香織達はまた新島重工…ヴィクトリア重工が動いたことに声を挙げる。
「またなの?! あの会社どうかしてるわ!」
「しかし新島の会社ってどうしてこんな事を平気で行えるんだ?」
「さあな、新島の親父の指示で動いている筈だからな。それだろう」
俺がその事を言った時、ミーシャルがそれに異議を問う。
「待って、その情報は古いわ」
「はっ? 何だって…?」
ミーシャルの言葉に俺は思わず振り向いて見る、古いだって…どう言う事だよ。
「今までの社長…新島幸三は息子の新島浩一郎に殺されて、今はその息子が新社長として動いてるの。知らなかったの?」
「「「「「ええっ!!?」」」」」
「何!!?」
その言葉を聞いて俺達は驚きを隠せなかった、って言うか新島は自分の父親を殺したのか!?
あいつそこまでして何が欲しいんだよ…。会社はそんな簡単に手に入るもんじゃないぞ。
どう言う事だよ…。
「知らなかったようね。でも知ったとしてもあなた達に勝ち目はないって事ね」
「…おいおい、誰が勝ち目がないって?」
その言葉にミーシャル達が俺の方を見る。
「仮にあいつが社長になっても、俺は必ずヴィクトリア重工をぶっ潰す。香織達を守りながらな」
俺は決意の目をミーシャル達に向けて、それにミーシャル達は俺の威圧の目に息を詰まらせる。
「(こ、これが…ハヤト・テヅカ…)」
「(私達では…到底敵わない)」
「負けたであるネ~…」
「少しは粘れ!」
バエラは落ち込むリンに怒鳴り、俺は今一度ミーシャル達に問う。
「どうするんだお前等、任務に失敗したんだ。当然組織にも帰れない、死ぬことも出来ないんだ」
「くっ…何が目的なのよあなた」
ミーシャルはもう後がない事に歯を噛みしめながら俺を見る、そんなもん決まっている。
「知っている情報を全て出せ、何もかもな…そして」
俺は一度一呼吸をした後にこう言った。
「闇社会から手を引け」
「「「「えっ?!」」」」
その言葉にミーシャル達は驚きの声を挙げ、香織達と巧達は俺の方を見る。
当然だろうな、一度殺しに来た者達に足を洗えなんて言うのは、だが俺はただ…勿体ないと感じたんだ。
俺と歳も変わらない女の子闇の中で生きていくのはどうも気になってしょうがない。
どうせなら学校やらとか恋とかして、楽しく生きて貰ってほしいと俺はそう感じているんだ。
勿論あまい考えだと思うが、その方が良いと思うんだ…そんな闇社会で死ぬ様な事をさせる訳にはいかない。
「殺し屋から手を引けって言うの?! そんな事出来る訳!!」
「出来るさ、お前たちなら必ずな。あれだけの戦闘能力だ、誰が来ても応用出来るし、生きていける」
俺の言葉をミーシャル達は少しばかり呆れる様な感じを見せる。
「…おかしな人ね、あなた」
「そうよ。普通命を奪いに来た者をそんな事を言うなんて」
「そうかもな。だが俺はこんな奴だからな」
適当に俺はそう言って、ミーシャル達はただ言葉を無くす。
だがそんな中でリンがこんな事を言い出した。
「何だネ、てっきり『身体を抱かせろ!』と言うと思ったネ」
「「「なっ!!?」」」
その言葉にミーシャル達は顔を真っ赤にし、それに俺と巧達は呆れ、香織達は少しだけ頬を赤くする。
「だってそうだネ、こう見えてリン達は結構エロい身体をしているネ、男が寄り付く様に行為技術も結構仕込まれたネ」
「だ!だからと言ってそう易々とやらないわよ!!」
リンに怒鳴りつけるシンディ。
っとなんだかコントらしい感じになっている感じに見える。
本当にこいつ等殺し屋なのか疑問に思ってくるが、もうそんな時期は終わりにする。
「…まあとにかくだ。殺し屋を引退して、この日本で好きな様に生きな。お前たちなら出来るさ」
「……考えておくわ」
俺はそう言って一度ミーシャル達を解放させて、彼女達は基地から去って行く。
その様子を俺達は見届けていた。
そして巧が俺に問う。
「おい隼人…あのまま帰してよかったのか?」
「良いんだ、同い年の女の子を殺し屋にしておくのは勿体ないさ」
「それは…そうだが」
そう言って俺は一度基地の中に戻り、香織達もそれに付いて行き、哲也たちも一緒に基地の中に入って行く。
巧は俺の方を見ていて、そしてため息を付いた後に微笑んだ事は知る由もない。
――――
そして夜、今日は皆で基地に寝泊まりし、部屋で休んでいる中、俺はベッドに座りながらあの事を考えていた。
考えている中で香織が俺の隣に座ってくる。
「どうしたの隼人君?」
「香織…、実は皆に言えなかったんだが…俺は、…あいつ等を殺せなかった」
「え?」
その言葉に香織は俺を見て、俺はただそのまま語り続ける。
「今までは殺し屋を平気で殺して来たのに、ミーシャル達を見て何故か殺せなかったんだ。敵の筈なの…どうしてなのかと思って…」
「隼人君…」
すると香織が俺の頭を持って、自分の身体に抱き寄せる。
それに俺は香織の温もりを感じながら香織を見る。
「香織…?」
「それでいいよ…隼人君、私はそれが正しいと思ってる。同じ歳の女の子を殺めたらきっと取返しの突かない事になってると私は思うから、それがいいと思うよ…私は」
「…そうか、ありがとう香織」
その事に香織は「うん!」と答えながら微笑み、俺は寝ている裕子達の元に行き、そのまま就寝する事にした。
一方リーシャル達は車で知らない道路を走っていて、運転するリーシャルにシンディは問う。
「…ねえどうするの? これから」
「そうね…組織に戻れないし、本当にこのまま組織を抜けて、一般の人になるのも良いかもしれないわね、それに…」
「それに…何?」
バエラがその事を問い、リーシャルはこう言った。
「彼の…ハヤトの元に行くって言う方法もあるからね。この先」
その言葉にシンディたちは少しばかり目を開かせ、そのまま車を走らせるリーシャルであった。