※この作品はR-18です。

異世界に召喚されたけど価値観が合わないので帰りたい。<理性ルート>   作:紺名 音子

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白の支配(※クラウス視点)

 僕とアスカが繋がってから――3ヶ月後。

 

「ありがとうございます、クラウス様」

 

 身なりの良い男からそう言われて差し出された4束の紙幣。1人助けるごとに金貨10枚分の報酬を得られる。

 

 アスカは最初僕は戸籍が無いからどうこう言ってたけど、この世界で僕が稼ぐならこういうやり方の方が手っ取り早い。必要な時だけ力を貸してくれればいいって言うし、そうじゃない時はずっとアスカと一緒にいられる。

 

「この世界にはもう慣れましたか?何か不便な点があれば何でも言ってくださいね。最大限の事をさせて頂きます。」

「ありがとう。」

 

 この3ヶ月間、アスカとの房事を楽しみつつ地球の事も学んだ。ラインヴァイスがいれば記憶を読み取って早く地球に慣れることも出来たのだろうけれど、邪魔者がいない方がよっぽど楽だ。

 

 この世界に来てル・ティベルにいた時は使えなかった瞬間移動《テレポート》が自由自在に使えるようになったのは幸いだった。

 

 アスカを働かせるより自分が金を稼いだ方が良い。そう思って夜中に病院の金持ちがいそうな部屋を狙って侵入し患者を苦しめている病魔を取り除いてやれば歓喜した患者から容易に金が稼げた。この身なりの良い男はそんな患者の一人だった。

 

 この男は金貨20枚――ああ、この世界で言うと200万か。それでどんな怪我も病気も治すとネットを使って吹聴しているらしい。藁をも縋る人達がそこに連絡して僕が赴いて治して報酬を受け取る、そんな流れだ。

 

 割合的に不満を覚えなくもないが、週1の行動で済むようにスケジュールを調節してくれる他色々良くしてくれるし面倒臭い事は押し付けてこない。自分の存在が明るみに出ない事もありがたい。

 実際、詐欺をしてる訳じゃないのでそれでトラブルになった事もない。この男が揉み消しているだけかも知れないけれど。

 

 連絡用に、とこの男から渡されたスマートフォンという道具も大分使い慣れてきた。写真や映像、音声も収められるのが楽しくて今やアスカの写真や映像で一杯だ。

 

 狭い世界から飛び出せた開放感と黒の魔力を流しきって午後もほぼ自由に動けるようになった事、アスカがそばに居てくれる幸福感に包まれながら食料品店で食材を買い込み、誰もいない物陰でアスカと暮らす家まで瞬間移動する。

 

「アスカ、ただいま!」

 

 リビングに降り立って周囲を見渡すも、アスカの姿がない。魔力はすぐ近くにあるから取り乱すほどではないけれど瞬間移動した時に目に見える場所にいてくれないと落ち着かない。

 

 転送されてからしばらくは大変だった。お金を稼ぎつつ色々問題事を片付けてここに来て2ヶ月――僕に治療を依頼する男が「家が欲しいなら」と提供してくれた場所は人里離れた小さな別荘、という言葉で飾るにはあまりにも死の匂いが漂っていた。

 だけど周囲一帯を浄化してしまえば天気の良い日は鳥の囀りがや気持ちの良い風が吹く自然に満ち溢れた良い場所だった。

 

 今アスカはスマートフォンも何も持っていない。ここには電話も車も無い。外に繋がる手段はこの家を囲う広大な森を抜けてなお広い土地を歩いて街に出るしか無い。

 ここに来た時アスカは明らかに困っていたけどアスカの中の白の魔力を吸い上げると僕の希望をすんなりと受け入れてくれた。

 

 だけどホームシックになったのか一度だけ僕が仕事中にアスカが新居から逃げ出して森に迷い込んだ事がある。アスカ自身に溜まった白の魔力が動物達を遠ざけていた事もあってか動物に襲われる前に助け出す事ができた。地球に来てヒヤッとしたのはその時だけ。あの時ばかりは身が竦む思いがした。

 

 もう二度と逃げ出してほしくない――この世界で魔力を持っているのは僕とアスカしかいない事。ソフィアも少し魔力を注がれたようだけどそれがアスカでない事は容易に分かる事、魔力探知ですぐに居場所が見つけ出せる事を優しく説きながら僕から逃げようとすればどうなるかをその体で理解したアスカは逃げなくなった。

 

 流石に森の中で防音障壁を張られずに痴態を晒した事はアスカの中で大きな傷になってしまったようだ。可哀想だなとは思ったけど、動物達に殺されるよりずっとマシだと思う。

 

「また僕から逃げ出したら今みたいに見つけ出したその場でするからね?」

 

 そう言うとアスカは随分と大人しくなった。人や動物達の前で痴態を晒す恐怖に怯えるアスカは可哀想だけど逃げなければそんな目には合わない。森の雰囲気からここがかつて自分が住んでいた<国>じゃない事にも気づいたのかも知れない。

 何にせよ、3ヶ月前に比べて随分アスカは本当に大人しくなった。

 

 

 過去を振り返りながらキッチンの前に立つアスカの姿を見つける。ぼんやりと包丁を手に持っているアスカを行動停止《ストップ》で止める。

 動けなくなって戸惑っているアスカに近寄り、包丁を抜き取ってシンクに置いた後肩を抱き寄せて深く口付ける。

 

 舌を交わす口付けにはまだ僅かに抵抗を感じるけれど、その瞳は快楽に濁り始める。

 

「ただいま、アスカ……包丁を持って、何してたの?料理を作っていた訳じゃなさそうだけど……?」

「こ、これから、作ろうと思って……」

 

 行動停止を解いたアスカの狼狽えるその仕草から、その包丁で何をしようとしていたか容易に分かる。

 

「そっか……まあご飯は後でいいや。こっちにおいで……?」

 

 早く繋がりたいけど、そろそろ上の方にも注いであげないといけないようだ。

 

 

「アスカ……今日はまず、口で慰めてくれる?」

 

 椅子に座って曝け出したそれにアスカが多少恥じらいの表情を見せながら僕の両足の間にひざまずき、遠慮がちにそれを口に含む。

 

「ふふ……もっと素直になっていいんだよ?欲しくて欲しくてたまらないでしょ?」

 

 グイッとアスカの頭を寄せると抵抗もせずに深く口に含まれ、アスカのざらついた舌が先端を刺激して強い快感をもたらす。

 

「っ……今日は4人助けたんだ。1人目は火傷で死にかけてたんだけど……ちゃんと助けられたよ。」

 

 色々喋っている間も、アスカは僕のそれを必死で舐める。ちゅっ、ちゅぶっ…といやらしい音が立つ。アスカの髪を優しく撫でながら、アスカの濁った目を見つめる。

 

「……で、4人目が……」

 

 アスカの舌の感触が物凄く気持ちいい。だけど……

 

「ねぇ、アスカ……夢中になってくれるのは良いけど、僕の話も聞いて?嬉しいよね?僕、アスカの為に頑張ってるんだよ?」

 それをアスカの口から引き抜いて優しく問いかけるとぼんやりと脳が快楽に支配されかかっている様子のアスカが呟く。

 

「……嬉し、い……」

 

 ああ、これもう聞こえてないな。明日晴れてたら庭でもう一度話す事にしよう。

 

 もう何度としている行為だけれどアスカは口でするのは苦手なようだ。僕のそれが大きいのかどうかはよく分からないけれど、アスカの口には少し大きいかも知れない。

 

「クラウス……こっちに入れ、て…いい?」

 

 やはり口に含み続ける事に疲れていたのか今考えていた可能性を裏付けるようにアスカが僕のそれを自分の秘部をあてがおうとするのを止める。

 

「駄目。今日はまず口の中でイかせて?ちゃんと飲んでくれるなら手も使っていいから……」

 

 無理をさせるのも良くない。あくまで口を通して脳を侵す事が目的だ。アスカが手を動かして刺激されるままに、イキそうになった所でアスカに咥えてもらって吐精する。

 

 僕はあいつみたいに嫌がるアスカを無理矢理支配したい訳じゃない。

 ただ、僕から放たれた物を口で受け止め飲み込むアスカの姿はとても征服感や庇護欲を満たされ、唆られる。

 だからアイツの気持ちも分からない訳でもないけど――これはそういう目的でしている行為じゃない。

 

 僕の大量の魔力を口で受け止めれば、それは脳にも強い作用を与える。不安や希死念慮を吹き飛ばし長期間幸福感で満たされる。

 

 これが薄れてしまうとアスカはル・ティベルを崩壊させてしまった罪悪感から良からぬ事を考えてしまう。本当は毎日でも口に注いだ方が良いんだろうけど……僕は程々の幸福感に包まれたアスカとのんびり語らったり2人で料理したり散歩したり、買ってきたゲームしながら過ごすのも好きだからついつい忘れてしまう。

 

「うっ……く……」

 ゴクン、と僕の子種を飲み込むアスカの目は虚ろだ。

 

「……おいで。」

 

 僕の言葉を待っていたようにスッと下着を脱いだアスカの秘部は何の前戯もいらないと言わんばかりに潤っていて、すんなり僕を受け入れる。

 

 最初の頃に比べてすっかり従順になったそこに自身を打ち付ける度、アスカの口からは甘い声が漏れ膣内が僕を達させようと締め上げてくる。

 

「……ゴム、買ったけど1回しか使ってないね?もったいないしつけようか?」

「やだぁ……!ゴムつけるの、やだぁ……気持ちよくない、の……!クラウスと、直接繋がりたい、の……!」

「僕と生でセックスするの、好き?」

「好き……大好き……!」

 

 強い白の魔力に侵されたアスカはいつものように恥ずかしがったり嫌がったりせず素直な言葉を吐き出してくれる。そんな素直なアスカが大好きだ。

 

 アスカは僕じゃなくて僕の魔力を求めている。確かにラインヴァイスの言う通りこれは愛による発言ではないのだろう。

 

 でも、僕の魔力は僕の物だから。アスカが僕を求めている事には変わりない。

 

 僕から逃げようとしたアスカが手が届かないと思っていたアスカが僕のものを、僕の魔力を求めて自分の身を差し出してくれる。

 

 僕を受け入れてよがるアスカの幸せそうな姿に癒やされる。

 苦しそうに僕を求めるアスカにいくらでもこの身を捧げたくなる。

 

 アスカが求めてくれる。これからずーっと、求めてくれる。

 

「あ、あ……クラウスとの子ども、欲しいぃ……」

 

 最初は嫌がってばかりだったアスカの口からどんどん素直な言葉が紡ぎ出されていく。ここ最近、動きが激しいと思ったらやっぱり。

 

「……いらないんじゃなかったの?」

 意地悪く言ってしまうと、アスカは困ったように首を振った。

「ごめん、なさい……あの時は、私……でも、こんなに、注がれてるのに、妊娠、できなくて……クラウスの、凄く、元気なのに……あ、あぁ…」

 

 妊娠しないのは事前に避妊魔法をかけているからだ。

 

 だって子どもなんて作ったらアスカの関心が子どもに向いてしまう。

 そんなの嫌だ。アスカが見るのは僕だけでいい。アスカが聞くのも僕だけの声でいい。

 

 アスカには僕だけいればいいし、僕にはアスカだけいればいい。

 勿論二人の間には色んな娯楽は必要だと思う。ただそこに3次元の他人の接触はいらない。こうやって2人で繋がれる時間も激減してしまうのが目に見える。

 

(なんて、そんな事……僕の子どもを求めるアスカが可愛いから言わないけど。)

 子どもはいらないけど、僕の子どもを求めるアスカが……僕の子どもを産もうとするアスカが愛おしくてついつい意地悪を続けてしまう。

 

 これから先うっかり魔法をかけ忘れたとかで妊娠してしまう可能性もあるし、僕とアスカの遺伝子が混ざった結晶をわざわざ堕胎させるのも可哀想だからその時は一人だけ産ませてあげよう。

 

 今はこんなに交わってるのに子どもが出来ないから不安になってより一層僕にしがみつくアスカを堪能しよう。

 

「捨てない、で……」

 アスカの嘆願に心が激しく揺さぶられる。

 

 嬉しい。嬉しい。ついにアスカから捨てないでってお願いされた。

 

「捨てないよ。アスカ以外とこんな事したくないし、アスカ以外との子どもなんてほしくないから。」

「ほん……とう?」

「本当だよ……でも、これだけしても子どもできないって事はどっちかに問題あるのかもね……僕は子どもができなくてもいいけど、アスカも、これから先子どもが出来なくてもいい……?」

「クラウスが、ずっと傍に、いてくれる、なら……」

 ポロポロと溢れる涙をそっと指で拭う。

 

 アスカが精神的にも依存してきている事に強い高揚感を覚える。

 

 肉体的にも精神的にも依存させてはいるけれど――もっともっと依存させたい。

 経済的にも社会的にも、アスカは僕がいないと生きられないようにしたい。それはこの生活を続けていればもうじき叶うだろう。

 

 僕がアスカがいないと生きられないように、アスカも僕がいないと生きられないようにしたい。

 何の魔力も何の薬も使わずに僕をここまで堕とした僕の女神《アスカ》を、完全に僕のものにしてしまいたい。

 

「あぁっ……あっ、あん……」

 快楽の中で更に強い快楽を求めるように腰を動かし、2人の体に汗が滲む中でだらしなく喘ぐアスカの中に出したい欲求が高まっていく。

 

「っ……そろそろイクよ、全部、受けとめて……!!」

 アスカの子宮口に押し付けるように射精する。

 

「あああああっ……!!!」

 

 良い――アスカの喘ぎと僕の子種を少しでも多く取り込もうと収縮する膣の中が、物凄く気持ち良い。

 

 僕をずっと拒んてきたアスカが、今その全身で、身も心も僕を受け入れている。

 中で果てる度に感じるこの幸福感も、高揚感も、この先ずっと消える事はないだろう。

 

 ――こんな快楽を知ってしまったら、もう、止められない。

 

 

 果てたそれを引き抜き、アスカと僕の体液でドロドロになったそこを一旦ティッシュで優しく拭いながら、余韻に浸っているのかアスカの息を上げる姿を見つめる。

 

 

「…ラ……ス……さ………ごめ……なさ……」

 息を絶やしつつ紡がれる言葉に違和感を覚える。

 

「何……?アスカは僕に何か謝らないといけない事しちゃったの?」

 ハッとした表情の後、怯えるような眼差しを向けられる。

 

「わ、分からない……分からないの……だけど、謝らなきゃいけない気がして……」

「……分からない事は謝らなくていいんだよ。それにアスカが謝るなら僕も謝らなきゃいけなくなる。」

 

 アスカを誰にも渡さない為に、アスカが望まない事をしてる事を黙ってるから。

 僕がこの力を利用して色々良くない事にも手を染めてる事を知ったらアスカはまた自分を責めてしまうから。

 

「そんな、クラウスが謝る事なんて……!」

「じゃあお互い謝り合うのをやめよう?2人で……2人だけで幸せになろうよ?」

「う、ん……あっ、クラウス……」

 

 首に触れて舌を這わせると、以前は拒んでいた快感を素直に受けて入れて甘い声を出す。

 

 大事な所は勿論、耳も、首も、胸も、お腹も、お尻も、手も、足も――全部、僕の刺激を受けて綺麗な鳴き声をあげてくれるようになった。

 

「ふふ……もう色んな所で感じちゃうようになっちゃったね?こんなアスカ、もう誰にも会わせられないよ……」

 

 アスカの鳴き声に誘われるように下腹部に熱が籠もる。ああ、もっと、もっと注ぎたい。先程拭ったばかりのそこに再び固くなったそれを沈めるとお互いに喜びの声をあげてしまう。

 

 

 僕だけが知っていればいい。アスカの声も、美しさも、不安も。

 アスカは何も知らなくていい。僕があげる幸せの裏側に気づかないでいい。

 

 

「アスカの為に作ってる僕の子種……全部アスカが受けとめて……?」

 深く入り込むと、それに応えるように腟内がキュウっと締め付ける。

 

「あ、あぁ……♡」

 

 頭も子宮も白の魔力に満たされたアスカはもう理性も感情も飛んでただただ本能が歓びの声を上げ、もっともっとと言わんばかりに体を震わせている。

 

 ああ…雌と化したアスカの雄になっていいのは、僕だけだ。

 ただただお互いが持つ快楽と欲を貪りあう、獣の時間が迫ってくる。

 

 ずっと、ずっと、責任をとって――ずっと、一緒にいようね?

 ずっと、ずっと、気持ちよくして、幸せにしてあげるから――

 

 僕の思っている事が伝わったのか、アスカはとても可愛らしく、いやらしい笑顔を僕に向けてくれた。

 

「クラウスの、全部ちょ、うだい……♡いっぱい、幸せにして……♡」

 

 アスカの快楽に溺れた声に誘われるままに、僕も理性を手放した。

 

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