神がそれを望まれた〜男女比が崩壊した中で生まれた男神〜 作:Agma sisty
私の名前は
なぜ男の子を孕むことができたのか。それは私の立ち上げた事業が上手くいき世界に貢献したとして、日本政府から旧暦の男性精子を使用して孕むことを許されたからだ。
旧暦の精子は新暦の精子と比べて受精卵になった際、生まれてくる子の性別が男性である確率が48%もある。これは旧暦の人類が普通に産んだ時より低い確率である。なぜなら隕石の影響によって確率が4%も低下しているからだ。残念なことに新暦の精子で男性が生まれてくる確率は0.000001%しかない。それでも新暦の精子の4,800,000倍の倍率で男性が生まれやすいため、今新たに保存されている精子よりも大変貴重である。またこの確率は『十分な量』を子宮に投入され、無事着床した際の結果である。そのため現代の技術力では自身の卵子を卵巣から取り出し、今までの『十分な量』の10,000,000分の1の量で100%確実に受精卵になるため、保存されている旧暦の精子が急速に枯渇すると言うわけではない。しかし数は有限であり、確実にその量を減らしている。人工受精の前に厳密な身体検査で問題なしと判断されなければ、どんなに功績を収めようとも使用することはできない。つまり、功績を収め検査を通過すれば、あとはその受精卵を母体に移植するだけである。
この功績を評価するのに、日本では功績者選考システムがある。毎年、最終的に最大4人が選ばれるわけだが、私が功績者として選ばれた年には6人もの女性が最終選考まで残った。このシステムは日本や世界の発展のため、功績者に選ばれたいものは日本国籍を持っていれば誰でも参加ができるのだ。毎年100万人が参加し、一次選考で上位1,000人まで絞られる。この一次選考は足切りの要素を含み、粗末なモノをAIが弾いている。次の二次選考では残った1,000人を、過去の功績者1位を獲得した者が判別し上位100人までに絞る。そこから三次選考では、研究者や政府関係者が多角的に、主に世界への影響力をみながら最大10名まで絞る。そして最終選考では、国民による投票で一定数に達した上位4名が選ばれることになる。このシステムによって、日本は飛躍的に後ろめたい要素が一切なく発展していった。なぜなら世界に影響を及ぼす功績がなければ三次選考まで生き残れず、国民にも良い印象がなければ国民投票で選ばれることもないからだ。最悪、功績者が0名の年も珍しくない。
私が功績者に選ばれ、最終選考まで残ったとき、私のライバルは5名もいた。SNSのトレンドにもなったようで、今年は豊作で残念なことに2名が選ばれないことになった。もちろん救済処置もあり、最終選考まで生き残り惜しくも落選となった人は、来年はシード枠として三次選考に参加できる。シード枠の人は、去年の選考会で最終まで生き残ったのもあり、他よりも1つ頭突き抜けており、ほぼ100%最終選考に選ばれる。選ばれない場合は事業は少しも成長していなかったり、逆に退化していることが多い。しかしほとんどの場合、最終選考まで生き残るほどの事業の持ち主であるため、成長しているのがほとんどであるため、ほぼ100%なのである。
しかし、その中でも私は功績者1位という大変名誉な称号を獲得し、旧暦精子の中でも特に優秀な精子をもらえることになった。
そして孕んだのが、今、私の腕の中で産声を上げる男の子である。そう、男の子。
この世界でも子供を産むことは女の子であれ、非常に喜ばれることであるが、男性を産むと言うのは少し意味合いが変わってくる。
そう、男性が少なくなったこの世界で、男の子を出産すると言うことは喜ばれる以上に、名誉なことであり、今までの生活が一変するのである。
まず、住んでいる家が確実に引っ越ししなければならない。なぜならほとんどの女性が一般地域に住んでいるのに対して、男性を産んだ家庭は日本各地にある男性専用地区に、母子の両方の安全を守るため一家で移動が強制されるからだ。そして環境も変わる。男性が生まれた場合には国から厳格な試験と検査を受けた男性護衛官が4名派遣されるのである。男性護衛官は男性を主に護衛することになるが、可能な範囲でその家族全員を守ることとなる。過去に例を見ないため、設置だけされている制度ではあるが、男性を2名以上産んだ場合には、それぞれに4名着任するのは変わらず、母や男性の姉妹を含めた面々にも2名の護衛官が派遣される。
他には金銭的面である。国から援助金を受けるのだが、旧暦精子で産んだのが女性である場合、援助金5,000万円。新暦精子で産んだのが男性である場合、援助金3億円。旧暦精子で産んだのが男性である場合、援助金10億円となる。つまり、私は国から10億を受け取ることになる。さらにはお祝い金として、生みの親が会社を所有している場合には会社に、会社に勤めている場合は会社からその人に、各地から集まったお祝い金、支援金がもらえるため、さらに援助金以上に貰える。
さらに私は旧暦精子で男性を孕み産んだため、優良賢母として国から認定され、ある程度社会において優遇されるようになる。主に私が産んだ男児が12歳になるまでは男児の代わりとして、国などに対して男児に関わることであればあらゆる要請ができるようになるのである。
「ふふふ…。自分の子は可愛いと言うけれど、この子はより一層可愛く思えるわ。……この子の名前は何にしようかしら。」
私はこれから訪れる幸福を噛み締めるように夢想する。
「今までに1人を産んだけれど、この子の方を大事にしたいと言うのは当たり前だよね。これからどうしようかしら。これk『コンコンコン』…はい、どうぞ。」
私の独り言を遮るようにドアがノックされ、そこから1人の医師と2人の看護師が入ってきた。
黒のスラックスに白のカッターシャツを着込み、白衣を羽織っている医師が、今回も出産に立ち会った
「小百合様、この度、当院を選んでいただき、さらには男性を出産してくださり、誠にありがとうございます。」
「「ありがとうございます。」」
「ふふふ。えぇ、前回は良くしてくださいましたからね。居心地が良かったのもありますけど。」
「優良賢母である小百合様に、その様に言っていただき医師冥利につきます。それでは、今後の日程をこちらの里奈と亜里沙に説明させますので、リラックスしながら聴いていただけますよう、よろしくお願いいたします。では、頼むぞ。」
「「はい!!!」」
「では私から。紹介された
「「よろしくお願いしたします。小百合様。」」
私は「よろしく」と挨拶を返しながら、初めて会った2人を観察する。
自己紹介した森川さんは、長い髪を後ろで縛ったポニーテルの髪型をしており、身長は150cmにも届かないほどの高さで、胸も尻も小さい。年齢は分からないが、機会があれば男の子に受けそうな身体つきだ。
隣の清水さんは、マッシュウルフの髪型で、身長は森永さんと同じくらいの高さで、胸が大きく、尻が小さい。胸が大きいのが玉に瑕だが、それでも女性として十分可愛らしい。服装はナースということもあり、薄ピンク色な看護服だ。
「まず私、森永からは、小百合様のこれからの具体的な流れを説明いたします。その後、清水と交代しまして、国に対する具体的要望を聴取後、政府機関に提出する流れとなりますが、よろしいでしょうか。」
「えぇ、問題ないわ。」
「ありがとうございます。では、今後の流れについて説明いたしますね。小百合様は現在、3歳になられる
「それは強制ではないのよね。」
「はい。また、優良男児を出産されたため、一時的に当院は小百合様だけのものとなりました。これにより小百合様やご子息様に何かしらの問題が生じても、対処できると考え、当院に通院していた女性は、近くの病院に移動することとなりましたので、最低限の安全は確保されたと我々も認識しております。また更なる安全を図るため、国から4名の男性護衛官が派遣される様になりました。また退院に関しては1ヶ月ほどは様子を見るために、当院の拘束されますが、ここは何卒ご容赦、ご理解、ご助力のほどをよろしくお願いします。」
「拘束されるのは退屈だけど、この子のためだものね。しょうがないわ。」
「ありがとうございます。では次に生活について説明いたします。ご出産されて間もない小百合様には、大変申し訳ありませんが、体調に支障が出てないか検査するため、明日には全身検査をします。そこで何も問題なければ、1ヶ月は当院で生活していただきます。これから1週間は検査とリハビリ、そこから1ヶ月は自由に行動できますが、男性護衛官が最低でも2名は付き添いをします。また何かしら困った際には、担当の男性護衛官か私たち看護師、医師に相談してもらえればできる限りのご要望にお応えします。」
「分かったわ。ありがとう。」
「いえいえ!!優良賢母となられた小百合様には当然の権利です!!!えーと…、コホンッ。では次に当院から退院された際の大まかな流れをご説明します。当院から退院後は、一旦、今まで住んでいた家に帰宅後、私物などを纏めて業者に頼み、男性専用地区に運搬します。それを終えたら天宮一家は男性専用地区に引っ越し、定住となります。そこからはその時に男性護衛官から詳細が聞けると思うので、我々の役割もそこまでです。何か質問やご不明点などはございますか。」
「特にはないわ。」
「では清水に変わりますね。清水、あとはよろしく。」
「了解であります!!」
ここで交代するように森川さんと清水さんが入れ替わり、私に微笑みながら説明をしていく。
「では不肖、清水が小百合様の具体的要求を聞きたいと思うので、幾つか質問をしたいのですが大丈夫でしょうか。」
「問題ないわよ。」
「ありがとうございます。では初めに、小百合様はこれで旧暦の精子で2回目の出産となったのですが、2回目で男児をご出産なされたので、3回目の妊娠の希望はありますか。」
「そうね。正直、今の状態で一杯一杯ってのもあるし、他の女性に機会を譲りたいから遠慮しておくわ。こうして可愛い息子も迎えられたんだし。うふふふ。」
「承知しました。では次に、優良男児を出産されましたので、政府からは10億円の援助資金が支給されますが、それ以上を現金でお求めになられますか。数年来の優良男児ですので、倍の20億までなら支援可能と政府側も宣言してますがどういたしますか。」
「そうね。今のところ自分の事業で稼ぎもあるし、政府には援助金以外にもこれからも含めて色々と援助、支援してもらえるから必要ないわ。でも、困った時には政府に要望を出せば支援を受けれるのかしら。」
「はい。もちろん、その要望を審査した後にとなりますが、ある程度であれば即決で支援される手筈となっています。」
「では事前聴取は以上となります。以降はご子息様が成長される時に男性護衛官を通じて説明がなされることになっています。他に現段階で小百合様からのご要望などはございますでしょうか。」
「さっきので大体聞けたから問題ないわ。念のために聞きたいのだけれど、要望が思い浮かべばどうしたらいいのかしら。」
「それにつきましては、当院にいる間は、男性護衛官を含めた当院の医師、看護師全員に相談されれば、その者から担当者に伝達され、小百合様の要望の可否を国が決定した後に、男性護衛官を通じて結果が伝達される流れとなります。」
「分かったわ。ありがとう。質問は以上よ。」
私が言い終わると、医師の恵梨香さんが締めの言葉を私に投げかける。
「では、明日は朝の10時から身体検査となりますので、今からゆっくりと体を休めてください。また明日の検査で午前の部は、基本検査をした後に、血液検査、胸部エックス線検査、呼吸機能検査、心電図検査、腹部超音波検査、胃検査をした上で問診と診察をして13時を目安に一旦終わります。そこで昼食を摂るなどの昼休憩を挟み、14時からは産後マッサージなどを含めたリハビリ、優良賢母ですので問題ないとは思いますが、男児が生まれたので、それに対応する子育ての方法や気をつけることを説明する流れとなります。大体、午後の部の終了が17時を予定しております。長丁場となりますので、検査中に些細なことでも違和感を感じたり、体調の変化に気がついたらすぐにお近くの医師や看護師に相談してください。明日は大変ですので、今日はゆっくりとお休みください。話を聞いてくださり、ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそありがとう。明日はよろしくお願いしますね。」
「優良賢母である小百合様に、そう言ってもらえて感激しております。では私たちはこの辺りで、では失礼します。」
「「失礼します。」」
そう言って医師たちは、私の病室から退室していった。
…さて。
……さてさて。
………さてさてさて!!
私は今から、非常に重要な決断をしなければならないわ…。えぇ責任重大。なんせ我が子の名前を決めなければならないから!!
どんな名前にしようかしら!!かっこいい名前がいいのかしら。それとも可愛らしい名前がいいのかしら。迷うわ。非常に迷う。事業で判断する時以上に悩ましいわ!!なんて贅沢な悩みなのかしら!!!
…一旦落ち着くのよ。そうね…。爽やか系な
そうね。それがいいわ。あなたの名前は
これからよろしくね。私の太陽。
次回はやりたかった掲示板回を予定。
主人公の1人称に関してのアンケート(神が参考にするためであり、すぐに変更するわけではないことを、ご了承くださいますようお願います。またアンケートを無視する結果になる可能性もございます)また太陽の容姿は爽やかイケメンになる予定です。いつか人物紹介で詳細を書くので、その際に再度アンケートを取ります。
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私(今まで通り)
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俺
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僕
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名前呼び(例:太陽は〜だと思うな)
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使い分け(場面と人称の指定は感想で書込)
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その他(感想で書き込んでください)