※この作品はR-18です。

エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥   作:夕凪カサネ

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第27話 女サムライ・カスミ

「カスミ。いまはそんなことを言っている場合じゃないわ」

 

 ミナの言葉で、俺は思い出した。そうだ、女サムライは、小説版でカスミという名前が与えられていたんだ。

 

 もともとは東の島国――俺の世界でいうところの日本だろう――で、サムライをやっていたが、このゲームの舞台となる大陸に渡ってきて、武者修行をしていた。本来は品行方正で真面目な女の子だったのに、ドゥームの塔で捕まってしまい、ドゥームの肉奴隷にされてしまった……という過去を持つ。

 

 そういうことに、小説版ではなっていた。

 

 オリジナルのゲームでは、そこまで深掘りした設定は一切出てこない。たぶん、シナリオライターもそこまで練っていなかったんじゃないだろうか。

 

 さて、この目の前にいる彼女は、ゲーム版の設定なのか、それとも小説版も反映した設定なのか。カスミ、の名が付いているということは、小説版に準拠しているのかもしれないが、クジャクのような奴が現れていることから考えても、予断は許されない。

 

「何かあったのか?」

「この塔に、侵入者がやって来たの。しかも、異世界からの転生者。かなりの強敵よ」

「ほう、異世界からやって来たというのか」

「しかも、あなたと同じ、サムライよ」

 

 ふん、とカスミは鼻を鳴らした。

 

「私と同じサムライ、だと?」

「かなりの凄腕。私では、歯が立たなかった」

「だったら、私が倒してやろう」

 

 勇ましいことを言い、カスミは鎧をガシャンと鳴らした。この全身武装っぷりなら、あるいは、クジャクの攻撃を無効化できるかもしれない。

 

「自分の力を過信しないで。あいつは、強さのレベルが次元を超えていた」

「お前は魔法が使えなければ、何も出来ないからな」

「あんただって、その鎧がなかったら、私以上に非力でしょ!」

 

 あ、鎧を取ったら超気弱、っていうことは、仲間にはバレてるんだ。

 

 ボスキャラ同士の掛け合いって、小説版でしか見たことがないから、だいぶ新鮮である。女魔法使い・ミナが、女サムライ・カスミのことを苦手としている、ということも面白い。ついつい、時間を忘れて、二人の会話に聞き入ってしまう。

 

「ところで、そこの二人は、結局なんなんだ?」

「ああ、紹介するわね。こっちはヒカリ。この塔に入ってきた冒険者。なんだかよくわからないけど、私達に味方してくれるみたい」

「もう一人は?」

「こっちはアイリ」

 

 名前を呼ばれたアイリは、小柄な体をピョンッと跳ねさせて、

 

「アイリだよ☆」

 

 と元気よく挨拶した。

 

 跳びはねた際に、巨乳がプルンと揺れた。見た目は幼いのに、凶悪なおっぱいを持ってやがる。

 

「アイリは、ドゥーム様と、ヒカリの間に生まれた子ども」

「な⁉ ドゥーム様に孕まされた、だと⁉」

 

 途端に、カスミは食いついてきた。

 

「ば、バカな! 私ですら、ドゥーム様の子どもを産むことはかなっていないというのに、なぜ、こいつは⁉」

「知らないわよ。ドゥーム様に気に入られたんじゃないの」

「くうう、ずるい! ずるいぞ! 私もドゥーム様の子どもを産みたい!」

「お願いすればいいじゃない」

「何度も懇願したさ! だけど、そのたびにドゥーム様ははぐらかしていた! それなのに……!」

「ああ、それってダメよ。ドゥーム様は意地悪だから、こっちの望み通りにならないよう、あえて違う犯し方をしてくる。孕ませてほしい、なんてことをアピールしていたら、そりゃあ、かえって孕ませてくれないでしょ」

 

 カスミは、ミナにそう諭されても、やたらと興奮するばかりで、話を聞き入れる様子はない。

 

 確かに、ミナの言うこともわかる。五階のボスをしているから、カスミは強いのかもしれないけど、性格にはかなりの難がありそうだ。

 

「ねえ。ここで喋っている時間は無いわ。早く三階に行かないと」

「リリカの心配なら、しなくても平気よ」

 

 リリカ、というのは、三階のボスであるサキュバスのことだ。

 

「どうして? もう倒されているかもしれない」

「彼女はこの塔の中では、ドゥーム様の次に強いから」

 

 え、マジで? そんなの初めて知った。なんでそれなのに、三階のボスとして配置されているんだ?

 

 ああ、でも、思い出してきたぞ。たしか、サキュバス・リリカは、まったく情報収集しないで勝負を挑むと、ヒカリは全然太刀打ち出来ない。一回、情報収集無しで勝負を挑んだら、エッチシーンが何か変わるかと思って、試したことがある。結果は、何も変わらなかったけど、イベントで強制的に敗北していた。こちらの攻撃は一切効かず、逆にリリカは一撃でヒカリを倒した。段違いで強い、という描写がなされていた。

 

 けれども、そんなの関係ない。

 

 なぜなら、襲ってくるのは、俺と同じ異世界転生者だ。しかも、「稲妻の戦士ヒカリ」の知識を豊富に持っている、元プレイヤー。

 

 当然、リリカの弱点も知っているだろう。

 

 ゲーム通りならば、三階で登場する男の戦士――リリカに雇われている傭兵のような奴だろうか。ゲームだけでは、正体が判然としなかった――と交渉することで、リリカの弱点を教えてもらえた。ただし、ヒカリは交換条件として、中出しされてしまうのだが。

 

 クジャクも、一応はフラグを立てるために、その戦士に会いに行くだろう。そして、力尽くで、リリカの弱点を聞き出すに違いない。

 

 まずは、その遭遇を阻止する必要がある。

 

 あるいは、もう手遅れかもしれないが……。

 

「私とアイリは先に行くわ。行こう、アイリ」

「はーい、ママ♡」

 

 のんびり構えてなんていられない。このままだと、クジャクにゲームの流れを壊されてしまう。俺には余裕が無いんだ。

 

「あん、ちょっと待ってってば。……カスミも来る?」

「私はここに残っている。ドゥーム様のいる最上階には、決して上らせない」

「じゃあ守りは頼んだわ。私はヒカリと一緒に、とりあえず三階へ行くから」

 

 そう言って、ミナもすぐに俺達の後を追ってきた。

 

 次のフロア――四階は、女エルフが守っている。はてさて、彼女はリアルで会うと、どんなキャラなのか。ちょっと楽しみになっている自分がいた。

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