彼女達、オーガが現在、寝泊まりしている洞窟へと案内された。
その洞窟で、彼女達の事情を聞く事になった。
なんでも、彼女達、オーガは元々種族としては優秀な事もあってか、人間の国からは様々な傭兵として雇われている事が多々あったらしい。
しかし、最近になって、異世界からの転移者によって、戦力は十分に補えるようになった国からしたら、オーガは邪魔になったらしい。
その為、オーガの存在を疎ましくなった国は、転移者に、オーガは邪悪な存在だと依頼し、彼女達を討伐させたらしい。
村にいたオーガの戦闘力は高かったが、転移者のこれまでに見た事のないスキルによって、多くのオーガは死に絶えた。
なんとか、オーガの姫とその護衛である彼女は逃げる事ができ、そこで偶然に出会ったのが俺達だったらしい。
「あなたも、見れば転移者だと思われるが、なぜ助けようと」
「この馬鹿はその転移者の1人だけど、能力が役に立たないという事で、牢屋に入れられた。
その時、私と出会って、こうして一緒に脱獄した訳」
「牢屋にっ。
まさか、国でそのような事に」
その事にオーガの姫もその護衛も驚きを隠せなかった。
「それで、お前達はどうするつもり?
まさか、復讐する為に動こうと考えている訳?」
「・・・私1人だったら、それでも良かった。
しかし、姫を守る事を第一に考えれば、しかし」
そう、護衛のオーガは少し迷っている様子だった。
それは姫も同じだった。
「だったら、進化するのはどう」
「進化?」
それには、俺は思わず首を傾げた。
「人間の場合は職業だけど、魔族や魔物の場合はその種族よりもさらに上位の存在になる事ができる」
「それができれば苦労はしない。
何よりもオーガがこれ以上に進化するには」
「できるわよ、この馬鹿の力で」
「そうそう、俺ならば。
えっ、俺?」
ベルベットの言葉に俺は驚きを隠せなかった。
「こいつのスキルは魔力提供。
自身の魔力を相手に分け与える事ができる能力よ」
「だとしても、それだけで進化できるとは」
「そうね。
けど、この魔力提供、どうやら十全に力を発揮する状態になる。
つまりは、種族が進化する為に必要な力を行為で満たす事ができる訳」
「そんな能力が」
「えっえぇ、マジで」
その事実は俺も知らなかったので、驚きを隠せなかった。
「それで、どうするの?
やるの?やらないの?」
そう、ベルベットは2人に問いかける。
それと、同時に姫と思われるオーガは俺の方へと向ける。
「分かりました。
どうか、あなたの魔力提供、私にさせてください」
「えっえぇ?!」
まさかの了承に俺は驚きを隠せなかった。
「待ってください姫様!」
そこはさすがに止めるだろう。
俺は護衛の方へと目を向けると。
「姫に何かあったら、駄目です!
ここは、私が始めに!」
止めるのではなく、むしろ最初にやろうとするのか。
「駄目です。
これは一族の使命です。
それに私は助けて頂いたこの方ならば、信用できると思います」
「それは、私もです。
あの時、命の危険を顧みず、助けたご恩があれば」
「・・・なぁ、ベルベット。
これ、どういう状況」
「モテ期到来じゃない」
いや、こんなモテ期は嫌なんだけど。
結局は、そのまま俺との行為はじゃんけんで決める事になった。
その間、俺とベルベットは話す事にした。
「それで、これはどういう事?」
「どういうとは?」
「なんで、わざわざ巻き込むような真似を?」
「反対に聞くけど、あんたはこれからどうするつもりだったの?」
「どうするって、とりあえずは生きる為に逃げる程度しか」
「逃げても、奴らは追ってくるわ。
そうである以上、奴らを滅ぼす必要がある」
「なんか、それ恐ろしくないか!」
「まぁ、滅ぼすのは言い過ぎね。
この原因になった奴を皆殺しにするのが正しいわね」
「どちらにしても物騒!!
そういうのじゃなくて、話し合いとかは」
「馬鹿ね。
そんなのできる相手だったら、転移者を奴隷のように扱わないわよ。
ならば、こっちも戦力を増やすだけよ」
「増やすって、方法は」
「あんただけど」
「・・・はい?」
俺は思わず再び首を傾げる。
「国の連中はただの魔力タンク程度の扱いだけど、あんたから受けた魔力は想像以上に高い。
ならば、それを元に戦力を増やせば良いわ。
何よりも、こういう恨み言に関しては、国は腐る程やったから」
うわぁ、それって、俺が思いっきり餌扱いじゃないか。
「まぁ、それにあんたの性格だったら、結構集まると思うけど」
「なんか言った?」
「なんでもないわ。
それよりも、どうやら決まったようね」
「えっ?」
その言葉と共に、思いっきり、手を引かれた感覚があった。
「それと、言い忘れていた事があったわ。
オーガは、種族繁栄の為か、惚れた奴にはかなり性欲旺盛みたいだから、2人相手の時は気をつけなさいよ」
「えっと、ベルベットさん!?」
そんな事を、いきなり言われて、困惑する中で、俺はそのまま洞窟の奥へと連れて行かれる。
同時に僅かな光が灯されながら、彼女、オーガの姫は俺を見つめる。
一人の女として欲情し、愛しい人を求めて止まない淫蕩な姿だった。
その姿に俺は思わず息を呑んだ。
そして視線を離せなくなってしまう。
その事に朱菜もまた、分かったように、俺の頬に手を伸ばす。
柔らかな女性らしい手。
それと共に、俺の視線を逸らさせないように、しっかりと固定する。
「今は、私だけを見てください」
その言葉は確かに姫らしくはないかもしれないが、それでも今の俺には十分すぎるほど魅力的だ。
だが同時に不安に思う。
「どうしたんですか?」
そう尋ねてくる彼女に、俺は答えた。
「いや……本当に、俺なんかで良かったのかなってさ。
その、俺は、ほとんど力なんて、ないし」
「力なんて、関係ありません。
私は、あなたの優しさに惹かれたから。
だから、今は」
そう、そっと唇が俺に重なる。
ふわりと、柔らかい感触。
それは、俺が初めて経験するタイプのキスだった。
ベルベットのとは違う柔らかくて、温かくて、少し湿っていて、甘い香りがして、頭がクラクラとする感覚。
まるで夢心地のように、時間がゆっくりと過ぎていくような錯覚を覚える。
それが、永遠とも思えるほどの時間。
しかし実際はほんの数秒の事だろう。
やがて、姫の方から、そっと離れる。
「これが、私の気持ちです。
あなたへの想いを込めた口付け。
それを受け止めてくれますか?」
そんな事を言われて断れるわけがない。
「もちろんだよ」
同時に彼女の容姿は徐々に変わっていく。
先程までの鬼の要素が強い肌から一変し、人間のような肌へと変わる。
僅かに固かった肌は潤いのある物だった。
「これは?」
「オーガからキジンへと進化したと思われます。
まさか、これ程までに一瞬に」
それに彼女は驚きを隠せない様子だった。
「あっ、そう言えば」
「なんですか?」
「名前、聞いていなかったな」
「名前ですか」
「んっ?」
何やら疑問に思っているようだけど。
「・・・朱菜です。
朱菜と、呼んで下さい」
すると、何やら照れている様子だけど、一体どうしたんだ?
だが、とりあえず名前は分かった。
「よろしく頼むよ、朱菜」
「はい、ではっ」
そう答えると同時に、再び重ねられる唇。
今度は先程よりも長く、強く押し付けられていて、その分朱菜の思いも伝わってくるようだった。
やがて満足したかのように離れた朱菜は、うっとりとした表情を浮かべていた。
それと共に、彼女はそっとその手を俺の胸元に伸ばす。そのまま優しく撫でられれば、くすぐったさと心地よさが同時に押し寄せてきて、変な気分になる。
そんな俺を見てか、朱菜はその艶やかな笑みを深める。
「もっと、感じてくださいね? 私が、全部教えてあげますから」
服越しではあるが、敏感になった箇所に触れられる度にびくんと体が跳ねる。
「大丈夫ですよ。怖い事は何もないですから」
朱菜は安心させるように囁きながら、俺の体に指を這わせていった。
「ん……はぁっ」
体中を駆け巡る熱に浮かされ、俺は息を荒げていた。
全身のあらゆる場所を朱菜の手で触れられ、愛されているかのような感触を味わっている。
やがて、その興奮からか、俺の肉棒は痛いくらいに硬く勃起していた。
その様子を見た朱菜は、どこか嬉しそうな表情をする。
「こんなに大きくしてくれてるんですね……」
そう言ってそっと触れられただけで、思わず声が出てしまう。
朱菜はそれを面白がるように、何度も手で弄ぶようにして、反応を楽しんだ。
「そんなに珍しいのか?」
「えぇ、これまで、触れる所か、見る機会もなかったので」
どうやら朱菜にとっての初めての相手になれたようだ。それだけでも嬉しい事である。
「触ってみるか?」
「はい。じゃあ失礼しますね」
興味津々といった様子で手を伸ばしてくる朱菜。
だがそこで躊躇しているのか、中々触れようとしない。そんな彼女に笑いかけながら言う。
「別に遠慮なんてしなくていいぞ?」
すると朱菜は覚悟を決めたようで、そっと竿に触れた。
柔らかな手の感触が伝わる。
その事に僅かに体を震わせると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。「ふふっ、可愛いですね」
そう言いながら朱菜の手が上下に動き始める。
「うぅっ!」
途端に襲ってくる快感に身悶える。
それは今まで経験したことのないような快楽だ。
「気持ち良いですか?」
「ああ、すごく気持ち良いよ」
「よかった」
そう答えて朱菜はまた手を動かし始めてくれる。
彼女の方も緊張が取れてきたらしく、その動作は徐々に大胆になっていった。
そして同時に俺の方に余裕が生まれ始めた。
というのも、俺ばかり責められているというこの状況では、男として情けない気がしてきたのだ。
なので、反撃に出ることにした。そっと朱菜の下半身へと手を伸ばせば、彼女はぴくんと身を強張らせる。
しかし、特に抵抗はしてこない。
巫女服を脱がせれば、そこにはショーツがあった。それも脱がせてしまえば、露わになる女の秘部。
そこは既に愛液で濡れており、俺を受け入れる準備が出来ているように見えた。
「挿れてもいいか?」
「はい。私も欲しいです。あなたのものが」
俺はそれに答えて、自分の肉棒をあてがい挿入していく。
十分に潤っていたおかげで、するりと奥まで入っていった。
「んっ……はぁっ……♡」
朱菜の口から甘い吐息が漏れる。
「大丈夫か?」
「はい。痛みはほとんどありませんから。それよりも今は幸せな気持ちでいっぱいです」
そう言う朱菜の表情には、幸せに満ちた笑顔がある。
それを見た俺の方にも幸福感が生まれた。
「動いてください」
「わかった」
そうしてゆっくりと腰を動かし始める。
「あっ……んっ……はぁっ……♡」
最初は苦しそうだったものの、次第に慣れてきたのか、艶のある声を上げるようになった。
それに合わせて段々とペースを上げていく。
パンッ!パァンッ!! という音が響くほど激しくピストンを繰り返す。
その度に俺の肉棒を包み込む膣肉の感触が、心地よく俺を刺激させる。
朱菜もまた俺の動きに合わせるように、自ら腰を振り始めていた。
「気持ちいいです。もっと、もっと感じさせて下さい」
「もちろんだ。まだまだ終わらせるつもりはないからな」
更にペースを上げて、俺はひたすらに腰を打ち付け続ける。
「あっ、はぁっ、はぁあんっ、すごいぃっ」
俺のモノが出し入れされている結合部からは、グチュッグチャッ と淫猥な水音を立てていた。
その度に、朱菜の身体はビクンと跳ね上がる。
俺はそのまま彼女を押し倒し、覆い被さるような体勢を取る。
それによって、より深く繋がったことで、朱菜の表情に悦びの色が浮かぶ。「はぁんっ、これぇ、しゅごいぃっ」
朱菜は呂律が回らない程に感じ入っているようだ。
そんな彼女に口づけをしながら、抽送を加速させてゆく。
「はむぅっ、ちゅぷっ、れるれろぉ」
舌を絡ませ合いながら、互いに快楽を与え合う。
やがて限界を迎えたのか、朱菜が背中を大きく仰け反らせた。
「イクゥウウッ!!!」
絶頂と共に一際強く締め付けられ、俺も欲望を解き放つ。
「ぐおおおおおおおおお!!」
ドクンドクンと脈打ちながら大量の精液を流し込んでいく。
「あはああああああぁあ~!」
朱菜は全身を痙攣させながら受け止めていた。
しばらくして射精が終わると、朱菜の中から引き抜く。
「はぁ……はぁ……」
朱菜は息を整えながら横たわっている。
その姿はどこか扇情的だ。
「はぁ、凄かったですね」
「そうだな」
俺がそう答えると、朱菜はにっこりと微笑んだ。
朱菜
元々はオーガの里の姫だったがある日、人間達に里を滅ぼされ、里のオーガ達は彼女を逃がす為に殿となる。逃亡中に自身の護衛ともハグレてしまい、更に魔物に襲われてしまう。なんとか魔物は撃退したがそこで力尽きてしまい、その後、キド達に発見される。事情を聞いた。
その際、他の転移者の仕業だと知る。
その後、ベルベットが戦力を増やす際に誘われ、受ける事になる。
キドに対しては、助けて貰った恩と共に、惚れていた。