その日のベルベットの様子は普段とは全く異なっていた。
それは、俺が飲んだ媚薬の影響か、どうかは分からない。
しかし、それによって変化した俺の感覚を感じ取ったのか、部屋に入ると共に、彼女の行動はとても早かった。
「ぢゅるっ…………んぢゅるっ、じゅるるる! あんっ……んぅう、あんっぢゅるっ♡」
ベルベットは行うキスはまるで獣のような激しさで俺に求めて来る。
強くうねる舌はそのまま俺の舌と絡みついてくる。その舌の動きは激しく、そしてとても淫らだ。
「んぁああっ……ふぁあああっ、あんっ……ぢゅぷっ、ぢゅぷちゅっ……ぢゅぱっ、れろぉおおお!」
口内を蹂躙するかのように激しいキスを行うベルベット。
だがそれだけではない。彼女は両手を使って俺の身体を強く抱きしめているのだ。
その結果として俺は彼女に抱きつかれているような体勢になっている。
そしてそんな状態になってしまえば当然、彼女の胸も押し付けられる形になってしまうわけで──―
「んむっ!?」
服越しとはいえ、彼女の大きな乳房によって圧迫された俺の息子は瞬く間に勃起してしまう。
「んっ……ちゅぱっ…………ふふっ♪ やっぱりあなたは凄いわね……こんな状況でも興奮して大きくしてくれるなんて……嬉しいわよ、零児さん」
そう言って再び唇を重ねてくるベルベット。
今度は先ほどよりもさらに深く濃厚なキスだった。
お互いの唾液を交換しあうように激しく舌を動かしていく。
「んっ……ちゅぷっ……んっ、れるっ……ぢゅるっ……れろっ、ぢゅるっ……」
互いの唾液を交換する度にベルベットの表情には艶やかなものが浮かんでいく。
どうやら媚薬の効果というのは相当に強いもののようだ。
「んっ……はぁっ、はぁっ……んぅううっ♡」
キスを続けながらベルベットの手が俺の下腹部へと伸びていく。
そのままズボンの中に手を入れてきた彼女は、すでに固くなっている肉棒を握ってきた。
「ふふっ、もう準備万端って感じね? それじゃあ始めましょうか?」
妖しく微笑みを浮かべたベルベットはそのまま俺を押し倒してくる。
仰向けに倒れた俺の上に跨った彼女を見て、思わず生唾を飲み込んでしまう。
これまで、何度も行ってきた行為。
ベルベットとは、知り合ってから、それこそ、何度も行った。
しかし、それでも普段からは考えられない程に乱れてしまう彼女を前にすると、どうしても緊張してしまうのだ。
「まったく、あんたは余計な事は考えなくても良いの」
それと共に、俺に倒れるように抱き締めてくるベルベット。
「今はただ、私の事を見て、私を感じるだけ。
それだけを考えなさい」
耳元で囁かれる言葉に、心臓が大きく跳ね上がる。
その鼓動を感じ取ったのか、彼女は小さく笑みを浮かべて顔を近づけて来た。
そして──―
「──―さぁ、始めるわよ?」
淫靡な響きを含んだ声音と同時、俺は全身を駆け巡るように抱き締める。
柔らかな彼女の感触と共に、ゆっくりと俺の肉棒は彼女の膣内へと吸い込んでいく。
膣肉の感触はするりっとした滑らかさと熱を持っていて、奥へ奥へと引き込むような動きを見せる。
それはまるで精液を求めるかのような動きであり、同時に射精を促すような激しい収縮運動だ。
「うっ……くぅ……!」
あまりの快感に一瞬意識を失いそうになるも、どうにか堪える事に成功する。
だが、そんな俺の様子など気にする事もなく、ベルベットはさらに腰を落としていった。
そうして根元まで挿入し終えたところで、彼女は満足げな吐息を漏らす。
「ふぅー……やっぱりこの瞬間が一番気持ちが良いわね」
結合部を見せつけるような体勢のまま、彼女は妖しい笑みを浮かべている。
それからしばらく、互いに何も言わずに快楽に浸っていたのだが、やがてベルベットの方から口を開いた。
「さて、あんたのをとことん堪能させて貰うわよ」
宣言と同時に始まる上下運動の刺激に、思わず身悶えしてしまう。
これまで何度となく味わってきた感覚なのだが、やはり慣れないものだ。むしろ、回数を重ねるごとにどんどん敏感になっている気さえする。
「ほらほらどうしたの? まだまだこんなものじゃないでしょう?」
楽しげに笑いながら更に激しくなる責め立てに、もはや耐えられる筈もなかった。
「あっ! ぐぅ……ああぁ!!」
情けない悲鳴を上げつつ果ててしまった俺に対し、ベルベットはなおも腰を振り続ける。
絶頂を迎えたばかりの身体には強すぎる快感だ。だがしかし、その苦痛さえも今は甘美な毒となって脳髄へと染み込んでいく。
「良いよっ、もっと気持ち良くなってね……!」
そう言って彼女はより一層ペースを上げた。
彼女の動きに合わせてベッドが軋む音だけが響く中、俺は再び高まっていく射精欲に身を震わせる。
「べるべっとっ俺っもぅ」
「あぁっ私の中にっ全部出してぇっ」
そうして俺は二度目の精を放った。
それと共に、彼女の膣内を、子宮口を満たすように、どくどくと大量の白濁液が流れていくのを感じる。
それと同時にベルベットもまた達し、全身を痙攣させながら声にならない喘ぎをあげた。
そしてそのまま力尽きたかのように覆い被さってくる。
暫くの間、二人分の荒い息遣いだけが部屋に響いていた。
ようやく落ち着いたのか、彼女が身を起こす。
ずるりと肉棒を引き抜くと、栓を失った秘所からはごぽりという音を立てて、収まりきらなかった白濁液が溢れ出した。
それを見つめる視線はどこか陶酔したようでいて、まだ物足りなさげに見えた。
「……まったく、あんたの精液が濃いとは聞いていたけど、こんなに出されてもまだ満足しないわよ」
彼女は呆れたような口調で言った。
だがその表情には、どこか満足そうな笑みが見え隠れしている。
そんな彼女を見て、俺も思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「だからこそ、分かっているわよね」
「あぁ、分かっているよ」
既に止まる気のないベルベットに対して、俺もまた止めるつもりはなかった。
むしろ彼女の言う通り、この程度では足りないのだ。
それと共に、行為は本当に全てが搾り取られるまで、行い続けた。