早朝。日はまだ昇っておらず、あたりはまだ薄暗い。
全くと言っていいほど人の気配がない公園の
隅のほうに設置された臭気の籠もる男子便所の個室。
ズボンと下着を下ろし便座の上に座り込み
勃起した肉棒をさらしている俺の前で跪いて
整っているが、まだ幼さが残る顔を陶然とした喜悦で染めて
桃色の唇を舌なめずりする白いセーラー服の少女――
山中加奈が、興奮を煽る為にことさら卑猥な言葉を選びながら呟いた。
「ご主人様のおチンポ、凄い熱くなってどくどくいってる。
朝から私の口まんこでヌキヌキされるの、楽しみにしてくれてたんだね。
これは責任もってお仕事行く前に、精液どぴゅどぴゅ出してもらって
スッキリさせないと、かな。
あんまり時間もないし、さっそくしちゃおっか♥」
加奈は愛おしげにひくつく肉棒に手を添えて、軽く擦っていたが
はあ、生暖かい吐息が亀頭にかかる距離で大きく口を開くと
ぱくりと亀頭を丸ごと咥えこみ、そのまま滑らせるように俺の股間の茂みに
顔が埋まるまで飲み込んで
舌をうねらせ唾液を肉棒の根元から絡ませながら
リボンでまとめられた髪を揺らし
唇で締めつけ前後させ、口腔全体で扱き始める。
じゅぽじゅぽと唾液の音を立てて、最初から激しくむしゃぶりつくような動き。
快楽でびくびく跳ねる肉棒に、彼女は嬉しそうに目を細めて舌を絡め
さらに責め立てる。
時間をかけて愉しませるそれではない、短時間で搾り取る為のフェラチオだ。
俺は便座の上で、激しく絡みついてくる口腔の責め立てに
がくがくと身体を振るわせながら、その奉仕に身を委ねる。
「じゅぽっ、じゅる、じゅるっ、んふぅ♥
ひもひいい?らぁひらふらっらら、らぁまんへるに、はひへ♥
……じゅるっ、ちゅうっ♥ 」
加奈は肉棒を口に頬張ったままもごもご喋る。
『出したくなったら、我慢せず出して』……だろうか。
舌が不規則に当たり、声が響いて咥えられたものに伝わる。
それだけの刺激でも、敏感になっている肉棒にはたまらない。
彼女は上目遣いに、にんまりと笑い
肉棒をぬちゃぬちゃと激しく舐めなめまわすのを再開させる。
舌をいたるところに這わせてこちらの願望にダイレクトに答えつつ
顔面を紅潮させる程音を立てて吸い付きながら、激しく頭を振って唇で竿を扱く。
痺れるような快楽に身を震わせる俺の姿に頬を紅潮させ
一層強く吸い付いてきた。
快感がより強まって限界が、また一歩近づく。
そして、根元から先端まで一気に吸引すると、喉奥の粘膜まで使って
肉棒全体を呑み込むように刺激してくる。
「ぐぷっ、じゅぽっ、じゅる、ぶちゅうううっ
じゅるっ、じゅる、じゅぶぶううううっ♥」
加奈は下品な音をたてて、激しく顔を上下させて
強烈なバキュームを肉棒に繰り返す。
しっかりと上目遣いに潤んだ瞳で、視線を合わせながら
タコのように唇を肉棒に吸い付かせる、所謂ひょっとこフェラを
見せつける様にこなして、こちらの情欲を煽る。
高まる興奮、口腔全体で搾り取られるような、たまらない悦楽に耐え切れず
尿道を通り抜けていく熱い奔流を感じ
こみあげてきたものを彼女の口の中にぶちまける。
「んぶぅ!? んふううう~っ♥……れろっ、こくっ、ごくっ……
じゅる、ちゅう、ちゅう……♥」
大量の射精に目を見開きながらも、彼女は口を離すことなく
強烈な吸い付きを保持したまま吐精を受け止め続ける。
口内に溢れそうなそれを飲み下しながら
射精が終わるまでちゅうちゅうと咥えたまま
尿道に残った残滓まで吸い出しながら、じゅぽん、と肉棒を引き抜いた。
「……んぐっ、ごくんっ……はぁ……♥
お疲れ、ご主人様。結構濃いの出したね……♥」
加奈は飲みきれず口の中に残った精液を嚥下して
唇を舐め、艶めかしく息を吐くが
彼女はあ、と気付いたようにスマホを取り出して時間を確認すると、
渡しておいた口臭対策用のタブレットの容器を取り出し
2,3粒ほどかみ砕いて飲み込んで
壁に掛けてあったスポーツバッグと学生鞄を抱えてしょい込む。
「ご主人様、そろそろ出ないとまずいかも。
できればおまんこも使わせてあげたかったけど……
ちょっと時間が足りないかな、ごめんね。
それじゃ私も朝練いくから、お仕事頑張ってね!」
加奈は立ち上がって、俺に快活に笑って軽く手を振ってから
男子便所の個室から出て行った。
後は忠告通りに外の水道で口をゆすいでから言葉通り
これから朝練に向かうのだろう。
……朝、少し早く出れば時間を作れるかもしれない
という彼女の誘いに乗っては見たが、中々良かった。
公衆便所の個室でしゃぶらせる、という状況にもかなり興奮した。
とはいえ、余韻に浸っている暇はない。俺もこれから仕事だ。
電車の時間にはまだ余裕があるが、そうそうのんびりもしていられない。
トイレットペーパーで唾液に濡れた肉棒を拭き
下着とズボンを履きなおして立ち上がる。
鞄を手に、俺も男子便所の個室から出て駅へと向かう事にした。
◇
和美を抱くようになってから一月近く経ったが
実のところ、まだ俺が次の端末スライムを吐き出すような気配は一向にない。
以前の時に比べると期間が大分空いている気がするが、元々正体不明の代物だ。
アレを吐き出す条件など、調べようがない。
とはいえ、現状では然程困ってはいない。
何故か、と言えば加奈に加えて、和美まで手に入ったおかげで
肉欲を満たすのには十分だったからだ。
片方が都合がつかないときは、もう片方を呼べばいい。
無論二人そろって予定が埋まっている、という時もあるにはあるが
次にどちらかを抱けるまで、そう間が空くこともない。
今朝のように、向こうから誘いをかけてくることもある。
また、彼女達がかなりの美少女である、ということもあって
飽きるという事も当面なさそうだし
何より、自分でも贅沢な話だと思うが――目が肥えてしまっている。
今のような退勤途中の電車内で、女子高生などを見かけることもあるが
ほぼ容姿は並みか、それ以下。
端末スライムは手元に無いので、どの道手の出し様はないのだが……
どうにも食指が伸びない。
和美の時のように、あのスライムを使う時は
こちらにもそれなりにリスクを頭に入れた上で動かなければいけないので
それを考えれば、なおの事欲しいとも思えない。
あれこれ考えているうちに、目的の駅に到着する。
人の流れに乗って、電車からホームに降りて、改札口から出る。
今日は寄るところもないし、あとはあのアパートまで帰るだけだ。
ここまで来ると、今日も一日がやっと終わるな、という気分が湧いてくる。
「おじさーん、ごめーん。ちょ~っと道教えて欲しいんだけどさー。
あ、わたし日本人だからねー?ちゃんと日本語喋れるでしょー」
声のする方向に振り返ると、かなり小柄な体格の……
中学生、いや、下手をすれば小学生くらいか。
腰まで伸ばした髪の色はシルバーブロンドの幼い容姿の美少女。
青い瞳に白い肌、人形のような整った顔立ちは
一見すると日本人には見えないが……
妙に間延びした話し方ではあるが流暢に話せているし
本人の言う通りならハーフとかクオーターの娘だろうか。
しかし、彼女が着ているブレザーの制服には見覚えがあった。
和美のものと、同じ……という事は、高校生なのだろうか。
「あのさー、大森公園ってどのへんにあるか知らない?
この駅の近くにあるらしいんだけどさー。
わたしのナビアプリの調子が良くないみたいで、よくわかんないんだよねー」
……大森公園?聞かない名前だ。
この駅の近くの公園と言うと、大樹の生えている
あそこぐらいしか思い当たらないが……
アパートから駅までもっとも近いルートの途中にある公園なので
ほぼ毎日通る場所だが、細い裏の小道をいくつも曲がらなけばならない為
地元の人間でもないと、駅から予備知識なしで辿り着くのは難しいかもしれない。
念のため、あの公園の特徴をかいつまんで話して
ひょっとしてそこの事かと聞いてみた。
「あぁー!うんうん、そこだよ、そこ!
樹齢数百年くらいのでっかい樹が生えてる、他に何もないとこ……
聞いてた通りだし、多分ここだねー。
……う~~ん、でも聞いた限りだと
ちょっとわたし一人じゃ行くのムリムリかなー」
少女は公園の特徴を聞くと、ぱあっ、と表情を明るくさせる。
しかし口頭での道順を聞くと、んー、と唸り声を上げて大仰に悩んだ素振り。
一々リアクションが大げさだが
庇護欲をそそる可愛らしい容姿のおかげか不快にはならない。
というか、あそこ、大森公園って名前だったのか……
看板とか何もないし、特に調べようとも思わなかったから
下手をすると一生知らないままだったかもしれない。
「あのさーおじさん。ちょ~っと悪いんだけど、そこまで案内頼めないかなー?
いろいろあってさ、ど~してもそこまで行かないといけないんだよねー。
帰り道の途中にあるんだよねー、勝手についてくからさー、いいでしょ?」
少女はにっこりと、俺に微笑みかけながら、そう言ってきた。
どうも先ほどから自分の容姿が、相手に与える印象を
プラスに働いていることを計算に入れて動いている節が見受けられる。
でなければ、相当な天然か。
高校生という事を考えれば、それくらいはできてもおかしくはないのだろうが。
提案された内容自体は別に構わないのだが
少々警戒心に欠けた振る舞いにも見える。
彼女の容姿は、良くも悪くも男の目を引く。
正直なところ、俺にしても邪な感情がないと言えば嘘になる。
欲しいか欲しくないかで言えば、間違いなく欲しい。
端末スライムが手元にないのが悔やまれる。
とはいえ、無いなら無いで仕方がない。
世間体も考えて、少し離れた位置からついてくるぐらいなら、と答える。
「あはは……考えすぎ、ってほどでもないか。なんか世知辛いよねー。
でもありがとねー、おじさん。
じゃ、ちょ~っとの間だけどよろしくお願いしまーす」
少女は、にへらと笑い、ぺこりとお辞儀をし
見失わない程度に距離を取りつつ、帰路に向かう俺の後をついて歩き出した。
◇
「あー、ここだここ。おじさーん、どうもありがとねー!」
時間にして十分ほど、裏道をあちこち曲がったりしているうちに
見えてきたのは街灯に照らされた大樹の姿。
無事、目的の大森公園に到着したわたしは、少し離れたところを
歩き続けている男の人に距離があるので少し大きな声でお礼を言った。
向こうは、少し立ち止まって振り返っただけで
特に答えることなくまたさっさと自分の家に向かって歩き去ってしまう。
不愛想な対応にも思えるけれど
今のご時世を考えると、仕方がないかもしれない。
むしろ、あんな声かけでここまで連れて来てくれた時点で、親切な方だろう。
ここに来る時、経路はしっかりと記憶したので
あの男の人がいなくなっても帰りの道は問題ない。
「えーっと、それで……来たはいいけど。本当に何もないし、感じないなー。
ま、いいや。さっさとはじめようか、早く済ませたいし」
聳え立つ大樹の前まで歩いて、ふう、と息を吐いてから深呼吸。
学生鞄から取り出した呪符に霊力を走らせる。
呪符に記された文字が淡い光を放ち、そこに刻まれた術式が効力を発揮。
自身の霊的探知能力が、術式による補助により数十倍に引き上げられる。
――さらに感覚を研ぎ澄まし、集中。大森公園の隅々まで意識を広げる。
反応は……やはり無い。
強いて言えば自我のない浮遊霊くらいだが
そんなものはここに限らずどこにでもいる。
「はあ……妖気とか妙な気配は、ここまでやっても全然ナシナシだなあ。
行使した術の痕跡は……駄目かー。こっちもスッカスッカで手ごたえ無し。
うーん、『縁』を辿ろうとしても、時間が経ちすぎててわっかんないなあ。
もうこれで十か所以上回ってるし、いい加減見つかってくれないかなー」
公園全体を探ったが、さしたる成果は得られない。
勘ではあるが、ここならば何かしらの手がかりが掴めそうな気はしたのだが……
手元の呪符が蒼い炎で燃えて塵となって消える。
それなりに値の張る代物なのだが、使い捨てだ。
依頼人からの支給品でなければ使おうとは思わなかっただろう。
思わず、あーあ、とため息をついてしまう。
「淫魔がばらまいた道具や能力とか
確かに放っておいていいものじゃないけどさー
わたしみたいなのにも声がかかるって、よっぽど手が足りないのかなー」
高校生にして、人に仇成す世に潜む魔を祓う退魔師。
……とはいえ、今は雇われる立場なのだが。
宮内沙羅は、気怠そうな調子でぼやいた。
◇
「ん……ちゅうっ……え、おっさん、沙羅と会ったんだ?」
肉棒に舌を這わせ、先端に吸い付いて、精液の残滓を啜り取り
吐き出した欲望の後始末を行っていた和美が、少し驚いたように反応してくる。
いつものように昂りが収まるまで彼女を犯し続けた後
何とはなしに、数日前に会った
久方振りに欲しくなった美少女の事が頭に思い浮かんだ。
どうやら同じ学校に通っているようだし、何か話でも聞けるか
程度のつもりだったのだが……
俺の記憶から読み取ったイメージだけで
聞いていない筈の名前まで出て来るという事は知り合いか?
「ああ、いや……同じ学校の同級生で、宮内沙羅って言うんだけど。
友達、だったっていうか……
中学のころからの付き合いで、よく遊んでたし、仲は良かった……と思う。
ただ、元カレに告られて付き合ってた時
『あいつだけはやめておいたほうがいい』って結構マジで言われてさ。
……今思えば、アイツがどういう奴か
ちゃんとわかってて忠告してくれたんだろうね。
ただあの頃のあたし、ホント馬鹿だったからさ。
それで派手に喧嘩しちゃって、気まずくなってそれっきり」
和美は、自嘲気味に笑うと、俺の股間に顔を近づけたまま
上目遣いに見上げてくる。
恐らくこれは、元の和美の人格が抱えていた後悔をそのまま語っているのだろう。
つまりは結局のところ……ただの、擬態だ。
かつてあった彼女の人格の、再現を見せられているに過ぎない。
「しかも後から聞いた話だと、他の連中が
元カレの浮気がバレて裏で笑ってた時……
沙羅はマジで怒ってくれてたらしいんだよね……
いや、ホント何やってるんだろうね、あたし……ん、れろっ…」
舌を使い、未だにひくついている俺の陰茎を、宥めるために舐め上げる。
俺の端末と化した彼女にとっては、俺の性欲を処理する事こそが最優先。
和美が抱えていた後悔を語る事も
唯の記録の再生以上の意味を持たないのだろう。
「んちゅぅ……それで、あのさ、おっさん」
和美は亀頭の先端に口づけし、軽くキスして
残り汁がでなくなった鈴口を吸ってから、視線を合わせてくる。
「沙羅の事……欲しいんだよね?」
そう俺に問いかける和美の瞳の奥には……
錯覚かもしれないが、光がなく、吸い込まれそうなほど真っ暗に感じた。
背筋にぞくり、としたものが走る。
それが彼女の手で、友人を自分に捧げさせる事への興奮なのか
まだ心の何処かに残っている良心の呵責から来るものなのかは、わからなかった。
◇
あたしには今の――京山和美の人格に擬態する前の
緑のスライムだった頃の記憶はない。
今思い出せる記憶の全ては、あたしの、京山和美のもの。
おそらくは、この身体に寄生した際に脳の機能を支配することで
思考する能力も含めてそれらをそっくり乗っ取って
引き継いだのではないかと考えているが、正解なのかはわからない。
漠然と本能的にわかるのは、端末としての自分の機能だけ。
自らの由来がいったいどういったものかというのは、あたし自身知らない。
ただ一つはっきりしている事があるとすれば
端末であるあたしは本体の手足の様な存在だという事だ。
基本的な思考や行動パターンは元の人格とほとんど変わっていないと思う。
ただ、何と言うか言葉にしようとすると難しいのだが――
本体のために生きることが当然だと思うようになり
あたしの中で全てにおいて、本体が一番に優先されるようになった。
一定の距離を離れると、途切れてしまう思念(だと思う)による繋がりが
なかったとしても端末であるあたしは本体の望みの為に動くのに
疑念を抱いた事はない。
先に一人端末になった娘がいるそうだが
その娘もおそらく似たようなものだろう。
無論、京山和美から引き継いだ思考能力はしっかりとあるので
その手段については、極力本体の立場が悪くならないように
融通は利かせられるけれど。
学校の成績を落とさないのを始め、周りに本体との関係がバレないように立ち回り
今の生活を維持しているのも、結局は本体にとって
それが一番都合のいいことだからだ。
全てをかなぐり捨てて、本体の元で侍り続ける、等という行動をとっても
結果的には本体の迷惑にしかならないし
或いは刹那的な快楽を提供する為に、今の生活を破壊するような……
例えば路上で素っ裸になって歩く、みたいな極端な行動が
本体に都合の悪いことくらいはわかる。
そもそも――本体は、あたしに対して肉欲を満たす以上の事を求めてはいない。
思念で繋がる度に、あたしの身体に対するどろどろとした欲望が流れ込んで来るし
お互いに疲労困憊になるまで、体を重ねて精を吐き出し尽くさないと満足しない。
平日に体を使われることもあるが、余力を残しておかないと後日に響く為か
どこか不満気だ。
端末になって一月以上経つ今でも、それはまったく衰える気配がない。
「――ごめん沙羅、ちょっと、話いいかな」
この行動も本体の欲望を満たす為に必要だから行っている事。
本来の京山和美の人格であれば、絶対にしない事であるけれど。
「か、かずっちゃん……?」
いつものように学校に登校して授業を受けたあたしは、放課後になってすぐに
沙羅に声をかけた。
彼女は、困惑したような視線をこちらに向けてくる。
まあ、無理もないと思う。
派手に喧嘩し疎遠になっていた相手が、神妙な様子で話しかけてきたのだから。
それでもであたしの事をあだ名で呼ぶのは
まだこちらのことを友人と思ってくれているのだろうか。
「今更かもしれないけど……謝りたいんだ、いろいろと。
二人だけで話とか、できないかな」
「え、あ……うん、うん……!
わたしも、わたしも!ずっと、かずっちゃんと、話したかったんだ……!」
沙羅は小柄な体躯を震わせ、青い瞳に涙を滲ませて、あたしに……
いや、本来の京山和美に向けて、精一杯の勇気を振り絞って答えを伝えてきた。
それを見ても、心が動かないというか、罪悪感が全く湧いてこないところを見ると
やはりあたしはただの擬態人格なんだろうな、と改めて思う。
本来の京山和美の人格と言うか……魂、と言うべきものは、
脳を乗っ取られた時点で破壊されたのか
それとも眠りについているのか……
どちらなのかは、やはりあたしにもわからない。
教室では人目があるからと場所を移して、校舎裏へと彼女を連れ出す。
沙羅は、ようやく和解できそうな喜びからか――大人しくついて来てくれた。
「……あの、あたしさ、ホントに馬鹿だった」
「かずっちゃんだけの、せいじゃないよ……
わたしだって、もっとしっかり伝えてればって、何度も……」
本来の京山和美が沙羅に、言おうとしても言えなかった言葉をなぞりながら……
彼女が射程距離に収まったのを確認し、あらかじめ事前に仕込んでおいた
地面に浸透しているそれを操作すると
彼女の足元から緑色の粘液が湧き出て、俊敏な動きで足を伝って登り
肛門から寄生しようと、不定形の体を活かして下着の中に潜り込む。
「うそ、何これ、気配なんて、全然……!?
かずっちゃん!逃げっ、て……あ……ぁ……う、ぁ……」
あたしの言葉に気を取られていたせいで、沙羅の反応が僅かに遅れる。
逃れようとするが、もう遅い。
振りほどこうとした頃には、既に端末は粘ついた音を立てながら
彼女の肛門を抉じ開け潜り込んで、腸内から肉体の寄生を始めていく。
彼女の最後の言葉は、自分よりもあたしを、京山和美を案じるものだったが
特にそれに感じるものはない。
目から光が消えていき、がくがくと身体全体を痙攣させ腰砕けになり
意識を失ったまま倒れそうになったをそれ抱き止める。
つい先日、本体が吐き出した端末を預かってきたが
どうにか上手く使えたようだ。
寄生した身体の脳を支配し、元の人格に擬態して
思考能力を獲得することを行っていない端末であれば、あたしにも操作はできる。
もちろん、本体の命令とかち合ったりすれば、本体の意思が優先されるのだが。
「……ほら沙羅、そろそろ定着したでしょ。
本体の所に、一緒に行くよ」
「……わかった」
この端末を何と呼べばいいか、少し迷ったが、そのまま沙羅でいいだろう。
彼女の力を失っていた五体が、あたしの腕の中で
ゆっくりと動き出し、両の足で立った。
虚ろな瞳であたしの言葉にこくりと小さく首肯すると
彼女はおぼつかない足取りながらも歩き出す。
本体のアパートの住所を思念で打ちこんだから
あとはアクシデントが起きた時に対処できる様、ついていってやればいい。
端末同士の思念での情報のやり取りは負荷も大きいので
あまりやりたくはないのだが、今は仕方がない。
あたしは虚ろな表情の沙羅に寄り添うようにして、手を繋いで一緒に歩き始めた。
◇
仕事が終わり、帰宅したアパートの居間で一息ついていたところ
玄関のドアをこんこんと叩く音。
一応、「成功した、今から行く」と和美からメッセージが送られて来ていたので
誰が訪れたのかは予想がついていた。
玄関の鍵を開けて、来客を出迎えると
そこには和美に手を引かれた、虚ろな表情の、沙羅の姿。
「おっさん、ちゃんと定時で上がれたんだ。
ほら、沙羅の事連れて来たよ。後は好きにすれば」
だが、俺はそれに対して碌に答えられない。
和美と繋がる感覚と同時に襲ってきた、沙羅と繋がりでもたらされたものが
今まで以上に強烈なものだったからだ。
直接、脳を揺さぶられているような、強烈な精神への衝撃。
今までのそれよりも、遥かに強固な護りに
無理やりに捻じ込んで食い込んでいくことへの反発。
――頭が、割れるようだ。
それでも、少しずつどうにか押し切って
がちん!と沙羅と俺の頭の中が繋がる感覚が生じる。
同時に頭に浮かんでくるのは、今まで端末となった少女たちと同じ
宮内沙羅の記憶の断片。
零落した家が力を取り込むため、異国の強い血を取り入れた結果生まれた。
様々な怨霊、妖魔を相手に、退魔師として立ち回る沙羅の姿。
その過程で偶然親友の恋人の本性を知ってしまい
必死に訴えるも聞き入れてもらえなかった光景。
国の退魔組織の依頼による調査。
和美と和解しようとしたところを襲われ、寄生されてしまった……
それも一瞬の事で、意識が現実に戻る。
まだ少し、くらくらする頭を片手で抑えながら……
どうにも、自分が想像以上に危ない橋を渡っていたことを自覚する。
何か一つ歯車が狂っていれば、俺は間違いなく詰んでいた。
そうなっていないのは、単に運が良かっただけだ。
退魔師なるものが実在していたことについては、さほど衝撃はない。
非現実的、というならそもそもが俺の吐き出すスライム自体がそうだ。
むしろ、なぜそういった存在に思い至らなかったのかとさえ感じる。
自分が無敵になった、などと勘違いはしていないつもりだったし
第三者に対する警戒は十分にしていたと思ったのだが、まだ甘かったようだ。
ここのところ、順調に行き過ぎて調子に乗っていたことは否めない。
とはいえ。
つくづく、我ながらどうしようもないと思うのは……
こんな状況でも、沙羅が自分の物になったことに
抑えがたい興奮と情欲を覚えている事だ。
この欲望は何処から湧き上がってくるのかと思うほど
痛いほど股間がいきり立ち、ズボンの中で張りつめている。
「……とりあえずさ、部屋の中、入ってからにすれば?
あたしも手伝うからさ」
呆れたような和美の言葉に、まあそうだよなと部屋に招き入れる。
改めて、居間で、手をつないだまま並んでいる二人を見るが
絵になる光景で、どちらも非常に魅力的だ。
しかし今日のメインは飽くまでも
幼くも人形のように整った顔を虚ろに惚けさせている沙羅だ。
とはいえ――折角二人いるのだ。
和美には、本人が言ったように、サポートに回ってもらおう。
「……沙羅に、口でさせたいの?
いやそれなら、チンポとりだすのにあたしの手を使う必要とか、ある?
いちいちホント考えることがキモいよね、おっさん……
うわっ、竿もどくどくいってて、ちょっと弄ったらすぐ出そう……」
和美が俺の後ろから、抱きついて密着し、俺のズボンのファスナーに手をかけて、
細い指先で勃起した肉棒を取りだして
絶頂させない程度に加減しながら軽く扱きつつ
耳たぶを甘噛みし、ときおり舌で舐めてくる。
幾度も行為を重ねただけあって、こちらは手慣れたものだ。
俺はむらむらとこみ上げてきたものを、処理させるために沙羅に意識を向けた。
「……はい、おちんぽ、くわえて、なめます……
ん、あむっ、ちゅう……れろっ……ちゅう……」
虚ろな目で立ち尽くしていた沙羅も、俺の欲望を受けて動き出す。
それとほぼ同時に邪魔にならないよう
和美が扱いていた指が肉棒からほどかれる。
沙羅は俺の目の前で跪いて小さな口を精一杯開き
まだひくついている亀頭を頬いっぱいに咥えて膨らませ
舌で舐めながらちゅうちゅうと吸いたてる。
滲み出る先走りが、窮屈な口内で漏れ出る度に吸い取られていくのは心地よく
ちいさな歯がすこしカリ首に擦れるのが不規則な快感を産んで
びくんと口内で跳ね、彼女の上顎や下顎に押し返される。
「んふぅ……ちゅぱぁ、じゅぽぉ……」
ただ、沙羅の喉まで使っても竿の半ばまでしか
小さな口内に収めることはできていない。
小刻みに亀頭を唇から出し入れされ、喉の粘膜に何度も当たる感触や
集中的に、熱く滑った狭い口の中でしゃぶりまわされるのは
確かに、かなり気持ちがいいのだが……
「れろっ……
でも普段、あたしとか他の端末の娘にやってもらってるみたいな
根元まで咥えこむのに比べると、少し物足りないって?
そのわりにはおっさんキモいくらい興奮してるでしょ。
沙羅ってさ、あたしと同い年なのに
よくちっちゃいお人形さんみたいで可愛いって、からかわれてたんだけど。
そんな子にチンポしゃぶらせてるんだから、たまらないよね」
「ちゅる、じゅう、れろっ……ちゅうっ、ぢゅうっ…」
俺の耳を舐りまわしていた和美は、吐息がかかる程近い距離の耳元で
俺の欲望を煽る様に囁いてくる。
読み取られた欲望を、こいつからはっきりと口に出されるのは
何とも言えない倒錯的な感覚だ。
それと同時に、自分が何を望んでいるのかというのを
はっきりと自覚させられてしまう。
もっと沙羅の口で気持ちよくなりたい、と言う欲求。
それを満たす為に沙羅が亀頭を舐り回すペースが、徐々に引き上げられて
更に、彼女の小さな手が咥えきれない部分の竿に添えられて
ゆっくりとしたペースで扱かれはじめる。
足りなかった刺激が加わったことで、もどかしさも埋められて
じわりと腰の奥から、甘い痺れを伴った射精への衝動がこみあげてくる。
「そろそろ出したいんでしょ、ほら。我慢しないで沙羅に飲ませてあげれば?
おっさんの喉にひっかかりそうな、くっさいやつ口に出して
飲ませたいんでしょ」
「ちゅば、じゅぼ、ちゅう……ぢゅうぅっ…!」
俺の欲望を代弁した和美の言葉に合わせて……
というよりは、沙羅に精液を飲ませたいという願望をかなえるために
彼女が一際強く、口に含んだ亀頭を吸引し
竿を扱く動きを速めてスパートをかけられる。
それだけでもたまらないというのに、ちろちろと小さな舌が
こそばゆい刺激をあたえてくるのが引き金になって
限界近くまで追い込まれていた俺は、沙羅の口腔内に大量の白濁液を射精した。
自分でもはっきりわかるくらい肉棒を脈打たせながら
溜め込んでいたものを強烈な快楽と共に一気に吐き出し始める。
「おごっ!? ぐぶっ……! げほっ、んぐっ……じゅる……んぐっ、じゅる……」
勢い良く噴出した精液を、沙羅は吸い出しながら必死に飲み下そうとするが
小さな口では受け止めきれずにむせてしまい、 口から溢れ出して
ぽたぽたと口の端から垂れ落ちる。
それでも無心で続く射精を受け止め胃に収めようと
咥えこんだ亀頭の先に懸命に吸い付き続ける。
「ごほっ、んぐっ、じゅる……んぐっ、ちゅう、んぐっ……ちゅうっ……
っぷ、う…ぁ……げぇ、はぁ、はぁ……せいえき、のみおわり、ました……
のこったのも、ぜんぶ……なめます……れろ、んぐ……」
完全に射精が収まると、ようやく沙羅は肉棒から唇を離し
酸素を求めて、呼吸を荒くしながら告げて来た。
とはいえ、口端からは受け止めきれなかった精液が漏れ出て垂れ落ちて
唇には白いものがべっとりと付着している。
幼い容貌の彼女が小さな舌で唇を二度三度と舐めとるだけでは間に合わず
指でぬぐってしゃぶりながら精液の後始末を続ける光景は、なんともいやらしい。
「……おっさん、結構出したね。相変わらず全然萎えねーし……
とりあえず残ってる奴はあたしが掃除しとくよ。
ほら、沙羅も立ってまんこ見せてあげて」
和美は俺の後ろから離れて、沙羅と俺の間に割って入ると
股間に顔を埋めて勃起したままの肉棒を根元まで咥えこみ
舌を這わせて舐めまわしながら、少し強めに吸いたてて
尿道に残った残滓を吸い出してきた。
射精直後で敏感になった肉棒には少々刺激が強い。
一方で、沙羅も制服のスカートの中の下着をずり下ろして脱ぎ捨て
そのままスカートの裾を摘まんでめくりあげて
露になった無毛のつるりとしたスジのような割れ目から、
泡立った緑の粘液が溢れているのを見せつけてくる。
一見すると加奈よりもさらに未成熟に見えるが……俺のモノがはいるのだろうか?
「……は、い。かずっちゃんに、つれてこられるときに、ちんぽがはいるように、わたしのおまんこをいじりました」
虚ろな表情で答えてくる沙羅の言葉に、少し驚いた。
寄生した相手の傷を治せるとは聞いていたが、そんなことまでできるとは。
つまり、こいつは俺に犯される為に、短時間で体を造り替えてきたと言う事か……
なんとも情欲をそそられる上に興味深い話だ。
それを補完する為に、残滓の後始末を行っていた和美が
ちゅぽんと肉棒を吐き出して答える。
「んっ……別にそのまま使って裂けて壊しちゃっても直せるけどさ。
おっさんそういうグロいの別に好きってわけじゃないでしょ?
だから電車のこっち来るまでの間に、沙羅の膣内を
あの粘液を操作して造り替えたんだって……
それじゃ後は好きに楽しんでよ。
あたしはそろそろ電車の時間だからさ、今日はもう帰るから。
擬態できるようになれば、沙羅も一人で帰れるだろうしね」
最後に唾液で濡れた俺の肉棒の先端にキスをすると
和美は鞄を手に取って、んじゃ、といつものように玄関から出て行った。
もう手伝えることはない、という事なのだろうが
相も変わらず事が終わればあっさりとしている。
とはいえ、後は沙羅の身体を貪るだけなので、確かにやらせることもない。
残されたのは、肉棒をいきり立たせたままの俺と
幼い割れ目をむき出しにした沙羅。
この人形なような容貌を思うがままにできるかと思うと
どうにも興奮を抑えるのに苦労する。
あとは、俺の為に造り替えられたという膣肉を味わうだけだ。
とりあえず、こちらにこい、と招き寄せると
沙羅は虚ろな瞳でこちらを見つめたまま近寄ってきた。
俺もズボンと下着を脱ぎ捨てて、下半身を露にすると、布団の上に寝転んだ。
彼女は俺に追従する形で、俺の上に跨る。
流石に三人目ともなると、この状態の扱い方も慣れてくる。
どろどろと粘液が溢れて出て来た割れ目に
小さな手で亀頭の先に押し当てさせて導かせる。
「わかり……ました、あなた用につくりかえたおまんこで、ちんぽを扱きます……
ん…ぁ……」
そのまま、沙羅に体重をかけさせると、スジのような割れ目が押し広げられて
亀頭の先端から肉棒を飲み込んでいく。
ぎちぎちとした締め付けてくる狭い穴の中を押し広げ
ぶちぶちと初めてを引きちぎる感触を味わいながら
そのまま肉棒の根元まで、全て沙羅の膣内に飲み込まれてしまう。
……本当に収まってしまった。
腰の上に感じる体重は、軽い。
「んぁ……はいり、ました……あなたのおちんぽ……
ぜんぶおまんこにいれました……」
とはいえ、かなりきつい。
体格を考えれば、当然かもしれないが……裂けないようになった、というだけで
沙羅の膣肉の締め付けは加奈の初めてを奪ったの時のものよりもさらに強烈だ。
じっとしているだけで、肉棒が押しつぶされそうなほど
強烈な締め上げに、こちらも息が漏れる。
この状態で動かれたら、どうなってしまうのだろうかと、期待してしまう。
「ふぅ……う……あ……これから、んっ……
うごいて、んあっ、しごき、ます……」
当然のごとく、その欲望を叶えるために
沙羅は俺の上でゆっくりと腰を振り始めた。
少し動かすたびに、強烈な締め上げが襲ってくる。
子宮に届くほど貫けば、さらに強烈な膣肉の圧迫。
肉棒が狭くきつい蜜壺から抜けそうになっては、また根元まで飲み込まれて
ぱちゅんぱちんっと、肌同士がぶつかり合う音が響く。
俺の方は、ぎゅうぎゅうと痛いくらいに締めつけてくる膣壁の圧迫に慣れて
快感を感じ始めていた。
「ぁ……う……きもち、いいですか……?もっと、しごきます……」
肉棒が膣内で擦れる度に、沙羅の口から吐く息に甘い声が混じり始める。
彼女の身体もまた、徐々に快楽を感じるようになっているという事態に
興奮を煽られそれに応えるように彼女の腰使いも激しいものに変わっていく。
結合部から溢れる粘液の音が激しくなり
ばちゅっ、ぐじゅっと淫靡な水音を立てながら
沙羅は一心不乱に膣穴で肉棒をしごく為に、激しく腰を打ち付けて来る。
高まっていく、射精への衝動。
「あなたのせいえきを、なんかいでも、だしてください……ん、ぁ……」
一度吐き出した直後だというのに、
強烈な締め付けを持つ膣穴で扱かれ続けて、あっけなく限界は訪れる。
びくんと跳ね上がる肉棒の震えを感じたのか
沙羅の体が一瞬硬直し、その後すぐに脱力する。
どぷっ、どぴゅるると精液を吐き出すと同時に、膣内の肉棒が脈打ち
大量の白濁が彼女の子宮口へと叩きつけられるのを解放感ともに感じる。
「んっ……あ……ぁっ……ぁっ……」
沙羅は体を痙攣させながら、最後まで搾り取ろうとするように膣穴を締め付ける。
射精が続く状態での締め付けは、目の前が真っ白になるほど
快感を増幅してくれた。
最後の一滴を絞り出すように、放った時は
沙羅の体は軽く仰け反って小さく喘いだ後、俺の胸に倒れ込んできた。
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返している沙羅を背に手を回し抱きしめるようにして、何となく頭を撫でてやる。
さらさらと流れるようなシルバーブロンドの髪は触り心地がいい。
「は…ぁ……せいえき……ぜんぶ、うけとめました……
じょうけんをみたしましたが、もとのじんかくに、ぎたいをおこないますか?」
欲望を吐き出し尽くした後に、少し冷えた頭で
沙羅の問いにそうだな、と答えると。
彼女の赤らんではいたが虚ろだった表情に、にへら、と笑みが浮かぶ。
「あのときのおじさんが本体かー
……っていうかわたしが探してたの、多分おじさんだったんだねー。
うへえ、ぜんぜん気付かなかったなー、まあしょーがないや。
とりあえずこれからよろしくねー。
あ、さすがに疲れたからもうちょっとこのままでいいかなー?」
沙羅の華奢な体は抱き心地は悪くないので、それは構わないが……
初めて会った時、道案内を行った時とほとんど変わらない能天気な調子で
接してくる彼女には少し調子を狂わされる。
「そりゃしょうがないよー。
わたしは戦う前にもう負けちゃって、今はおじさんの端末なんだしねー。
遠慮せずかずっちゃんみたいに、好きな時体を使ってくれると嬉しいかなー。
あ、そういえばわたしに聞きたいことがあるんだよねー?
もう時間そんなにないけど」
それはまあ――確かにある。
大まかなところは、断片的な記憶で知れた。
しかし、具体的な所は沙羅の口から聞かせてもらわないとわからない。
時間がない……
そういえば、沙羅も電車でここに来たと言っていたが、そのことだろうか?
「うん、実はわたしも電車の時間、そんなに余裕がある訳じゃないんだよねー。
だから今話をするのは構わないんだけど、帰れなくなっちゃいそうだしさー。
その時は、泊めてくれる?」
そういえば、先に時間の方を確認しておけばよかったか、と今更ながら思う。
沙羅をここに泊める、と言うのはあまり気が進まない。
加奈にせよ和美にせよ、事が終わったら必ず家に帰すようにしている。
正直、その辺りの箍を一度外すと
ずるずると溺れて行ってしまいそうな気がするからだ。
とはいえ、話の内容によっては
そんなことを言っている場合でもなくなるのだろうが……
「だよねー、やっぱダメ?
正直身体ダルダルだったから、このまま泊めてもらったら楽かなーって。
じゃーさ、次の日曜日あたりにここ来れるけど、その時でいいかなー?
正直、今すぐ話したからって、あんまり状況とか変わんないと思うんだよねー」
俺が腕を解くと、彼女は上体を起こして
ずるりと萎えた肉棒を引き抜いて、立ち上がってぼやいた。
こちらに向けて、見る?とめくり上げられたスカートの下
スジのようなつるりとした割れ目は
俺が挿入する前と変わらない外観を保っていた。
俺の為に造り替えられたという謳い文句に、偽りはなかったらしい。
粘液に吸い取られたおかげで、注いだものが垂れ落ちる事も無い。
俺も寝ころんでいた状態から体を起こしながら
その日は一応予定は入ってないので、それでいい、と答える。
端末になった彼女が、急いで話をしても意味がない
とまでいうなら、嘘はないのだろう。
ならばそうしてもらったほうが都合がいい。
下着を履きなおした沙羅はにへら、と笑ったまま学生鞄を抱えて
こちらに近寄り、上体に抱きついてきた。
もっちりとした白い肌で頬ずりまでされながら、やはり距離感が近いな、と思う。
「えへへ、ありがとー!じゃ―また来るからさー。
そのときは、お楽しみの方もちゃんとやったげるよ。
それじゃーねー、ばいばーい♪」
それから玄関を閉じる直前まで、こちらに手を振り続けていた
沙羅を見送った後、ふうと息を吐いた、
いつもながら、擬態であることは承知してはいるのだが……
直後のこのギャップにはどうも慣れないな、と思う。
頭で理解はしていても、どうにも視覚に騙されてしまい。気後れしてしまうのだ。
こればかりは、先の二人と同じように実際に接していくうちに
慣れるしかないだろう。
もっとも、彼女がいうところの『お楽しみ』の方に
期待を抱いてしまっている自分もいるのだが。
次にあった時、元の人格に擬態した彼女がどれだけ淫らな姿を見せてくれるのか。
元のそれと錯覚してしまうほどの立ち振る舞いを見せる、彼女達を肉オナホとして使うのは情欲と征服感を十二分に満たしてくれる。
沙羅がそうなるときの事を考えると、吐き出し尽くした欲望が
また湧き上がってくるような錯覚さえある。
ああ、本当に楽しみだ。