ミーシャル達にマスタングやコルベットを貸した代わりに乗り物が必要となった俺達は廃棄置き場からスポーツカー5台を手に入れ、そのレストア作業に追われていた。
ドライブシャフトやスタビライザーも調べ、サスペンションとブレーキパッドやディスクブレーキの新品を美羽に頼んで手に入れた。
更に俺達は車内を快適にする為、バケットシートを導入し、更に計器に高性能ばかり選んだ。
エンジンオイルにパワステオイル、ブレーキオイル冷却水はこの際に計器と同じ高性能を選んだ。
バケットシート用のベルトの方はバケットシートに収納出来る様に改造した。
俺のスキル…いや、もう俺達のと言った方がいい。俺達のスキルがあればもうどうって事ない。
そして各車のボンネットはカーボンボンネットに変更した、これを防弾仕様にするのはちょっと苦労したかも。
色の方は86が白、GT-Rが銀、S15が青、ランエボXが黒、FDが黄色とした。
ちなみにマスタングの色は赤、コルベットが86と同じ白だ。
被っている色があるが、元々コルベットはこの色だったから良しとする。
タイヤはの公認用のSタイヤを取り付けて、雨に対応する為の溝を掘っている、ホイールも軽量の物を使用している物だ。
最後に各車にはエアロパーツと組み込み、空気抵抗を軽減させる様にした。
勿論GTウイングも取り付けてな。
これで一通りの作業が完了して、俺達は完全レストアされたスポーツカーたちを見る。
「うん、これで完璧」
「後はテストと言う所か」
「まあそれはボチボチやるつもりだよ。後はナンバープレートだが…」
「それならダグラスさんに頼んだわ」
っと俺が考えていると、ミーシャルがそう言ってきたのだ。
それに俺は思わずミーシャルの方を見る。
「そうなのか?」
「ええ、もうじき来ると思うけど…」
「お待たせ~♪」
するとダグラスがどこぞと現れて、5個のナンバープレートを渡しに来たのだ。
なんだが神出鬼没の様な感じだ…。
「これがアタシ達組織で作ったバレないナンバープレートよ。それにしてもこの車をよく再生したわね?」
「ありがとうダグラスさん」
ミーシャルはダグラスからナンバープレートを俺の方を見てこう言ってきた。
「ねえ知ってる? 新島重工の社長さん…なんだかとんでもない物を作ったって言う噂」
「ん?いや…何を作ったんだ?」
「どうもね、潜水艦と空母を一緒にした物を作ったそうよ。その実験を兼ねて『エデン』の方に向かうみたい」
「っ!!!」
俺はダグラスのその言葉を聞いた時、思わず目を大きく見開いた。
エデン…この名前が出ると言う事は、あれも含まれているって事かよ!
そう…俺はその名前に聞き覚えがるのだ。それは…このゲーム『学園地獄 少女達の最後』の“DLC”に出てくる島なんだ。
そこはヴィクトリア重工が買い取った島で、本来新島が親の力で開拓させた場所。
学園で堕とした香織達をその島に連れて行って、自分達の子を更に産み続けさせる目的に新島はしたんだ。
更に学園の女子だけじゃなく、まだ中学生をも堕として自分達の玩具にして楽しんでいる…。
まさかその島のあったなんて…、俺もまだまだ情報収集が足りない様だ。
「エデン?何だそこは…」
「知らないな、知っているか隼人?」
巧と栄治がそう聞くと、俺は口を開いて話す。
「…ヴィクトリア重工が所有する島だ。何かの実験場でそこで例の玩具を試そうとしているんだろう」
「へぇ~あなた知っているのね。しかも新島重工をヴィクトリア重工なんて言うとか、余程あなたを消したい理由が少し分かったかも」
「情報感謝する。後はこっちでやるよ」
俺がそう言うと、ダグラスは手を振りながら基地から去って行き、そして俺は皆に向かって言う。
「新島がそれをテストするって言うなら破壊した方が良いな、今後の為に」
「破壊ってそこに今からか?」
「それに居場所なんて分からないだろう?」
巧と哲也がそう言うが、それなら大丈夫だ。
俺はあいつ等の居場所や島の位置は分かる。それに分からなくなっても鑑定検索で調べればいい。
「大丈夫だ、その場所は知っている」
「スキルでの能力で?」
「いや、まあそうだな…。それよりも行こう、そいつがヤバい物になる前に破壊しに行こう…」
俺達はそこに向かう為、基地の外に出て、UH-60を二機出した。
因みにもう一機は複製で出した物だ。
それを見た香織達は驚いて見ている。
「ヘリコプターだ!」
「ねえ、これってもしかして…」
「ああ、芽衣達が捕まっていたあの倉庫の別の倉庫にあったものだ。これで行く」
そう言って、俺達はUH-60二機に乗り込み、その際に習得鍛錬のスキルが発動する。
《習得鍛錬!航空操縦スキルを取得しました》
「おっ?何か出たぞ」
「俺の習得鍛錬のスキルが発動したんだ、その際に自動的に皆にコピーされる様にしたんだ、行こうか」
俺はUH-60のエンジンを起動させて、ヘリを飛ばして、目的地へと飛ばすのだった。
――――
UH-60を飛行させる中、香織達は初めて乗る航空機や空の光景を見ていた。
「うわぁ…」
「凄いですね」
「いつもの地面が小さく見えるわ」
香織と美也子と裕子が感想を言う中で、操縦席に座る俺と隣にいるミーシャルが少々苦笑いしつつも、前を見る。
そしてもう一機には巧が操縦し、その隣にシンディがいる。
するとミーシャルが俺に問いかける。
「それよりもこのルートで合ってるの?」
「ああ、間違いない…このルートだ。ほら…見えて来たぞ」
俺が言うと、前方にヴィクトリア重工が所有する島『エデン』が見えて来て、香織達と一緒に乗っている新之助達もその様子を見る。
島には重要施設が多く存在する人工物が多数見えて、本格的な施設だと分かる。
そして俺がヘッドホンで巧に無線で知らせる。
「巧、あの島だ。このまま行くと見つかると思うからあの砂浜で降りよう」
『了解』
通信を終えて、UH-60二機を砂浜に着陸させて、すぐに降りて収納に入れる。
そして装備品を取り出して、俺達は武装をする。
今回は下のみ戦闘服を着て、ブーツを履いて上だけタクティカルベストを着込む。
タクティカルベストにはかなり装備を詰めてある。
いつものハンドガンやアサルトライフルの弾の他にライトに手榴弾、グレネードランチャーの弾にショットガンの弾。これらを付けてあるから問題ない。
グローブを履いて、通信機を取り付け、皆の様子を見る。
巧達も準備が出来て、ミーシャル達はハンドガンとSMGのみ持って俺の方を見る。
香織達は一応防弾ベストを着込んで、護身用のハンドガンを腰に持つ。
「じゃあ行こう」
俺達はエデンの重要施設にある秘密兵器の破壊しに行く為、施設へと向かった。