エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
「あん! ああん! いやぁ! そんなところ、舐めないでぇ!」
パソコンのモニターには、黄色いレオタードを着た女戦士ヒカリが、触手に絡みつかれて、泣きじゃくっている姿が映し出されている。古いゲームだから、アニメーションはしない。一枚絵がずっと表示されているだけだ。
その絵に合わせて、スピーカーからはヒカリの喘ぎ声が次々と飛び出してくる。
「あ! あふぅ! うん! くぅうん! やだぁ、アソコ、突かないでぇ!」
俺は食い入るように画面を見つめている。
そろそろ我慢の限界だ。
ズボンを下ろして、チンポを取り出す。すっかり興奮して、天井に向かってそそり立っている。ティッシュを四枚ほど抜き取って、チンポの先端を包み込むと、一気にしごき始めた。
左手でオナニーしながら、右手でマウスを操作する。
このゲーム「稲妻の戦士ヒカリ」は、本当に古いゲームだ。90年代のレトロRPG。たまたまフリマサイトで見つけて、パッケージ絵の女戦士ヒカリに惹かれて買ったものだ。
プレイ総時間は5時間ほどだろうか。音声スキップ機能なし、エロCGの差分はなし、回想モードもなし、シナリオは短く、Hシーンもあっという間に終わってしまう。今どきのブラウザで楽しめるエロゲと比べても、ボリュームのない内容である。
それでも、俺は毎日のように、「稲妻の戦士ヒカリ」を起動しては、セーブデータをロードして、お気に入りのHシーンを何度も再生して、抜きまくっている。
とにかくヒカリが可愛い。そして、そんな彼女が美少女モンスターや、ラスボスの触手モンスターに陵辱される様が、たまらなくエロい。
いまは、ラスボス戦に勝利後、油断していたヒカリが触手に襲われて、逆転負けとなりそうな場面である。
『くくく、美麗なる女戦士ヒカリよ。すっかり我の触手の虜になっているようだな。我の肉奴隷になるといい。さすれば、永遠に快楽を与え続けようぞ』
「そ、そんなの……! いやよ……!」
『ならば、もっと責めるしかないな!』
「ひぁああああん……!」
効果音の類もない。オノマトペも表示されない。それでも、エロい一枚絵のおかげで、何が起きているのか、よくわかる。想像力、妄想力をかき立てられる。
いよいよ、いよいよだ。
嬲りに嬲られているヒカリだったが、ついに、画面上に選択肢が表示された。それは、いつもと同じ選択肢。
▷「断固抵抗する」
「快楽に身を委ねる」
俺は、カーソルを上下に何度も移動させる。
ヒカリは大好きなキャラだ。ここまでツボにハマった美少女キャラはいない。彼女が幸せになるエンドは、それはそれで、いいものだ。少なくとも、初回プレイ時は、彼女を最後に勝たせてあげた。
だけど……今回もまた、俺は……
「断固抵抗する」
▷「快楽に身を委ねる」 ピッ
さんざん迷った末に、「快楽に身を委ねる」を選択し、エンターキーを押した。
たちまち、メス堕ちしたヒカリのあられもない音声が、室内にこだました。
「なります! あなたの肉奴隷になります! だから……! いっぱい……! いっぱい……! 犯してください!」
『よくぞ言った、女戦士よ。ならば、約束通り、与えてやろうぞ。無限の快楽を!』
「あ……っはあああ……♡ 気持ち……♡ いい……♡」
そこで画面は切り替わった。
ボンテージレオタードに衣装替えしたヒカリが、鎖や触手で拘束されて、ラスボスにご奉仕している一枚絵。
切なそうな顔をして、一所懸命、チンポ状の極太触手に舌を這わせている。口元から垂れている白い粘液は、ラスボスが放った精液か、それとも彼女の口から溢れ出た唾液か。
「ん……♡ じゅぽ……♡ じゅぽ……♡ おいしい……♡ んぐ……♡ じゅる……♡」
このゲームにしては珍しいチュパ音とともに、ヒカリは丹念に、ラスボスの触手を舐め回している。もちろん、CGは一枚絵のまま、一切変化はしない。差分グラフィック、なんて概念がない頃のエロゲだから、それは仕方がない。
俺は次第に息が荒くなってきた。もうすぐ射精しそうだ。
でも、まだだ。まだ抜きたくない。
最後の最後に、あのグラフィックを拝むまでは……!
(負けちゃった……でも、私、いま……すごく幸せ……♡)
(このまま一生、快楽に身を委ねていたい……♡)
ヒカリの独白後、テキストで一行だけ、「~BAD END~」と表示された。
来る。次だ。
マウスを左クリックして、新しい画面を表示した。
それは、音声もテキストも一切ない、ただの一枚絵。オマケグラフィックでしかない。でも、そのグラフィックが、最高にいい。
ギャグボールを噛まされたヒカリが、レオタードを半脱ぎの状態で、拘束具で身動きとれないまま、股間を触手で突かれまくっているイラストだ。頬を火照らせて、苦しそうにしながら、じんわりと涙を滲ませている。触手の先端からは白い粘液が溢れ出ており、まさにヒカリの膣内に、大量射精したところだろう。このCGは、時系列でいうなら、ラスボスに屈服した後、しかしエンディングの肉奴隷になる前のシーンだろうか。
「うっ……!」
野太い声が喉の奥から漏れ出てくる。
と同時に、チンポの先端から、ザーメンがドピュドピュと放たれた。手の中にあるティッシュを通して、じんわりと温かいものが伝わってくる。画面とシンクロして、まるでヒカリの中に精を放ったような、強烈な快感を覚える。
「はああ……」
俺は満足の声を上げて、ギシリと、チェアに背を預けた。
今日もまた、ごちそうさま……でも、ごめんな、ヒカリ……また君を肉奴隷エンドへと導いてしまった……だけど、最高にエロいんだから、しょうがない……ハッピーエンドよりも、バッドエンドのほうが、大好物なんだ……。
などと考えていると、急に、窓の外が明るくなってきた。
もう日もすっかり落ちているのに、なぜかまばゆいばかりに輝いている。
(なんだ? なんだ?)
不思議に思った俺は、窓の前に立ち、カーテンを開いた。
そして、外を見た瞬間、言葉を失ってしまった。
隕石だ。
燃え盛る炎をまとった隕石が、まっすぐ、俺の家に向かって落下してくる。
「わ! わああああ!」
慌てて逃げ出そうとしたが、もう遅かった。
轟音とともに、俺の意識は闇の中へと消えてしまった。
※ ※ ※
「はっ⁉」
気がつけば、俺は、黄色いレオタードを着て、ベッドの上に横たわっていた。
「え……⁉ おっぱいが、ある……⁉」
身を起こすと、豊かな両の乳房がプルルンと揺れた。すごい。こんな巨乳、いつの間についたんだ?
っていうか、あれ? いま着ているコスチュームって、さっきまで俺が遊んでいたエロゲ「稲妻の戦士ヒカリ」の主人公ヒカリのレオタードじゃないのか?
不思議に思った俺は、ベッドから離れた。
この部屋は、まったく見覚えがない。その上、まるでファンタジーRPGに出てくる宿屋のような内装だ。さっきまで自宅の部屋にいたというのに、俺は、どうしてこんなところにいるんだろうか。
壁に鏡がかかっている。その前に、俺は立ってみた。
自分の姿を見た瞬間、仰天した。
「俺が、ヒカリになってる!」
赤いロングヘア、柔らかそうな巨乳に、巨尻。そして遠目に見ても目立つ黄色いレオタード。
「まさか、これって、異世界転生⁉」
しかもTS物の。
いきなりのことに、俺は呆然と佇みながら、ヒカリと化した自分の体を、しばらく眺め続けていた。