答えを見出す事が出来ず、悪戯に時間だけが過ぎてゆく。何処か遠くで微かにモンスターのうめき声が聞こえた気がしたが、すぐに意識の外に追いやる。
今は考える事すら億劫で仕方がなかった。俺は何も考えず、ただぼんやりと燃える焚き火を眺めていた。メラメラと燃え盛る炎を見ていると何だか心地よかった。
それからどれくらい経ったのか分からないが、気が付くと辺りは静寂に包まれていた。あれほど耳障りだったモンスターの声は一切聞こえない。誰かが倒したのだろうか。まぁ別にどちらでもいいのだが。
そんな事を考えながら俺は立ち上がった。それに、いつまでもここにいる訳にもいかないだろう。そう思った矢先―――。
背後から何者かが近づいてくる気配を感じた。振り返るとそこにはアイズの姿があり、その顔はどこか吹っ切れた表情をしていた。アイズは俺の顔を見ると優しく微笑む。
しかしその笑顔からは、先程までの悲壮さは一切感じられなかった。むしろ晴れやかな顔をしているように思える。
「…アイズ」
「……」
アイズは俺の呼びかけに答える事なく無言で俺の傍まで歩み寄ると、そのまま隣に腰を下ろして寄りかかってきた。俺も座り直し、肩が触れ合い互いの体温を感じる。
アイズは相変わらず何も言わず、ただ黙って俺を見つめていた。火に照らされるその顔は、凛としてとても美しかった。
「……落ち着いたのか?」
アイズは俺の言葉にコクリとうなずく。その瞳は真っ直ぐに俺を見つめていた。そして、俺の手を取るとその手を自らの頬に添えた。柔らかな肌の感触と温もりを感じる。アイズはそのままゆっくりと目を閉じ、俺に口づけをした。
唇同士が触れ合い、お互いの存在を確かめ合うような優しいキスだった。アイズは何も言わない。ただ黙って俺の側にいた。その小さな手から伝わる確かな温もりが、俺の中の不安を取り除いてくれるような気がした。
やがてアイズは名残惜しそうに口を離すと、今度は俺の首筋に顔を埋めた。アイズの吐息がくすぐったい。俺はアイズの髪を撫でながら優しく囁きかける。
「……ゴメンな、アイズ。俺が不甲斐ないばかりにお前に辛い思いをさせて…」
「ううん、平気」
アイズは俺の身体を強く抱きしめた。俺達はしばらくの間、そのままの状態で互いの温もりを感じていた。アイズが何を考えているのかは分からない。だが今はそれで良かった。
きっと俺と同じ気持ちを抱いているはずだから。だから、どうか今だけは邪魔しないで欲しい。このままでいさせて欲しい。俺はアイズを抱き締め返しながらそう心の中で願った。アイズもそれに応えるかのように強く抱き返してくる。
「ねぇ、ケイ……。私ね、夢を見たんだ」
「夢? どんな夢だ?」
アイズは懐かしむかのように、ゆっくりと話し始めた。アイズの幼い頃の夢。両親と共に過ごした幸せな日々の記憶。両親がいなくなったあの日の事。【ロキ・ファミリア】での日常。そして、俺と出会ってからの日々。
その一つ一つがアイズの宝物であり、決して忘れる事のできない大切な思い出なのだと。それがあったから今の私がいるのだと。アイズは嬉しそうな声で語る。まるで幼子が母親に自分の体験した出来事を一生懸命に話すかのように。
時折寂しそうな表情を浮かべていたが、アイズは本当に楽しげに、幸せに満ちた表情で語っていた。
俺は相槌を打ち、時には笑みを浮かべ、時には真剣に聞き入った。アイズがこれほど素直に自分の感情を表現する姿を見るのは初めてかもしれなかった。
それほどまでに、彼女は幸せに満ち溢れていたのだろう。そしてアイズは最後にこう締め括った。『私は貴方に出会えてよかった』と。
それはアイズの心の底から出た言葉だった。きっと彼女にとって俺はそれだけ大きな存在になっていたのだろう。俺もアイズと出会い、様々な経験を経て変わった。
アイズもまた、俺との出会いによって変わっていったのだ。俺もアイズと同じ気持ちだ。彼女と出会えた事を心から感謝している。
俺はアイズを力強く抱き寄せ、その髪に顔を埋める。そして彼女の名を呼んで想いを伝えた。アイズは俺の腕の中で泣き始めた。まるで子供のように嗚咽を上げて泣いている。今までずっと我慢してきたものが、堰を切ったように流れ出していた。
俺はアイズが落ち着くまで、何も言わずに彼女を抱きしめ続けた。しばらくしてアイズは落ち着きを取り戻したようだ。しばらくするとアイズも落ち着きを取り戻したのか、俺の胸元に埋めていた顔をゆっくりと上げた。
「大丈夫か?」
アイズは無言でうなずくが、その目には涙が溜まっていた。俺はそれを指先で拭ってやる。この子に涙なんか似合わないから。
「それなら良かった。なら、そろそろ行くか。」
「もう少しだけ……このままでいたい……」
「…分かった。でも、あまり長くは無理だからな。」
アイズはコクリとうなずいて再び俺に身を預けてきた。俺はそんなアイズの髪を優しく撫で続ける。その心地よい感触に癒やされながら、ふと昔を思い出す。
(……誰かからこんなにも愛される日が来るなんて思わなかったな。)
そう。俺の人生は【ロキ・ファミリア】に入るまでは『愛』とは無縁なものだった。―――俺は父とその不倫相手から産まれた、所謂忌み子だった。当然ながら誰からも相手にされず、誰にも必要とされてこなかった。
家族からは疎まれ、友人と呼べる者もいない。誰も俺の事など見ていない。誰も俺の存在を認めてくれない。俺はいつも一人ぼっちだった。悲しかった。寂しくて仕方がなかった。この世界が憎くて仕方なかった。何故自分だけがこのような目に合わなければならないのかと何度も思った…
やがて父が死んだ。死因は病死という事になったが、本当は殺されたらしい。まあどうでも良かった。どうせ真実を知ったところで意味はないのだから。その後、母は俺以外の兄弟を連れ、新しい男の元へ行った。俺は本格的に一人ぼっちになった。
幸い一人で生活出来る術はもっていたから餓死する事はなかったが、心身ともに限界だった。もういっそのこと死んでしまおうかとも考えたが、死ぬ勇気もなかった。俺はただただ毎日を生きる屍のような状態で過ごしていたと思う。
そんなある日、村はモンスターに襲われた。大勢の人間が死んだ。俺を迫害していた人間も死んだ。妊婦も赤ん坊もみんな死んだ。みんなみんなみんな死んだ。俺はその光景をただじっと見つめていた。
やがて俺の目の前にモンスターがうめき声をあげながら近づいてきた。不思議と恐怖はなく、ああ、やっと死ねる。これでようやく楽になれる。そう思っていた。
しかし次の瞬間、眼の前にいたモンスターは粉微塵になっていた。何が起きたのか分からなかった。俺は視線を上に向けるとそこには俺と同い年ぐらいの金髪の少年がいた。そして彼は俺に手を差し伸べる。
――大丈夫かい?
そして俺は気がついたら冒険者になって、今ここにいる。あの時の事は今でも鮮明に覚えている。初めて差し出された手を取った時、俺は生まれて初めて人の温もりを感じたような気がした。その手はとても暖かく、優しかった。いつまでも人の温もりを感じたい。そう思った。
だからだろうか。アイズが俺に依存しているのを知っていても尚……いや、違うな。俺もまたアイズに依存していたからこそ、突き放す事ができず、彼女を求め続けたんだ。俺がアイズを受け入れた理由はただ一つ。
俺は『人との繋がり』が欲しかったんだ。俺は愛されたかった。俺を必要として欲しかった。だから俺はアイズを求めて孤独という恐怖から逃れようとした。
アイズを愛していると自分に言い聞かせ、本当は誰でもいいから側に居て欲しかっただけだ。ただの偽りの愛情。偽物の優しさ。ファミリアという家族ごっこ。どれもこれも歪だ。だが、それでも構わないと思った。それだけで俺の心は軽くなったのだから。
しかし、アイズだけは違った。アイズは俺を真に必要としてくれた。俺の全てを受け入れ、全てを肯定してくれた。その温もりに、その笑顔に、その優しさに、俺は救われた。俺はアイズのおかげで生きる意味を見出す事が出来た。
俺が生きている理由を与えてくれた。俺の側にいてくれるだけで幸せだった。俺の事を好きだと言ってくれた時は本当に嬉しかった。アイズと過ごしていくうちにそう思えた。そしてやっと気づいた。
―――――いつの間にか、アイズ・ヴァレンシュタインは俺にとってかけがえのない存在になっていたのだと。
ふと俺の頬に一筋の雫が流れ落ちた。それが何なのか理解するのに時間はかからなかった。俺は涙を流していたのだ。気づかないうちに、自分でも気付かないほど自然に。
「……ケイ? どうして泣いてるの?」
「…さぁ、なんでだろうな……」
俺は苦笑しながら誤魔化そうとする。きっと嬉し涙だろう。俺はアイズの事が好きで好きで堪らない。その想いが溢れ出しただけなのだと。そして同時に、自分がいかにアイズの事が好きであるかを再確認した。
本当に大切だからこそ、失いたくないと強く願う。だから、絶対に守らなければならない。アイズは俺の全てだ。アイズが笑ってくれるならそれで良い。その為ならば俺はどんな犠牲も厭わないだろう。
「…アイズ。俺もさ、アイズのおかげで変わる事が出来たんだ」
アイズは一瞬不思議そうな顔をするも、何も言わずに俺の話を聞いてくれていた。
「俺は今まで一人で生きていくために必死だった。他人との関わりを避けていた。人と関わる事を恐れてた。俺には仲間どころか家族なんて立派なものはいなかったから…。でも、アイズと出会った事で俺は救われた。お前が俺の生きる意味になってくれた。お前が繋がりをくれた。お前が俺の心を救ってくれた。俺の人生をお前がいてくれたからこそ、ここまで歩いてこれたんだ。本当にありがとう。お前が俺の前に現れて、一緒に冒険してくれて…、お前と一緒にいられて俺は幸せだ…」
俺はアイズの頬に手を添えて優しく語りかける。
「これからも俺の側に居てくれるか? 俺の傍で笑ってくれるか?」
「うん……。私はずっとケイの隣にいるよ……。だって、貴方は私だけの『英雄』なんだから……」
そして二人は口づけを交わす。お互いの存在を確かめ合うような優しいキス。やがてどちらともなく口を離すと、至近距離で見詰め合った。
「もっと……」
俺は言われた通りアイズの唇に自分のそれを重ねる。今度は先ほどよりも少しだけ長めに。アイズは幸せそうな表情を浮かべると、そのまま目を閉じて身体を預けてきた。俺はそんなアイズを強く抱きしめる。
アイズはまるで子供のように甘えてきていた。そんなアイズの姿はとても可愛らしく、愛おしい。しばらくするとアイズはゆっくりと目を開き、潤んだ瞳で俺を見上げる。
「私もね…ケイとの繋がりが欲しい。体だけじゃない、心も含めた全部……何もかも。」
そう言ってアイズは徐ろに服を脱ぎ始めた。俺の前で生まれたままの姿を晒すアイズ。黄金に輝く美しい髪と瞳、陶磁器のような白い肌、美しい曲線を描く肢体に、形の良い乳房。どれもこれも神秘的だった。
見慣れている筈なのに俺は思わず魅入ってしまう。それ程までに俺の心は揺さぶられた。
アイズはそんな俺の首の後ろに両手を回してきた。アイズの裸身に触れ、柔らかな感触に包まれ、理性が崩壊しそうになる。俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。何か大事な事を忘れている気がしたが眼の前の光景でそれどころではなかった。
アイズはそのまま俺の耳元に顔を寄せてくる。吐息がかかり、甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「私の全てを貰って…だから……きて…」
その言葉を聞いた瞬間、俺の中で何かが崩れ去った。その刹那、俺はアイズを押し倒し、その唇を奪う。舌を絡ませ、貪るようにアイズを求めた。アイズもそれに応えるように積極的に求めてきた。お互いの唾液を交換し合い、何度も何度も角度を変えてはお互いに求めるように激しく接吻を交わし続けた。
アイズの顔は上気しており、目は蕩けている。呼吸は荒く、心臓の鼓動は早鐘を打っていた。俺はアイズから口を離すと、首筋へと移動させ、強く吸い付く。
「んっ……」
アイズが艶やかな声を上げる。俺はアイズの声を聞きながら、鎖骨や胸にも同じように赤い痕を付けていった。
「あっ……やぁ……んぅ……ああん!」
アイズはその度にビクビクと震える。その姿に俺は嗜虐的な衝動に駆られた。アイズをもっと感じさせたい、自分だけのものにしたいという欲求が湧き上がってくる。俺はその欲望に従い、アイズを快楽の海へ沈めるべく行為を続けた。
俺はアイズの両胸に手を伸ばすと、揉みしだいた。柔らかく張りのある感触が手に伝わってくる。アイズは自分の手で口を抑えていたが、それでも抑えきれない喘ぎ声が漏れ出していた。俺はアイズの乳首を摘むと軽く捻った。
「ひゃう!?」
アイズは体を仰け反らせ、一際大きな反応を見せる。俺はアイズの反応を楽しむかのように、更に執拗に責め立てた。
「や、ダメ! そ、そこは……ああ!!」
アイズは顔を真っ赤にして悶える。だが、俺の手の動きに合わせて腰が動いており、無意識のうちに更なる刺激を求めていた。俺は片方の手をアイズの下腹部へと伸ばす。アイズの女性の象徴とも言える部分に指先が触れた。
アイズは恥ずかしさからか、一瞬身を固くするが、すぐに受け入れたのか力を抜いた。俺はアイズの秘所に触れると優しく撫でる。アイズは切なげな表情を浮かべながらも俺のされるがままに身を任せていた。
俺はアイズの入り口を広げるようにして愛液で濡れた中指を挿入する。アイズは小さく悲鳴を上げたが痛みはなかったようだ。俺はゆっくりと抜き差しを繰り返しながらアイズの中を探る。やがてある部分に触れた時、アイズの体が跳ね上がった。俺はその場所を確かめるように集中的にそこを攻め立てる。
「あっ! ダ、メ……あぁ! はげし……やだ、変になるぅ!」
アイズは涙を流して訴えるが、その体は正直だった。膣内が激しく収縮を繰り返すと同時に大量の愛液が流れ出る。どうやら絶頂を迎えたらしい。俺はそれを確認すると一度引き抜く。アイズは完全に脱力しており、息も絶え絶えといった様子だったが、俺は構わず再び侵入を試みる。今度は人差し指を添えて二本同時に挿れた。
流石に少し抵抗があったが、それも最初だけですんなりと根元まで入った。そのまま先ほどと同じ場所を刺激する。アイズはもう完全に理性を失っていたようで、ただひたすら快楽に身を任せるだけだった。
それからしばらくしてようやく満足した俺は指を引き抜く。アイズは完全に蕩けた顔になっており、時折痙攣するように小刻みに震えていた。そして秘裂からは止めどなく蜜が溢れ出している。
俺は服を脱ぐと既に限界寸前にまで勃起しているペニスを取り出した。それは今まで見たことがないくらい大きくなっている。先端はカウパー液で濡れており、脈打つようにビクンと動くたびにアイズが小さな声で喘いだ。俺はアイズの両足を掴むと左右に広げさせる。
「ケイ……。来て……。」
アイズは潤んだ瞳を向けて俺を求めてきた。俺はアイズに覆い被さると、ゆっくりと挿入していく。アイズの身体が小さく震えたが、それ以上は何も言わなかった。俺はアイズの頭を撫でると、アイズは嬉しそうに微笑んでくれた。
俺達は一つになった。繋がった部分は溶けそうな程熱く、アイズの鼓動がはっきりと伝わってくる。俺の背中に腕を回して抱きついてくるアイズ。俺はアイズを抱き返すと、少しずつ動き始めた。最初はゆっくり動かしていたが、次第に激しくなっていく。
「んっ……ふぁ……あん……やっ……はぁ……」
アイズは艶っぽい声を上げ続ける。その度にアイズの中の締め付けが強くなっていった。俺はアイズを抱きしめる力を強め、より密着度を高める。アイズはそれに答えるように足を絡めてきた。お互いの汗でヌルリとした感触が気持ちいい。俺はアイズの奥深くへと突き入れる。
「んぅ!? 奥、当たって……」
アイズが目を見開いて喘ぎ声を上げる。俺はアイズの一番深いところに到達したようだ。子宮口に亀頭がキスをしている感覚がある。アイズはビクビクと体を震わせているが、決して嫌がっているわけではない。むしろもっと欲しいというように自分から押し付けてきているような気がした。
「あっ……んぅ……あぁ……んっ……やぁ……んん!」
アイズの声色が変わり始める。そろそろイキそうだと感じた俺はラストスパートをかけるべく更に激しく動いた。
「ああん!……だめぇ! イク、イッちゃうよぉ!!」
アイズの体が一際強く跳ね上がると同時に膣内が大きく収縮する。あまりの強い快感に一瞬意識を持って行かれそうになったが何とか堪えた。アイズは余韻に浸るようにピクッ、ビクッと断続的に体を跳ねさせている。そんなアイズを見て俺は我慢できずに再び抽送を開始した。
「え? ちょ、ちょっと待って。今ダメ! 私まだ……ひゃうん!?」
アイズは慌てて制止しようとするが、俺は聞く耳を持たずにピストンを続ける。アイズはまたすぐに絶頂を迎えてしまったようだったがそれでも止まらない。俺はアイズの中に精を解き放った。
「ああああああ!!!」
アイズは絶叫しながら背筋を大きく仰け反らせる。同時に結合部から白濁液が逆流してきて冷たい床に大きな染みを作った。俺はアイズの中から引き抜くとその場に座り込む。
アイズはというと、全身を紅潮させて荒い呼吸を繰り返していた。その姿はとても色っぽくて、見ているだけで興奮してくる。俺のモノは再び硬さを取り戻していた。
「アイズ……。」
「んぅ……。」
名前を呼んで軽く口づけをする。アイズは小さく反応すると、それに応えるように舌を差し出してきた。それを絡め取り、お互いに唾液を交換し合う。
「ねぇ、もう一回しよ?」
アイズが甘えた声で囁いた。断る理由なんてない。俺は再びアイズを押し倒した。今度は後ろ向きになってもらう。アイズはお尻を突き出すようにして四つん這いになると、誘うような視線を送ってきた。俺は誘われるがままに挿入し、そのまま腰を打ち付ける。
「ああっ! すごいぃ!」
アイズは喜悦に満ちた声を上げた。俺はアイズを貪り尽くすように何度も何度も突く。アイズはその度に甲高い声を上げて乱れまくった。
「あんっ! んぅっ……んっ……んんっ……んぁっ! やっ……んっ……んんっ!!……んっ……んっ……んぁぁぁー!!!」
アイズが悲鳴にも似た叫びを上げると、それと同時に膣内の収縮が激しくなる。その刺激に耐え切れずに俺は二度目の射精をした。ドクンドクンと脈打ちながら大量の精子を放出する。
「はぁはぁ……。」
「ケイ……。」
息を整えているとアイズが振り向いてキスをせがんできた。それに応えて唇を重ねると同時に舌を入れ、お互いの唾液を交換する。そのまましばらくじっとしていたのだが、アイズの方はまだまだ物足りないといった感じだった。
「今度は私が上になるね。」
そう言って俺から離れると、今度はアイズが俺の上に跨ってきた。騎乗位の体勢になり、自分の秘所に俺のものをあてがいゆっくりと腰を落としていく。アイズの体重によって一気に根元まで飲み込まれた。アイズは甘い吐息を漏らすと、俺の顔に手を伸ばしてくる。
俺はその手を掴むとその指先を舐めた。そしてもう片方の手でアイズの胸を揉む。柔らかい感触を楽しむように愛撫していくと、アイズも同じようにやり返してきた。やがてどちらからともなく動き始め、次第に激しくなっていく。
「はぁはぁ……。ケイ……好き……大好きだよぉ……んちゅ……れろ……」
アイズは夢中で俺に抱きつき、激しくキスをしながら腰を振り続けた。それからどれくらい時間が経っただろう。俺はアイズと体を重ね合い、お互いの愛情をぶつけ合っていた。アイズはもう何度目か分からないくらい絶頂を迎えており、その度に身体が痙攣している。
「アイズ。そろそろいいか?」
「うん、いいよ。来て……私の中にいっぱい出して……」
俺はラストスパートをかけ、思いっきり突き上げる。
「あぁっ!イクッ、イッちゃうぅぅ!!!」
アイズはひときわ大きな声を上げると背中を大きく仰け反らせ、同時に俺のものをギュウっと締め付けてきた。俺はアイズの一番深いところに熱いものを解き放つ。
「あぁぁっ!!!」
アイズはビクビクと震えながら倒れ込んできた。俺は優しく受け止めると、そっと抱きしめる。アイズは荒い呼吸を繰り返しながらも幸せそうな表情を浮かべていた。しばらくの間、俺たちはそのままの姿勢で動かなかった。
繋がったままの状態でいるとアイズが顔を上げ、見つめ合ってくる。自然と唇が重なり合った。舌を絡ませあい、互いの唾液を飲み干す。
「……んふぅ……んぅ……ん……ぷはぁ」
口を離すと銀色の糸が引いた。アイズはトロンとした目になっている。どうやら完全に出来上がってしまったようだ。
「アイズ……好きだ。」
「私も大好き。」
俺はアイズを押し倒すと、再び覆い被さった。それから俺達は何度も交わった。何度も何度も、数え切れないほどに……。
―――ぱちゅっぱちゅっぱちゅっ
愛液が溢れて根元まで腰が滑り降ちる。結合部からは絶えず水音が響く。もうどれだけしたか分からない。時間の感覚さえ曖昧になっていた。
「あああっ!!」
アイズが大きく仰け反り、膣内が強く締まる。その刺激に耐えられず、俺は再びアイズの中で果てた。
「んんぅっ!!」
アイズはビクッと体を震わせるとぐったりとする。流石に限界が来たらしい。俺は結合を解くと、アイズの隣に転がって寝転んだ。
「はぁはぁ……。」
お互いに肩で息をしている。かなり疲れたが心地よい疲労だ。俺は隣にいるアイズを見る。するとアイズの方からもこちらを見ており目が合うと微笑みかけてくれた。
「アイズ……。」
「ケイ……んっ……」
俺はアイズを抱き寄せてキスをする。舌を差し入れ絡め合う濃厚なキス。
「んぅ……んんぅ……」
アイズは積極的に受け入れてくれる。そのまましばらくお互いを求めあった。ようやく離れた時には二人の口の間に銀の橋が出来ていて切れると名残惜しそうに垂れ落ちた。
「ねぇ……もっとしよう?」
「ああ、そうだな。」
そうして俺達は再び愛し合い始めたのだった―――
◇ ◇ ◇
「やっと着いたか…」
あの情事から数時間…いや、もしかしたら何十時間経ったかもしれない。俺達はようやく【ロキ・ファミリア】のホームである『黄昏の館』にたどり着くことが出来た。正直、ここまで来るのはかなり大変だった。
途中、「怪物の宴」に出くわしたり、階層主の「アンフィス・バエナ」に襲われそうになったりと色々あった。本当に長い道のりだったが、そんな苦労もこの光景を見れば報われるというものだ。目の前には巨大な城のような建物が建っている。これが俺達の帰る場所だ。
「ケイ」
アイズが手を握ってきた。俺もそれに応えるように握り返す。
「帰るか。俺達の家に。」
「うん!」
俺達は手を繋いだまま歩き出した。これから先どんなことがあっても二人で乗り越えていく。そう心に決めながら―――
何か打ち切り漫画の最終回みたいになってしまった…
ともあれ、無事アイズ編完結です。
次回からはレズっ子エルフのターンになりますのでお楽しみに。