「それでそれで。
僕に聞きたい事って、何かな?」
そう言いながら、コートがボロボロになりながらウルティマはにやにやしながら俺の横に座っていた。
「あんたは、何当たり前のようにキドの隣に座っているのよ」
それと共にウルティマとは正反対にベルベットも俺の横に座りながら、ウルティマを睨む。
「えぇ、僕はキドと契約しているから! 当然でしょ!」
「ふざけないで」
「別にいいじゃんか。
ボクはキドと一緒に居たいんだもん。
ねえ、キドもボクの事嫌いじゃ無いよね?」
そう言って、ウルティマはそのまま俺に抱き締める。それにベルベットは顔を真っ赤にして怒りだす。
「ちょっと、離れなさいよ! 私だってまだして貰っていないのに!!」
「ふふん。
でもさぁ、君はキドの事を何も知らないんじゃん? だからそんな事が言えるんだよねぇ。
ほら、見てみなよ。
キドのこの服の下を……」
「あんたねぇ」
そうしながら、言い争う中で
「悪魔、ウルティマ。
そろそろ本題を」
そう、イヴちゃんがわざわざ止めてくれた。
「えぇ、僕としてはずっと本題だったけど、まぁ良いか。
それで、なんだっけ?」
「この魔国と本格的な同盟を結びたいのですが」
「あぁ、この国の王様と会いたいんだ。
別に良いけど、ここの王様と会うのは難しいよ」
「難しいと言うと?」
「王様って、なかなかに表に出てこないんだ。そもそも、王様って言う存在自体が殆どいないしね。
この城にも滅多に来ないし、来るとしても部下に任せている事が多いかな。
それでどうするの? 会えるかどうか分からないのに、ここに滞在するつもりなのかい?」
確かにそうだ。
いくらなんでも一国の王に会うのは無理があるだろう。
しかし、ここで諦めるのは余りにも惜しすぎる。
何か方法は。
「方法か、何か方法は」
そう俺は頭を悩ませるように考え込む中、ウルティマが言った。
「あぁ、だったら、今度の王国の襲撃をなんとかしたら」
「・・・今、なんて?」
「王国の襲撃だよ、襲撃。
たぶん、そろそろかな」
ウルティマからの一言に、俺達は思わず固まってしまう。
「どうかしたんだい?」
「そっそういう事は早く言いなさいよ!!」
「まぁ、僕としてはどうでも良いけど、キドはどうにかしたいの」
「犠牲者は出したくない」
「そうだよねぇ。
だとして、どうするつもり?」
「王国の襲撃って、どんな感じなの?」
「暗殺に近いかな。
魔国の軍勢を大軍で動かすと、危険かな。
だから、やるとしたら、少数精鋭」
「だとしたら、この場にいるメンバーだけで?」
「まぁ、まだ僅かだけど時間があるからね。
僕にも候補は確かにあるから」
それと共にウルティマが取り出したのは紙だった。
「これは?」
「ぜひ、キドには協力を結んで欲しい人物だよ」
「俺が、なんで?」
「そんなの決まっているじゃないか」
そう言ったウルティマは笑みを浮かべる。
「キドだったら、落とせるからね」
それは一体どういう意味なのか、かなり知りたい。