※この作品はR-18です。

異世界脱獄転生   作:ボルメテウスさん

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契約

目的地である機国へと辿り着く事ができた。

 

その際、俺はシェリーの案内の元で、とある場所へと案内された。

 

その場所というのは、どこかの研究施設だった。

 

「えっと、シェリーさん、この俺に張り付いている機械は一体なんなんでしょうか」

 

「それはあなたの能力を完全に理解する為の機械よ。

私自身、この機国のスカウトを受けて、ここに来たわ」

 

「それにしても、俺の能力で変わった所って、あるのかな」

 

「それは分からないわ。

ただ、能力の中には、条件が厳しいのもあるわ」

 

「条件?」

 

そう言うと共にシェリーが目を向けたのは朝田だった。

 

「彼女の能力。

見れば、正確無比な射撃が行えるわ。

だけど、その為には銃が必要よ」

 

「なるほど、能力を十全に使うには、それに合った道具が必要よ」

 

「それで、俺にも、それがあると。

けど、それは魔力提供じゃないのか?」

 

「それは、あいつらが勝手に診断した結果よ。

それにしても、これは」

 

そんな言葉と共に、シェリーは、そのまま機械の診断結果を見る。

 

「・・・」

 

「えっと、シェリーさん」

 

なぜか、その機械の診断を見て、何やら黙っていた。

 

「えっと、シェリーさん」

 

「なるほどね、あなたの能力。

魔力提供と思われたけど、少し違うわね」

 

「違う?」

 

「あなたの能力。

それは契約よ」

 

「契約?」

 

俺はその言葉に首を傾げる。

 

「契約。

あなたには、どうやら何かとんでもない魔物と契約しているようね」

 

「とんでもない魔物?」

 

その言葉に俺は首を傾げる。

 

「能力はその魂の質によって、変わる。

この契約というのは、どうやら契約した存在の力を得る事ができるみたいね。

だけど、どうもあなたの場合は、その契約した存在と、あなた自身。

互いの魂が何度も合わせた結果、力が高まっているみたいね」

 

「つまりは、こいつ自身の本来の力と、その何かの力。

2つが合わさったら、とんでもない存在になるという事」

 

「そうね。

魔力提供も、その派生みたいな物ね。

そして、おそらく、それを十全に力を発揮する為の道具が、これという訳ね」

 

そう言いながら、シェリーが何やら取り出した。

 

それは一目で見れば何かのケースだった。

 

大きさは手の平に収まる程度のケースのようだ。

 

何も描かれていない。

 

一体、何を意味するのかも分からない。

 

「これは」

 

「さぁ、分からないわ。

使用方法もなにも分からない。

かつて、この国を発展させた男が作り出した物よ」

 

「発展させた男?」

 

「転移者でしょうね。

優秀な知能を持っていた彼は、その知識で、これまでにない画期的な数々の発明を行ったわ。

けど、最終的には、これを作り出したのを満足したのか、そのまま、自分の世界に帰って行ったわ」

 

「そんな奴がいたのか」

 

「まぁ、私達の業界では有名な人物よ。

そいつも、確かあなたと同じ『契約』という能力だったわ。

その契約した存在に関しても、伝説に出てくる不死鳥とも言われているわ」

 

「そんな奴がいたのか」

 

俺は、そう、疑問に思いながら、呟く。

 

同時にそのケースを受け取る。

 

すると、その表面に変化が起きる。

 

映し出されたマーク。

 

それは、まるで龍を思わせるマークだった。

 

それが何か、疑問に思う。

 

しかし、これの意味を俺はすぐに理解する事になる。

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