機国も、また侵略を受けていた。
王国からしたら、その技術力はまさに、喉から手を伸びる程に欲しかった。
だが、機国の倫理観は現代に近い事もあり、現在の王国のやり方には反対意見が多く、敵対関係になっていた。
しかし、そんな中で、そいつは侵入していた。
「いやぁ、まさに機国は良い所じゃないかよぉ」
そう言いながら、カールは笑みを浮かべていた。
「ちっ、本当にこいつは」
そう言いながら、ベルベットはカールに向かって、突っ込む。
その手には数多の敵を倒してきた魔物の手を真っ直ぐに向けて。
だが、それよりも前にカールの前に現れたのは巨大なゴーレムだった。
「駄目駄目。
ベルベット、お前の能力は既にこちらでは把握しているの。
だから、こうして、対抗策も、機国で手に入れられたから」
「ちっ」
そう言いながら、ゴーレムから放たれる聖なるオーラにベルベットは後ろに下がる。
カールは、この機国で手に入れた技術。
数多な能力を劣化とはいえ、コピーする事ができる彼は、その技術力を手に入れる為に潜入為の能力。
そして、機械を操る事ができる能力を手に入れた。
それと共に、事前に入手していた情報と共に、今回の戦闘メンバーであるベルベットと朝田への対抗する事ができる装置も起動させていた。
「これで、キド一行を完全に排除できる訳。
いやぁ、この時をずっと楽しみにしていたぜ、キド!!」
それと共に、カールが操るゴーレムが真っ直ぐとキドに向けて、振り下ろそうとしていた。
それに対して。
「俺も、たぶん、ずっとこの時を待っていた。
ずっと、ベルベット達の後ろに隠れていた俺が嫌だった」
「何を言ってっ」
キドの言葉。
疑問に思うよりも前に、ゴーレムは吹き飛ばされる。
それと共に思ったのは困惑だった。
カールの目の前に現れたのは龍。
それも、ただの龍ではない。
機械を思わせる鎧。
細長く、どこまで続くか分からない身体。
真っ赤に燃える炎を連想させるその龍に、カールは困惑を隠せなかった。
「なっなんだよ、そいつは」
「ドラグレッター。
一緒に戦ってくれるか」
まるで、尋ねるように、キドは、その龍を、ドラグレッターに問いかける。
それに対して、まるで当然といわんばかりにドラグレッターは雄叫びをあげる。
それに安堵するように、キドは頷くと同時に、その手に持ったカードデッキを構える。
カードデッキに反応するようにキドの腰には何時の間にか、そのカードデッキを納める為のベルトが現れる。
そして
「変身!」
キドはその叫びと共に、カードデッキをベルトに入れる。
同時に、ベルトから鳴り響く音と共に、キドの身体は幾重もの幻影に包まれながら、その姿が現れる。
そこに立っていた存在。
それを知る者は、キドのいた世界ではいない。
その存在すら、消されたからだ。
だが、確かに存在していた。
幾度も時間を繰り返し。
互いの欲望の為に行われる殺し合い。
その殺し合いを止める為に、戦い続けた戦士。
その戦士の名は、仮面ライダー龍騎。
まさに、蘇った瞬間だった。