グランドバザール────
ナヒーダでも分からなかった妹の手がかり。
途方に暮れていた俺を呼び止める声。
「どうした?浮かない顔は似合わないぞ」
ディシアの芯の通った声に俺の背筋がピンと伸びる。
あの一件以来、久しく彼女に会っていなかった。
「あんたもここに来てたのか…元気そうでよかったよ」
ディシアとの距離が近づくと化粧品の大人っぽい香りがふわりと漂う。
バニラフレーバーの爽やかな風が彼女から流れてくる。
「笑ってくれたな……うん…それでいい…」
彼女が肩を組みながら励ましてくれるのが嬉しかった。
ぐっと肌が触れ合い、甘く誘われるような濃厚な色香が目と鼻の先に。
気のせいだろうか、ディシアの赤らんだ頬が、昂りを抑えるような呼吸が、前と少し違う印象を受ける。
「よし!たらふく美味いもん食おう!!あたしも丁度腹が減ってるんだ」
ディシアに引きずられるように酒場へ向かった────
土産話に花が咲く楽しい食事だが、俺の胸は高鳴り、悶々としていた。
ジョッキの縁を持つ指の所作や、机に乗り上げた胸の谷間、組み替える時の脚線美、すらりとくびれた腹直筋のライン。
ディシアから漂う野性と淑やかさを兼ねた雰囲気に、気づけば視線が吸い込まれていた。
そして、ディシアのぱっちりとした空色の瞳と目が合う……
「そろそろ……場所変えるか…?」
俺は彼女の誘いに無言でうなずく。
スメールの夜風に当たりながら、足早にホテルの一室へ向かった。
────
────────
「んっ……っぷ…ちゅ…んっ♥」
部屋のドアを閉めるや否や、ディシアの濃厚なキスに唇を奪われた。
彼女に抱き寄せられ、密着した肌から火照った体温と心音が染み込んでくる。
やわらかい乳房の感触と、傭兵としての強靭な肉体を併せ持つ腕に抱き寄せられ、あまいディープキスの雨が降り注いだ。
「今日はそういう日なんだ…あんたにしかこんな事頼めない…断るなら今だぞ……」
発情した彼女の瞳に見つめられ、欲情が伝染しドクドクと下腹部が沸き立ってくる。
「んむっっ♥♥んっ……」
短い息継ぎを終え、再び深くキスをする。
ディシアの長い舌が口内を撫でるように擦れ、とろけるような刺激で脳をいっぱいになった。
興奮した秘所同士が擦れると、興奮に比例して心拍数が上昇していく。
「ふふっ……ベッドいこうか…」
天蓋付きのベッドにキスをしたまま倒れ込む。
ズボン越しにディシアの太ももが擦れただけで、刺激を待ちわびていた腰がびくんっと飛び跳ねてしまう。
俺の全身は脳が処理しきれない快楽を、指先や足先を震わせ緩和しようと細かく痙攣する。
だが、彼女のおっぱいと太ももに抱き締められたまま固定され、気持ち良さの逃げ場が無かった。
「かわいいじゃないか♥ ここを撫でるだけでいいのか?」
耳元で囁く吐息交じりの声に、鼓膜が歓喜に振動する。
ディシアのいたずらな手つきが追い打ちのように俺の股間に絡みついた。
────!!!
思わず飛び跳ねてしまう程の刺激。
しかし、ディシアに押さえ付けられ脳へ濃厚で鋭利な快感が突き刺さる。
生地越しに擦られる肉棒が、彼女の長い指先にカリカリと愛撫されていく。
じわりと浮き出したカウパーが摩擦の滑りを補助し、律動のテンポが上昇する。
かしゅかしゅくちゅちゅくっ!!
ズボンがはち切れる勢いで勃起した肉棒が、ディシアの指と裏地の間に擦れていく。
浮き出した怒張が彼女の指の関節との隙間に削られ、くしゅくしゅと強く愛撫されてしまう。
ディシアに抱き締められキスされまま身体が足先までピンと伸びる。
とろけきった快楽を耐える事も、軽減する事もできない。
果てないように奥歯を噛み締めるが、限界はすぐだった。
────どぶどびゅびゅぶじゅっ…!!
どろっと溢れ、とろけるような快楽につま先から脳天まで包まれる。
踏みしめていたホースを一気に解き放つように、大量の精液が溢れ出す。
ディシアに抱き寄せられ、キスをしたまま雑に射精するだけで、男として肯定されるような気持ちに首まで浸っていく。
「んっ…むぅっ…っちゅ……」
ディシアのあまい抱擁に包まれドクドクと吐精する。
ドロドロとした熱い精液が管を通って鈴口から排泄されるだけで、甘美で痺れるような絶頂がとまらない。
泡がパチパチと弾けていくような気持ち良さで骨抜きにされてしまう。
血流がじわーっと広がっていく感覚に浸りながら、呼吸が続くまで互いを求め合う濃厚なベロチューを続けた。
「っぷはぁ…ん………」
キスの息継ぎに入ったディシアがこちらの胸元に頬擦りをしてくる。
彼女はそのまま俺の鎖骨を舐め、首筋を昇り、また唇を重ねてくれた。
柔軟な腰をくねらせながら絡みつく仕草は、まるで独占欲の強い子猫のようだった。
愛おしくなってディシアの頭を撫でた瞬間。
「ひゃあっ!!」
普段の彼女からは想像も出来ない気の抜けた声。
「あたしは耳が弱いんだよ…これ以上言わせないでくれ…」
ディシアは顔を真っ赤に紅潮させ、もごもごと弁明する。
パイモンに触れられそうになった時にした反応の意味が理解できた。
俺はからかい半分で彼女の耳を手のひらでゆっくりと撫でる。
「んっ……!くると…分かってれば…耐えられ……ひゃっ♥」
背中を大きく仰け反らせるディシア。
俺はほんの悪戯心で彼女の黒髪ごと、少し強く撫でてみた。
ディシアの鼻から抜けるよう甲高い声が溢れ、脱力してこちらに倒れ込んでくる。
「ダメ……撫ですぎると………もう…」
最強の傭兵がへたり込む姿に、少しやり過ぎたと反省してしまう。
ピクピクと痙攣して動けないディシアを心配した瞬間、彼女の上体がグンと起き上がった。
「ハァ♥ハァッ♥完全にスイッチがはいった…♥責任取ってくれよ…ご主人様♥」
獲物を見つけた獅子の瞳だ。
俺のズボンが勢いよく剥ぎ取られた。
精液に塗れた肉棒に顔を近づけ、大きく口を開ける。
温かい吐息が亀頭に当たり、長い舌先が竿に触れた。
「ぐぶっ!!ずっじゅぐっぶぬ゛っじゅくっちゅぐっぶ♥♥」
肉棒がディシアの火照った口内に丸ごと呑み込まれた。
彼女はピンク色の唇を竿にぴったりと密着させ、じっとこっちを見つめながらむしゃぶりつく。
ずろぉ~~~っと顔を上げ、亀頭を舌で磨き上げるように舐め回されると、あまりの気持ち良さに視界がぼやけてくる。
先端の集中砲火から一変、竿の根元まで一気に咥えられた。
「んっ~~~~~♥」
ディシアの顔が俺の腰に密着し、彼女の息遣いにさわさわと下腹部を撫でられる悦び。
呑み込まれた肉棒がディシアの口腔内で、ぞりゅぞりゅと削ぎ取るように全方位から舐め回される。
彼女は根元まで咥えたまま顔を左右にシェイクすると、竿全体が洗濯されているような快感に脳が弾けた。
ちゅっぶぐっぶ…!ぬ゛っぶくっちゅ…
長い舌の腹で裏筋と竿の横を擦られながら、窄めた頬にぎゅっと圧迫される快楽。
思わず飛び跳ねた腰と足ごとディシアに掴まれ、頭の快楽神経が莫大な刺激にオーバーヒートし始める。
「ずろっ…ずりゅずじゅりゅるるっ!!」
ぐぶぐぶと深くフェラチオされる度に擦れる竿、舌先が睾丸をチロチロと刺激する瞬間がたまらない。
ディシアの顔が下腹部から離れ、また亀頭が責められ、再度根元まで呑み込まれる。
発情しきった彼女の上下運動に骨の髄まで快楽の坩堝に捕らわれ、腰をがっちりと掴まれ逃げられなかった。
「ふ~~~っっ…ふぅっ~~~~っ♥」
絶頂寸前までいきり立った肉棒が解放される。
ディシアの瞳が「我慢できない」と訴え、俺の竿の上にまたがった。
彼女は亀頭を自らの秘所にあてがい、くちゅっと淫靡な水音が鳴らしながら、ゆっくりと腰を落としていく。
ぷちゅ───
「!!!んんんっっッ~~~~!?!」
秘所に亀頭が触れただけで、ディシアから甘い声が溢れ出す。
口を右手で塞ぎ、目を見開きながら腰をガクガクと震えさせる。
慣らすように、じっくりと味わうように、奥へ挿入していく。
「ひゃっ……あっ………♥」
肉体的な快楽と精神的な幸福に満たされる。
ディシアは恍惚とした表情で俺の顔を見下ろし、舌なめずりしながら腰を動かし始めた。
あたたかくトロトロとした膣内に肉棒を包み込まれる気持ち良さ。
ぬるぬるとした愛液の絡まる摩擦に加え、鍛えられた肉体からなる圧力に思わず声が漏れる。
「っふ…まだまだっ……♥」
ディシアの凛々しい顔立ちが劣情に染まっていく。
ぱんぱんと彼女のお尻と腰がぶつかる軽妙な音と、秘所から溢れる愛液の音が激しく鳴り始める。
騎乗位で腰を打ち付けるストロークに熱が籠っていき、膣内のうねりが肉棒を根元から搾り上げた。
ぴったりと吸い付いたディシアのナカが竿の全体を包み込み、上下運動の度に包皮が擦れて気持ち良い感覚だけが脳内に積み重なる。
「っふ……っく…んんんっっ!!」
愛液が溢れ出し摩擦の抵抗がみるみる少なくなる。
肉棒がナカに1mm擦れるだけで、ヘソの奥からゾワゾワと沸騰するような気持ち良さに襲われる。
ぷちゅんっと竿が根元まで飲み込まれ、温かく狭い膣肉に全方位からくちゅくちゅと揉み解される。
ディシアが腰を浮かせると、肉棒に吸い付いたナカが滑りながら健気に絡みついて離さない。
きめ細やかな絹の布に擦られるような刺激の連続が押し寄せた。
「だせっ…♥気持ち良く…ここに……我慢するな♥」
ピストンのスピードが上昇していく。
腰から沸き上がるむず痒い射精欲をそそられる。
俺は必死に呼吸を整え、破裂寸前の絶頂をなんとか抑え込む。
余裕のない表情を感じ取ったディシアは口角をニッと上げ、腰の動きを更に速める。
彼女は発情しきった顔を近づけ熱く深いキスの雨を降らしてきた。
「んむっっっ♥むぅっ♥♥♥」
リズミカルな律動で粘膜に亀頭が擦れていく快感、全方位からの愛情たっぷりの奉仕に視界が幾重にもぼやけてしまう。
ディシアの包み込むように優しく、それでいて貪り喰らうような矛盾を孕んだ腰の動き。
「ここに射精しろ」という意志が伝わる程に気持ち良いナカのうねり。
互い違いに絡めた指から伝わる激しい鼓動。
ディシアが円を描くように腰を回した瞬間。
ナカに引っかかった亀頭がずりゅんっ!と擦れた。
────ダメだ…
どぶっっ!!どびゅりゅびゅじゅびゅるるぅっ!!!
射精と絶頂を表す歓喜の声。
それはディシアと俺の両方から溢れ出した。
「んぐうぅむぉっっ♥♥♥」
深いキスの隙間から漏れ出す濁った嬌声。
恥や立場など関係なく、ただ「気持ち良い」という感情を吐き出すだけの咆哮だ。
快楽中枢が焼け焦げるほど巨大な快楽を前に、鈴口から溢れ出す精液。
反射的に仰け反る腰は最早自分の意思ではどうしようもなく、射精の続く限り痙攣を続けるのだろうと諦めた。
むず痒い感覚が全身にじわ~っと広がっていき、脳で処理しきれなかったオーガズムが指先まで迸る。
「ふっ~~~っっ♥」
ディシアに抱きかかえられながら最後の一滴まで注ぎ込む。
人の根底にある欲求がトプトプと満たされていくようだ。
「よかったな……♥」
うっとりとした顔のディシアがつぶやいた。
しばらく目を合わせていると、彼女は照れくさそうに目線を外し、俺の首筋にキスをした。
彼女は所有権を誇示するように首筋から顎、輪郭、耳を舐め回す。
くすぐったい舌の感触が心地よかった。
────それから俺とディシアは何度もまぐわい、何度も果てた。
幸福な余韻にそのまま身を任せ、彼女の腕に抱かれて眠る……