エロRPGにTS転生した俺、快楽に身を委ねるかバッドエンド回避か、気持ち♥よすぎて♥困っちゃう♥ 作:夕凪カサネ
あれから、どれだけの時間が経ったんだろう……
何ヶ月……?
何年……?
わからない……
わからない……
「うああぁああ♡ あひぃぃいい♡ あふぁあああ♡」
「ひぎ♡ ひぎ♡ ひっぎいいいい♡」
「んぐっぷ♡ ごぷ♡ ごぷ♡ ごぷるるる♡」
俺達は、互いの肉と肉が融合し、ひとかたまりの肉塊となって、半永久的に絡み合い続けている……
もう、時間の感覚なんて、ない……
「うふふ、相変わらず、いい眺めだわぁ♪」
外から戻ってきたヴァレリアが、コートを脱ぎながら、満足げに言った……
それから、ドロドロの蜂蜜のような液体を、俺達の上から垂らしてくる……
「えあーーーーー♡」
俺達は口を開けて、上から垂れてくる黄金色の液体を、喜んで受け入れた……
この液体が、いまの俺達の唯一の食糧……
あとはお互いの体液……
「美味しいかしら? うふふふふ」
冷たい笑みを浮かべながら、ヴァレリアは椅子に座って、ワインを飲み始めた……
それから、頬杖をつき、楽しそうに俺達のことを観察してくる……
「今日もまた、異世界がひとつ陥落したと、報告があったわ♪ クンルン様も大量の食糧を手に入れて、どんどん力をつけてきている♪ それもこれも、ヒカリ……いいえ、元の世界ではヒカル君、だったかしら、あなたのおかげよ」
俺のボテ腹の中で、ドクン、と胎児が脈打った……
今度産むことになるモンスターは、なんだったっけ……?
オーガ……?
ラミア……?
よくわからない……色んなモンスターの子どもを産んできたから……
異世界から来た俺の子どもだから……アイリと同じく、ドリームウォーカー……マルチバース間を移動できる存在……
「そうそう、この子、アスカちゃんだったかしら。昨日、部下が征服した世界にいたんだけど、たしか、あなたが好きだった子よね」
「え……」
ほんの少しだけ、俺は正気を取り戻した……
ヴァレリアは、テーブルの上に置いてある袋の中から、一個の生首を取り出した……
それは、俺が大好きだった、クラスメートのアスカさん……の生首……
でも、彼女は首だけになっても、生きている……
虚ろな目で、よだれを垂らして、パクパクと口を動かしながら……
「ふふふ、モンスター専用オナホとして改造しちゃった♪ これから、この子は、死ぬまでモンスター達のペニスをしゃぶり続けることになるのよ♪ すごく素敵だと思わない?」
ああ……
あああ……
俺のせいだ……
俺のせいだ俺のせいだ俺のせいだ俺のせいだ俺のせいだ俺のせいだ俺のせいだ俺のせいだ……
「うん? ほら、どうしたの、体が止まってるわよ♪ あなた達は、ヤることしか能のない肉塊と化したんだから、ちゃんと、交わり続けなさい♪」
どこで選択肢を誤ったのか……
そもそも、クンルンに敵対する道を選んだ時点で、すべて間違いだったのかもしれない……
だって、ヴァレリアに会いに行く、という道を選んだ時には、特に選択肢がなかった……
俺は……最悪のバッドエンドへの道を歩んでしまった……
「おほほほほ♪ せめて、あなたの名前は、これからクンルン様が作り上げる大帝国の礎を作り上げた存在として、記録に残してあげるわ♪ 感謝しなさい、ヒカル君♪」
再び肉を蠢かせながら、交わり始めた俺達に、ヴァレリアは高笑いをかぶせてくる……
せめて……命つきるその時まで……
快楽に溺れて……忘れよう……
この悲しみを……悔しさを……怒りを……
何も考えずに、身を委ねよう……快楽に……
~BAD END~
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スマホのアラームがやかましく鳴り響く。
俺は慌てて跳ね起きて、画面を見た。
時刻は九時。
完全に遅刻だ。
「うおおおい! どうして起こしてくれなかったんだよ、母さん!」
隣の部屋に突撃した俺は、ウッ、と鼻をつまんだ。
すごい酒くさい。
下着姿のまま、母さんはベッドの上に倒れ伏している。銀座のクラブで働いている母さんは、昨日も深夜に帰宅した。かなり酔っ払っていたから、あまり相手したくなくて放っていたけど、まさか、こんなだらしない状態で寝落ちしていたとは。
「ったく、しょうがないな……」
俺は掛け布団をかけてやった。
今年で三十五歳になる母さん。若い頃に俺を産んだはいいけど、相手の男性に逃げられて、以来、シングルマザーとして頑張ってきた。若くて美人な母さんのことを、みんなうらやましがるけど、俺としては、ここまで頑張っている母さんを見ていると、素直に甘えられなくてしんどい時がある。
母さんは、いくらでも甘えなさい、と言ってくれるのだけど……。
「それにしても、なんだったんだろう、さっきの夢……」
ほとんど憶えていないけど、なんだかグロテスクでおぞましい夢を見ていたような気がする。
自分が自分でありながら、自分でなくなるような、なんとも言えない奇妙な夢……
「っと、学校に行かないと」
俺は自分の部屋に戻り、登校の準備を始めた。
俺の名は――ヒカル。高校二年生。
趣味はエロゲ。特に好みなのは、「稲妻の戦士ヒカリ」シリーズ。あとは大手エロゲメーカー・ワンダーランドが出した大ヒット変身ヒロイン物「銀河天使アストライア」。この二本を日替わりで遊んで、抜きまくっている日々だ。
ちなみに、これまた人気エロゲメーカー・月影ソフトが出している「バニー妻」シリーズも好きなんだけど、ちょっと気まずいのは、二作目の正ヒロインが、まさかの主人公の実母、っていう設定だ。いや、よくこれ、ソフ倫とかの審査を通ったな、と思っている。血のつながっていない母親とか、そういう設定なのか? とにかく、俺自身、母さんが若くて美人で、たまにエロいから、ちょっと身近案件過ぎて、なかなか再プレイしにくいところがある……。
「よし、行くか!」
家を飛び出した俺は、自転車にまたがった。
空は快晴。夏真っ盛り。蝉の鳴き声が聞こえる。都内は今日は四十度を超える予報が出ている。早くも蒸し蒸しと暑い。
どうせ遅刻とはいえ、モタモタこいでいるより、風を切って自転車を走らせたほうが気持ちいいので、俺は勢いよくペダルを踏んだ。
あっという間に最寄り駅に到着し、俺は駐輪場に自転車を置くと、改札を駆け抜けて、ちょうどホームに到着したばかりの電車に乗り込んだ。
クーラーの効いた車内は心地良い。
「ふう……って、あれ?」
俺は、すぐ近くの席に座っている女子の姿を見て、目を丸くした。
「佐倉さん?」
その子は、クラスメートの佐倉アスカさんだった。まさか、彼女まで遅刻しているとは思わなかった。
「あ、宮守君」
アスカさんは俺の名字を呼ぶと、あまり表情を変えずに、軽く手を振ってきた。
うーん、このクールな感じ、アスカさんらしくて、可愛いな。
俺はそばに寄った。せっかく、大好きな子と一緒の電車に乗れたんだ。この機会を逃してなるものか!
……と思ったけど、上手く言葉が出てこない。何を話せばいいのかわからない。
「宮守君も、寝坊?」
「うん。佐倉さんも?」
「変な夢を見て……」
変な夢。
その言葉に、俺はドキッとした。