エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
ボスキャラ三人を交えての作戦会議が一段落ついたところで、三階ボス部屋の扉がギイイと開いた。
来た。クジャクだ。
「お♪ いるね、いるねえ。全員集合とはいかねえが、俺好みの連中が揃ってるじゃねーか」
ニヤニヤとエロ顔で笑いながら、フロアの中央まで進んでくる。
俺達は互いに顔を見合わせて、頷くと、バッと左右に展開した。包囲網を築き上げる。
「ん? なんだ、お前は? お前も転生者か?」
アイリのことを見て、クジャクは首を傾げた。
「違うよ。私は、そこにいるヒカリママの娘アイリ」
「ああん? 娘ぇ? そんなキャラは存在しないはずだぞ」
「なに言ってるの。私、ここにちゃんといるよ」
「お前がヒカリのガキだって言うなら、親父は誰なんだよ」
「ドゥーム」
それを聞いた瞬間、クジャクの額に青筋が浮かんだ。
「なんだと……⁉ あの野郎、俺のヒカリを、孕ませたっていうのか!」
どうやら、こいつは、俺のことを独占したかったらしい。それを、ドゥームに先を越されて、激怒しているようだ。
「許せねえ! ヒカリを孕ませるのは俺の役目だったのによぉ! 絶対にぶった斬ってやる!」
「勝手なこと言わないでよ! 私、あんたの子どもなんて産みたくないから!」
ドゥームの子どもだって産みたくなかったけどな!
「うおおおお!」
怒りで我を忘れたクジャクは、問答無用で斬りかかってきた。
その矛先は、まず、女魔法使いのミナへと向けられている。
(こいつ! 冷静さを失ってる割には、ちゃんと考えてやがる!)
ミナは魔法を得意とする。そして、最大の得意技が、マジックバインドという、動きを封じる魔法だ。
俺達の作戦は、最初に、ミナがクジャクの動きを封じることからスタートするものとなっていた。しかし、それは、クジャクもまた先読みしていたようだ。真っ先に潰すべきはミナと、わかっている。
「あーら♡ あなたの相手は、この私よ♡」
サキュバスのリリカが、間に割りこみ、三つ叉の槍トライデントで、クジャクの斬撃を防いだ。さすが、この中では最強クラスのサキュバスだ。頼りになる。
だけど、相手は「稲妻の戦士ヒカリ」のプレイヤーだ。この三階で情報収集もして、リリカの弱点を知る、というフラグを立てている。弱点である、山羊型の悪魔の角……それを叩き折れば、リリカは無力化できる。
当然、クジャクは、執拗に角を狙って、攻撃を繰り出してくる。
(お前がそう動いてくることは、読んでいたよ!)
ここからはプランB。ミナのマジックバインドがかけられなかった時の、第二の作戦。
それは――
「うおっ⁉」
角を切り落とせる、と思って斬りかかったのであろうクジャクだったが、リリカの頭部に刃が達しようとした瞬間、目に見えないバリアによって刀は弾かれた。
女エルフ・セシルが張った、フォースフィールドだ。場所を限定的に、リリカの頭に絞って、バリアを張ったのだ。クジャクがそこを狙ってくるであろうことを読んでの一手だった。
攻撃を弾き返されたクジャクに、隙が出来る。
「行くよ、アイリ!」
「うん、ママ!」
俺とアイリは、その機を逃さず、クジャクの背後から同時に襲いかかった。
「こしゃくな真似をしやがって!」
クジャクは怒号を上げ、崩れた体勢から、強引に身をひねって、回転斬りを放ってきた。
無防備に相手へと突っ込んでいった俺達は、その斬撃をかわせず、喰らってしまう。
「あう!」
ダメージの数値は表示されなかった。にもかかわらず、アイリは悲鳴を上げ、床に崩れ落ちた。
一方で、俺は無事だ。痛みも感じない。
「え……⁉ なんで⁉」
「くくく、斬鉄剣だよ!」
「斬鉄剣⁉」
「この手のファンタジーゲームだとお馴染みだろ! 一撃必殺の斬撃だ! ランダムで、ダメージゼロか、一発死か、どちらかの効果が発動する!」
「ええええ⁉ チ、チート過ぎる!」
「そーら! もう一発どうだ!」
俺に向かって踏み込んできたクジャクは、袈裟斬りの一撃を放ってきた。
斜めに斬られた俺は、幸いなことに、ノーダメージだった。いや、ダメージ表示が出なければいい、という問題ではない。何も表示が出なくても、一発で倒されてしまうかもしれないのだ。
「く! マジックバインド!」
ミナはしびれを切らして、魔法を放った。青白い光が、クジャクへ向かって飛んでいく。
「やらせねーよ!」
クジャクは、近くに立っている俺の体を掴むと、グイッと引き寄せてきた。そして、自分の盾としてくる。
ギョーン!
異様な効果音が流れて、俺の体は、指一本動かせなくなってしまった。
(しまった……!)
あっという間に、俺とアイリという二人分の戦力を無力化されてしまった。
「ははは! 強いってのは、いいなあ!」
呵々大笑。
クジャクは大上段に刀を振りかぶると、唐竹割りに、俺のことを斬鉄剣で斬ろうとしてくる。
やられる――!
敗北を覚悟しても、目を閉じることすら許されない。
目を見開いたまま、クジャクの斬撃を待つしかない恐怖。悲鳴を上げたくても、上げられない。
ところが、その瞬間だった。
「あ! うああああ!」
倒れていたアイリが、ビクン! ビクン! と痙攣し始めた。
何事かと思えば、グジュル! と気持ちの悪い音を立てて、アイリの背中から、ドゥームのものと同じヌメヌメした極太の触手が六本、勢いよく生えてくる。
まさかのアイリ覚醒か⁉ いや、だが、これはチャンスかもしれない! アイリはイレギュラーなキャラだ。どんな戦い方をするのか俺だけでなく、クジャクだってわかっていない。彼女こそが、この戦いに勝利するためのキーパーソンとなるはず……!
と思っていると。
「あ! いやあ!」
「ちょ、ちょっとぉ! なにするのよ!」
「ボ、ボクは味方だよ⁉」
三人のボス娘達に向かって、アイリの触手は伸びていき、太ももへと絡みつくと、股間へ向かって先端を伸ばしていく。明らかに、犯そうとしている。
遅れて、俺の足元にも、アイリの触手は迫ってきた。
(う、ウソだろ⁉)
身動き取れないまま、触手は俺の太ももの間を這い上がってきて、レオタードの布をずらすと……ズブブ! ……膣内へと入り込んできた。
(んん! あああ!)
声にならない悲鳴を、俺は上げた。