目的のブツである銃を手に入れてから、一ヵ月が経った。
体重の方はもう62㎏から良い感じの71㎏になって、細マッチョな感じになって来た。
鍛え続けたお陰で身体に血管も浮き出る様になり、良い感じの状態になっている。これは嬉しい感じだよ。
でも後10㎏以上は欲しい感じだ。
そして俺は今現在父さんのピックアップトラックを整備している所だ。
そろそろ父さんの車を整備しておかないと悪い所が出てくるかも知れない、大切な車だからな。あそうそう、整備している際にまた新たなスキル《完全整備》と言うスキルを手に入れたよ。
これを手にした時に車の色んな所と銃の整備部分が一目瞭然と分かるようなったんだ。これは大変重宝するスキルだぞ。
そう思って整備していた時にダッシュボードにある手紙があったのだ。
「これは…?」
俺はそれを取って手紙を開くと、そこには父さんが書いた俺宛の手紙だったのだ。
「父さんの手紙だ…」
『隼人、これを見つけて読んでいる際に私や母さんは居なくなっている頃だろう。4月の誕生日にお前は17歳になった…、その際にこの車をプレゼントするのは可笑しいだろう。だがこれは敢えてお前に託すものだ…。
近い将来、お前は自由に駆け回り、楽しんでいるだろう…。だがあえて言うが事故だけは起こさないようにしてくれよ。これは父さんと母さんの言葉でもある、そして私達は天からでも見守っているぞ…。』
っと内容が書かれており、俺は思わず見る。
「これ…俺の車だったのか?驚いたな…」
俺は父さんからの手紙を読んで、この車は父さんのじゃなく俺の車だった事に驚く。
だったら税金を払わなきゃいけない。じゃないとこれは動くことは出来ない。
「まあ税金は払うとして、俺のだったら好きなだけ改造出来るな。防弾仕様や防弾タイヤにアップグレードにして、車高を少し低くし、エンジンもパワーアップする…いいぞ」
好きなだけ改造できると確信した俺はピックアップトラックの改造計画を考えていた。
するとそこに…。
「あっ!隼人君こんな所にいた~!」
女子の声が外から聞こえて、俺は外を見ると、そこには香織が居たのだ。
ありゃ?どうしたんだ…?
「よう香織、どうしたんだ?」
「どうしたんじゃないよ~、今日一緒に文化祭の買い出しに行こうって昨日言ったじゃん!」
「文化祭? ……あ」
そうだった、文化祭だ…、すっかり忘れてた。季節は10月の後半、もう文化祭の時期だった…戦いの準備とやらですっかり忘れてたぜ。
「ごめんごめん、すぐに準備するよ」
「うん、そうだ。行くついでに溜まっている洗濯物があったら干すね? 絶対隼人君忘れてると思うから♪」
そう言って香織は俺の家の中に入って行き、俺は頭をかきながらその後を追いかけていく。
車の整備は帰ってからでも出来るか。
――――
街にやって来て必要な物を買いに来た俺と香織は、取り合えず文化祭に必要な物を買った。
それはそうと、本当に必要なモンが多いんだなおい、文房具や工作などのモンが沢山だぞ…。
「ふぅ。これで全部OKかな?」
香織は紙のリストを見ながら確認していて、俺はそれを横から見ていた。
これが今回の必要リスト…? また多いなこりゃ…。
「それじゃあ隼人君。どこかでお昼にしよ♪」
「そうだな。それじゃあ――『あれ~? 誰かと思えば『ガリ棒』じゃないか?』あ?」
突然俺の方に声を掛けて来た人物に目を向けると、そこにはスカジャンを来た若い男性が居た。
よく見るとそいつは同じクラスの【
そいつは学校での唯一の問題児、こいつは香織達を凌辱を指示する実行犯の1人である。
更にこいつは相手を傷めつけながら楽しむ事を目的としているから、尚更ヤバい奴だと言うが、今の俺からすればただのヘタレ野郎だな。
まあいい、俺もこいつがいつもガリ棒ガリ棒ばっか言ってくるもんだから、いい加減少し黙らせるか。
「あっ?俺の事を言ってんのか? この『ヘタレ棒』が…」
「んだと…? この鬼ケ原様にたてつくとは、いい度胸じゃねぇか」
「ちょっと隼人君!」
香織が俺を引っ張って、抑えようとしていた。
すまないが香織、こいつは学校でいつも俺の身体を見てガリ棒ばっかり言ってくるから苛立ってしょうがねぇんだ。
でも大丈夫だ。何も喧嘩するわけじゃない、ちょっとくらいビビらせるくらいなら良いだけだ。本格的に潰すのは“来年”だ。
《習得鍛錬! 目線威圧を取得しました》
ほう?良いタイミングで良いスキルが手に入ったよ、ならこいつで試してみるか…。
「チッ!最近ガタイが良くなって来たからって調子に乗んなよ。お前がガリ棒だって事は変わりねぇ…」
「ヘッ!どの口がほざく…、お前もヘタレ棒だって事は変わりねぇんだよ…」
ギロッ!!
俺の鋭い死の視線を浴びせ、思わず鬼ヶ原は身体を固着させてしまった。
「(っ!こいつ…!)」
「隼人君!駄目だよ! もう帰ろう!」
俺は香織に引っ張られながらその場を去ってしまい、鬼ヶ原に殺気だけを浴びせるだけしか出来なかった、だがこれで少しは黙る感じにはなったかな。
目線威圧はビビらせるには丁度いいぜ、今度黙らせる奴に黙らせよーっと。
その後俺は何故か香織に怒られる始末になる、何で?
――――
帰った後、俺は車の整備を一旦終えてネットで必要な服を買い始める。
まずは戦闘服、サバゲ―服と検索したら、BDUの項目が沢山出て来て、どれを選ぶか迷っていた。
なるべく目立たない服がいいと思い、黒の戦闘服を購入し、更にミリタリーブーツも一つ買った。
後普段の事を考えて、ロングコートを買おう、革製のロングコートなら目立たないだろうな。
そして指紋の事を考えて手袋も買っておくか、証拠を見つけられちゃあ大変だ、香織達を救うのに手が付けられない。
「ふぅ…これで良いかな」
俺は必要な物を購入し、最低限の事をしたが、まだ残っている物がある。
「防弾チョッキ…後で検索してみるか」
そう言いつつ俺はあと残っている作業を終わらせる為、再び車の元に行き、整備を続けるのであった。