エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
「あらあ、どうしたの? みんなして、血相変えて」
三階のボス部屋に入ると、サキュバスがキョトンとした顔で、俺達のことを見てきた。
その横には、女エルフ・セシルもいる。
「やっほー♪ ミナ♪ それと……ええっと……誰だっけ?」
俺とアイリの顔を見て、セシルは首を傾げた。
「私はヒカリ。旅の女戦士ヒカリ」
「んーと? どういうこと? この塔に入ってきた女の子は、もれなくボク達に調教されるはずなのに……」
「調教なら、もう済んでいるわ」
ミナが説明に入ってくれた。
「このヒカリは、すでにドゥーム様に触手で調教されている。陥落したばかりだから、私達の味方よ。心配ないわ」
あれ。俺って、堕とされたことになってるんだ? 自分の自由意志で、ドゥーム一味に協力しているつもりだったけど……それとも、この選択をしていること自体が、調教完了している証? よくわからないけど、まあ、それはそれで的外れでもないから、いちいち訂正するつもりもない。確かに、ドゥームの触手責めは気持ち良かった……またいっぱい犯してほしいくらい……あと、ボテ腹セックス……思い出しただけで、アソコがまた濡れてきそうになる。
「そしたら、そっちの幼女ちゃんは?」
「こっちはドゥーム様とヒカリの間に生まれた子ども。名前はアイリ」
「アイリでーす♪ よろしくー♪」
紹介されたアイリは、ピョンッ、と前に飛び出て、元気よく挨拶した。
たちまち、サキュバスと、女エルフ・セシルは、仰天した表情になった。
「な、なんて言ったの⁉ どういうこと⁉」
「えええ⁉ ドゥーム様の子どもぉ⁉ ボクらが望んでも、子作りしてくれなかったのにぃ⁉」
意外と、ドゥームは孕ませる相手は厳選しているようだ。ボス達なんかお気に入りの娘達かと思いきや、孕ませるほどの対象ではないみたいだ。
やはりというか、ヒカリは特別なのだろう。ゲームにおいても、ラスボス戦で負けたヒカリを散々犯しながら、ドゥームは「気に入った」と言っていた。性奴隷の中でも、特に極上な存在、それが俺、ヒカリなのだ。
「けど、ドゥーム様の子どもということは……あなたも淫魔なのね」
「うん♪ エッチなことなら、誰にも負けないつもりだよ♪」
ロリ顔、ロリ巨乳なアイリが、そんなことを言っているのを見ると、なんだかものすごく背徳的なものを感じてしまう。卵の中で急速に成長したこともあり、実年齢と見た目と精神年齢は全て合っていないのだろうけど、やっぱり、見た目が十二歳くらいでしかない女の子が「エッチ」とか言っているのは、やばい気がする。
「そういうお姉さんは? 淫魔なの?」
「私はサキュバスのリリカ。よろしくね」
「わーい、先輩だ♪ よろしくお願いしまーす♪」
無邪気にアイリははしゃいでいる。そんな彼女を見て、フッとリリカは微笑んだ。どうやら、この純粋な後輩淫魔のことを、気に入ったようだ。
「ドゥーム様の子どもということだから、ちょっと気が引けていたけど……私が先輩、ということでいいの?」
「もちろんだよ♪ だって、生まれたのは私が後なんだもん♪」
「じゃあ、色々と教えてあげないとね」
「お願いしまーす♪ よかったら、私、リリカさんとエッチしたいな♪」
「そ、それは、ちょっと……考えさせて」
さすがに相手がドゥームの娘となると、リリカは喜んで抱く、ということにはならないようだ。引きつった笑みを浮かべながら、かぶりを振っている。
「一応、こう見えても、私はもう二十年分くらい成長してるんだよ♪」
「うそでしょ⁉」
そんなアイリの発言を聞いて、俺は思わず目を丸くして、ツッコミを入れてしまった。
「二十年⁉ 十二年の間違いじゃないの⁉」
「ううん、二十年」
「そんなにロリロリしてるのに⁉」
「おっぱい見てよ。ママより巨乳でしょ」
「わ、私、あなたよりおっぱいの大きさで負けてるつもりはないんだけど。……いや、そうじゃなくて……つまり、見た目は幼くても、実年齢は二十歳くらい、ってことなのね」
「そういうこと♪」
なんだ、その、どこかに配慮したかのような設定。
さすがエロゲの世界だ。業界の審査基準をクリアするための設定については抜かりはない。
とはいえ、アイリなんて、元のゲームには一切出てこないキャラだ。転生者であるクジャクならまだイレギュラーな存在であるからわかるけど、ドゥームと俺との間に生まれた子どもが、最初から考案されていたキャラのように存在しているのは、なんとも違和感がある。
「で。助けを求めていたんじゃないの?」
いい加減話を先に進めてくれ、と言わんばかりに、ミナが会話に割りこんできた。
「ああ、ボクの書き置きを見たんだね」
「リリカからの救援要請を受けて、助けに来たんでしょ」
二人のやり取りを受けて、メルティが頷いた。
「そうよ。私の部下のゼオがやられたから……」
「ゼオって、あの女食いのゼオでしょ。片っ端から侵入者の女の子や、モンスター達とセックスして楽しんでる、戦士の」
「ええ。だけど、クジャクとかいうサムライに倒された。私の弱点とか、洗いざらい喋った末に、首をはね飛ばされて死んだみたい。ほんと、役立たず」
「……ごめん。私が、クジャクに負けたから、迷惑かけてるわね」
「いいのよ、別に。それよりも、ここで確実に奴を食い止めないと」
それから、俺達は作戦会議を始めた。
二階、三階、四階のボス達に加えて、主人公であるはずの俺や、イレギュラーであるアイリも加わっての、奇妙な会議だった。