「ふぅ・・・・・・」
PCを閉じて、息を吐く。目元を軽く揉みながら、俺は立ち上がった。
例のお面を渡されてから、一か月程が経過した。幸い、あれから俺が美女に変身することは無く、お面について調べながらも日常を過ごしている。
「俺上がるわ。お疲れー」
周囲の社員たちに挨拶しながら、出版社を出て帰路に着く。俺以外住んでいない一軒家に帰ってくると、上着を脱ぎながらソファに座り込んだ。
「っはぁー・・・・・・ったく、最近随分疲れるなぁ」
原因は分かっている。余暇を使ってお面について調べ続けているからだ。そのせいで、精神的に休まる暇が無い。恨めしい目で食器棚の横に置いてあるお面を見るが、特に何かが起きるということも無かった。
一応、進展らしいものはある。俺の伝手でオカルト方面から色々調べてみたら、俺にお面を渡してきた少女の情報が僅かながら得られたのだ。どれもこれも確証の無い眉唾ものの話だが、全国に渡って目撃情報があるのは注目に値する。だが、お面についてはなんの情報も得られなった。
「まぁ、いいか。今の所、あの日以外何かしでかしてる訳でもないしな」
呟きながら、俺は夕飯を食べようと冷蔵庫からレトルト食品を取り出すのだった。
「・・・・・・油断したのが悪かったのか、クソが」
翌日。目を覚ました俺は、自分の体があの時の金髪美女(うさぎの耳と尻尾付き)になっていることに気付いた。しかし、ある程度予想出来ていたことなので出版社に仕事を休む旨のメールを送り、次いで丈に電話をかける。着信音が何度か鳴った後、電話が繋がった。
『おう、朝っぱらからどうした義和。ちょいと嫌な予感がするんだけどよ』
「大当たりだよ畜生。また女になっちまった。原因は分からないが・・・・・・そっちで新しく分かったことはあったか?」
『いや、無えな。お前と同じ、よく分からん少女の噂程度しか見つからんかった。で、どうする?合流するならすぐ向かうが』
丈の言葉に、少し考え込む俺。幸い、前回のように体が発情しているということは無いが・・・・・・。もしかしたら丈に、男に会うと発情してしまう可能性もある。合流したところで何かが出来る訳でもないし、ここは合流しない方がいいだろう。その旨を丈に伝え、再び何かあったら連絡すると約束して電話を切る。
「はぁ・・・・・・全く面倒だな」
愚痴りながら、俺はタンスの最上段を開ける。そこには、もしも変身してしまった時用に用意していた女性ものの服が入っていた。当然、バニースーツではない。セーターのような着やすいものを購入しておいて助かった、これなら忌避感無く着ることが出来る。・・・・・・まぁ、女性用の下着を着るのは中々に躊躇ってしまったが。
「っ・・・・・・これは、うぅん」
結局、迷いを振り切ってブラジャーを手に取り、付けようとする。一応複数のサイズを用意していたが、一番カップが大きいものでも少しキツい。ネットで付け方を検索しつつ、おっかなびっくりブラを装着する。すると、肩が一気に軽くなった気がした。
「巨乳が肩こるっての、納得だな。こんな重いもんぶら下げてりゃそうなるわ」
手で軽く胸を持ち上げつつ呟く。さて、後はパンツだ。伸縮性の高い無地のものを用意しておいたので、履いても精神的な苦痛は少ないはずだ。念の為尻尾用の穴も開けてあるし、大丈夫だろう。が、
「うわ、ぴっちり張り付いてる・・・・・・」
パンツが股間にフィットするのが、かなり妙な感覚だ。我慢できない程ではないが、体を動かすと気になってしまう。あえて意識しないように努めながら、セーターとニットパンツ(尻尾用に穴開け済み)を着て一息つく。ソファに深く座りながら、天井を見つめた。
「あー・・・・・・どうすっかな・・・・・・」
この体で外出するのは避けたい。が、ネットや人脈で調べられることは大体調べてしまっている。しかし、いつ戻れるか分からないのにずっと引きこもっているというわけにも・・・・・・。ぐるぐると思考を回していると、ぶるりと体が震えた。尿意を自覚して慌てて立ち上がる。前みたいに漏らすのは流石に嫌なので小走りでトイレに向かった。
トイレに入り、履いたばかりのニットパンツとパンツを下ろして便座に座る。尻の形が変わっているからか、座り心地がいつもと違う感じだ。
「ふ、ぅ・・・・・・」
放尿しようと力んでみるが、中々出てこない。いや、どうすればいいんだこれ?漏らしてしまった時のことを思い返し、逆に力を抜いてみる。すると、
ちょろろろろ・・・・・・
股間から尿がこぼれ出る。放尿の感覚は男の時と殆ど違わないが、どちらかというと自然に溢れ出てくる感じだ。尿を全部出し切り、軽く放心したようになりながら俺はトイレットペーパーに手を伸ばした。出来る限り見ないようにしながら、濡れている股間を拭く。
「んっ」
艶めかしい声が口から漏れるが、必死に無視して拭き続けた。敏感な刺激が股間から伝わってくるが、体が発情していないからかあの時程の快感ではない。なんとか拭き終わり、ニットパンツを履き直し水を流す。逃げるような思いでトイレから出て、大きく息を吐いた。
「ふぅ~・・・・・・女の体でトイレに行くの、かなり、クるな」
僅かに下腹部が疼いている気もするが、気のせいということにしてリビングに向かう。買い溜めしてあるカップ麺の為にお湯を沸かしつつ、俺はテーブルのノートパソコンを開いた。恐らくは徒労になるだろうが、少女やお面について再度調べ始めた。
三日が経過した。進展は無く、俺はまだ元の体に戻れていない。その間発情することが無かったのは不幸中の幸いだが、ここまで休むと仕事の方も滞ってしまい、焦りが加速していく。出社しなくても出来る仕事を自宅で片付けながら、俺は苛立ちを抑えようとコーヒーを口にした。
「・・・・・・苦ぇ」
この三日で知ったことだが、美女の体になっていると味の好みも変わっているようだ。コーヒーが不味くて仕方ない。それでも無理やりに飲み下していると、スマホの方に着信があった。丈だ。
「もしもし」
『んー、その声ってことはまだ戻ってねえか。体調の方はどうだ?』
「体調は悪くないけど気分は最悪だよ。なんの手がかりも掴めないわ元に戻る気配も無いわ、まったく呪われてやがる」
惨憺たる気持ちをぶちまけるように愚痴ると、丈は苦笑しながら言ってくる。
『一筋縄じゃあいかねえなぁ。だがよ、もしかしたらどうにかなるかもしれん。お祓いを受けてくれる奴が見つかったんだよ』
「マジか?また断られるんじゃ・・・・・・」
『その可能性も0じゃないが・・・・・・まぁ、試してみるだけ試してみようや』
宥めるような丈の口調に、俺もなんとか気力を取り戻す。軽く自分の頬を叩いて気合を入れながら、丈に質問した。
「・・・・・・そうだな、弱気になるのはよくないな。で、その人はいつ来るんだ?」
「いや、そいつは診てもらうならこっちに来いって言ってる。だから俺が車で迎えに行くが、今日は空いてるか?」
「特に予定は無いけど・・・・・・この体で出掛けるのか、うーん」
仕方ないこととはいえ、かなりの抵抗感がある。だけどまぁ、なんとかなるだろう。そう自分に思い込ませようとしながら、俺は丈の迎えを了承した。
「大体10時くらいなら大丈夫だ。予約とかは取らなくていいのか?」
「そこは問題ねぇ。オーライ10時だな、それじゃまた後で」
電話が切れる。俺はノートパソコンを閉じながら、残ったコーヒーを一気飲みした。口に広がる不快な苦さを感じながら、覚悟を決める。元に戻るためだ、この体での外出くらいわけないさ、うん。
しばらくして。玄関のチャイムが鳴った。10時には少し早いが、丈が来たのだろうか。そう思い玄関まで急ぐと、明るい大声が聞こえてきた。
「宅急便でーす!サインか判子お願いしまーす!」
「あ、はーい」
なんだ、宅急便か。仕事関係の可能性もあるので無視は出来ないし、まぁこのまま出ても問題無いだろう。・・・・・・思えばこの時は、光明が見えたことで気が緩んでいたのかもしれない。
「あっどうも、?」
玄関を開けると、いつも配達してくれる青年が立っていた。こちらを見て目を丸くしている。まぁ、当然だ。いつもは冴えない男が住んでるはずの家からうさ耳美女が出てきたら、俺だってびっくりする。
「えーと、どこに判子押せばいいですか?」
「あっはい、こ、ここですね。はい、ありがとうございます。ではっ」
明らかに動揺した様子で、顔を赤くしながら青年は去っていった。なんというか微笑ましいな。そう思いながら玄関の扉を閉め、受け取った小箱を持っていこうとしたところで、
「っ!?」
体が、熱くなってきた。下腹部から全身に熱が広がり、汗がじわりと噴き出す。こ、この症状は・・・・・・!
「どうして・・・・・・っ」
間違いない、発情している。まさか、青年と一言二言会話しただけでっ・・・・・・!?
「はっ、んんぅ・・・・・・!」
不味い、不味い、不味い。しばらく発情していなかったからか、前回よりも強い疼きが俺を襲った。玄関近くで膝をつき、高まる心臓の鼓動と荒い息を抑えようとするが意味が無い。そのまま、湿り始めた股間に手を伸ばそうとしてしまう。
「だ、め、だっ!」
一度オナニーを始めてしまっては、多分取り返しがつかなくなる。しかし、必死で堪えようとする俺を嘲笑うかのように疼きが増し、もどかしい感覚が全身で暴れ回った。暴力的ですらあるその感覚は、到底耐えられるものじゃない。
「っぅぅっぅぅぅぅぅぅぅっぅううううううう・・・・・・!!」
まるで獣の様に唸りながら、這いずるようにリビングに向かおうとする。だが、床に皮膚が擦れるだけで快感が湧き上がり、じゅくじゅくと股間が湿っていった。ヤバい、もう、駄目っ・・・・・・!
ピンポーン
間の抜けたチャイムの音が響く。ハッとして振り返ると、すりガラスの向こうに人影が見えた。
「おーう、無事かー義和」
丈の声が聞こえる。安堵感で泣きそうになりながら、俺は返事をしようとした。
「じょ、丈っ・・・・・・!悪い、なんか、発情がっ・・・・・・っくぅ・・・・・・!」
最後まで言い切れず、うずくまって呻く。丈がいる。それを自覚しただけで疼きがさらに大きくなった。ヤバい、これで実際に丈に会ってしまったら。考える間も無く、丈が扉を開けて入ってきた。
「義和!おい、大丈夫か!しっかりしろ!」
駆け寄ってきた丈は俺を支えるようにしながら、必死な声で呼びかけてくる。俺は涙目で丈を見つめながら、抑えがたい情欲に支配されかけていた。
「丈・・・・・・駄目だ、また、こんなっ・・・・・・」
彼から目が離せない。たくましく、愛しい交尾相手。このオスの仔を孕みたいと肉体が望み、それに精神が蝕まれていく。理性がドロドロに蕩かされて、何も分からなくなってしまう。
「・・・・・・こりゃ、しゃあないな」
丈が何か呟いて、ぐいっと体を引き寄せられた。抱き上げられ、お姫様抱っこをされたまま運ばれる。そのままベッドまで到着し、優しく寝かせられた。
「お、おい、丈っ・・・・・・?」
「辛いんだろ?分かってるさ。無理するなよ、義和」
「い、やっ・・・・・・でも、俺はっ男で、これ以上、お前に迷惑はぁ・・・・・・っ!」
口ではそう言っても、体は丈を求めて疼き続ける。今すぐにでも唇に吸い付いて、体を重ね合わせたい。情欲が暴走し、視界がぐるぐると回っている。
「気に病む必要はねえさ、俺にとっちゃただの役得だよ。だから、心配するな」
違う。本当にそう思っているのなら、他に色々方法はあったはずだ。それなのにお前は、あれから一度もそんな素振りを見せなかったじゃないか。俺を気遣って、嘘をついているんだ、丈は。
「馬鹿、野郎っ・・・・・・!」
言葉とは裏腹に、俺は丈の体に縋りついてしまう。欲しい。オスが、ペニスが、子種が欲しい。俺は本能に押し流されるように、丈の唇に吸い付いた。
「んむっんんん!!!」
貪るように丈の唾を啜りながら、舌を激しく絡ませ合う。疼きが一層強くなり、ぐるぐると頭が回る。あぁ、あぁ、丈とキスをしている。こんな、淫靡ではしたないキスを。その事実が脳を焼いて、蕩けた心がかき混ぜられていった。
「んんっんむぅぅぅっ・・・・・・!」
丈の口内を蹂躙しながら、彼の下半身へと手を伸ばす。既に大きくなっているズボン越しのそれを愛おしげに撫でて、そのままズボンを引きずり下ろす。むわりと熱気を放ちながら、立派なペニスが現れた。
「んぷっ!ふ、うふふっ」
丈の唇を解放しながら、思わず笑みを零す俺。うっとりとした表情を浮かべてペニスに顔を近付けると、濃いオスの匂いが鼻をつき、ずくずくと心の奥まで染み込んでくるかのようだ。丈をベッドの上に仰向けにさせながら、ぺろりと舐め上げる。
「れろっ」
「ぐ、ぅ・・・・・・!」
丈の顔が快感に歪む。アイスキャンディーのようにぺろぺろと舐めていくと、その度にびくびくとペニスが震えて悦びを伝えてきた。嬉しい。丈が感じてくれているのが、とても嬉しい。しばらく舐め上げ続けて反応を愉しんだ後、大きく口を開けて一気に飲み込んだ。
「ん、ぶっ・・・・・・!」
やはり、丈のペニスは大きい。しかし、喉奥に無理やり押し込みながら根本まで飲み込む。えずきそうになりながらも全てを受け入れて、そのままストロークし始めた。
「義和っ、お前それっ!?」
驚いた丈の声が聞こえて、俺の心が歓喜に跳ねた。下品な音を立てながら、激しく頭と舌を動かしペニスに奉仕し続ける。
「じゅるっ、んぷぅ、じゅろろろろっ!」
きっと、今の俺は酷い顔になってるんだろうな。でも、構わない。子種も欲しいし、それ以上に丈に気持ちよくなってほしい。あぁ、クソ。これが本心なのか、体に影響されているからなのか分からない。それなのに、俺はもう止められないんだ。
「じゅるるるるるっ、ずぞっ、んぐっ・・・・・・」
溢れる自分の唾液と丈の我慢汁を啜りながら、どんどんペニスを刺激する。と、亀頭がより膨らみ始め、射精の前兆を伝えてきた。フェラを止めてこちらに射精させろとでも言うように子宮がきゅんと疼くが、俺の心が拒否をする。このまま、丈の精液を口で受け止めたい。
「まずっ、クソッもう出るっ!?」
丈の声と共にペニスが大きく震えた瞬間、根本まで咥え込んで逃がさないようにする。そのまま、凄まじい勢いで亀頭の先端から精液が噴き出した。
「んぶっんんんんんんんっっ!!!」
喉の奥に、容赦無く精液が叩き付けられる。飲み切れない分の精液が逆流し、口から溢れ出してしまった。苦いようなしょっぱいような味が口いっぱいに広がって、俺の脳も体内も侵蝕していく。
「ん、んんんん・・・・・・!」
ごくり、ごくり。精液を飲み込む度に、まるで高度数の酒を飲んだかのように腹がカァーっと熱くなる。粘つくそれが喉に絡まるのを気にもせず、俺は夢中で精液を啜り上げて味わっていく。全てを啜り終わった後、零した精液と俺の唾液で汚れたペニスを隅々まで舐め上げて綺麗にすると、再びペニスは固さを取り戻していた。
「ふ、うぅ・・・・・・どうだ、丈?気持ちよかった、か?」
ドロドロに蕩け切った表情で、俺は丈を眺めながら言う。丈は少し放心しながら、おずおずと頷いた。
「あ、あぁ・・・・・・俺が今まで金払ってやってもらってたフェラはなんだったんだってくらい気持ちよかった・・・・・・」
その言葉に俺は満足気な気持ちになりながら、濡れているパンツを脱ぎ捨て下半身を晒す。洪水のように潤っている俺の女性器が露わになり、俺はゆらりと丈に跨った。
「よかった。じゃあ、さ。今度は俺の中に、たっぷりと出してくれよ」
そう言って、大股になりながら丈をじぃっと見つめる俺。まるで淫乱のようなやり方に、しかし嫌悪感すら湧いてこない。そのまま俺は丈を煽るように腰をくねらせ、秘部を見せつける。
「なぁ、いいよな?丈のたくましいこれが、欲しいんだ。頼むよ、丈」
愛液が股間から滴り、ぽたりぽたりとペニスに落ちる。丈はそんな俺を眺めながら、ゆっくりと言った。
「・・・・・・あぁ、そうだな。むしろこっちが頼む側だよ。バニーちゃんの騎乗位なんざ、普通は体験出来るもんじゃない」
きっと、今の俺に思う所はあるんだろう。それでも了承してくれた丈は優し過ぎる。そんな思考が浮かぶが、腰は止まらない。ペニスを膣に向かい入れるように、ゆっくりと降ろしていく。
「んっあぁ!」
俺の膣はすんなりと丈のペニスを受け入れていく。ずぶずぶと膣を抉られるだけで、俺は軽くイってしまった。だけど、まだ全部飲み込んでいない。キツさを無視して思い切り腰を下ろすと、ぺたんと尻が丈の股間に着地すると同時に子宮口をごりっと突き上げられた。
「ああぁっくぅぅぅぅぅぅっ・・・・・・!」
歓喜の呻き声を上げながら、俺は丈のペニスに串刺しにされている感覚を味わう。全てが征服されたような、逆に自分が支配しているような、奇妙な感覚。
「んんんんっ・・・・・・!っは、あぁぁぁぁっ!!」
痙攣する体を無理に動かして、腰を上下させ始める。ばちばちと視界が白い閃光で滲み、快感と幸福感が心と体を蹂躙していった。気持ちよくて、幸せでたまらない。色狂いのメスに成り果てて、丈のペニスを膣で喰らい続けた。
「はぁっくぅぅっ!!んんぅううううううっっ!!」
あられもない嬌声を上げながら、丈の体の上で跳ね回る。そうだ。今の俺はうさぎだ。だから、跳ねるのも普通のことだ。訳の分からない考えが浮かんで、その通りに体がぴょんぴょんと跳ねる。ぐちっぐちっという音が結合部から聞こえ、子宮口がごりごりと削られていくかのようだ。
「っあぁ、ひぃっぃんんんんんんっ!」
駄目だ、もう駄目だ。分からない。気持ちよくて、幸せなこと以外何も分からない。本能のまま腰を振り、性欲に任せて丈を犯す。意識が塗り潰され、絶頂へと導かれていく。そして、
「ははっはははっぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあああああ!!!」
俺は、特大の絶頂と絶叫と共に、全てを吹き飛ばされ意識を失った。
「・・・・・・ん・・・・・・」
がたがたと揺れを感じ、俺は意識を取り戻した。気だるい感覚を覚えながら目を開けると、そこはどうやら車内のようだ。後部座席に寝かされていた俺は、運転席に丈を見つけながら起き上がる。
「おう。目ぇ覚めたか」
「あ、あぁ」
体を確認するが、戻っていない。しかし、服はちゃんと着ているし、汗臭くもない。さらに、深めのフード付きのコートで、うさぎの耳を隠せるようにもなっている。これって、つまり。
「・・・・・・丈。俺、とてつもなく迷惑かけてないか?」
「気にすんな、発端は俺だしな。今、知り合いの場所に向かってる。後4、50分ってところか」
・・・・・・やはり。一人で勝手にイった上に気絶した俺を、丈はタオルか何かで拭きつつ服を着せ、挙句車まで運んでくれたらしい。な、情けねぇ・・・・・・。羞恥と申し訳なさで体が縮こまる気分だ。
「すまん。マジですまん。何から何まで、おんぶで抱っこってのはこのことだぜ、はぁ・・・・・・」
「いいってことよ、今度美味い酒でも奢ってくれりゃそれでいい。それより、体調の方はどうだ?」
軽く笑い飛ばしながら言ってくる丈に思わず泣きそうになりながら、俺は体調を改めて確認する。多少の疲労感はあるが、体の疼き自体は治まっているようだ。だが、前は性行為をすれば元に戻れたというのに、今回は何故戻れなかったんだろう・・・・・・?
「とりあえずは大丈夫そうだ。だが、なんで戻れてないんだ?前の時は、その、シた後は戻れたのに」
「そりゃ分からんなぁ。ま、今から行く先の奴が妙案を出してくれることに期待しようや」
曖昧に頷いて、俺は外の景色に目をやった。日常的で、平穏な景色。俺だけこんな非日常な出来事に巻き込まれているのが嘘みたいだ、と、
「ほれ、水分摂っとけ」
赤信号で止まると同時に、丈がスポーツドリンクを差し出してきた。確かに、喉がからからだ。ありがたく受け取って一気飲みする。
「サンキュ。んぐ、んぐ、んぐ・・・・・・ぷはぁっ。うっま・・・・・・」
水分が全身に染み渡る感じだ。まぁ、あれだけ乱れて汗もそれ以外の体液も垂れ流してれば当然か。恥ずかしい姿を思い出し、顔が熱くなる。誤魔化すようにペットボトルを握りながら、丈に訊ねた。
「そういえば、知り合いってどんな奴なんだ?前みたいな霊能者とか神職の人とか?」
「あー、いや、詳しくは俺も知らん。正確には知り合いの知り合いでな、俺も会うのは初めてなんだよ」
「・・・・・・大丈夫か、それ?」
訝しげに言う俺に、丈も苦笑しながら返してくる。
「ま、今は藁にも縋らないとな。駄目だったら、気分転換のドライブに出たってことにすりゃいいさ」
あえて楽天的な口調で言う丈に、俺も苦笑しながら頷いた。そうだよな。こんな馬鹿みたいな状況、それくらい前向きに考えなきゃやってられない。
「なら、帰りになんか食って帰ろうぜ。折角だし俺が奢る・・・・・・あー、しまった財布がねえ」
「はっは、じゃあ奢られるのはまた今度だ。そん時はがっつり腹ぁ空かせとくから覚悟しろよ?」
「丈のそれは怖いなおい。ま、楽しみにしとくさ」
丈と会話しながら、車は進んでいく。果たして、目的地で元に戻る手掛かりは掴めるのだろうか。無意味と知りながら、それでも祈るしかなかった。
「よぅし、ここだな。路駐になるが、まぁ大丈夫だろ」
山沿いの道路に車を停め、俺と丈は外へと出た。すぐそばに、山の方に登るように石段が続いている。石段は随分古いもののようで、所々苔むしていた。
「随分、趣深いな・・・・・・」
「雰囲気あるねぇ。んじゃ、行くか」
丈は石段を確認しながら登っていく。俺もそれに続いて登り始めるが、結構急かつでこぼこでかなり危なそうだ。慎重に足を進めていくと、しめ縄の飾られた赤い鳥居が見えてくる。
「っと、ここグラつくから気を付けろよ」
「あぁ、ありがとな」
それなりに時間をかけてなんとか登り切ると、そこにあったのは、
「うわ・・・・・・」
廃墟と言っても差し支えの無い、ボロボロの神社だった。およそ、参拝客どころか神主さえいなさそうに見える。
「ほんとにここで合ってるのか、丈?どう見ても人がいるようには見えねえけど」
「おっかしいな、確かにここのはず・・・・・・ちょっと待ってくれ」
丈はスマホを取り出し、どこかに連絡を取り始めた。手持ち無沙汰な俺が辺りを見回すと、枯れ葉の積もった境内が僅かに掃除されたような痕跡がある。あれ、本当に廃神社じゃないのか?まぁ、全く掃除し切れてないようだが。と、
「おや、参拝客かい?」
「うぉっ!?」
突如、後ろから声をかけられた。心臓が驚きで跳ね、慌てて振り返る。
「やぁ、珍しいこともあったものだ。ようこそ、歓迎するよ」
そこには、巫女服の少女が立っていた。箒を持ちながら、不気味に微笑んでいる。その顔に、雰囲気に、俺は覚えがあった。
「お、お前・・・・・・!」
そう。あの夜、屋台の番をしていた少女だ。俺にお面を渡してきた張本人が、目の前にいる。
「ん・・・・・・?あぁ、あの時の。姿が変わってたから分からなかったよ」
「お、お前のせいだろうが!今すぐ元に戻せ!」
「そう言われてもねぇ・・・・・・私に姿を戻せるような力は無いさね。だけど、折角ここまで来てくれたんだ。ご褒美を、あげようか?」
ニッコリと笑いながら言い放つ少女に、俺は恐怖を覚えてしまう。後ずさろうとするが、何故か体が動かない。不味い、不味い、不味い・・・・・・!
「な、何者なんだ、お前は・・・・・・!」
なんとか絞り出した言葉に、少女はクスクスと笑いながら答える。
「なに、って。見ての通り、この神社の巫女さんだよ。今は、ね」
するり。少女が俺に手を伸ばす。俺は恐怖に耐えられなくなり、叫び声を上げようとして、そして。
「おい、こんな所に突っ立ってどうした?」
丈の声。金縛りのようになっていた体が動くようになり、俺はその場にへたり込む。
「はっ、はっ、はっ」
短く荒い息を吐きながら、心臓が早鐘を打つ。気が付けば、目の前にいたはずの少女はいなくなっていた。
「じ、丈!見えてたか!?」
「見えてたって、何がだ・・・・・・?」
「俺の目の前に、巫女服の少女がいたんだ・・・・・・!お面を渡してきたのと同じ奴が!」
「・・・・・・いや、悪い。俺にはなんも見えなかった。義和が一人で立ってるだけにしか、見えてなかったな」
どうやら、丈には見えていなかったらしい。だが、少女は確かにここにいた。鳥肌が治まらないまま、ふらふらと立ち上がろうとした所で気付く。
「こ、れは?」
少女のいた場所に紙切れが落ちている。いかにも意味ありげなそれに、拾うのを躊躇してしまう。が、思い切って拾い上げた。
「とりあえず、ここはヤバそうだ。すぐに離れようや。・・・・・・義和?」
「あ、あぁ。そうしよう」
立ち上がった俺は、紙切れをポケットに突っ込みながら急いで神社の敷地を出る。紙切れに何が書いてあるかは、車の中で確認するとしよう。
「で、だ。知り合いが言うには、なんでそこを紹介したか分からないんだと。そもそも記憶が曖昧だって言うんだから、まぁ何かにあてられてたんだろうなぁ」
「誘われたってことか?本格的に不味いことになってるぞ、これ」
なんとか車の中に逃げ込めた俺たちは、結構な速度で神社から離れつつ会話をしていた。十分離れた辺りで懐から紙切れを取り出し、内容を確認する。そこに書いてあったのは、とんでもない情報だった。
『お面を外したければ、男性の精を胎に頂きなさい』
「はぁ!?」
馬鹿馬鹿しい内容に思わず声を上げた俺に、運転中の丈がちらりとこちらを見る。
「どうした?」
これは、伝えるべきか。いや、しかし、うーん・・・・・・。表情を歪めながら悩む。丈の負担になるような情報で、さらにこれが本当とも限らない。だが、うん。隠し切れるものでもない、か。
「・・・・・・実は、な。少女が最後に立ってた場所に、意味深な紙切れが落ちてたんだよ。それが、これだ」
信号で車が停まったタイミングで、丈に紙切れを渡した。しげしげとそれを眺めた丈は、顔をしかめて呟く。
「・・・・・・随分、悪趣味だな。エロ漫画じゃあるまいし」
「だよなぁ・・・・・・。おちょくってるのか、あのガキは」
そう言う俺だが、一度目の時、戻れたのは確かに中出しされた後だった。じゃあ、さっき戻れなかったのは・・・・・・?
「丈、さ。一応確認するんだが。その、さっきの時、俺の中に出したか?」
「・・・・・・いや。途中でお前が気絶しちまったからな、出さずに引き抜いたよ」
「そう、か」
「あぁ」
気まずい沈黙が車内に広がる。つまり、だ。俺が元の体に戻るためには、再び丈と性行為を行わなければならない、というわけで。
「っ・・・・・・」
ヤバい、想像してしまった。たちまち顔が熱くなり、治まったはずの疼きが這い出てくる。一度疼いてしまったその感覚は、こびりついた汚れの如く消えていかない。
「・・・・・・」
丈が、こちらを見ている。絶対に気付かれているだろう。何も言わないのは、呆れているのか、軽蔑しているのか。あぁクソ、思い通りにならない体が恨めしい。平静を保つ余裕も無く、うずくまるように体を丸めてしまった。
涙が零れてくる。悲しさからではない、物欲しさからだ。唾棄したくなるような浅ましい感情が、心の中で暴れる。必死になって抑えようとしても、全くと言っていい程意味が無い。獣の様に発情して、びくびくと体が痙攣する。オスの精液が、子種が欲しくて欲しくてたまらない。
「うーっ・・・・・・!」
あぁ、情けない。体が変わったくらいで、こんな、淫乱女みたいになってしまうなんて。無様で惨めな気分も、しかし疼きがどんどん上書きしていく。本能的な欲情が押し寄せて、まともな思考も出来なくなっていった。
どれだけの時間が経っただろう。車の中は、俺の呻き声だけが響いている。早く、早くしてくれ。何を望んでいるのかも分からないままに、その何かを望み続ける。あぁ、駄目だ、俺はもう───
「よぅし、降りれるか義和?」
丈の声。のろのろと顔を上げると、車のドアを開けながら丈が声をかけてきている。車は、薄暗い駐車場のような場所に停まっているようだ。
「あ、え」
「あぁ、ここはラブホの駐車場だ。実は来るの初めてなんだよなぁ、俺」
そう言いながら、力の入らない俺の体を担ぎ上げておぶる。そのまま、ラブホテルの入り口へと歩いていった。
「お、おい」
「気にすんな。その体のせいだってことはよく分かってるよ。それに、戻れるかもしれないなら藁にも縋らないとな」
丈はわざと能天気に言いながら、ラブホテルの中へと入る。片手で俺の体を支えつつ、おぼつかない手つきでタッチパネルを操作すると、近くのコインロッカーのような場所から鍵が出てきた。それを手に取り、足早に部屋へと向かっていく。
「・・・・・・すまん、俺の為に、こんな」
「言いっこ無しだ。俺に何かあった時、助けてくれりゃそれでいいさ」
部屋に辿り着いた。鍵を開け、丈に背負われながら中に入る。普通のホテルの部屋とあまり変わらないが、照明は薄ピンクのような色をしていた。丈はベッドに俺を下ろし、上着を脱ぎ始める。
「さぁて、んじゃあヤるとするかい」
「お、おぅ・・・・・・」
俺はおずおずと服を脱ぐ。疼きは未だに強いが、いつも通りに振る舞う丈のおかげか気分を落ち着かせることが出来た。だからこそ、今からやることに対して抵抗を感じてしまう。古馴染みの友人との性行為。こんな体にならなければ、絶対にありえなかったことだ。
「あ・・・・・・」
ズボンを脱ぎ捨てた丈に視線が向く。屹立したペニスは何度見ても大きく、思わず生唾を飲み込んでしまった。これから、アレが俺の中に入る。想像しただけで、股間がじゅくじゅくに濡れていくのを感じてしまう。
もたつきながらブラを外し、パンツも脱いでベッドに仰向けになる。期待を表すようにうさぎの耳がぴくぴくと動き、俺は媚びるような表情で丈を見つめた。
「丈・・・・・・頼む」
女の声で請うと、全裸になった丈が覆い被さってきた。筋肉質な肉体に、汗の混じったオスの香り。そして、猛々しく勃起したペニス。今の俺には無いものが、どうしようもなく愛おしい。俺は同性愛者でもなんでもないし、きっとこの体のせいだ。そうに、違いない。
「ん、む・・・・・・」
ゆっくりと丈の唇が重なってくる。がさがさとした感触を味わうと、下腹部がキュウキュウと疼いた。ついばむようなキスを繰り返しながら、俺はペニスに手を伸ばす。
「あ、っつ」
煮えたぎるような熱気を纏ったペニスに、白く細い指先を這わせてみる。ぴくぴくと震えて喜ぶペニスを慈しむように、丁寧にしごき始めた。と
「あっ!?」
むにゅりと、両手で胸を鷲掴みにされる。ごつごつした丈の指が乳房に食い込み、甘い痺れが広がっていった。俺たちは夢中でキスを交わしながら、快感を求めるだけではない、優しい愛撫で気持ちを伝え合う。・・・・・・あぁ、クソ。これは一時の気の迷いで、この体のせいなんだろうが。俺は、丈に惚れているようだ。
「ん、っふ・・・・・・」
小さく喘ぎ声を漏らしながら、ペニスの下にぶら下がっている睾丸に手を伸ばした。ぐにゅぐにゅした、妙な感触。弄ぶように玉袋を揉みながら、もう片方の手でペニスの裏スジをなぞる。すると、予想外だったのか丈の手に力が入り、乳房が強めに潰された。
「んんっ!」
びりっと快感が流れ、溢れ出した愛液が足の付け根を伝いシーツを濡らす。丈の手が股間に触れ、くちゅりと音を立てながら膣が指を飲み込んでいった。
「うぅっ、んんん・・・・・・!」
丈の指先を抱き締めるように膣が収縮する。俺は全身を悶えさせながら、返事をするようにペニスを掴み前後に動かした。快感のキャッチボールをするように、俺と丈は互いを高め合っていく。
「義和、どうだ?気持ちいいか?」
熱い息を吐きながら、キスの合間に丈が言ってきた。
「あぁ、気持ちいい・・・・・っ。丈は、どうだ?」
「俺も、気持ちよすぎてすぐに出ちまいそうだよ」
あぁ、そうか。与えられる快感以上に、相手を、丈を気持ちよくさせられていることが嬉しいんだ。俺は自然と微笑みながら、再びキスを交わし始めた。
「んふっ、んぅ・・・・・・!」
今度は舌も絡めつつ、深い深いキスをする。しゅっしゅっとリズミカルにペニスをしごきながら、挿入りこんできている丈の指先を味わい、快感に身を捩らせた。しばらくそうやって睦み合っていると、ふと丈が何かを言いかける。
「なぁ、義和・・・・・・いや、やっぱなんでもない」
「んぅっ!なんだよ丈、らしくない、なっ・・・・・・!言えよ、言いたいことはさ・・・・・・っ!」
喘ぎ声を抑えながら言うと、丈は眉尻を下げながら変な表情になった。戸惑うような、あるいは躊躇するような様子でぽつりと呟く。
「いや、その、なんだ・・・・・・パイズリとか、してもらいてぇなって」
丈の言葉に、俺は目を丸くした後、ニッコリと笑った。丈からこういうことを言ってきてくれるのは、何故だかとても嬉しい。あぁもう、丈を好きだというようなよくない感情に囚われながら、俺は丈の下半身に顔を寄せて自身の乳房を両手で持ち上げた。
「初めて、だからさ。気持ちよくなかったら、ごめんな」
言いながら、豊満な乳房に涎を垂らす。そして、ペニスを飲み込むように両乳で挟み込んだ。熱い。ペニスの纏う熱気を感じながらも、乳房を手で動かして愛撫していく。
「どう、っだ?気持ちいいかっ?」
男の象徴に奉仕しながら上目遣いに丈を見た。堪えているような表情の彼は、呻き声と共に口を開く。
「ぐぅっ、くぅ・・・・・・。ヤバいな、これはっ。なんつうか、直接の気持ちよさとは違う満足感が満たされていくっていうか」
その返事に嬉しくなって、俺は両乳で竿をしごき上げながら、亀頭の部分を口に含んだ。塩っ辛い我慢汁の味が口いっぱいに広がりながら、ペニス全体を刺激していく。快感に顔を歪ませる丈を見ると、なんでか分からないが幸せな気分になってしまう。びくびくと震えるペニスを押さえ付けるように、乳房で挟み込んでいると、切羽詰まった丈の声が聞こえた。
「っおい、ヤバい出ちまうって!」
その言葉に、俺は乳房を左右から押し込み、ペニスへの刺激を強めていった。膣内に出してもらわらないといけないのに、パイズリで射精させるのは間違っている。分かっているのに、我慢出来ない。俺のパイズリで、気持ちよくなってほしい。俺はその一心で、亀頭を口に含んで舌で舐め続けた。
「だっめだ出るぅっ!!!」
「んんっんんんぅぅぅぅぅっっ!!」
どろりとした精液が口内に放たれ、思考を白に染め上げる。あまりの勢いに口を離してしまい、白濁が顔に降り注いだ。精液が顔面と胸を染めていく様は、まるで顔面パックのようだ。味と匂いに陶酔した表情を浮かべながら、俺はだらしなく微笑む。
「んんっ、ふ、へへっ、へへへへっ」
俺のおっぱいで、丈が気持ちよくなってくれた。それはとても、幸せなことだ。顔に、おっぱいに、肌を丈の精子が這い回っている。あぁ、幸せだ。幸福でたまらない。
「丈、なぁ丈っ。今度は、中にくれよ。今のよりも熱くて濃い子種を、俺のここにぶちまけてくれっ!」
ベッドに仰向けになり、足を思い切り広げた。膣の入り口が物欲しげにぱくぱくと動き、丈のペニスを待ちわびている。俺は、荒い息を吐く丈を潤んだ瞳で見つめながら、言い放った。
「俺を、丈の女にしてくれよっ!」
「──────っっ!!!」
丈が、すごい勢いで覆い被さってくる。今まで見たことの無いような、興奮をむき出しにした丈の表情を見て心臓がと子宮が跳ねた。一瞬で再勃起したペニスを股間に突きつけながら、丈が唸るような声で言う。
「いくぞぉっ、義和っ!」
「あぁ、来てくれっ丈!思いっきり、犯してくれぇっ!!」
俺の叫びと同時に、ペニスがずぶりと挿入された。こちらを労わることのない乱暴な腰の動きで、一気に奥まで突き入れられる。その勢いに、俺はのけぞりながらあっという間に絶頂してしまった。
「んんおぉおぉっぅううううぅうっっ!?!?」
視界が真っ白になり、俺の意思とは無関係に全身が痙攣する。欠けたピースが嵌まったような感覚と共に、快感がいたる所で爆発していく。ただ一突きで、俺の意識は吹き飛ばされ───
「っんんんんんぁぁぁぁぁぁぁっっ!?」
───次の一突きの衝撃で、無理やり引き戻された。もはや暴力にすら近い腰の突き入れに、俺の精神がどんどん壊されていく。それが、何故かとても幸せだった。
「ひぃぐぅぅぅぅっ!!んあああああぁぁぁあぁぁっっ!!」
体の感覚が分からない。快感しか感じ取れない。いや、違う。分かる。丈のモノが、子宮を叩く感触。丈の荒い息。揉みしだかれる乳房。彼の、燃え盛るような情欲。
「ふぅぅぅぅっ!んはっ、んんんんんんんっっ!!」
酸素が足りない。俺の口からは喘ぎ声が放たれ続け、息をつく暇もない。挙句、受け取り切れない快感はどんどん勢いを増して体と心を蹂躙してきた。あぁ、俺は愛されている。丈と、繋がっている。
「っあ、お、んんんんんぁぁあっ!!んんっぅぅぅぅぅっ!!」
浮かんだり沈んだりする風呂場のおもちゃのように、俺は気絶を覚醒を繰り返した。それでも、ずっと感じている。丈の存在を。温かな、彼の心を。
「うぅっぁぁぁぁぁんんんんっ!!」
こんな体になった俺を、ずっと尊重してくれた。世迷い事にしか思えない俺の言葉を信じて、サポートしてくれた。体を重ねた後でも、変わらず接してくれた。俺の現状をどうにかするために、ずっと協力してくれた。
「んぁぁぁっ、すきっすきだっじょうっ!!すきっなんだぁっ!!」
そんな彼が、劣情をむき出しにして俺を求めてくれるのが、とても嬉しい。思いのたけを喘ぎ声に混ぜながら、焼け付くような感覚と共に戻ってきた四肢で丈に抱き着いた。全身で彼の全てを感じて、絶頂がどんどん深く、高くなっていく。
「俺もだっ義和っ!本気にさせやがって、たまらねえなっ!!」
あぁ、幸せだ。幸せで、嬉しくて、気持ちいい。俺と丈は激しく交わりながらも、優しげなキスを交わす。膣がぎちぎちと締まり、それを押し返すようにペニスが膨張して、そして。
「っあ」
何もかもが、爆発した。
「あぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっあぁぁぁぁぁっあぁっぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
流れ込んでくる。熱くて、粘ついた精液が子宮へと注がれ、仔を残そうと精子が泳ぎ回る。
「はぁっぁぁぁぁぁああぁっ、んんんんんんんんんんぅぅぅぅぅっっ!!ぐっぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・!」
二人で溶け合いながら、暴れ回る快感と満ち足りた幸福感を味わう。あぁ、幸せだ。俺と丈は絶頂の中、震える体で抱き合い続けた。
あれから半年が経った。あの後、意識を取り戻した時にはお面は外れ、元の体に戻っていた。が、それで解決したということもなく。結局数週間後には再び女になってしまい、俺たちは頭を悩ませ考え込む。あの少女のことは調べても何も分からず、これ以上の手がかりも無い。八方塞がりな状況で、なんとか知れたことは「中出しをされれば元に戻る」ということだけ。それからの俺たちがどうしたかというと・・・・・・
「来たぞー、義和」
「おぅ、いらっしゃい」
玄関を開け、丈を家の中に通す。酒瓶入りのビニール袋を提げながら入ってきた丈は、俺の姿を見て目を丸くした。
「うぉっ!?義和、お前その恰好・・・・・・」
「あぁ、つい先日届いたんだよ。どうだ、丈の好みか?」
今の俺は、メイド服を着ていた。しかも、極端に胸元は開き、スカートも短すぎる、男の情欲を煽るために設計されたようなメイド服である。当然、男の体で来ているのではなく、うさぎの耳と尻尾が生えた女の体で、だ。
「いや、そりゃあ好みど真ん中だけどよ。結構しっかりした作りっぽいし、高かったんじゃねえのか?」
「まぁ、こんな体質になってから遠出も出来なくなったからな。その分金が余ってんだ。それに、丈はこういうの好きだって分かってたし」
そう言いながら、谷間に埋めさせるように丈と腕を組む。丈は赤面しながらも、胸元から目が離せないようだ。
「ほら、行こうぜ。酒盛りは後でもいいだろ、ご主人様・・・・・・?」
煽情的な表情で、俺は丈を寝室へと先導する。そう。結局、あれからバニーになる度に俺たちは性行為に溺れ、どんどんと歯止めが利かなくなっていった。男の体の時には湧いてこない恋慕の情と愛欲を、この時だけは互いに交わし合う。傍から見たら歪な関係なんだろう。しかし俺たちにとっては、最も幸福な選択だったんだ。
「ったく。三週間振りだからって随分と張り切ってるな、義和。ま、いいさ。俺もしっかり溜め込んできたからな、愉しむとするか」
「その意気だぜ、ご主人様。ふふ」
微笑みながら、俺たちは寝室に入り、扉に鍵を掛けた。今回も、たっぷりと愛し合えそうだ。