「あぁぁぁぁ、つか、れた・・・・・・」
重い体を引きずるように新幹線に乗った俺は、崩れ落ちるように席に座り込んだ。
(死ぬ・・・・・・これ絶対過労死する・・・・・・)
地獄のような15連勤を乗り越え、さらに一週間の出張(過密スケジュール)の追撃を受けた俺の体は、泥沼でもがいている方がマシだと思える程に疲れ切っている。つい先日には唯一生き残っていた奴が体を壊してぶっ倒れ入院し、俺以外の同期は全滅した。まごうこと無きブラック企業ではあるが、他に働くアテも無い為ずるずると奴隷のように酷使されている。俺もいずれ、同期達のように心や体が壊れてしまうのだろうか。いや、もう壊れているのかもしれない。
「まぁ、これから会社に顔出さなくていいだけマシ、か」
夕焼けに染まる外の景色をぼんやり眺めながら呟く。しかし、ここ数年で随分と奴隷根性が身に付いてしまった。虚しいことこの上ない。と、
「フレッシュジュースや入れたてのコーヒーは如何ですか~?ホットスナックや弁当は如何ですか~?」
車内販売の声が聞こえてくる。しかし、その声色は妙に幼い。疑問に思ったが確認する余力も無く、自分が座っている席の所まで来るのを待つ。昼飯を抜いてたし何か食べよう。あとビールも。
程なくして、様々な物品を乗せたワゴンを押しながら、着物姿の少女がやってきた。
「・・・・・・?」
違和感が凄い。あれ、おかしくないか?でも、周囲の人達は特に気にする素振りも無い。疲れ切っていたのもあり、そういうものかと思考を放棄して注文をする。
「あー、ビール500ml缶の方と、弁当何あります?」
「そうだねぇ、これと、あとこれがおすすめかな」
見た目に似合わない古風な雰囲気の少女は、メニューを渡してきながら言う。うーん、じゃあ・・・・・・。
「たっぷり肉そぼろ弁当と、こっちの辛味ジャーキーお願いします。あとお茶も」
「お買い上げ、ありがとうございます。っと、これもサービスしておくよ」
注文した商品を手慣れた動きで渡しながら、少女は食玩の箱ようなものを差し出してきた。
「えっと、これは・・・・・・?」
「購入者へのおまけみたいなものだよ。それでは、ごゆっくり」
訊ねる間も無く、少女はワゴンを押して去っていってしまう。わざわざ追いかけて聞く気力も無く、俺はそのよく分からない箱をトランクの横ポケットに押し込み、ビールを飲みつつ弁当を食べ始めた。
「・・・・・・んあ」
強い日差しが顔に当たり、俺の意識はゆっくりと覚醒した。目を擦りながら起き上がり、時間を確認する。
「14:30・・・・・・」
昨日、誰も待っていない一軒家に帰ってきたのが20時過ぎ。シャワー浴びたり洗濯したりで床に就いたのが21時辺り。つまり、俺は15時間近くぶっ続けで眠り続けていたことになる。そのおかげか、体の疲れはそれなりに抜けたようだ。
トイレを済ました後、お茶をがぶ飲みしながら冷凍パスタを温める。22日振りの休日が既に半分近く終わっていることに気付き、乾いた笑いと溜め息が漏れた。
「ははっ・・・・・・はぁ」
温めたパスタを食べた後、俺はトランクの中身をまだ整理していないことに気付く。あぁ、休日の時間がどんどん潰れていく・・・・・・まぁ、外出したりする気力も無いからいいんだけどさ・・・・・・。
「・・・・・・あれ、これって」
緩慢な動きで荷物を整理していると、トランクの横ポケットに入っていた紙箱に気付いた。確か、あの妙な少女からおまけとか言われて貰ったものだ。箱を開けて中を見てみると、手のひら大のルーレットが入っている。人生ゲームに付いてくるルーレットに近い。しかし、ルーレットの盤面には見慣れない文字が書いてあり、全然読めなかった。
「何語だ、これ?」
車内販売のおまけにしてはかなり妙な代物だ。真ん中のつまみを持って、軽く回してみる。と、
「うわっ!?」
ルーレットが回り始めると同時に、ぐわんぐわんと視界が揺れた。頭の中がかき回されるような感覚と、全身が軋むような痛みに襲われて、俺はルーレットを落として倒れ込む。
「は・・・・・・な、ん・・・・・・」
声も殆ど上げられない。救急車を呼ぼうにも、テーブルに置いてあるスマホに手を伸ばすことすら出来なかった。俺、このまま死ぬのか・・・・・・?連勤明けで気が緩んでる所で死ぬとか、なんでそんな・・・・・・。
「う、ぐ・・・・・・」
ぐるぐると回る視界が、徐々に暗くなっていく。どうすることも出来ずに、俺の意識は闇の中へと落ちていくのだった。
夢を見ていた。高校の頃、初めて出来た彼女にフラれる夢だ。
「一緒にいてもつまらないんだよね」
ほんの数週間だけの付き合いだったのに、その言葉でバッサリと切り捨てられた俺は三日間寝込んだ。そんな、青春のほろ苦い、いや、激辛な記憶。
「はっ!」
悪夢から逃げるように、俺は目を覚ました。がばりと起き上がると、何故か服が妙にまとわりつくような感覚がする。
「あれ・・・・・・?」
俺は、確かルーレットを回した途端に体調が悪くなり、気絶していたはずだ。しかし、今は特に痛みもめまいもしない。気絶している間に治まったのかと自分の体を確認しようとして、
「・・・・・・は?」
唖然とした。目に入ったのは、明らかにサイズの合わないブカブカのパジャマを着た、俺とは思えない小柄な体だった。
「は、え、どういうことだ???」
混乱しながら、鏡のある洗面台に向かおうとする。しかし、丈が違い過ぎるパジャマが体に絡みつき、上手く歩くことが出来ない。仕方なく全部脱ぎ捨てて、全裸のまま洗面台へとたどり着いた。そして、鏡に映っていたのは、
「え、待て、どういうことだよこれ!?」
どう見ても年齢が一桁くらいにしか見えない、幼い女の子の姿だった。股間はのっぺりとしていて、切れ目のような筋だけが見える。俺のちんこは影も形も無い。平坦な胸に、少し膨れたようなお腹。全身に薄く脂肪がついただけで、筋肉質という印象とは正反対の体。まぎれも無い、未発育な幼女の姿がそこには映っていた。
夢かと思い頬をつねってみるが、鏡の中の幼女も同じ動きをする。弾力的なほっぺの感触とつねられた痛みは、鏡に映る幼女が間違いなく自分だということを伝えてきた。
「な、なんで・・・・・・?」
分からない。なんでこうなったのかも、どうすれば戻れるのかも。洗面台の前にへたり込むと、冷たい床とお尻が触れて思わず声を出してしまう。
「ひゃんっ!?」
澄んだ可愛い声が俺の口から漏れ、動揺する。今の声、俺が出したのか・・・・・・?いや、でも・・・・・・。
「あ、あー」
意識して自分の声を聞いてみると、確かに見た目通りの幼げで可愛い声になっている。何から何まで、自分とは違う。ど、どうすれば・・・・・・!
「っそうだ、ルーレット!」
思い出した。気絶する直前、体がおかしくなったのはルーレットを回してからだったはず。もしかしたら、あのルーレットが原因なのかもしれない。俺は急いで戻り、ルーレットを探す。
「どこだ、どこに落とした!?」
テーブルの上にも、ベッドの上にも無い。フローリングの床に落ちたのかと、這いつくばるようにして探し続ける。と、
「んんっ!?」
衝撃が、走った。股間に何かが当たっている。確認するために動こうとしたら、股間の筋の部分が擦れてビリビリとした刺激が全身を駆け巡る。
「ひぃっ!?」
変な声が出てしまい、抑えきれない。なんとか腰を上げて確認すると、どうやら床に転がっていたクッションの角が丁度股間に当たっていたようだ。俺はあぐらで座り込み、股間が傷ついていないか見てみることにした。
「・・・・・・うわ」
改めて見ると、本当にちんこが付いてない。どころか、毛の一本も生えていない。ぴっちりと閉じた割れ目の筋には、見た限り変化は無いようだ。
「こんなちっちゃいのに、なんだったんだあの感覚は」
快感というよりは、敏感過ぎるような妙な感覚。あれが女の快感なのだろうか。早くルーレットを見つけなければいけないはずなのに、どうしても気になってしまう。まるで、この体になったことで思考が流されているような。そうだ、幼女になった自分の体を調べたら戻る手掛かりが掴めるかもしれない。殆ど言い訳に近い理由を捏ねつつ、俺はそっと股間に手を伸ばした。
「んっ」
筋を指先で撫でると、やはりピリピリとした感覚が伝わってくる。快感というよりは、日焼けした肌を撫でているような感じだ。まったく気持ちよくは無い。やはり、この体が幼過ぎるからだろうか。そのまま慎重に筋を撫でていると、少しずつ違った感覚が湧き上がってきた。
「ふっう・・・・・・」
気持ちいいとまではいかないが、体がカッカと熱くなってくるような、変な気分だ。割れ目が僅かに湿り、ぬちゅりとした感触が指先に伝わってくる。
「こんな歳なのに、濡れるのか」
思えば、今の会社に勤め始めてから女性経験は一度も無い。だからだろうか、俺は決してロリコンではないはずなのだが、妙に興奮してしまう。汗ばんできた幼い体になってしまったという状況で、どこかおかしくなってしまったのかもしれない。
「こっちはどうなんだ・・・・・・?」
割れ目の上の部分にある、ぷくりと腫れたところがある。恐らくクリトリスだろう。皮を被っているようで、その皮の上から慎重に触れてみる。
「つぅっ!??」
さっきよりも遥かに敏感な刺激が俺を襲う。快感どころか、むしろ痛いくらいのものだ。それでも、我慢しながら擦り続けると、割れ目から少しずつ愛液が漏れだしてきた。
「ん、ふぅっ・・・・・・んんっ・・・・・・」
自然と漏れる幼げな喘ぎ声。愛液を割れ目とクリトリスに塗りたくりながら、全体を満遍なく刺激していく。敏感なだけの感覚が、少しずつ、少しずつ違うものに変わっていった。
「あっくぅ・・・・・・!」
下腹部の奥に、熱が溜まっていく。それに応じて、刺激から快感を感じ取れるようになってきた。割れ目をやや強めに擦りながら、円を描くようにクリトリスを撫でると、ぴくんと体が震える。
「はぁっ、なんか、じわじわ来た・・・・・・!」
気付けば、俺は股間をまさぐることに夢中になっていた。もどかしいほどの快感が、徐々に体に染み渡っていく。男の快感とは根本的に違う、内側から湧き出てくるような快感。それをこんな幼い体で、男の俺が味わっている。ゾクゾクと背徳感が背筋を走り抜け、一層指の動きが激しくなっていった。
愛液がどんどんと溢れ、内股とフローリングを濡らしていく。のぼせたように顔が熱くなって、くらくらと目が回る。下腹部に溜まった熱が全身に広がり、俺は、幼い体は、完全に発情していた。しかし、
「んうっ、くぅっ!な、なんか、イけないっ?」
そう。幼い体に熱が溜まり、快感で全身が震えても、絶頂する予感が全然しないのだ。やはり幼過ぎるからだろうか。しかし、気持ちよくてもイけないのは滅茶苦茶にもどかしい。何か無いかと辺りを見回して、俺はそれを見つけた。
「あっ」
ベッドの下に、例のルーレットが転がっていた。そうだ、俺はこれを探してたのに・・・・・・なんで、ロリの体でオナニーに夢中になってるんだ。正気に戻った俺は、体に溜まっている快感の熱をどうにか堪えながらルーレットに手を伸ばし、掴む。付いた埃を払いながら、ルーレットをテーブルに置いた。
というか、どうしよう。このルーレットが原因かもしれないと思って探していたけれど、いざ見つけてもどうすればいいか分からない。さっきのように回せば戻れるのかもしれないが、気絶したまま目覚めずに死んでしまうこともあるかもしれないのだ。
「・・・・・・いや、回そう」
ここで悩んでいても仕方ない。そもそも幼女になっている時点で、社会的には死んでいるようなものだ。元の体に戻れなければ、会社から鬼電の後に自宅まで押しかけられ、俺が幼女を監禁してたとかなんとかで大変な騒ぎになるかもしれない。どっちにしろ、俺にはこのルーレットを回すしかないようだ。もし変化があった時にすぐに体が確認出来るよう、スマホのインカメを起動する。
「よし、いくぞ・・・・・・!」
気合を入れて、男の時よりも遥かに小さく、愛液で濡れている手でルーレット中央のつまみを掴む。祈りながら勢い良く回すと、さっきのようにめまいと体の軋みが起きてしまった。しかし、さっきのように耐えられない程ではない。めまいと軋みに耐えていると、いつの間にかルーレットが止まって、気付けば───
───俺は、爆乳ブロンド美女になっていた。
「はぁ!?」
スマホの画面に映っているのは、金色に煌めく髪を腰の上辺りまで伸ばした、胸も尻も大きい美女だった。ひと昔前のハリウッド女優のようなその姿に、思わず息を呑む。
「って、なんで元に戻らないで別の体になってるんだよ!」
もしかして、ルーレットを回す度に別の体になるのではないか。そう思った俺は、再びルーレットを回そうとして、
「んんんっっ!!??」
くたりと、倒れ込んでしまった。
「は、えっ、んああああっ!?」
快感が、体の中で暴れ回っている。どうやら、幼女になった時の下腹部の熱を引き継いでいるようだ。いや、そうだとしても激し過ぎる・・・・・・!幼い体とは比べ物にならない程の快感で、俺は身を捩らせた。
「なんっだこれっ、はぁ、んぅ・・・・・・!」
未知の刺激に悶えながら、なんとか息を整えようとする。しかし、無意識の内に手が胸と股間に伸びてしまい、気付いた時には更なる快感が俺を襲った。
「っえっんんんんんんっっ!!?なんっなんでぇっっ!??」
手が勝手に胸を揉みしだくと、ぐにゅぐにゅと柔軟に形を変えながら快感が伝わってくる。クリトリスの刺激を胸全体に薄く広げたような感覚。対して、股間・・・・・・おまんこの快感は鮮烈だった。次元が違う程の、膨大な快楽。既に濡れているおまんこは、幼女の時と違って金色の陰毛が茂り、筋が開いていた。そこを指が這い回り、クリトリスをこね回すとまるで落雷のような快感が全身を駆け巡る。
「んあっくぅぅぅぅっぅぅぅぅっっ!!!」
ヤバい、ヤバ過ぎる。成熟した女性の体はここまで凄いのか。感心する間も無く俺は快感に振り回され、全身がビクビクと痙攣してしまう。
「んっあぁぁぁっっ!!?」
まさぐっている指が愛液で滑り、おまんこの中に挿入っていく。膣内は温かくぬるぬるで、細い指先をきゅうきゅうと締め付けてきていた。それ以上に、挿入の感覚は例えようも無い。体の内側、胎内に侵入されるという、男では味わえないような体験に振り回される俺。いつしか、ぐちゅぐちゅと淫らな音を立てながら、おまんこへ指を挿入することを繰り返していた。
「やぁっんんんっ!だめっだってっぁぁぁぁぁあああぁぁぁ!!!」
止めようとしても、止まらない。俺の意思を無視して、肉体は快感を貪ろうと勝手に動いてしまう。指が乳首をつねり上げると、それに合わせておまんこが蠢き指を柔軟に締め付ける。あっという間に俺とブロンド美女の体は限界を迎え、溜まり続けた快感が一気に爆発した。
「あっんああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁあああああっっ!!!!!」
自分のものとは思えない、魅力的なハスキーボイスの喘ぎ声が部屋に響き渡る。視界がスパークし、快感が全身を暴れ回って痙攣が治まらない。これが、女の絶頂。男のものとは次元が違う。
「は、へっ、うぅぅぅ・・・・・・!」
仰向けでだらしなく足を開きながら、俺はぼんやりと天井を眺める。今も体はびくびくと痙攣し、快感の余韻が波のように押し寄せてきていた。それに浸りながら、俺は放心したようにぼぅっとし続けるのだった。
余韻が過ぎ去り、少し肌寒さを覚える頃。俺はやっとのことで正気に戻った。首をぶるぶると振って頭をはっきりさせようとすると、金色の美しい長髪がばさばさと一緒に動いて鬱陶しい。
「はぁ・・・・・・」
女の快感は確かに凄かった。正直、ちんこの快感とは比べ物にならない。だけど、いくら気持ちよかったと言っても状況が好転したわけじゃない。早く、元の体に戻らないと。明日は、早くから出社しなければいけないのだ。
「・・・・・・いや、これ、出社とか言ってる場合じゃないよな」
そもそも、この体は戸籍が無いはずだ。誰かに見つかったら日本を追い出される可能性だってある。そして、明日出社しなかったら上司が家に押しかけてくるわけで。
「あークソ、何度考えても元の体に戻って出社するしかないじゃないか!」
俺はテーブルのルーレットに手を伸ばす。また別の体になるかもしれないが、今の俺には戻る手段がこれしか思いつかない。半分自棄になりながら、思いっきりルーレットを回した。くるくると回るルーレットと一緒に視界が揺れ、体に軋むような感覚が走って───
───俺は、今度は高校生くらいの少女の体になっていた。黒髪が目元の辺りまでかかり、地味な印象を受ける。胸や尻もさっきのブロンド美女と比べると貧相で、顔立ちはそこそこ整っているものの、どこにでもいる普通の女子高生に見えた。
「また駄目か・・・・・・いつになったら元に戻れるんだ」
肩を落とし、もう一度回そうとルーレットに手を伸ばそうとして、
「え、あれ?」
ルーレットに、触れられない。いや、触れようと思えば触れられるはずなのだが、どうにも気分が向かない。ルーレットに触れる気力が湧かないのだ。俺は戸惑いながら、手を引っ込めた。
「・・・・・・え、こわっ。いやまぁ体が別人になるって時点でおかしいけど、なんでだ・・・・・・?」
このままではルーレットを回すことが出来ない。回数や時間の制限とかがあるのだろうか?だとしたら、もう元の体に戻れないかもしれない・・・・・・?ゾッとする考えを振り払うように、俺はベッドに寝転がった。ひとまず一旦時間を置いてみよう。毛布にくるまりながら、俺は現実から目を背けるように仮眠を取ることにした。
・・・・・・。
「・・・・・・」
・・・・・・眠れない。当然だ、昼過ぎまで爆睡したばかりだし、なによりこんな異常な状況で眠れるわけがない。あぁもう、なんでこんなことに・・・・・・!苛立ちやストレスを無視するように、俺は少女の貧相な体、もとい自分の胸と股間に手を伸ばした。
「は、んっ・・・・・・」
現状から逃避するように、俺はオナニーを始める。さっきのブロンド美女の体で少しはコツを掴んだはずだ。貧乳を撫でるように揉みながら、おまんこの入り口を慎重に刺激する。
「ふぅっ、なんか、さっきと感じ方が違う・・・・・・?」
徐々に湧き上がってくる快感は、ブロンド美女の時とは何かが違うように思えた。新鮮というか、快感の量は少ないのにより多く感じているというか。説明し辛いその感覚を味わいながら、少しずつ指の動きを激しくしていく。
「っんんんぅ!これっ、いいなっ・・・・・・!」
この体は貧相だが、感度はいいらしい。貧乳を揉み、乳首をこねるように刺激すると、じゅわりとおまんこから愛液が溢れて出てくる。それを潤滑油代わりにしながら、皮の向けたクリトリスにそっと指を這わせた。
「っくぅっ!?やっぱ、刺激つっよい・・・・・・!」
乳首と同時にクリトリスをつまむと、ぱちぱちと脳内で何かがはじけるような快感が伝わってくる。ぎゅっ、ぎゅっと乳首とクリを押し潰しながら、俺は人差し指を立てておまんこに挿れてみようとする。
「っふ、んんんっ!キツい、けど気持ちいいっ・・・・・・!」
さっきよりも、遥かに窮屈な膣内。人差し指一本だけでも、痛いほどに締め付けてくる。しかし、その分感じる快感も鋭い。俺はゆっくりと人差し指を前後に動かしながら、同時に胸とクリトリスも刺激していった。
「んあっ・・・・・・くぅ、んんん・・・・・・!」
さっきのような激しい嵐のような快感ではなく、鋭く、少しずつ高まってくるような快感。何より、自分のペースで味わえるのがいい。俺は毛布にくるまった中で、いやらしい音を立ててオナニーを続けながら、少女の体から生み出される快感を噛み締めるように味わう。
「慣れねぇっ、な・・・・・・!」
幼女の体からブロンド美女の体、そしてこの少女の体へ。女性の体のオナニーはこれで三度目ということになるが、全然慣れない。男とは違う、体の奥底から湧き上がってくるような快感に慣れていないのか、そもそも女性のオナニーは常に新鮮なのかは分からないが、俺にはこの少女の体から感じられる快感が一番好みだった。なんというか、塩梅が丁度いいのだ。
「あっんっ!そ、そろそろか?わかんっ、ないけど・・・・・・!」
じわりじわりと高まっていく体が、もう少しで絶頂しそうな予感を伝えてくる。俺は挿入している人差し指の動きを激しくしながら、強めに乳首とクリトリスをこねていく。少しずつ溜まっていた熱が、溢れて全身に広がっているような感覚。絶頂の、予兆。
「あっくるっイくっ、イ、っくぅ・・・・・・!!」
ぎゅうっと足を閉じ、体を丸めるようにしながら俺はイった。どこか優しい感じの絶頂は、気持ちよくて、心地いい。ベッドの上で温かい毛布にくるまりながら、俺は柔らかな余韻をじっくりと楽しんだ。
数時間後。目を覚ますと、日はどっぷりと暮れ、部屋は薄暗くなっていた。俺は慌てて飛び起きて部屋の明かりを付ける。
「なんでぐっすり寝てるんだ俺はっ!」
この状況をどうにかしなきゃいけないと言っておいて、この有様。なんか泣きたくなってきた。とりあえずミネラルウォーターを飲んで水分補給した後、テーブルの前に座りルーレットを睨む。
「こ、今度こそ・・・・・・!」
ルーレットの中央をつまむ。どうやら、今回は大丈夫らしい。意を決し、元の体に戻れるよう祈りながらルーレットを回した。くらりと軽いめまいと、筋肉痛のような感覚が全身を包む。そして、
「・・・・・・これ、は」
スマホの画面に映っているその体は・・・・・・俺のものだった。
「も、戻ってる!」
思わずガッツポーズをする俺。よかった、このまま戻れなかったらどうしようかと・・・・・・!安堵感と共に、俺は脱ぎ捨てていたパジャマを着直していく。
「これでなんとか、会社側からどやされることもなくなりそうだ。本当によかった・・・・・・」
情けないことを言いながら、俺はふと気付いた。・・・・・・あれ?なんで俺、あんなところで働いてるんだろう?っていうか、なんで俺は辞めようとしてないんだ?いや、そりゃ働かなきゃ生活出来ないからだけど、それにしたって体壊したりしたら本末転倒だ。
「いや、馬鹿らしいなほんと。まともに考えたら正気じゃないわ」
さっきまでの異常な体験が、妙な勇気というか、視野の広さを俺に与えたようだ。それに、洗脳にも近い会社への恐怖心も綺麗さっぱり無くなっている。いや、女の体でオナニーしただけでこうなるのは不思議というか、妙な話だけど。
「・・・・・・よし!会社、辞めよう!」
そうと決まれば、色々と調べないといけない。俺はスマホを手に取り、ブラック企業からの退職方法やその他諸々を調べ始めた。
翌日。俺はボイスレコーダーをスマホのカメラを忍ばせつつ、上司に辞表を提出した。当然目の前で破り捨てられ、あらんかぎりの罵声を浴びさせられたのだが、映像と音声を撮るのが目的だったので構わない。他に細々とした証拠を集めた後、数週間後にまとめて労基にデータを送り、一月もしない内に会社にはがさ入れが行われた。
と、いうわけで。俺は溜まりに溜まった有休を消化しつつ、疲れ切った心と体を休めることが出来ているのである。
「あー、最高・・・・・・」
ここしばらく、会社を辞めるために色々と動いていたが、目的のある行動だったからか疲れすら心地いい。最高の気分で、俺は昼間からビール缶を開けて飲んだくれていた。
「こうやって時間を気にせずだらだらするの、いつ振りだ・・・・・・?」
つまみのチーズをつまみながら思い返すが、どうにも思い出せない。それ程昔だということだろう。
「にしても、次の仕事どうするかなー。今の内に考えとかないと」
次に勤める会社もブラック企業だったら、流石に心が壊れてしまいそうだ。ちゃんと調べてから就職活動をしないと・・・・・・。そう思っている俺の目に、例のルーレットが映る。あれから忙しくて一切触れていなかったそのルーレットは、部屋の隅に所在なさげに転がっていた。
「・・・・・・待てよ?」
ルーレットを拾い上げて、ふと思い付く。得体の知れない力を持つこのルーレットだけど、上手く使えば金になるかもしれない。一応何回か回せば元の体には戻れるっぽいし、試してみるのもいいだろう。俺はアルコールの回った頭で考えながら、色々と検証してみることにした。結果、
・どんな体になるのかはランダムで、ルーレットの目によって固定されているわけではない
・元の体以外は全部性別が女だった
・基本的に美人になることが多い
・年齢は5~50くらいまで
・一度回してから、二十分程は再度回すことが出来ない
・元の男の体に戻る確率は、大体1/6くらい
・全体的に感度が高い
・回数を重ねる毎に、めまいや体の軋みは無くなっていった
と、いったことが分かった。酔いが醒めた後にかなり危険なことをしてしまったという後悔が湧いてきたが、やってしまったものは仕方がない。メモに箇条書きにしたルーレットの特徴を見ながら、俺は考える。
「・・・・・・これ、上手くやればいけるか?」
一つ、案が閃いた。詳しいことは調べてみないといけないが、もしかしたら失業期間を上手く乗り越えることが出来るかもしれない。もしかしたら危ないかもしれないが、まぁブラック企業で働くよりはマシだろう。よし、じゃあさっそく色々と調べて準備しよう。
───そして。
「あぁっ、んぅ、っくぅん・・・・・・!」
俺は、録画用のビデオカメラの前でオナニーをしていた。今の体は、大学生くらいのクールそうな顔付きの女性だ。その整った顔を快楽で歪めながら、乳首とクリトリスにローターを当て続ける。細かな振動が伝わる度に体がびくびくと震え、指では味わえない快感が流し込まれた。
「っふ、んんんんんっ!」
振動を強くすると、一気に快感が跳ね上がる。成熟した女の体で悶えながら、俺は媚びるような表情でビデオカメラのレンズを見つめた。
そう。俺は様々な女性になりながら、彼女たち(中身は俺だが)のオナニー風景を、会員制のR-18動画サイトに投稿し始めたのだ。視聴数やグッド数に応じてお金が振り込まれるシステムで、二ヶ月ほど前に始めてから今まで、結構な稼ぎになっている。
「んあっ、っつぅぅぅぅっっ!!」
ビリビリと振動が快感に変わり、俺の脳を痺れさせていく。軽く絶頂した俺の体は、プシッとおまんこから潮を吹いてだらしなく力が抜けた。
俺の投稿している動画は、全てが別の女性のものだからかかなりの人気を博している。たまに過去の女性をリクエストされることもあるが、似たような女性ならともかく、一度も同じ女性にはなれていないので応えられていない。生配信の方が稼げる作りになっている、という情報も目にしたが、それは流石に怖いのでまだ手を出してはいなかった。
「ふぅぅ・・・・・・じゃあ、次はこれを・・・・・・」
画面外に置いてあった、黒光りする極太のディルドを手にする。さっきのオナニーの時に確認した感じだと、多分これだけ太くても大丈夫だろう。既にほぐれている入り口にあてがって、ゆっくりと挿入する。
「んんっ、ふ、ふっとぉ・・・・・・!」
みちみちとおまんこを広げながら、しかしディルドは膣内へと飲み込まれていく。内側から押し広げられるこの感覚は何度やっても慣れない。しかし、それ以上に満たされる多幸感と快感が押し寄せて、心がぐずぐずに溶けていくような気分になってしまった。俺は男なのに、色んな女の体になって、そのオナニー動画をネットに投稿している。背徳感と高揚感、少しの恐怖と膨大な量の快感で、俺の顔はだらしなく微笑んでいるんだろう。
「ぜんっ、全部、飲み込めないっ・・・・・・!」
入り口から奥まで、ディルドがみっしりと挿入っている。それでもまだ余りのある大きさのディルドに、征服されてしまったような気分だ。慎重に前後に動かすと、それだけで全身が震えるほどの快感が俺を襲った。
「ぅんんんんんっ!!す、すごぉいっ、これぇ」
最初こそゆっくりディルドを動かしていたが、すぐに激しく挿入するようになってしまう。俺は夢中でディルドを動かし、女体の快楽を貪った。空いている片方の手で胸を揉みながら、レンズを見る。涎を垂らし、涙を流しているその顔はさぞかし淫靡に映っているだろう。
「おくぅっ奥がいいのっ、そこっそこぉっ!!」
この体は奥が弱点の様で、ディルドが下腹部の最奥を抉る度に愛液が噴き出し、マグマのような熱と快感が全身に回っていく。ヤバい、最近の中でも一番感じてるかもしれない、この体・・・・・・!
「っあ」
ごりっ。快感で手が震え、力加減を間違えたディルドが子宮口を貫き、子宮の中まで侵入する。その瞬間、全てを吹き飛ばすような快楽の爆発が俺に襲い掛かった。
「ああぁっあっあっあぁぁぁぁぁぁぁああぁあっぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁあああ!!!!!!」
狂ったように喘ぎながら、全身が痙攣し続ける。快楽の爆発は次々と起きて、留まる所を知らない。絶頂から、降りてこられない。
「ぁあぁぁあっだめぇっむりっむりだからぁっ!!!」
自分でも何を叫んでいるのか分からないまま、ディルドを引き抜こうとする。しかし、子宮口にカリの部分が引っかかって、またしても凄まじい快感が産み出された。
「いやっあぁぁっぁぁぁぁぁぁっっ!?!これいやぁっんんんんんんんんんんんん!!!」
もう、なにがなんだか分からない。ディルドが子宮口を抉りながら抜けた瞬間、何もかもがぐちゃぐちゃになって、快感の津波に流されていく。極太のディルドを咥え込んだまま、俺は気絶するように意識を失った。
「ん・・・・・・」
念の為にかけておいた目覚ましの音で、目が覚める。オナニーでぐったりと疲れた体で起き上がると、周囲は乾きかけの愛液ですごいことになっていた。
「またやっちゃったな・・・・・・掃除しないと」
その前に、棚に仕舞ってあったルーレットを取り出して、さっと回してしまう。殆どめまいもせずに俺の体はまた別の女体へと変化した。
「えーっと・・・・・・お、外人か」
先日買った姿見の前に立つと、スタイル抜群の美女が映る。くびれた腰に豊満な胸、腰にまで伸びた長髪は白金色とでもいうのだろうか、白髪に近い金色に染まっていた。顔付きは鼻が高く、鼻梁がくっきりとしている。綺麗というよりは、格好いい顔立ちだ。
「しばらくはこれでいいか。えーっと、サイズ合いそうな服は、っと」
動画で稼いだ金で買った様々な服の中から、適当に見繕う。最近、外に出る時以外は殆ど女の体で過ごしていた。その方が気楽だし、何より気分がいいからだ。フリフリのブラジャーを付けて、伸縮性の高いセーターを着ながら、俺は姿見の前でポーズを取ってみる。
「うわっ、今回も美人だなぁ、俺。次の動画もこの体で撮るか」
胸が少し窮屈だが、それが逆にセーターをしたから押し上げていて胸を強調している感じでいい感じだ。パンツとズボンも履いてから、俺は周りの掃除を始めることにした。
これが、最近の俺の日常だ。色んな女性の体になって、オナニーや一人ファッションショーをしたり、日々を楽しく過ごしている。ブラック企業に勤めていた頃からは想像も出来ない最高の日常だ。
もし、あの時不思議な少女からルーレットを貰っていなかったら。俺は、仕事に忙殺されながら悲惨な結末を迎えていただろう。だから、あの少女には感謝しかない。まぁ、明らかに普通じゃない存在な気もするが。
いや、考えるのはよそう。きっと、彼女は俺を助けてくれたのだ。俺にとっての恩人、それでいい。もしまた会えたらお礼をしたいが、きっとその時は来ないだろうという予感がある。もう、二度と会うことは無いだろう。
「ふふ」
掃除をしながら、俺は微笑む。あの少女に感謝しなくては。だって、俺は彼女のおかげでこんなに楽しく暮らしているのだから。生きるのが楽しくて、明日が楽しみで仕方ない。俺はそんなことを思いながら、外人美女の体で掃除を続けるのだった。