※この作品はR-18です。

エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥   作:夕凪カサネ

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第26話 淫魔王の娘アイリ

「う……うそ……もうこんなに大きく……?」

「我の精子は成長が早いからな。赤子でいるのは胎内に収まっている時だけだ」

 

 

 卵の中の粘液まみれになっている、悪魔の少女は、殻をどかしながら、外へと出てくる。

 

 

「名を付けよう。それとも、望む名があるか?」

 

 

 問われた悪魔の少女は、ニッコリと微笑んで、こう答えた。

 

 

「アイリ♡」

「そうか、その名が良いか。よかろう、アイリ、我が娘よ」

 

 

 出産を終えたばかりの俺は、だんだんと冷静になってきた。

 

 

 と、とんでもない展開になってきた。

 

 

 俺……ドゥームとの間に子どもを作っちゃったよ……⁉

 

 

 二本の角がチャーミングな悪魔少女アイリは、俺のことを見ると、トコトコと近寄ってきた。

 

 

 そして、ギュッと抱きついてくる。

 

 

「ママ♡ 産んでくれて、ありがとう♡」

 

 

 うおお、いい子……可愛い子……

 

 

 って、母性本能をくすぐられている場合じゃないぞ!

 

 

「もう気は済んだ? ドゥーム」

「ほほう……先ほどまで、あんなによがっていたというのに、早くも冷静になるとは。なかなかのものだな」

「そりゃあ、妊娠から出産まで、この短時間で一気に体験させられたんだもの……ちょっと素に戻らされたわ」

「なるほど。では、もう一人、産むか」

「では、じゃないわよ! 何度説明すればわかるの! 危ない奴がこの塔を攻略しようとしてるのよ!」

「くくく……ならば、ヒカリよ。アイリとともに、その愚か者を退治しに行ってくるがよい」

「あ、あなたが行けばいいじゃない!」

 

 

 ラスボスなんだから、お前が最前線に出れば、一発で解決だろ!

 

 

「我はこの通り、巨体ゆえ、この部屋から出られぬのだ。くくく」

 

 

 あ、随分と間抜けな理由……。

 

 

「わかったわ……! ええと、アイリ? 行くわよ」

「はあい、ママ♡」

「あなたって、生まれたばかりなのに、ちゃんと戦えるの?」

「うん♡ 私って、とても強い♡ そんな気がするんだあ」

 

 などと会話しながら、俺とアイリはドゥームの部屋を出た。

 

 目指すは三階。本来なら、サキュバスがボスとして待ちかまえている部屋。だけど、いまは、彼女を助けに行かないといけない。たぶん、クジャクだったら、三階のボスくらいは楽に倒せるだろう。

 

「待って……! 私も行くわ!」

 

 女魔法使いもドゥームの部屋から飛び出してきた。

 

 仲間が多いことに越したことはない。俺は彼女の頼みを快諾した。

 

「そういえば、名前はなんだったっけ」

 

 本気で女魔法使いの名前を憶えていない。たしか、小説版か、三作目で、初めて名付けられた気がする。でも、俺は三作目はほとんどプレイしていないから、忘却の彼方だ。

 

「ミナよ。よろしく」

「こちらこそ」

 

 俺はミナと握手を交わした。

 

 なんだか感無量だ。三作目で初めて味方になる女魔法使いミナが、まさかの一作目の世界で、ヒカリと手を組むなんて。歴代ボスキャラの中でも、ミナが一番好きな俺としては、かなり嬉しい出来事だ。

 

 

 あらためてミナのことを見てみる。

 

 

 青いロングヘアに、水色のレオタード。魔法使いの帽子もきちんとかぶっている。ちょっと細い目つきに、理知的な瞳。けっこう気が強そうな表情も、どこかサディスティックな雰囲気があって、セクシーである。

 

 

 あああ……ちくしょう、クジャクの野郎がいなければ、いまごろは二階を攻略して、ミナにエッチなお仕置きをしていたかもしれないのに……!

 

 

 それか、ミナに負けたら、エッチなことをされるか……それも良かったかもしれない……

 

 

「? なに見てるの?」

「な、なんでもないわ。さあ、行きましょう!」

 

 

 俺達は塔の中を急ぎ足で進んでいく。

 

 

 モンスター達とも遭遇したが、彼女らは、もちろんのことながら襲ってこない。ミナがいるおかげだ。俺や、アイリの姿を見て、何者かと囁き合っているけど、新入りなのだろうと納得している様子だった。

 

 

 早くも下へ向かう階段に辿り着き、五階へと下りていく。

 

 

 下りた先には、ボス部屋。ここには女サムライがいるはずだ。

 

 

「私、ちょっと、この部屋にいる奴が苦手なのよね……」

 

 

 ミナは少しばかり嫌そうな顔をして、中に入るのをためらっている。

 

 

「どうして?」

「うーん、遊び心がないというか、堅物というか……とにかく、会ってみればわかるわ」

 

 

 俺は頷き、扉を開いた。

 

 

 途端に、愛液のにおいがムワッと漂ってきた。

 

 

 どれだけの女の子が、この部屋で調教されてきたのか。ものすごいにおいだ。部屋中に染みついているようだ。

 

 

「む。珍しいな。上の階から誰かがやって来るとは」

 

 

 部屋のど真ん中に、鎧武者が立っている。

 

 

 フルフェイスの兜をかぶっており、仮面のせいで、その容姿はわからない。かろうじて、声音から、女の子であることがわかるくらいだ。

 

 

 全身をガチガチの防具で包み込んでいるのは、五階のボス、女サムライ。名称不明。

 

 

 たしか、鎧を着ていると強気なのだけど、鎧を剥がされるとたちまち弱気になるとかいう、そういう設定だったと記憶している。鎧の下の姿はかなりの美少女だけど、常に鎧兜姿なので、色気も何も無い。だから、人気が無かったのか、以降のシリーズでは一切登場しなかった。

 

 

 小説版では名前がつけられていたけれど、エロシーンだけ読んでいた俺は、もはやどういう名前だったか、記憶にない。

 

 

「ほう……これは、なかなか美味しそうな女が、二人もいるな」

 

 

 俺とアイリを見た女サムライは、仮面の奥の目をキラリと光らせた。

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