※この作品はR-18です。

異世界脱獄転生   作:ボルメテウスさん

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転移の地獄

「そう言えば、お前に会いたいっていう奴がいたぞ」

 

 そう、リョウトからの言葉に疑問に思いながら、その人物に会う事にした。

 

 その人物は誰なのか、気になって会いに行ってみた。

 

 そこにいたのは、俺達が身に纏っている制服と同じ女性が、そこに立っていた。

 

「あっもしかして、犬山か?」

 

「やっぱり、キド君だよね!」

 

 その言葉と共に見てみると、そこにいたのは、俺の知り合いである犬山まなだった。

 

「なんで、ここに?」

 

「その、あの王国でのやり方が許せなかったから。

 

 それに、なんというか、妖怪の皆と似た彼らに対しての仕打ちが」

 

「なるほど」

 

 その言葉に、俺は頷いた。

 

 俺達の国では、数年前から妖怪の存在がある程度認知されるようになった。

 

 そして、彼女はそんな妖怪と交友関係があるらしい。

 

「それで、そのキド君は聞きたいけど、ここまで転移者の話って、聞いたりする」

 

「転移者の? 

 

 そう言われると」

 

 その言葉と共に、俺は首を傾げながら、ここ最近で集められるだけの情報を思い出す。

 

 その情報を俺は犬山に話すと。

 

「やっぱり。

 

 そういう事かな」

 

「何か分かったのか?」

 

 どうやら、その話を聞くと、何か理解したようだ。

 

「そのね。

 

 数年前に仏教の力を以って国家を守護する呪術が崩れたそうなの。

 

 その影響があったと思うの」

 

「影響?」

 

 それに俺は首を傾げる。

 

「転移者のほとんどが私達と変わらない時代から来た人なんだ」

 

「そう言われたら」

 

 確かに、転移してくる人間は俺達とほとんど同じ年代の人間が殆どだ。

 

 それを考えると、転移者が現代人である可能性が高いのかもしれない。

 

「それにしても、転移者はどうしてこんなにもこの世界に来ているんだろうな」

 

「それは分からないよ。

 

 ただ、それがそのさっき言った事に関係していると思うの」

 

「それって、その地獄の出来事が、この世界に送る何かと関係していると?」

 

「それは、分からないよ。でも、私はその可能性は高いと思うの」

 

「なるほどな」

 

 俺はその言葉を聞きながら考える。

 

 もし、その話が本当なら、やはり、転移者達は現代に大きく関係しているのが分かる。

 

「それで、聞きたいけど、キド君って、能力を上げる何かを持っているって、本当なの」

 

「……まぁあるよ」

 

 それが魔力提供だと気づくと、俺は目を逸らす。

 

「だったら、お願い! 

 

 私にも、それをお願い!! 

 

 私の能力が強くなれば、それらを知る可能性が広がると思うの」

 

「えぇっと」

 

 魔力提供を行う条件が性行為である事もあって、流石に戸惑う。

 

 だが、犬山には色々とお世話になっている事もあり、俺は彼女に手を差し伸べる。

 

「分かった。

 

 その代わり、絶対に後悔しないでくれよ」

 

「うん!!」

 

 その言葉と共に、俺は犬山まなに手を出す。

 

「ただ、本当に、これは、その」

 

「もぅ、私だって、覚悟はできているんだよ。

 

 どんな事だって、頑張るから!」

 

 そう、未だに知らないから言える。

 

 だからこそ、俺はため息を吐きながら、ゆっくりと説明を行う事にした。

 

 

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