エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
俺は緊張で鼓動を早くしながら、腰を落とした。相手は抜刀術の達人。レベル的には遙かに俺を上回る。勝ち目はない。
それでも、こんな、俺と同じ異世界転生者に負けて犯されるのだけは、まっぴらごめんだった。
しかも同じ男に! こんな奴に中出しセックスされたのか! ちくしょう!
「……なーんてな♪」
クジャクは刀を鞘にしまった。
鞘にしまったところで、相手には抜刀術がある。依然として俺は油断することなく、身構えている。
「そんな怖い顔するなよ、可愛い奴だな」
うるせえ。お前、俺が実は中身は男だと知ったら、ちびるくらいひっくり返るぞ。
「ヒカリはメインディッシュだよ。最後の楽しみに取っておく。それまでは、他のフロアの女ボスどもを犯して、楽しんでいるさ」
「もしかして、あなた、一階のレイフーのことも……!」
「ああー、あいつはなかなか締まりがよくて気持ち良かったな。そこの女魔法使いよりはいいアソコだったかな。もちろん、ヒカリ、お前には負けるけどな」
「そんなことで褒められても、全然嬉しくないんだけど」
「ははは、素直に受け取れよ。それじゃあ、俺は次のフロアへ行くぜ」
袴をはき直したクジャクは、悠然と、ボス部屋を出ていこうとする。
「ま、待ちなさい!」
勇気を振り絞って、俺は、その背中に声をかけた。
だけど、俺がビビって追いかけられないであろうことを、読んでいるのであろう。クジャクは一切振り返ることなく、扉を開けて、部屋を後にした。
静まりかえる室内。
俺は、とりあえず囚われの女の子の側へと寄った。女魔法使いのことも心配だったが、まあ、ある意味自業自得な面もあるので、一旦は放っておく。
「大丈夫? 怖かったでしょ」
「ううう……私も、犯されるのかと思ってました……」
「私が来なかったら、もしかしたら、そうなっていたかもね……」
クジャクの野郎は、雑魚モンスターであっても構わず犯す、性欲お化けだ。たぶん、元の男が女に縁が無かった、ということも影響しているのだろう。いや、そんなの俺だって同じだけど。まあ、この世界にやって来て、水を得た魚のように、手当たり次第に女性キャラを犯して回っている、といったところに違いない。
「とにかく、そこの魔方陣から、外へ出られると思うから……」
と、部屋の隅のほうを指さして、俺は、おや? と思った。
魔方陣が二つある。
どっちが外へ出られるやつだ? と迷っていると、女魔法使いが、やっとのことで身を起こした。
「右の魔方陣は、ドゥーム様の部屋に直接つながっているワープポイントよ……」
「えええ⁉ いきなりラスボスに⁉」
「ラスボス? あなたの言葉の意味がよくわからないけど……とにかく、外へ出たいのなら、左」
「何よ、急に素直になったじゃない」
「急にって、どういうこと? 私、あなたと出会ったの、初めてなんだけど」
あ、そうか。俺にとってはお馴染みの女魔法使いであっても、あっちは俺と出会うのは初なんだ。
「でも、どうしてドゥームの部屋に直通のワープポイントがあるの?」
「ドゥーム様は、特に私のことがお気に入りで、定期的に犯してくださるから……そのため、すぐに会いに行けるように、直通ワープポイントを作ったの」
「ふうん……だけど、そんなの知っても、あまり意味は……」
と言いかけて、俺は、待てよ、と思った。
このままクジャクの奴が最上階へと向かったら、道中の女ボス達を犯すだけではなく、ドゥームのことも倒すに違いない。そうなると、俺のやることはなくなってしまう。
ゲームクリアという目標を失ってしまった俺は、この世界でどうなってしまうのか?
それ以前に、ドゥームを倒したクジャクがこの塔の支配者となった時に、何が起きるのか?
まったく予測はつかないけれど、きっと、俺にとって不利益なことになるのは間違いなかった。
クジャクが目的を達成するのだけは、なんとしてでも防がないといけない。
「ドゥームのところへ案内して」
「え?」
「本当は、あいつを倒そうと思っていたけど、状況は変わってきたわ。とりあえず、ドゥームと話をしたいから、連れてって」
「いいの……? ドゥーム様は、あなたみたいな美味しそうな女の子、間違いなく放っておかないわ」
「う……そこは、まあ、なりゆきで……」
正直、かなり危険な賭けである。
ドゥームは俺のことを犯そうとしてくるだろう。ラスボスクラスの触手が一斉に体に絡みつき、あらゆる穴や性感帯を責めてくる。そんなことになったら、クジャクと戦うどころじゃない。あっという間に、ドゥームの性奴隷と化してしまうだろう。
だけど、ドゥームはそれなりに知性もある。たしか、公式の設定では、元々は名の知れたインキュバスであった、ということだ。
話をすれば、わかってくれるかもしれない。
「とにかく、連れていって! いまは争っている場合じゃないわ。共通の敵に立ち向かわないと」
「わかった……どうなっても、知らないわよ」
女魔法使いは立ち上がると、少々よろめきながらも、魔方陣へと向かっていく。その上に立った瞬間、ヒュン、と姿が消えた。
俺もまた、魔方陣の上に立った。
たちまち視界は真っ白な光に包まれ――
気がつけば、薄暗い大広間の中に立っていた。
奥の暗がりに、巨大な肉の塊のようなものが蠢いている。
(う……グロ……)
実際に目の当たりにすると、かなりグロテスクな外見だ。
赤黒い肉塊に、ヌメヌメしたチンポ形の触手が十何本も生えている。肉塊の中央には、人間の顔のようなものが浮かんでいる。
「誰だ……お前は」
淫魔王ドゥームの声が、大広間の中に響き渡った。