※この作品はR-18です。

異世界に召喚されたけど価値観が合わないので帰りたい。<理性ルート>   作:紺名 音子

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理性が決めた未来

 

 

 私はその場から動けなかった。少し手も動いてしまえば、感情に飲まれる――そんな気がして。

 私の腕を掴む優里の手に自分の手を重ねて、ギュッと目を閉じて転送の時を待った。何も見ずに、何の声にも耳を傾けずに――

 

 真っ暗な筈の視界が一瞬で白に変わる。目を閉じていても眩しさを感じる中、少しずつ目を開けると近未来的な空間がそこに広がっていた。

 

「転送、されたの……!?」

「みたいですね……良かった……!」

 私の声に応じるように、ホッと優里が胸を撫で下ろす。

 

 周囲を見渡してみると、まるでゲームに出てくる宇宙都市みたいだった。真上には真っ黒な空が広がり、私達がいる場所を囲うドームのような建物の所々で照明が淡く光っている。そして――

 

「クラウス……!?」

「凄いなここ……ル・ティベルとは全く違う……」

 

 私達から少し離れた場所で感心したようにクラウスが周囲を見渡していた。何故クラウスがここにいるのか――疑問符で頭がいっぱいになりクラウスに駆け寄る。

 

「ねぇ、どうしてクラウスがここにいるの!?巻き込まれちゃったの!?」

「そうみたいだね……アスカ達が消える直前にあいつが攻撃してきてラインヴァイスから足を踏み外してしまったんだ。」

「ル、ル・ターシュの人に、すぐに帰してもら……」

 

落ち込んだ様子もなくサラりと言うクラウスに違和感を覚えつつ、私が言おうとした言葉にクラウスは表情を曇らせる。

 

『アスカ、今更ル・ティベルには帰れないよ……今頃依代を失ったラインヴァイスが暴走してるだろうし、ダグラスも相当弱っていたからその暴走に巻き込まれて死んでいてもおかしくない。その場合はペイシュヴァルツも暴走してるだろうから……』

「そんな…!!」

 

 頭で響くクラウスの声が告げたのは、絶望だった。

 

 まだ、今すぐにでもクラウスを帰せば間に合うかもしれない――冷静に考えればそういう可能性も見いだせたはずなのに、そういう余裕も与えない程強い絶望が私の心を覆っていった。

 

『気にしなくて良い……異世界人の召喚に頼らないと維持できない世界なんていつかは滅びるべきだったんだ。ねぇアスカ……そんな顔してたら2人に気づかれちゃうよ?僕まで転送された事でル・ティベルが崩壊する事知られたら2人共落ち込んじゃうんじゃない?』

 

 駄目だ。優里やソフィアにこの絶望を与えたらいけない。

 それでも――一つの世界を破滅に追いやってしまった重責は心に重くのしかかる。

 

 取り返しの付かない事になってしまった。

 視界が暗く淀み、足が震える私をクラウスがそっと支える。

 

『ごめんね……僕がもう少しあいつの攻撃を上手くかわせていたら……』

『クラウスのせいじゃ、ないわ……私が……私が残らなかったから……』

 

 そうだ。私が残っていたら防げた事だ。私を帰そうとしてくれたクラウスのせいにしちゃいけない。そう思えば思うほど、足が、重責に耐えられなくてクラウスにもたれかかる形になってしまう。

 

『飛鳥の世界に……僕もついて行っていいかな?今更あの世界に戻っても待っているのは死だけだ。それに、今のアスカを放って置けない……』

 

 心配そうに私を見つめるクラウス。確かに、一つの星が崩壊したという現実を私は受け止めきれそうにない。今私は一人でいたらどうにかなってしまいそうだ。

 

『わ、分かった……』

 

 クラウスに支えられると白の魔力の影響か少しだけ心が軽くなる。それに私達を助けようとしたせいで本当に一人ぼっちになってしまったクラウスを私が拒めるはずもなかった。

 それに事情を知っている、ル・ティベルを滅ぼしてしまった共犯者であるクラウスが一緒にいてくれる――クラウスの言葉はとてもありがたい申し出に感じた。

 

 

 優里とソフィアにはクラウスも転送に巻き込まれてしまった、という事だけ話した。優里は純粋に心配しているようだったがソフィアの私を見る視線は少し哀れんでいるようにも見えた。

 

 2人はそれ以上何を追求してくる事もなく、ル・ターシュの人に案内されるままに光の船と呼ばれるファンタジーのゲームで出てきそうなSFチックな乗り物に乗り込む頃には「これで地球に帰れる」とリラックスした状態で微笑んでいた。

 

 光の船も、船の窓から見える鮮やかな星の光も、本来ならもっと心躍らせてもいいものなのかもしれない。だけど――私の心は美しいとも凄いとも感じられなかった。

 

 疲れたから、とベッドで仮眠を取らうフリをして横になって一睡もできないまま――どの位の時間が過ぎたのだろうか?

 

 私達に割り当てられた個室に近未来のSFチックなサイバースーツを来たイケメンが入ってきてソフィアの名を呼んだ。クラウスが私に翻訳魔法をかけてくれているのか、もう地球についていてまずはソフィアから降ろすらしい。

 

「……good bye」

 

 さようなら、短くそう言い残して近部屋から出ていこうとするソフィアのスカートのポケットからチラ、と黒い物が見えていた。

 それは私達が今までずっと身に付けていたチョーカーである事を頭では理解できたけれど、それに対して何の感想も抱けず返す言葉も思いつかない内にドアが閉まった。

 

 そこから間もなくして次は私の名が呼ばれた。フラつく私にクラウスが寄り添うように歩いている事に何かを言う余裕もなかった。

 

(私のせいだ……私のせいでル・ティベルが、皆が……)

 私があの場所に残っていれば、ル・ティベルが崩壊する事はなかった。

 

(私が、自分の事だけ考えたから、私は……)

 セリアも、アンナも、アシュレーも、リチャードも、皆、皆――

 

 私があの場所に残っていれば、私だけの犠牲で済んだのに。そう思いながら部屋を出ると、優里に呼び止められた。

 

「あ、飛鳥さん!本当にお世話になりました……これ、私のRAINのアカウントです。落ち着いたら連絡ください。」

 優里に手渡された紙切れには広く使われているメッセージアプリのアカウントが記載されていた。

 

 とは言え、スマホもないこの状況――登録するにはまずスマホや鞄を回収しないといけない、とぼんやり考える。紙を受け取って、何とか笑顔を作り出して「またね」と笑えた。

 

 

 光の船が着いた先は光に包まれた先は、建物の一室だった。ここは――私の部屋だ。

 転送されたのは人通りが多い道だから、人目につかないようにここに転送したのだろうか?それでも何で私の部屋が分かったんだろう?と思うものの思考が上手く定まらない。

 

 部屋の中に入り口の部分だけ出現している光の船――しばらく見ていると入り口は薄っすらと半透明になって――消えた。

 

 静まり返ったワンルームの部屋はずっと無人だった事もあってか少しだけ埃臭い感じがした。時計を確認すると時間は夜どころかもうすぐ夜明け近いらしい。

 

 何を確認する気力もなく、少しでも楽になりたくて久しぶりのベッドに横になった。不安と罪悪感に苛まれる。

 

 傍にクラウスがいてこれなのだから、いなくなったら私はどうなってしまうのだろう?何かに包まれたくなって布団を被ろうと身を起こすとクラウスに横に並ぶように腰掛けられる。

 

「アスカ……もう黒の魔力はいらないよね?うっかり使ってしまうと危ないし、アスカの中の不安はきっとのその魔力のせいだ。ここで使い切ってしまうと良いよ。」

 

 不安から逃れられる――そう思ってクラウスの言う通り、出来るかぎり黒の魔力を放出した。じっと見つめるクラウスの嬉しそうな表情が気にかかったけど、邪魔してくる訳でも無いのでそのまま続けた。

 

 出せるだけ放出して少しだけ楽になった気もするけれど――やっぱり、一つの世界を滅ぼしてしまった重圧は私を責め続ける。

 

「アスカ……大丈夫?」

「ごめん、大丈夫、だから……」

 

 もう少しだけ、横になりたい――そう言おうとすると肩を抱かれてそのまま口を――クラウスの口で塞がれ、その勢いで、ベッドの上に押し倒された。

 

 そのままクラウスは私の首元に舌を這わせていく。

 

「やだ、どうしたのクラウス、やめて…!!」

 

 押しのけようとする手を組み伏せられ、クラウスの背後に白色の障壁が張られたのが見えた。

 

「アスカ、まだ辛いんでしょ?白の魔力をいっぱい注いであげるよ……アスカの器いっぱいに注げば、不安なんて感じなくなるはずだから……」

 

 組み伏せられた右手の中指の指輪に白の魔力が込められていくのを感じるのと同時に思考がまたフワついていく。

 

 体が動かない――動かせない。それが魔力による力である事は考えるより先に感覚で分かる。それなら、私も魔力で――と思った所で詠唱阻止《サイレス》で先手を打たれた。

 

 何で、何でこんな――冷え切った脳が強引に揺さぶられる中で更に追い打ちをかける言葉が落ちてきた。

 

「ああ……ようやく意識のあるアスカとできるんだね……」

「えっ」

「大丈夫だと思うけど……痛かったら言ってね?直ぐに治してあげるから……」

 顔を上げて薄ら笑うクラウスに悪寒が走る。

 

「やめて……!私達、そんな関係じゃ……!!」

「僕はずっとそんな関係になりたかったよ……これからそんな関係になるんだよ。」

 

 そう言って額にされた口づけは、けして親愛の情を示すものではなかった。まるで自分の所有物を愛でるような――そんな感覚がより抵抗感を沸き起こさせる。

 

「ごめんね……僕ずっとアスカに嘘ついてた。ずっと……ずっとアスカの事が好きだった……でもそれを言うとアスカは僕から離れていくから言えなかった。」

 

 頬、首筋、肩――色んな所に触れる口づけと共に溢れる言葉は私の罪悪感を刺激していく。

 

「でも……もうアスカは僕から離れられない。そして僕達の間を邪魔する人間はこ何処にもいない。いたとしてもこの世界には僕を止められる人間はいない。」

 

 深いキス。撫でるような舌の感触と共に白の魔力が入り込んでくる。

 

「ん…ぁ……」

 

 心地良い感覚が襲い思わず吐息が漏れる中私の反応を確認するように少し唇が離れてはまた触れるのを繰り返され、シャツのボタンを外されてスカートも脱がされていく。

 

「ク、クラウス……貴方もしかして女性経験が、あるの?」

「アスカ以外とは無いけど?」

「え……」

 

 それは、どういう意味なのか……そこまで言いかけて、止めた。あの時――純白の部屋で目覚めた時のおかしな状況を今更ながら思い出す。

 

「嘘、だってあの時は、キスしただけだって……」

「アスカ……僕だって男だよ?男に全裸でさらわれて無事で済むと思ってたの?」

「何を、言って……」

 

 言葉を紡ぎかねている間に胸に口づけされ乳首を痺れるような感覚が襲う。

 

「あっ……」

 

 力が抜けていく中、クラウスの手が緩やかに下腹部に伸ばされる。

 

「やめっ……」

 

 手を伸ばしたいのに、手が動かない。クラウスの手がそのまま秘部に触れる。

 ぬるりとした感覚を脳が感じ取った瞬間、羞恥心がこみ上げる。

 

「あっ…あ、これ、は…違う、違う……!!」

 

 エッチな漫画や小説を読んだ時に感じた時と同じような、性の感覚――自分の体が刺激を求めている感覚に必死に否定の言葉を重ねるもクラウスは私の秘部に触れた自身の指を舐め取る。

 

「……違わないよ。これはアスカが僕を求めている証だ。僕がアスカを優しく労っていた事をアスカの体がちゃんと覚えているんだ。」

「なっ……」

「最初、強引に繋がって出血させてしまったから心配だったけど……良かった、ちゃんとアスカも気持ち良くなってくれてたんだね?」

 

 何を言っているんだろう?

 聞きたくない。最初がいつだったかなんで知りたくない。

 

「大丈夫だよ、すぐにアスカの中にある不安を消して気持ちよくしてあげるから……」

 

 首筋に頭を埋められ、舌の感覚に声が上がる。必死にそのくすぐったさから逃れようとするも全く体が動かない。

 

「ふっ……ふ……やめ、て……くすぐったい……!!」

 逃げる事もできずに懇願するも、舌の感触は止まらない。

 

「あっ……!!」

 首筋を軽く舌で舐められ、くすぐったさとはまた違う快感に思わず声が上がる。

 

「ああ……ここ、感じるの?」

「あ…あうっ…うう……」

 

 執拗に首筋を責められるうちに手を掴まれ、クラウスの下腹部に誘われる。体の硬直は解けていたけど何故か体が動かない。

 

 まるで、これからされる事を待ち望んでいるかのように。

 頭がそれを受け入れていない分、体が受け入れている状況が怖い。

 

「アスカの声、凄くいい……僕の、もうこんなに固くなっちゃった……」

 直に握らされたそれは熱くて、若干ぬるついていて、硬い。

 

「すぐにでも入れてあげたいけど……アスカはまだ心の準備が出来てないだろうし……もっと、声、聞かせて……?」

 

 首筋から耳に標的が変わる。耳を嬲られる感覚が、また、くすぐったさとは違う快感をもたらす。その間もクラウスの指は乳首を弄り続ける。

 

「あ、ああ……やめ…やめ、て……」

 

 自分の情けない喘ぎ声は羞恥心にまみれているはずなのに、微かに快楽が芽生え力ない拒否の言葉はまるで男を誘う声のように聞こえて気持ち悪い。そしてぬるついた秘部が刺激を求めるように腰が動いている。

 

「アスカ、腰動いてるね……?」

「い、言わないで……!言わないで……!!」

 

 口でそう言っていても、どう堪えても腰が止まらない。恥ずかしい、止めたい、止めて突き飛ばしたいのに全く力が入らない。それどころか気持ちに相反するように腰が動いてしまう。

 

「ねぇ……僕に、どうしてほしい?」

 

 クラウスが意地悪く微笑んでいる。女がこんな状態で、どうしてほしいかなんて分かっているくせに。

 

「困ったな……今そこを慰めてあげられるのは、ここしかないんだよね……」

 

 先程まで私に握らせていたそれの先端を私の秘部に擦り付け始めた。

 ぬる、ぬる、と擦り付けられる度に滑らかな感触が快感を伴って体を駆け巡る。

 

 明らかに他の部位が触れるときとは違う、この癖になりそうな感触に脳が痺れる。

 だけど、これは、危ない感触だ。男と女を繋がせる為の、快感。

 

「大丈夫……指で解さなくてもこんなに濡れてればアスカはもう受け入れられるから……アスカのタイミングで、入れて?」

 

 意地悪だ。ここで強引に入れてくれれば、私は言い訳ができたのに。

 クラウスはそれをさせたくないから私に主導権を握らせたのだ。

 

 クラウスは、私がクラウスを求めるのを待っているのだ。

 

 思考も視界もぼんやりと暖かいモヤがかかる中で、必死に考える。

 

 男と女が繋がれば、待っているのは――

 ああ、でも、このもどかしい快感の先に行きたい。繋がりたい――

 

 腰が、みっともなくそれを包み込もうと動く。止められない。止めたく、ない――

 

(でも――今のままじゃ、駄目、だ……!)

 

「ク、クラウス、ゴム、付けよう……!?」

「ゴム……?」

「て、手袋みたいにく、クラウスのそれに付ける、避妊具!今、持ってないけど、それが無いと、妊娠しちゃうかもしれないから……!!」

 

 買った事も実物を見た事もない避妊具の存在を告げると明らかにクラウスの表情が曇った。

 

「僕達の間に避妊具なんていらないよ……子どもが出来たら産めばいい……」

「いや、いや……!!」

 

 クラウスの言葉に反射的に否定する。いくらなんでも、こんないっときの感情に惑わされて子どもを宿す訳には行かない。

 

「どうして?きっと可愛いよ。それに……」

「私は、クラウスとの子どもなんて、いらない……!!」

 

 クラウスの感情が友情ではなく愛情だったとしても、今はそんな事を考えている余裕なんてない。この快楽には絶対に負けちゃ駄目だ。

 

 

「……ねぇ、アスカ……何でセックスが一番魔力が注がれるか知ってる?」

「え……」

「男の精液と一緒に、無数の子種が持つ大量の魔力が女の子宮に送り込まれるんだ……白の魔力の場合、それがすごく気持ち良いらしくて、過去にダンビュライトの子を成してきたツヴェルフはもうそこから離れられないんだって……」

 

「い、いらない……そんな快感、いらな……」

 

 拒む私に痺れを切らしたのか、私を黙らせようとせんばかりにクラウスのそれが中に侵入してきてビクりと体が跳ねる。

 

「あはっ……やっぱり体はちゃんと覚えてるんだね……僕もアスカの中にいっぱい注いだ時の快感を覚えてるよ……!だから、僕とアスカを遮るような物は一切付けたくないんだ。アスカもちゃんと意識がある状態で受けとめたらそんな物で邪魔されたくないって思うようになるよ……すぐに僕との子どもが欲しくなる……」

「やだ、やだ、やだ……!!」

「はぁ……説明するより実際に頭にも分からせたほうが良いみたいだね。」

 

 ぬぷっと膣内に侵入してくるそれはダグラスさんの時のように痛くないどころか、抜き差しの度に全身に快感が駆け巡る。

 待ち望んできた物が入ってきたかのようにキュウッっとそれを締め付け、体が喜ぶのを感じる。

 

「はあっ……あっ……」

 知らないはずの感覚なのに、初めての感覚じゃない。体が、この感覚を知ってる。

 

「あっ……やぁっ、動か、ないで……!」

 私の言葉にクラウスはピタリと動きを止めた。ただ、それを私の中から抜いてはくれない。

 そのまま数秒と我慢できずに私の腰が動きはじめる。それをもっと奥に誘うように、疼くようなもどかしさを感じながら。頭で必死に止めようにも、全く体は言うことを聞かない。

 

「あ、あっ…やだ……やだ……違うの……!!」

「こんなに奥に誘っておいてやだも違うもないでしょ…動くよ?」

 

 またクラウスの腰が動き始める。コツッとそれが奥に押し付けられる感覚が早くなり、耐え難い快感が体を支配していく。

 

「アスカ……アスカ、アスカ……!!」

 

 クラウスの力と勢いが徐々に強くなる。クラウスの方も限界に来ている感じがする。私の恥じらいもよそに私の足を両肩に乗せて激しく腰を動かし始め、より深く子宮を責められる。

 

 その限界の先が何であるか、知ってる。エッチな漫画や小説で最終的に相手を受け入れる側は与えられる快楽に負けてしまうのだ。

 

 だけど――負けたくない、好きじゃない男の子種を宿したくない。私は――

 

「く、クラウス……クラウス……お願、い……中で、出さないで……!!」

 

 体が言う事を聞いてくれない以上クラウスに懇願するしか無い。だけど、その懇願はあえなく却下される。

 

「嫌だ……アスカが子宮を僕の子種で満たして喜ぶ顔、ちゃんと見せて……!!」

 ズブ、とそれを勢いよく奥に押し付けられ、痺れるような強い快楽が私を襲った。

「あ、あ……あ……!!」

 

 自分の中で何かが脈打つ感覚と、急激に注ぎ込まれる白の魔力に伴って襲い来る強い快感に、意識が白く遠ざかっていった。

 

 

 

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