エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
「待って! お願い、待って!」
俺は必死だった。このままだと、クーリアに消されてしまう。そんなのいやだ。
だけど、ただ「次はちゃんとやりますから」と言うだけでは、効果がない。そんな言葉に耳を傾けるクーリアだとは思えない。
だとしたら……
「私、クンルンと会ってるの!」
唯一、相手の興味を引きそうな話題を出すしかない。それがどう転ぶかは、俺にはわからないけど、とにかく試せることはなんでも試す必要がある。
「クンルンと会ったのですか?」
予想以上に、クーリアは食いついてきた。
「え、なになに、あいつ、なに言ってきたの?」
デストラも興味津々に聞いてくる。
どうしよう。ここは素直にクンルンとの話の内容を全部言うべきか。それとも、嘘をつくべきか。クンルンに従えば、永遠の快楽を与えてもらえる。クーリアとデストラに従っても、役立たずとみなされたら切り捨てられてしまう。彼女らに力を貸す義理は無い。
「ふ、復活が間近だって、そんな話をしてたわ」
これは実際に、そんなことを言っていた。しかし、そんな情報で、クーリアとデストラの気を引けるだろうか。クンルンが復活間近であることなんて、彼女らもわかっているんだじゃないだろうか。
「具体的に、どうやって復活するか、そんな話はしていませんでしたか」
お。意外と、興味を示してる。
だけど、ここから先は、何もない。クンルンは俺との取引を持ちかけてきた。あいつに従えば、クーリアとデストラも性奴隷にした上で、俺に快楽を与えてくれる、という話。それくらいしか話せない。
もう、適当な作り話をぶち上げるしかない。少しでも延命に繋がるなら、なんだってやってやる!
「あ、あなた達を犯して、そのパワーを取り込むんだって……」
うわあ、我ながら、ベタな発想。
いや、でも、案外悪くないんじゃないか? もしかしたら、クンルンはそれを狙っているのかもしれない。実はあいつの企みを看破したのでは?
「わ、私達を……!」
クーリアは顔を赤くした。恥じらいというよりは、怒りの赤面のようだ。
一方で、デストラはニヤニヤと、余裕の笑みを浮かべている。
「やるじゃん、あいつ。二柱の神を性奴隷にしようだなんて」
「感心している場合じゃないです! 現に、私達はここまで追い込まれているじゃないですか!」
「そーだね。もうあとちょっとで、あいつに犯されちゃうかもね」
「い、いやです! あんな男の慰み者になるなんて……!」
気になる情報が出てきたので、俺は手を挙げて、質問した。
「あのー、ちょっといい? ひょっとして、二人とも、ピンチになってるの?」
「ピ、ピンチなんてことはないです。相手に包囲されて、この空間から出られなくなってるだけで、ちょっとしたトラブル、というだけです!」
「十分、ピンチじゃない」
「私とデストラが力を合わせれば、こんな窮地、簡単に乗り切れます!」
「窮地とか言っちゃってる」
「ううう、消しますよ! あなたの存在!」
いっけね、クーリアの反応が可愛すぎるから、ついからかってしまった。
「ねえ、もしかしたら、私、あなた達のこと助けてあげられるかもしれない」
「に、人間の助けなんていりませんけど、一応聞いておきましょう。どんな手を考えているのです?」
「私はクンルンと一度接触してる。あいつは遅かれ早かれ、また私に接触を試みてくると思うわ。たぶん、私が従順でいれば、油断すると思う。その隙を突いて、あいつを襲えば、倒せるかもしれない」
「そんな簡単に勝てる相手ではないです」
「知ってる。だって、二作目のラスボスだもの。それ相応にレベルアップして臨まないと、勝ち目はない」
「悠長にレベルアップしている余裕なんて、ないです」
「だから、私一人だけじゃなくて、仲間を募らないと。まずは、炎の戦士マキナ。彼女……いや、彼? と接触したいわ」
俺の言葉に、うーん、とクーリアは腕組みして悩んでいる。
デストラだけは早くも乗り気になっており、クーリアの背中をバシバシと叩いている。
「いいじゃん、いいじゃん♪ なかなかいい作戦だと思うよ♪ こいつ、ゲームのことも詳しいだろうし、任せてみたらどうかな?」
「しかし、事態は、クンルンだけ倒せばいい、という状況ではなくなっています」
「淫魔王ドゥームと、淫魔姫アイリのこと?」
「特にアイリは、クンルン以上の脅威たり得る。マルチバースを行き来できるドリームウォーカーなのですから。それこそ彼女が本気を出せば、このゲームの世界の制作者のもとへ次元を超えて飛んでいき、好きなように内容を書き換えることだって出来る。あるいは、多次元宇宙全体に干渉することも……」
「そんな知恵があるかな」
「いまはまだ、生まれたてなので、そういう発想は出てこないでしょう。ですが、時間の問題です」
すると、戦うべき相手は二軸。
混沌神クンルンと、淫魔王ドゥーム&淫魔姫アイリ。
さて、どうしようか……
我が身の振り方について迷っていると、突然、ピコンという電子音とともに、頭の上に選択肢が表示された。
▷クーリアとデストラに従う
クンルンに従う
うおお、マジか⁉ ここで選択を迫られるのかよ⁉ ってか、この選択肢システム、どうなってるんだ⁉ 誰がこの選択肢を提供してるんだ⁉ クーリアとデストラには見えてないみたいだし、色々と謎が多いぞ!
俺は迷った。
口から出任せが、本当のことになりつつある。クーリアとデストラのために、クンルンと戦うか。
それとも、彼女らに味方するフリして、クンルンのために一働きするか。
この重要な局面で、俺は、不意に体のうずきを感じた。
ドゥームやアイリに触手で犯された感覚が蘇ってくる。あれは、信じられないくらい気持ち良かった。何度でも味わいたいくらい、よかった。クンルンに従えば、あれが永遠に繰り返されるのだ。
だったら……
クーリアとデストラに従う
▷クンルンに従う ピッ