仮面ライダー龍騎。
その誕生に対して、カールは驚きを隠せなかった。
「なっなんだよ、その姿は。
お前、一体」
「さぁ、俺もよく分からない。
実際に、俺がどれぐらい戦えるか、分からない。
けど」
そう言いながら、一歩、前に出る。
「お前を止める事はできそうだ」
同時に、真っ直ぐとカールに向かって、走り出す。
「あっあいつを止めろっ!」
それを見た瞬間、カールはすぐにゴーレムへと命令する。
機国の警備を行い、常に最新の科学によって作成されたゴーレム達は、ベルベット達でも簡単に倒す事ができない程の強敵である。
だからこそ、カールは先程、力を手に入れた程度のキドでは勝てないと踏んだ。
だが
「はああぁぁ!!」
気合いを入れた一発。
力を込めた拳は、ゴーレムを簡単に倒す事ができた。
「なっ」
『ソードベント』
同時に、キドがまるで手慣れたように、腰にあるベルトからカードを取り出し、腕に装着されている籠手にカードを挿入する。
それと共に、空から現れた青竜刀型の武器であるドラグセイバーは、まるで紙を切るように、鋼鉄のゴーレム達を次々と斬っていく。
「どうなっているんだよ、こいつはっ」
「特典の強さは、魂の強さ。
まさか、彼の強さがここまでなんてね」
その戦いを、いや、蹂躙と言える光景を見てシェリーは呟く。
「キドが、ここまで強いならば」
「まぁ、けど、たぶん」
そう安堵する朝田と反対に、まるで予言をするようにベルベットは走り出した。
その行動の意味に、朝田が疑問に思うよりも早く、戦いの決着へと瞬く間に近づく。
『ストライクベント』
鳴り響く音と共に、キドの腕にはドラグレッターの頭を模した手甲が現れ、構える。
キドの動きに合わせてドラグレッダーが口から高熱火球を放ち、目の前にいるゴーレムのほとんどを爆殺する。
「あっあぁ」
その光景を見て、カールは後ろに下がる。
「投降しろ。
お前には、もう勝ち目はない」
そう、キドは真っ直ぐとカールを睨む。
「わっ分かったよ、分かったから、なぁ」
そう、キドの言葉に対して、応えるように頷くカール。
「だから、そんな物騒なのは仕舞えよな」
「本当に、止めるんだよな」
「あぁ、勿論だぜ」
その言葉を信じたようにキドはそのまま変身を解除させる。
それに対して、カールは
「本当に、お前はそういう所は馬鹿だよなぁ!!」
カールはキドに向けて、口から光線を放とうとした。
だが、それよりも早く、ベルベットの拳が、カールの顔に叩き込まれた。
「えっえぇぇ!?」
突然の事で、驚きを隠せないキド。
それに対して。
「あんたは、本当に馬鹿だね。
どんなに強くても、相手が攻撃する可能性がある以上は油断はしない!!」
「けど、あいつは戦う意思はなさそうだったし、だったら良いかなって」
「あんた、人と戦うのはやっぱり向いていないわね。
ゴーレム相手には無双だったけど、人間相手では絶対に戦えないでしょ、あんた」
「まぁ、それはその」
キドは、それを否定する事ができなかった。
「まぁ、そういう所も気に入っているけどね」
その言葉に、キドは頬を赤くした。