朝田と俺の関係はある意味、よく一緒に行動するというのが正しいだろう。
おそらく、俺に対して「馬鹿」と最も呼ぶのは、他でもない朝田だ。
だが、それは侮辱を籠めた言い方ではなく、親愛を籠めている言葉というのが正しいだろう。
朝田がどういう人間かといえば、クールである。
俺とはある意味正反対だ。
だけど、そんな彼女だからこそ、よく困っている俺を助けてくれる。
転移前では多く助けてくれていた。
そんな彼女は。
「はぁはぁ」
苦しんでいる。
かつてのトラウマを無理矢理掘り起こすようなやり方を王国にされたから。
そのトラウマで、今の彼女は精神崩壊寸前まで追い詰められている。
「朝田……大丈夫か?」
「ええ……なんとか」
そう言いながらも顔色は悪いままだ。
このままではいけない。
そう思っていた。
「キド」
「どうかし」
そう俺が聞き返すと、朝田はこちらまで迫っていた。
それは、普段の彼女では決して見せない弱気な目。
そして、何かに縋るような目。
その目と共に、俺を強く抱き締める。
恐怖から逃れる為なのか、それとも、この場を逃れたいのか。
どちらにせよ、彼女がこうやって甘える事は珍しい。
「どうしたんだ? 朝田……」
「お願い……私を抱いてほしい」
彼女の口から出てきたのは、予想外過ぎる発言だった。
「おま、何を言って」
「ごめんなさい……こんな時に変なこと頼んでるのは分かってる……。でも、貴方じゃないと駄目なの」
「朝田……」
「お願い」
その言葉に、俺は断る事はできなかった。
無言と共に、ゆっくりとベッドに押し倒す。
抵抗する事もなく、そのままベッドの上で横になる朝田。
その姿はとても艶やかに見えて、つい息を飲む。
これから行う事に緊張しているせいか、身体が動かない。
同時に朝田はそのまま俺にキスをしてくる。突然の行動だったが、すぐに受け入れる事が出来た。
舌同士が絡み合い、お互いの唾液を交換し合う。
それがとても気持ち良く感じた。
やがて唇を離すと、朝田の顔は赤く染まっていた。
「……」
無言のまま、朝田は俺の手を取り自分の胸へと持っていく。
その柔らかい感触に思わず声が出そうになるが何とか抑え込む。
手の平に収まる程度の小さな胸。しかし、それは確かに女性の柔らかさを持っていた。
「んっ……もっと強く揉んでもいいわよ?」
そう言うと、朝田は自分の手を俺の手の上に乗せると、更に力強く握った。
少し痛いくらいの力加減で、それでいて心地よい力だ。
そのまま手を動かすと、朝田から甘い吐息が漏れ出す。
それと同時に俺自身も興奮を覚えていた。
やがて俺の手は彼女の下半身へと移り、スカートの中へ侵入する。
下着越しではあるが、そこには確かな温もりが存在していた。
朝田は恥ずかしそうな表情を浮かべるが、決して拒否するような素振りはない。
むしろ自分から脚を広げてくれたおかげで簡単に指先が秘部に触れる事ができた。
そしてそこは既に湿っていた。
「そのっ……あんまりじろじろ見ないでくれる? 恥ずかしいわ」
そんな事を言われても見るなという方が無理がある。
朝田の秘部は薄めの陰毛に覆われており、そこからは僅かに愛液が垂れている。
その光景はとても淫靡なものに見えた。
俺はそこに触れようと中指を伸ばす。
「あ、あの……そっちじゃなくて……」
すると朝田は小さく呟きながら俺の腕を掴む。
「こっちに来てほしいの……」
そして俺は地面に横たわる彼女の上に覆いかぶさる形になる。
俺が上になり、朝田を見下ろす体勢だ。
「……っ」
彼女は頬を赤く染めて目を逸らす。
「ごめんなさい……。私のせいでこんなことになっちゃって……」
「気にするなって言ったろ? それより……大丈夫か?」
「うん……。なんとか平気だから……。お願い……」
俺はその言葉と共に、朝田の不安を少しでも和らげようと唇を重ねた。そしてそのまま舌を差し入れ、互いの唾液を交換しあうような深いキスを交わした。
「んっ……ちゅぷっ……」
「ふぁ……むぅっ……くちゅっ……」
朝田が俺の首に腕を回し、強く抱きついてくる。俺はそれに応えるように、両手で彼女の身体を強く抱きしめた。
「ああっ……」
朝田の口から甘い声が漏れる。服越しとはいえ、肌と肌が直接触れ合う感覚は、お互いに興奮を高める効果があったようだ。
俺は右手を朝田の下腹部へと伸ばしていく。
そして指先で秘部に触れてみると、既にそこはぐしょ濡れになっていた。
「んうっ……!」
敏感な部分への刺激に、朝田が息を漏らす。
そして、俺の肉棒は、朝田の秘部にゆっくりと挿入されていく……。
俺の身体から力が抜けて、地面の上に倒れ込んだ。
その瞬間、俺の唇は朝田に奪われ、舌で口内を犯される。
そして俺の手を掴み、朝田の胸に押し付ける。
柔らかさと温かさを感じた俺は、朝田の胸に夢中になって触り続ける。
その間も、腰を動かすことは止めなかった。
キスを続けながら、朝田は艶かしい声を出す。
「んっ……あぁっ……」
その声を聞いただけで、俺は射精してしまいそうになるが、何とか堪えた。
そして朝田は顔を離すと、俺の顔を見て言った。
「私のことだけ見てて……お願いだから……」
俺は黙ってうなずき、再び動き始めた。
「あっ……」
「ふっ、ぐぅ……!!」
朝田は少し驚いたような表情を浮かべたが、すぐにまた笑顔になった。
そして今度は自分から舌を入れてきた。
「んむっ……ちゅるっ、じゅぷっ……あぁっ……んんっ!」
朝田の動きに合わせて、俺も腰を動かした。
「ああぁっ!! あっ! やだっ、これ、すごぃいっ!!」
朝田が絶頂を迎えるまでそう時間はかからなかった。
「イクッ! イっちゃうぅっ!!」
「くっ……」
その締め付けで俺も同時に果てた。
「ふーっ、ふーっ……」
息を整えながらゆっくりと引き抜くと、白いものが混ざった液体が流れ出た。
「あ<<……あああぁ」
絶頂したばかりで敏感な身体に刺激を受けたせいか、朝田はまた軽く達してしまったようだ。
「大丈夫か?」
「ん……うん」
朝田は、そのまま俺に抱き締める。
未だに、その恐怖を拭えていないのだろう。
無理もない。あの日以来、ずっと耐えてきたんだから。
「少し休めよ。まだ時間あるしさ」
「そうする……」
そう言うと、彼女は目を閉じた。