獅子王学園に着いて、香織と共に教室に向かう俺は、鑑定検索で自分の教室と席の場所を事前に調べていた。
目的の教室、2-2組と書かれている教室に辿り着き、俺は教室に入ると、俺の姿を見た生徒たちは俺の方を見る。
「あれ?手塚?」
「もう退院してきたの?」
「いくら何でも早くない?」
「学園の屋上から落ちたって聞いたぜ。もしかしたら打ち所が良かったのか?」
っと俺の事を言ってくる者達が居たのは言うまでもなかった。
俺の怪我は超回復のスキルによって治った物、通常なら全治3ヶ月は掛かる怪我だ。
普通に疑問に思う者達が居ても不思議ではない。
まあ、それは上手く誤魔化して行くしかない。そう思いながら俺は自分の席に向かい、そこに座ると隣の少女が語り掛けて来た。
「手塚君。大丈夫だったんですか?」
「え?…っ!(彼女は…!)」
声を語りかけて来た少女に、俺は目を疑うのだった。
語り掛けて来たのは【
皆に優しく、気配りが上手な上に成績優秀と来て、腰まである長いロングヘア、皆から見たら大和撫子の様な存在だった。
そんな彼女は俺に語り掛けて来たのは、流石の俺も驚いた。しかも隣の席とはまた…。
「えっと…手塚君?」
「…あ、ごめん、ああ勿論。もう大丈夫だ」
っと俺の様子を見た美羽は少しばかり驚いた様子だった。
それに気づいた俺は、彼女に問いかける。
「どうした?」
「い、いえ。なんだか手塚君…随分とお変わりになられたと思われて…、病院で入院されていた時に何か起きたのたのでしょうか?」
「…まあな、その事とはおいおい説明するよ」
そう適当な言い分を言って先生が来るのを待った、その時、美羽が俺の様子を見ながら気になっている感じに見えたのは、あえて見ない振りにしていた。
何故って? だって美羽を見てくる人たちの目がヤバいから…。
――――
午前中の授業が終わり、お昼の時間がやって来て、俺はこの学園の食堂に向かう事にした。
すると香織が俺の元にやってくる。
「ねえ隼人君。お昼一緒に食堂に行こう」
「ああ、分かった」
そう言って俺は香織と一緒に食堂に向かう。あっ、そうそう裕子は別のクラスの教室、違うクラスだからなあいつとは…。
俺がそう思っていると…。
「先輩~~~!」
ドンッ!!!
「ぐふっ!!」
「隼人君!?」
いきなり後ろから突撃の様な衝撃が来て、俺は思わず後ろを振り返る。
そこには背が少し低く、髪型がツインテールの少女が居たのだ、それに青色のリボン…これは確か1年生のリボン…この子は確か。
「【
「はい!先輩!お久しぶりです! どうしたんですか先輩! 連絡1つも寄こさないなんて酷いです! それに桜田先輩も酷いですよ!1人だけお見舞いに行くなんて!」
「あははごめんね美也子ちゃん」
やっぱりだ、彼女は確かこの学校の一つ後輩で、凌辱される4人の内の1人だ。まさかこうも香織や裕子に続いて、美羽や美也子に出会うとは…。これは凄いな。
「先ほどはすいません先輩、怪我はもう大丈夫なんですか?」
「ああ、先生も凄い回復力だって驚いてたよ」
「そうなんですか! 私どうなってるか心配だったんです。でも今の言葉を聞いて安心しました! あっ!先輩たちはお昼まだなんですよね?」
美也子がそう聞いて来て、俺と香織は頷きながら言う。
「ああそうだ」
「これからお昼ご飯だよ」
「それじゃあ一緒に食べましょうよ! 今なら食堂は空いてる筈ですから!」
そう言って美也子は駆け足で食堂の方へと向かって行き、香織は微笑みながら美也子の後を追いかけるのだった。
しかしこうも早く出会えるとは思わなかった、しかも俺を知ってる上に先輩思いって感じかなこれ? これはちょっと疲れるかも…。
でも彼女達とこうして接して、親しくしていかないと、香織達は男達に凌辱され、肉便器にされる…。それだけは避けなくてはならない。
その為にも身体をもっと鍛えなくては、それにもっと食べないといけない、体重がまだ軽いからな。
俺はそう思いつつ俺は香織達の後を追いかけて行った。
――――
そして午後の授業が終わり、俺は帰り支度を始めた。
今日の夕食の買い出しに行く為、近くのスーパーに寄りに行く。
因みに今日のお昼の食事、かつ丼とかけうどんを頼んで、かなりがっつりと食べた、俺の食べっぷりに香織は唖然としていて、美也子は驚きの光景だった。
どうやら今まで食べてこなかった俺が、急に食べ始める事に驚いていたのだ。
なるほどね、そう言う事か…。
かなり俺のイメージは貧弱な奴って思ってたんだろうな、これは驚くわ。
でももうそのイメージはお終いだ。これからはもっと強くなる身体をして行くつもりだよ。そして武器だけじゃなく情報も必要…。
俺の知っているヴィクトリア重工に付いて調べる必要もあるしな、俺が覚えているのと違う所があるかも知れないから。
そう思いつつ俺はスーパーによって買い物を済ませる、今日はキムチ鍋にしようかな…。
あっそうだ、昼間に授業を受けてる際に新しいスキルが手に入ったらしい。
何でも英語の授業の時に【言語解釈】と言うスキルが手に入った時に、英語が一気に解る様になり、すべてが日本語に見えたんだよね。
しかも黒板に書く時も英語が日本語に見えたりと、こりゃまた凄いや…。
そして自宅に戻って俺は料理の準備をして、キムチ鍋を作る。
体重も着々と増加している、51㎏から53㎏に増加した、少しずつではあるが、焦らずにじっくり増やして行こう。
キムチ鍋の準備が出来て、それを食べた後、俺はこの世界のネット通販で電動ドリルと溶接機を購入した。
それは今使っているベンチプレスと懸垂器具は少々ボロボロな状態で、今にも壊れそうな具合なのだ、そこで電動ドリルで金属ブラシを使い塗装をはがし、溶接機で溶接してある程度補強するのだ。
「本当ならパワーラックを購入して、良いのにした方がいいと思うけど、父さんの筋トレ器具だ、大事にしていかないと…、序に洗濯機と掃除機も新しいのを買おう」
俺は父さんから受け継いだ器具は大事にすると同時にその際業者に洗濯機と掃除機を回収して貰おう。
受取日は俺が休みの日にして貰うよう日付を指定し、俺はステータス画面の鏡モードにし自分の身体を少しだけ見る。
薄っすらだが、骨と皮の状態だった身体が少しだけ標準体型になって来た。
「もっとだ、もっと体重を増やさないといけない。それに筋力ももっと増やして、90㎏以上の体重にしないと…」
俺はそう呟きながら、トレーニングをする為に外に出るのであった。
その際、俺は一度だけだが考えた…。
彼女達を助けた後どうするかを…。