※この作品はR-18です。

エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥   作:夕凪カサネ

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第50話 大魔女ヴァレリア

 とりあえず扉へのフェラ奉仕をしたおかげで、先へと進むことはできた。

 

 ただ、俺はちょっと不満を抱いていた。

 

 なんでエロ担当は俺、っていう風に決まってるんだよ。

 

 マキナさんだっていい女だし、レベッカだってかなり可愛い。誰がやっても同じことじゃないか。ジャンケンとか、そういうので公平に決めてくれればいいだろ。

 

「そう怒んなって。お前だって、けっこう乗り気だったろ」

 

 塔の上へ向かう螺旋階段を上りながら、マキナさんはカラカラと笑いながら、そんなことを言ってきた。

 

 そりゃあ、確かに、俺だって気持ち良くなっていたけどさあ。なんだかんだでチンポをしゃぶりながら感じていたけど……でも、いまだに口の中に残っている精液の味が、本当に気持ち悪い。

 

「次は、絶対に、マキナさんがやってちょうだいね!」

「やーだよ。オレはやりたくねーよ」

「私だってやりたくないもん!」

 

 それにしても、この塔は実に単純な構造をしている。一階であんなエロ扉があるから、もっと仕掛けが施されているのかと思えば、あと最上階までは螺旋階段一本で繋がっている様子だ。変にダンジョン攻略とかならなくて、本当に良かった。

 

 最上階の扉を開けると、そこはゴチャゴチャと物に溢れかえっている部屋だった。

 

 何かの実験も行っているのだろう、試験管やビーカーもテーブルの上に置かれている。部屋のあちこちに魔方陣が描かれており、全体的に禍々しい雰囲気だ。

 

 その部屋の奥に、スリットの入ったローブを着た妖艶な女性が立っている。

 

 俺達が来ることをすでに察していたのだろう、ようこそ、と言わんばかりの笑みを浮かべて、待ち構えている。

 

 この女が、おそらく、大魔女ヴァレリア。宝石をあしらった冠をつけ、イヤリングやらネックレスやら、宝飾品で溢れかえっている。眼鏡をかけており、知的な印象がある。その眼鏡の奥の細い目を、さらに細めて、彼女は口を開いた。

 

「ふふふ、いらっしゃい。待っていたわ。二人の転生者に、精霊に愛された女の子。私がヴァレリアよ」

「転生者?」

 

 耳慣れない単語に、レベッカは首を傾げた。

 

 俺は慌てて、ヴァレリアの言葉を否定にかかる。

 

「な、なにを言ってるのよ! 転生者⁉ 私達、そんなんじゃないわ!」

「あらあ、その様子だと、転生、という言葉の意味を知っているようね」

「し、知らないわよ」

「隠さなくていいわ。ここがゲームの世界であるということは、私も自覚しているから」

 

 次から次へと、ペラペラと、核心に迫ることを話すヴァレリア。

 

 俺はハラハラしながら、なにも知らないレベッカのことを、横目で見た。レベッカはますます怪訝な表情を浮かべている。

 

「ゲームの世界……?」

「惑わされないで! 私達を混乱させようっていう手段だから!」

 

 そんな風に騒いでいる俺のことを見て、ヴァレリアはクスクスと笑った。

 

「なんのために、ここまで来たの? 私に、元の世界へ戻してもらうための方法を教わりに来たんじゃないの?」

「違うわよ。私は、淫魔王ドゥームとか、混沌神クンルンとかを倒さないといけないの。それなのに、全然関係ない場所に来ちゃったから……」

「やめておいたほうがいいわ。あなたでは勝てない」

「どうして!」

「だって、一度、心身ともに屈服しているでしょう? クセがついた以上は、欲求に抗いようがないわ」

「わ、私、耐えられるわ」

「どうだか」

 

 ふふん、と鼻で笑い、ヴァレリアは床に描かれている魔方陣のひとつへと歩み寄る。そこへ、パラパラと何か粉をかけた瞬間、パアッ、と魔方陣が光り輝き始めた。

 

「この魔方陣に乗れば、元の世界へ戻れるわ」

「えっ」

「しかも、ヒカリの姿のまま。あなたもよ、マキナ。どうするの?」

 

 マキナさんは、ヴァレリアを睨みつけた。

 

「どういうことだ? なんで、お前、そんなに詳しいんだ? っていうか、どうしてオレ達が転生してきたことを知っている?」

「ここは辺境の地リンド。ありとあらゆる世界や時間とつながっている場所。ここにいれば、ありとあらゆる動きをつぶさに見ることが可能なの」

「お前は観察者、ってわけか」

「そんなところかしら。あなた達の活躍も、ずっと見ていた」

 

 ヴァレリアは、俺達を挑発するように、ジッと見つめてくる。

 

「さあ、どうするの。選びなさい」

「待って! 私のことも観察してきたのなら、淫魔姫アイリの誕生も見ていたんでしょ!」

「ええ、見ていたわ。あれは激しかったわね。ふふふ、まさか淫魔王の子どもを産んじゃうなんて」

「アイリは世界を飛び越える力を持った、って聞いている。これから何が起ころうとしているの」

「簡単に言えば、アイリがその気になれば、あなた達がどこにいても、あとを追いかけることが可能、ってことね」

「元の世界に戻ったとしても……⁉」

「あらゆる次元を超えて、アイリは存在することができる。それだけの力を持っている」

「じゃあ、逃げ場がないってことじゃない……!」

「そういうことになるわね」

 

 だったら、やっぱり、いま元の世界へ戻るわけにはいかない。

 

 当初の予定通り、戦うしかない。

 

「元の世界には戻らないわ! まずは、倒すべき相手を倒す!」

「勇ましいことね。でも……」

 

 レロォ、とヴァレリアは、自身の唇を舌で舐めた。

 

「残念だけど、私は混沌神の部下なのよねえ」

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