転生し、かつての恋人と再会を果たした桜だが、初めての夜以降、彼は自分に触れようとしなかった。
桜は、それは『自分が穢れているからだ』と思っており──……。
※『名残の雪』の続編で、かなりオリジナル色が強い作品です。そういうお話が苦手な方はご注意ください。でもある意味、元ネタを知らなくても読めるというメリットが……ないか( ´・ω・`)
(やっぱり謝るべきよね……)
一夜明けて、そう思った銀子は昨日桜と別れた公園に来てみた。
彼女がここでジョギングしていると言っていたからだ。
(会えるかしら……)
いつも走っているわけではないというような口振りであったため、心配していたのだが、幸い桜とはすぐに会うことが出来た。
「雪さん」
「……え、銀子様?」
こちらに向かって小さく手を振る銀子の姿を見て、驚いて足を止める桜。『どうしたんですか?』と彼に寄って行く。
「ちょっと、会いたくなってね……」
「っ……」
銀子の言葉を聞き、赤くなる桜。その仕草はとても初々しくて可愛らしいが、けれど──桜はタンクトップにショートパンツといった、非常にラフな格好をしていて、走り込むことによりたっぷりと汗を掻いた彼女のウェアは肌にぴったり張り付いて、そして若干透けている。
「…………」
豊満な乳房にくびれたウェスト、そしてキュッと引き締まった小振りなヒップ。それらが衣服の上からでもはっきりと主張していて、銀子の頬にも赤みが差した。
(ボディラインがくっきり……。それに、あぁ……沙棗花の香りも……)
「銀子様、どうかなさいましたか?」
『見ていられない』とばかりに顔を逸らした銀子を心配し、尋ねかける桜。
「わ、私は平気……。それより雪さんこそ、その格好……いいの?」
『その格好』と言われても、それは本人に取ってはいつものことだし、早朝は殆ど人に会わないので、気にしたことが一度もなかった。故に桜は銀子の懸念など、微塵も気付かない。
「え……、あ! ごめんなさい! 汗臭い……ですよね……その、すみません……本当に……」
完全に誤解して、銀子から距離を取る桜。『愛しい人に汗の臭いがキツいと思われた』と、泣きそうになっている。
「ち、違うの……! 違うけど……あ、でも良かったらうちでシャワー浴びて行かない? すぐそこだから」
銀子は慌ててその場を取り繕い、桜をマンションの一室へと連れて行った。
* * *
「……すみません、お邪魔します」
汗のことを未だ気にしているようで、申し訳なさげにおずおずと、部屋に足を踏み入れる桜。
銀子は、『違う』とあまりに言いすぎても嘘っぽく聞こえてしまうだろうと思い、あえてその言葉を繰り返しはしなかった。
「お風呂はここよ。ミントティーを淹れておくから、ゆっくり入ってね」
「あ……ありがとうございます。あの……ところで、その……」
「ん? 何かしら?」
「……一緒に、入りますか?」
耳朶まで真っ赤に染め上げて、そう尋ねてきた桜を見て、彼女が勇気を振り絞り、誘ってくれたことを察しながらも銀子は『いいえ』と首を振った。
「そうしたいのは山々だけど、ミントティーを作るのに少し時間がかかってしまうから……待ってるわ」
「……分かりました」
悲しげな笑みと共に、浴室の扉を閉められてしまった銀子。
(……はぁ。私ってば何してるのよ……これじゃ昨夜の二の舞じゃないの……)
そう深く溜息を吐きながらも、銀子は『彼女に手を出せない今、断る以外の選択肢はなかった』との結論に至る。
だがそう結論付けたところで、彼女を傷付けたという罪悪感が消えるわけでは決してなかった。
* * *
──放課後。
今日、桜は部活がなく、調理クラブに所属する里花の帰りを自身の教室で待っていた。
(いただいたミントティー、美味しかったな……)
今朝のことを、ぼんやりと頬杖つきながら思い出す桜。
(一度は抱いてくれたのに、どうして今は……軽いキスさえしてくれないんだろ)
「私のこと、嫌いになっちゃった……?」
ぽつりと小さくそう漏らすと、後ろから『水月さん』と呼び掛ける声がある。
「誰?」
振り向くとそこには、昨日バイト先で会った新人の少女が立っていた。
「……あなた、うちの生徒だったのね」
「ええ。私はあなたのこと、知っていました……」
「そっか。他のクラスのことはあまり知らなくて、ごめんね」
「いえ、私こそ……謝らせちゃってごめんなさい」
「そんな……あなたが悪いわけじゃないでしょ。それと、同い年なんだしタメでいいよ。気を遣わないで。ね?」
『知らなかった』と言われて、しょげていた少女だが、桜の優しい声色に、表情を和らげる。
「……うん、ありがとう」
「いえいえ。ところで、何? どうかした?」
何か用事があり、訪ねてきたのだろうとそう思い、問い掛ける桜。すると相手は少しずつ距離を詰めてきて──
「私……あなたのこと、やっぱり諦められなくて……。恋人の次でもいい……愛して欲しいの」
上目遣いでそう言って、キスしてきた。
「っ、そんなの無理だよ……。だめ……」
「……なら、身体だけでもいいから……お願い……」
などと縋るように言い募られ、泣かれると弱い。それでも断ることが誠意だと信じて、桜は首を左右に振った。
「……ごめんね」
「……どうして? 橘って子より私のほうが絶対あなたのこと好きなのに……!」
二人は付き合っているという噂でも耳にしたのか。昨日、桜がシャワールームで抱いた紬という後輩のことを恋人だと勘違いしているらしく、同級生と思しき名前も知らない少女は、思い詰めた顔をして彼女を押し倒していった。
「ちょっ、だめ……!」
「お願い……!」
ここまで来ては、相手も引くに引けないのだろう。
(……女の子は迫るより、迫られることに慣れているしね。そのぶん、余計に……)
桜は『仕方ない』と諦念の息を吐き──
「分かった。でもこのこと誰にも言っちゃダメだよ? それと、全部私に任せて……」
そう少女に言い聞かせながら身を反転させ、自分が相手を組み敷いた。
「分かったわ。約束する……!」
泣き顔を笑顔に変えて頷く少女の、セーラーブラウスの中に手を忍ばせながら、桜は彼女に名前を聞いた。
「あなた……名前はなんて言うの?」
「……美弥、安積美弥と言うの……」
「そう……なら、美弥。大人しくしていてね……」
桜は美弥の唇を『ちろり』と舐めて、下着の上から柔らかな乳房を優しく手の平で揉みしだいた。
「っあ、は……んん!」
「こら……声、大きいよ……?」
叱り付けるみたいにそう言って、彼女の乳首を指先で探り当てつつ唇を甘噛みする。
「ぁ……! ん、ごめんなさ……──ああッ!」
謝罪の途中で胸先をキュッと摘まみ上げられ、腰を跳ねさせる美弥。そうして尻が浮いたところで、桜は器用にするりとショーツを脱がせてしまう。
「だめって言ってるのに……声、誰かに聞かれたいのかな? ……いやらしい子」
言葉で嬲り、羞恥を煽って美弥の身体を熱くさせる。それと同時に乳首をすり潰すみたいに激しく摩擦し、スカートの奥へと手を挿し込んで、割れ目の内部に指を這わせた。
「ふぁっ、あ……! 水月さん……私っ……あぁ、はぁ……ッ!」
美弥の息が、どんどん激しくなり、乱れていく。
「あなたの胸……ドキドキしてる……」
手の平に彼女の胸の高鳴りを感じながら、そして指先に蜜を絡ませつつ、より深い快感を引き出していく。
「は……ぁ、あ……! はぁ、はぁ……は、あぁン……!」
机の上で悩ましげに身をくねらせる美弥。もうかなり高まっていることは明白で、桜は愛液にまみれた指の股でクリトリスを挟み込み、激しくこすり立てていった。
「はひっ……!? ぁ、あああ……!」
つるりと包皮を剥き上げられ、ダイレクトに肉芽への刺激を受けて、限界を間近にする美弥の乳首をトドメとばかりに指の腹で捻りあげる桜。
「ひ、ぃ……! あっ……はぁン! イっちゃう、イくぅ! あああぁぁぁッッ!!」
二重の責めに耐え兼ねて美弥は、背を大きく弓形に反らして達していった。
「……可愛い。もうイっちゃったんだね」
くすりと小さく笑って桜は指を一本つぷりと、濡れてヒクつくヴァギナへと埋め込んでいった。
「あぅっ! はっ……ぁああン……!」
「……ん、これならいけるかな……」
膣内のほぐれ具合を確かめ、充分な柔らかさがあると判断した桜は指の本数を増やしていき、そして膣壁を撫でさするようにしながら指先で子宮口をノックした。
「あぅン! あっ、あっ! またイっちゃう……イきそ……はぁぁぁン!」
「おまんこでもイけちゃうんだ? ……ふふ、やっぱりエッチな子……」
囁くように言いながら、彼女のブラごとセーラーブラウスをめくり上げて乳房を露出させ、乳首に吸い付いていく桜。舌先で勃起した胸先を転がし、唇で甘く優しく噛んでいく。
「い、言わないでぇ……! あーーーーーッ!!」
甲高い叫びをあげて、ガクガクと四肢を震わせながら勢いよく銀の飛沫を噴き上げる美弥。指が強く喰い締められるが、それでも桜は強引に動かし、続け様に絶頂を促した。
「ひ……いぃぃぃッ! あ、あぁあぁぁぁーーーッ!!」
叫ぶ美弥が背を仰け反らせる。潮も噴きっ放しで、桜の腕までびっしょりだ。
「いっぱいお潮、噴いちゃったね。でも……まだ気持ち良くなりたいでしょ?」
そう煽りつつ舌を下腹部へと滑らせていき、そうして唇でクリトリスを『ちゅっ』と啄む。
「っあ! や、な……舐めたりしちゃダメ……っ。そこ、汚いわ……ッ」
「そんなことないよ。いいからジッとしてて」
美弥の言葉に首を振り、絶頂痙攣に戦慄く彼女の膣壁を掻くように刺激しつつ、肉の突起を優しく口に含み、舌で転がしていく桜。
達して酷く過敏になっている美弥は、幾重にも快感を重ねられてあえなく達していき、また甲高い喘ぎをあげて銀の飛沫を噴き上げていった。
「ひぁ……ッ! ああっ、イく……! イ……あああぁぁぁッッ!!」
「……ん、すごい……。美弥のおまんこもクリトリスも……トクトク言ってる……」
「……ぅ、っく……! は……あぁぁ……っ……」
荒く息を吐きながら、ぐったりと身体を弛緩させていく美弥。その様を見るに、もう彼女は満足したのだと察して桜は、ヴァギナからゆっくりと指を引き抜いていった。
「ふぁっ!? あッ、あああぁぁぁ……!!」
最後、指の腹でGスポットを撫でこすられた美弥はもう一度果てていき、それから徐々に身体の震えを落ち着けていった。
「……ふ、ぁ……はぁ……はぁ……あぁ……」
「大丈夫……?」
着衣の乱れを直してやり、額にそっとキスする桜。美弥が頷くのを見て、『良かった』と笑みを返す。
「水月さん……私、すごく気持ち良かった……」
「そう言って貰えると嬉しいわ。でも……ごめんなさいね。私、そろそろ行かないと……」
「っ、恋人の……ところに……?」
「ううん、妹だよ。あの子、身体が弱いから……ごめんね」
桜は『バイト先でまた』と美弥に手を振り、教室を後にした。